私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

松本清張シリーズとして今年4~7月までやっていた。
そして今回第2弾として10月から再開。
第一弾

黒革の手帖 家紋 ゼロの焦点 喪失の儀礼 疑惑 黒の回廊 微笑の儀式 草の陰刻 火と汐 薄化粧の男 Dの複合 わるいやつら 黒い樹海

番組告知

 

そして今回は


初出 2005年「女と愛とミステリー」枠より
原作 松本清張 黒い画集から『紐』
脚本 田中晶子
監督 松原信吾

キャスト
梅田安太郎:内藤剛志 神社の神主
梅田静代:余貴美子 安太郎の妻
青木繁子:真野響子
青木良作:石橋蓮司
難波達郎:萩原流行
警視庁 捜査一課
三枝隆司:斎藤歩 警部
田村聡介:大地康雄 警部補
原雅志:山田純大 田村の相棒
戸田順:関貴昭

吉野清美:小沢真珠
小林健吾:田中隆三
田村美鈴:根岸季衣

感想
河川敷で起きた絞殺事件。被害者の身元さえ分かれば事件は解決すると踏んだ取りまとめの警部に対し、引っ掛かるものを感じる叩き上げの壮年警部補。じわりじわりと進む感じがイイ。
基本は清張お得意の「アリバイ崩し」
映画館でのアリバイ作りにゴッドファーザーの着メロ(笑)
そういえば暴走族のホーンで、あったなー(こんなやつ)
難波が夜の河川敷にノコノコ行ったのは、いくらなんでも不用意過ぎる。相手は金を騙し取られてんだゼ。そして死体を見つけたら、身の潔白を証明するためドライバーに一緒に見てもらうとかすれば、何の問題もなかったのに・・・
このドラマは6回も映像化されている(Wikiによれば)
妻が夫を絞め殺すという意外性がウケるのかな?
オマケ
小沢真珠が良かったー(笑)
そういえば2024年の「はたらく細胞」で黄色ブドウ球菌やってた。このキャスティングは「神」



あらすじ
新潟県 佐渡。地鎮祭を執り行う梅田安太郎。

妻の静代。

 

地鎮祭が終わってから、依頼した中村に「あの話考えてくれた?」と話す梅田。上海に不動産会社を作るための出資。悩んだ末に200万出資を決めた中村。



友人の小林健吾のペンションに立ち寄った梅田。

小林は東京から戻って母親と二人でこの仕事を始めた。妻とは離縁された。がっぽり儲けたら復縁してもらえるかも、と出資を勧めるが、ここの立ち上げで余裕がないと断る小林。静代も喜ぶから遊びに来てくれ、と言う梅田に微妙な反応の小林。



梅田宅を訪れている、友人の難波達郎。上海の会社立ち上げのパートナーでもあった。一緒に現地視察もしている。


「資金繰り大丈夫か?」の問いに「大丈夫」と梅田。


そんな時、東京のお姉さんからと電話を取り次ぐ妻の静代。
梅田の姉 繁子も梅田の事業に、夫に内緒で500万を出資していた。順調だと言い、早々に電話を切る梅田。


打合せを終えて帰った難波。心配な静代は、彼を信用出来るのかと問うと、学生時代からの友達だと言い返す。


話を変え、俺と別れて小林とヨリを戻してもいいと言い出す。

東京に出て来て難波の会社に顔を出す梅田。中国政府に顔のきく役人に、物件をタダで貸すことで法人登録の便宜を図ってもらえると説明する難波。2千万と教えられるが、会社でなければと買う手筈を進めるよう頼む梅田。難波の方が怯むほど。


梅田に事務所のスペアキーを渡す難波。

姉 繁子の家に行き、更なる出資を申し出る梅田だが断わられる。定期解約の話も亭主にしていないと言う繁子。
神社を担保にして借りたら?と言う繁子に「もう抵当に入っている」と返す梅田。それを聞いて驚く繁子。ゆくゆくは息子の雄介に継がせると言い出した。「あなたたち子供もいないし」
父親が死んだ時、神社を継げと言ったのは姉ちゃんだと怒る。

