大杉漣さんの訃報とおっさんの死について | だからおっさん最高だって言ってんだろ

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本当は今日はここに鈴木綜馬演じるフランツ・ヨーゼフについて書く予定だったのですが

先程突然知らされた大杉漣さんの訃報を前にして、急遽書くことを変えました。

大杉さん(亡くなるとさん付けになるのもおかしい話だ)はこのブログでも

すでに俳優バージョンとバイプレイヤーズバージョンの2種類書いていて

バイプレイヤーズ2期バージョンも書こうかなと考えていたので

こういう形で3階目を書くのは正直不本意ではあります。

 

 

バイプレイヤーズ2期の大杉漣は、1期と同じくらい迷惑であり

年上だからというだけを理由にわがままを言い倒し、周りを引っ掻き回し

それでもなかなか憎めない…いやそんなことはねえぞというキャラでした。

3話目も、4話目も、多分1期と同じように大した成長もないまま

「皆で一緒に寝ようよ」とかそういうPixivから引っ張ってきたような脚本で

大杉漣を萌えキャラに落とし込もうとする策に我々はまんまとハマったでしょう。

 

しかし、そこから見えるのは「このドラマで面倒な役をちゃんと演じる大杉漣」であり

一番ベテラン(多分)の大杉漣が一番面倒くさい役をできるというのが

すげぇよなぁ大杉漣…(とでも思っていないと正気が保てない)というドラマです。

バイプレイヤーズ公式サイトによると今夜の3話は放送されるとのことですが

もうどんなに大杉漣が面倒なことを言っても、悲しい事に全部全然面倒じゃありません。

最後まで役者根性を持って作品に責任を持ってくれよ大杉漣。

こんなところで亡くなられてしまったら、

もうバイプレイヤーズを「グダグダすぎるけど萌えアニメってそうだよね」とか

そういうことを言いながら見られなくなってしまう。

 

 

しかしおっさんを愛する者として覚悟しなければいけないのはこういうことで

おっさん大好き!と言っていても、高確率で相手は自分より先に死を迎えます。

ということはある時点で下手するとほとんど好きな対象が生きていないことになりますが

まさかこんなに早くそういうことが起きるとは思いませんでした。

このブログに取り上げているおっさんたちは、基本的に存命か

または数年前に亡くなってしまっているので、寂しいとは思っても

リアルタイムにおっさんが失われるというのはあまりありませんでした。

 

今とりあえず言えることは、それでもこれまでの亡くなったおっさんと同じく

私たちは大杉漣の残した作品をたくさん目にすることができるし

ちゃんと大杉漣がいたことを覚えていられるということです。

おっさんの死というものは、というか誰の死であれ簡単には受け入れがたいですが

しかしどんな人とでも、生老病死の可能性を持って我々は接しているのです。

だから、限られた時間に、自分よりも年上の人間に出会えるのは嬉しいものなのです。

 

まだまだ語りたいような、語ることがないような感じですが

そろそろこれくらいにさせていただきます。バイプレイヤーズもあるしね。

大杉漣さんのご冥福をお祈りします。