ハートが増えるのも無理はない。陣内孝則は世のおっさんの理想を全て集めたような
マーロン・ブランドフェイスと、一癖あるボイスと、お茶目で素敵な笑顔という
人生何十番目かの父親に欲しいおっさんスキルを全て持ち合わせているのです。
こんな素敵な日本人がいていいんだろうか？本当はイタリア人なんじゃないか？？
しかし陣内孝則はバリバリの日本人で九州男児です。九州！ありがとう！！！
陣内孝則の魅力をどこから始めましょう。
とりあえずまず知って欲しいのは、陣内孝則がバンド出身だということです。
1982年の「爆裂都市 BURST CITY」ではボーカル陣内孝則を目撃できますが
その色気たるやちょっとやっぱり日本人とは思えません。イギリス人かな？
濡れた真っ赤な唇、髪の毛にちょっとかかる前髪、ギラッとした瞳などなど
これが！30年近く経って現在はニコニコ毒気ゼロおじちゃんになるなんて！！
やっぱり加齢というのは最高のスパイスだと思いませんか？可愛いよ陣内孝則！！
陣内孝則の良さが「見た目の格好良さ」なのは言わずもがなですが、
やっぱり彼にしか出せない「格好良いままふざけられる」というのは大変な強みです。
しかも「格好良い人がふざける」というギャップの溝は、年齢とともに広がります。
つまりあのルックスを持ってふざけ続ける限り、陣内孝則は最強なのです。
彼こそは最強のおっさんなのです。この世には最強のおっさんが沢山いるなあ。
ちょっと古いですが思い出して欲しいのは「天国に一番近い男」ですね。
TOKIOの松岡くん演じる最近のラノベ主人公みたいな無気力主人公が
陣内孝則演じる天使から毎回命題を言いつけられ、解決していく話です。
ここの陣内孝則、覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
天下のジャニーズを食わんとする勢いのキャラの強さ。そしてアクの強さ。
この当時陣内孝則いくつだと思います？41歳ですよ？！？！
41歳といえば一般人としては子供が小学校そろそろ卒業くらいになって
これからは息子も男になっていくんだなぁ…とか娘に嫌われたくないなぁ…とか
そういう色んな想いを胸に、会社では部長とかになっていよいよ頑張る時期ですよ。
そうしてどんどんチャラチャラしていられなくなり、若い女子とかに微妙にモテ始め、
でもバリバリ仕事するぞ！というくらいの時です。
島耕作でいうと課長として解雇通知を受けてる頃だそうです。何やってんだ。
そういう時期に！陣内孝則はウンコを連呼するという小学生のようなふざけよう！！
すごくないですか？私はすごいと思います。陣内孝則は41歳で完成されているのです。
しかも何より重要なのは、そのふざけ方には紳士さがあるということです。
スペシャル版「さらば天国に一番近い男 」でウンコをいくら連呼しようとも、
彼のふざけ方の一端には迷惑じゃないイジリがあり、愛があるのです。
いや…わからん。愛があるかはよくわからんけど、とにかくダンディなのです。
陣内孝則になら面倒くさい絡みをされても良い。そう思わせる何かが彼にはあります。
それが陣内孝則のルックスの良さだけによるものだとは私には思えません。
「見た目に優しそう」であり「内面も何だかんだ頼れるアニキっぽい」からこそ
「ふざけている」のも「空気を読み最大限のエンタメをやってる」姿に見えるのです。
いいですか、つまり「見た目にダンディ」だけど「型を外したふざけ方」ができて
しかしその根底には「相手に対する思いやりがある」（気がする）のが陣内孝則です。
ダンディと少年性がまるでミルフィーユのように存在し、代わる代わる姿を出す。
革ジャン着ててもその瞳は優しいというのが、このダンディ九州男児の真実です。
なんか語りすぎた。
でもまぁ…天童世死見（天国に一番近い男での陣内孝則の役名）大好きなんですわ。
未だに私はあの作品のリバイバルを夢見てるんですわ。。
あー天童さんの自己啓発セミナー行きてえ。