家のため仕方なく継いだ梅田。言い返せない繁子。
そこに夫の青木良作が帰宅して、一杯やろうと梅田に言った。


その晩、出資の件を夫に頼んでみると言った繁子。

小林と話す静代。自分は島を出る勇気がなかったと小林を見る。


ヤスを信じてやれと励まして別れる小林。

だがある日梅田が難波の会社に行くと、もぬけのカラだった。


繁子に電話して、騙されたと話す梅田。難波を見つけ出して金を取り返すまでは家に帰らないと言い、電話は切れた。



11月14日(日)。早朝にキャッチボールをする少年が、河川敷で男の死体を見つけた。
駆け付ける警察。両手足を縛られ絞殺されている男。

締めた紐がその近くに落ちていた。

不審に感じる警部補の田村だが、身許か割れればはっきりすると、深く考えない警部の三枝。


警視庁 府中南警察署。11月15日(月)
朝刊を見て、弟ではないかと訪れた繁子。「やっぱり、弟は殺されたんですね」と言った。「やっぱりとは?」と訊く田村。


大学からの友人 難波の話を説明。弟は10/30に上京して自分の家に泊まり、その後金を振り込んだが騙されたとの電話があったのが11/4。捜索願いを出したのは11/6。借金は、自分たちが出したものも含め4千万だと話す繁子。
名刺を見せ、その男が弟を殺したと訴える繁子。


「和泉多摩河原絞殺事件捜査本部」が立ち上げられた。
死亡推定時刻は11/13(土)の午後8時から10時の間。
容疑者は金を騙し取ったと遺族が訴える「難波達郎」
原が解剖医の所見で、死斑の出方から被害者は最初仰向けにされ、その後2~3時間してからうつぶせにされたと伝える。


戸田も追加情報を話す。

難波達郎の手配を決め、メンバーは散開。
 

静代が署を訪れる。事情を聞く田村。姉は梅田に2千万出資していたと説明する。静代は捜索願いを出してからずっと東京にいて、14日の朝戻ったという。その後また東京に。

「大変でしたねぇ」と田村。


夫の事業には反対だったと言う静代。それでも金を貸した義姉。神主にはなりたくてなった訳じゃない、と言う夫に気を遣っていた。「身内の情がアダになったんだと思います」

原に話す田村。普通紐で人の首を締めたらそのままだろう。なぜ解いたのかが疑問。それに首のうっ血痕3本がキレイ過ぎる。



難波の事務所の階下にある会社の経営者に聞き込む田村たち。

そこで、難波の会社で働いていた女性が、近所のパブで働いていたのを安田に教えたと話した。
パブ「Emanon」に行った田村たち。吉野清美に話を聞いた。


店の客だった難波に頼まれて、会社で事務員のフリをするバイトをやったという。難波に家までついて来られた。

そこで金を巻き上げられたのだと暴露した清美。その後諦めて帰ったという。
難波の女だった清美。そこに携帯がかかる。着メロは「ゴッドファーザー」店から呼ばれた。「懐かしいねぇ・・・」



繁子宅を訪れ、彼女が梅田が殺された晩のアリバイを聞く田村。離れて住む大学生の息子と、家族でステーキ屋に行ったという。
7時から9時頃まで居た。家に着いたのは9時半。その後は自宅。



ホテルに泊まっていた静代に話を訊く田村。

13日は、10時頃義姉の家を出て銀座をブラついたという。ウィンドウショッピングのあと渋谷で台所用品を見つくろって買い、宅配便で自宅に送ったという。伝票を預かる田村。その後は新宿のレストランで夕食を摂った。レシートあり。その店でワイングラスを倒して迷惑をかけたと言った。その後7時過ぎに「君に読む物語」という映画を観たという。終わったのは9時半頃。
疑われているかも、と思いその鑑賞中に若い女が携帯の着信音を鳴らしてヒンシュクを買っていたと話す静代。
映画の半券も持っていた。そして静代は帰された。
「なんか出来すぎって感じですね」と原。
配送伝票を見る田村。ランチョンマット、エスプレッソマシン、ミートハンマー。ミートハンマーが気になる・・・



