【週刊モーニングスペシャル】モーニング編集部からもネタにされた男/渡公平(40歳)【サイレーン】 | だからおっさん最高だって言ってんだろ

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渡公平

今日のおっさんは・・・・・・もう、私が、好きすぎて好きすぎて
どのように伝えれば良いのか、冷静に伝えられるのか、むしろ冷静とは何なのか、
ちょっと書く前から混乱するくらいの大好きなキャラクターです。

とりあえず、このおっさんがいたからモーニングスペシャル企画が始まり
3ヶ月前からこの人を書くことを超楽しみにしていたのは事実です。


山崎紗也夏作『サイレーン』より渡公平さん!!!!!


『サイレーン』は去年の冬まで掲載されていた、クライムサスペンス漫画です。
謎の美女でサイコパス、橘カラが連続殺人犯として複数の人間を殺してゆく様と
カラを追う2人の刑事が中心に描かれます。
しかしカラのターゲットは刑事の1人にロックオンされ、取り込まれて行く・・・
不気味ながらも丁寧で美しく、毎週楽しみでたまらなかった漫画でした。
早くドラマ化しないかなぁ・・・
※今日は『サイレーン』最終巻の7巻発売日なので、是非読んでみて下さい


そして今回ご紹介する渡公平さんは、カラに利用され尽くされた不憫な被害者です。
利用されているにも関わらずカラにベタ惚れし、同居し、飯を作り、
カラの帰りを自宅で犬のように半泣きで待つ。40ですよ40。かわいすぎか。

作者の山崎先生曰く「モデルは寺尾聰」なのですが、似てるのは見た目だけで
寺尾聰だってこの情けなさは演じきれないんじゃ無いかと思われます。
小日向文世とか、吹越満とか、香川照之に是非演じて欲しいと思っています。


渡さんの良さは、何と言ってもロマンチックが止まらない純情ぶりです。
人の心を解さないカラちゃん(キャバ嬢トップ)に本気で惚れ込んでるので
もうほとんど単体の登場シーンはずっとカラちゃん妄想シーンですし
キスされたと言っては1週間それで喜び、安易にプロポーズする。
お前は中学生か。ここ青年誌だぞ。
とても島耕作が熟女と組んず解れつやってるのと同じ掲載誌は思えない。

そんな純情おっさん渡さんは、カラちゃんの演技にすぐ転がされ、いいように使われます。
最終的に彼がどうなってしまうかは是非皆さんの目で確かめて頂きたいのですが
私がここで強調したいのは「渡さんの不憫はストーリーに止まらない」ということです。


そう。渡さんは本編だけでなくモーニング編集部からもネタにされるのです。
本編にはそんな描写無いのに勝手に童貞扱いされ、雑誌の柱に書かれたり
同じく柱に書かれる人物紹介の紹介文がどんどんひどくなったり
挙げ句の果てにコミックスの宣伝に「アラフォーチェリー」って書かれたり
すげー愛されてました渡さん。

彼がどんどんヤバくなって行く後半について書けば書くほどネタバレなので控えますが
本当にこのカラ・渡コンビは毎回良くも悪くも期待を裏切ってくれて最高でした。
サイレーンって、愛は不可能を可能にするってラブストーリーかなって思ったほどです。


そして、大切なことだから何度も言いますが、
本日はサイレーン最終巻の7巻発売日です!!!!!!!
普通にクライムサスペンスものとしても面白いので、是非ご一読を。

明日は同じく本日発売のコミックスからナイスおっさんをご紹介です。
こちらも独身で40超えてますがファンキー極まってます。
どうぞお楽しみに!