佐々木すみ江 出演映画 ベスト10
おばあさん女優として長らく活躍されてきました。
もう少し若い頃は、意地悪で冷たいおばさんという印象が強いです。
昔から多数出演していますが、残念ながら
観られている作品は近年の物が中心なので、
その中からのピックアップとさせていただきます。
1 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン
まさにマザコン万歳！！です。多少怠けぐせはあっても優しい息子と、息子第一で自分の生活を捧げてきたオカン、その二人の関係が心に染み入ってくるような優しい映画です。当然ながらおばあちゃん役です。
2 僕らのワンダフルデイズ
こんなに笑えて温かくて素敵な作品だとは想像していなかったです。設定を聞いたところでは、おじさんたちが青春を取り戻すお涙頂戴映画かなと思っていましたし、実際そういう側面も多々あるのですが、それ以上に観ていて楽しくなるような作品でした。死を前に青春を取り戻したいという気持ち、よく伝わってきます。おじさんバンドメンバーの一人段田安則の母親役で佐々木すみ江は出ています。
3 洋菓子店コアンドル
抜群の腕を持ちながらトラウマを抱えて本来の仕事をできなくなってしまった男、井戸の中から出て自分を知ることですべきことを見つけた若い女性、それぞれありがちな人物設定かもしれませんが、個性あるキャラクターとうまく交じらせることで、ドラマも魅力的なものになってきます。キャストもそれぞれ安定した演技で、安心して観られる作品でした。蒼井優演じるヒロインの祖母が佐々木すみ江。
4 人生、いろどり
いくつになっても何かの役に立ちたい、そんなおばあちゃんたちの意欲が前面に表現されて、素敵な作品になっていたと思います。それまでの鬱屈した思いを吐き出すように、生き生きと動き回るおばあちゃんたちがかっこいい!そして何より、失敗しても、予期せぬ災難にあっても、やめないで立ち向かっていく姿は、人としての生き方のお手本にさえなりうるもので、若い人達にも通じる人生の指針といっても大げさではないように思います。
5 幸福
殺人事件の捜査を軸にとりながらも、犯人探しはこの映画の主題にはなく、若い二人の刑事を取り巻く「婚約者の死」「妻の家出」という状況の中に感じ取るタイトル「幸福」についてを描き出している厚みのある作品になっています。母親がいなくなった中、忙しい父親に対する子供たちの健気さに、ジーンときてしまいます。佐々木さんは殺人事件の被害者の妻役。
6 百万円と苦虫女
監督タナダユキの独特のセンスも随所に見られ、特に突き放すようなラストシーンはなんともいえないです。ある種のロードムービーともいえるこの作品、まったく退屈することもなく、不思議な魅力を感じさせてくれる映画でありました。20歳前後の方、特に女性にとっては、共感する部分も多いかもしれませんね。佐々木すみ江の農家のおばあさん役。
7 怪談新耳袋 劇場版 幽霊マンション
オカルトシリーズの一作ですが、これがなかなか怖くて拾い物でした。引越した先の古びたマンションで起こる数々の変な出来事。それが次第にエスカレート…。マンションの向かいに住むおばあさんが佐々木すみ江。
8 二十四の瞳
何度もテレビや映画で映像化されている名作の田中裕子版。ただ、戦争時代の重いテーマを扱っていながら、古き良き時代の人々の心の純粋さが郷愁を誘い、あたたかい気持ちになる作品です。その田中裕子の母親が佐々木すみ江。
9 ペコロスの母に会いに行く
認知症を扱う映画は、どちらかという介護する側の大変さにスポットを当てたり、或いはどうそれを受け入れていくかをテーマにしたりということが多い中、実は患者本人側の目線を大きく扱っているという点で、それまでのものとは違う独自性を感じました。
10 吉原炎上
近年は作られないタイプの作品ですが、とにかく出演する女優さんたちの魂を感じる熱い遊郭ものです。この時代までは、娼婦役に挑める女優さんたちが多くいて、こういう力強い映画も撮れたのでしょうが、最近ではきっと無理でしょうね。佐々木さんは遊郭の女将役。