「マル暴の刑事」は最強である/村上刑事【龍三と七人の子分たち】 | だからおっさん最高だって言ってんだろ

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お久しぶりです。宇宙戦艦ティラミスのアニメ化の衝撃で時が止まってしまいました。

コミティアにも無事出展が決定したので、またブログを再開いたします。

コミティアでは「日常に潜む可愛いおっさんの見つけ方」という

ブログの外伝みたいなのをご用意する予定です。どうぞよしなに。

 

さて「龍三」シリーズ最後の1人は北野武監督自ら演じる刑事、村上です。

私は常々思うのですが、およそフィクションの世界で最強なのはマル暴の刑事ですね。

だって彼らは国家公務員な上に、暴力を振るうことが許されているのです。

というかフィクションの世界においてはむしろそれが期待されているのです。

まあ暴力を振るわなかったとしても、めちゃくちゃ怖い顔をすることとか、

口が悪いこととか、ガンを飛ばすことでさえ国家に保障されているのです。税金で!

こんなん最強じゃなくて何でしょう。だからそれは最強の存在「監督」が演じるのです。

 

この作品には老いも若いもガラの悪いのばっかり出てきますが、

それでも金髪で登場するのは村上刑事だけです。

安田顕がどんなに新興勢力として頑張っていても、髪の毛だけは地毛です。

この世で髪の毛を染めることを許されているのはマル暴の刑事だけ!すごくない?

この映画において北野武は「マル暴の刑事」であり「監督」なんですよ。

 

龍三達が存在する世界を全て取り仕切り、存在するも消滅するも北野武の意向次第。

結局龍三と安田顕(どうしても安田顕と呼んでしまう)は、どんなに凄んだとしても

「マル暴の刑事」に身をやつしている創造主、北野武には勝ちようが無いのです。

そして、誰も彼を真の敵だとは思っていないのです。

本当は中尾彬が酷い目にあうのも、勝村政信が家庭の問題から逃げ続けるのも、

全てマル暴の刑事のせいなんですよ。しかしそんなこと誰が思おうか?!

 

 

というわけで、この作品において確かに北野武はダルそうで、でも説教節で、

何となく常識も持ち合わせていそうだし、どこかですごい苦労もしてそうな風貌ですが

そんなのは全部全部彼の隠れ蓑でしかなく、本当はもっと恐ろしい存在なのです。

言うなれば市役所の人とかが実は核ミサイルスイッチ持ってるみたいな感じですよ。

そう考えるとこの作品は、というか監督出てくる系の作品は全部SFですね。

「龍三と七人の子分たち」は、実はSFなのです。というところで結びに致しましょう。

 

 

さて、次回からやっと別のジャンルのおっさんの話ができます。

その前に11月23日のコミティアについてですが、

「情報、評論」のジャンルに「四十八歳教」という世にも狂った名前で出ます。

コミティアでは「日常に潜む可愛いおっさんの見つけ方」という外伝と

全然本筋と関係なく、葉巻を吸おうよという呪詛の詰まった漫画を出します。

また場所とかわかったら告知します。

 

次回は誰にしようかな。お楽しみに。