家で妻の美鈴から、ミートハンマーが肉を柔らかくするものだと聞かされる田村。



捜査会議。紐に付いていた指紋が難波のものと一致した。彼には前科があった。難波を緊急手配しろと命じる三枝。それに異を唱える田村。紐がわざわざ解かれたのが不可解。自分と原で他の線も洗いたいと言う田村に「先輩の言うことだ。尊重しましょう」と認める三枝。



静代の話を裏取りをする田村と原。まず雑貨店。レストランではウェイターが良く覚えていた。

弁償すると言うのを断るのに苦労したという。

映画館でも係員が、確かにそういう事があったと話した。

目に余ったので、外で直接注意したと言う。
青木家族のレストランも裏が取れたと言う原。

梅田の葬儀が行われた。

参列御礼の挨拶で預かった金は責任を持って返すと言った静代。

「やっちゃん、自分の命と引き換えに後始末をつけたのね」と言って青木に窘められる繁子。

調べで、梅田が1億の保険に加入していた事が判明、受取人は妻の静代。加入したのは1年半前。


それを聞いて驚く青木夫妻。静代から昨日保険会社へ請求があったと言う田村。自分らは5千万と聞いていると言った繁子。
自殺では、2年経つまでは保険金は下りないと言う田村。死んでくれてよかったと思ってるのではと言われ、気色ばむ青木。



署内で、集めたアリバイから身内の犯行は不可能だと言う原。


そうこうしているうちに、難波が逮捕された。


難波の証言。13日の夜9時頃梅田から電話があり、もっと資金を回すから多摩川の河川敷に来てくれと言われた。

それで行ったところ、梅田の死体を見つけた。

その時不用意に紐を触った。
難波から事情を聞く田村。梅田は目を見開いて宙を見ていたという事は仰向け。そして紐は遺体のすぐそばにあったという。

彼が河原に着いたのは10時頃。
難波の証言を信じるなら、彼が見た時点で仰向けだった死体が、その後誰かにうつ伏せにされたと言う田村。紐をほどいた理由も分からない・・・
青木家族が行ったレストランで事情を聞く田村。夫婦で月に数回来るが、ある時「弟が来ると肉が食べられない」と奥さんがボヤいていたと話すシェフ。

その弟は中性脂肪の関係で、肉を控えているのだという。
 

妻との話で、人が死んだら身内は布で顔を隠す。目を開いていれば閉じてやると思い至る田村。



難波を犯人として決定付ける三枝に反発する田村。
映画館で係員に詳しく確認する田村。クライマックスのシーンをもう一度再現させる。「その時に着信音が鳴った?」着メロだったと言う係員。メロディーを聞いて「ゴッドファーザーの曲?」

そうだと言う係員。清美の携帯の着メロを思い出す二人。

清美を訪れる田村と原。梅田に難波の携帯番号を教えていた。
その数日後に、10万で彼から頼まれごとを引き受けたという。


「それが映画館での携帯騒ぎか?」「そう・・・」
映画館で切符を渡され入り、打合せ通り、来た着メロを鳴りっぱなしにしてその後退場。

抗議され謝る清美。


佐渡へ行き静代に会い、梅田の墓参りをする田村。


梅田が殺された時刻に一緒に居たという推理を話す田村だが、シラを切る静代。着メロが鳴った時の場面もスラスラ言えた。着メロもゴッドファーザーの曲だと答える。


その場は一旦引下がる田村。
小林にも話を訊くが、収穫はなかった。



会社帰りの青木良作に「一杯どうですか?」と誘う田村。
あの言葉がズシリと来たと言う青木。

そんな彼にミートハンマーの話をする田村。梅田が肉を食べないのに、静代は彼が死ぬ日の昼にそれを買って宅配便で家に送っている。誰のために?男がいたのではと続けた。考え込む青木。
夫からその話を聞いて目の色か変わる繁子。



小林のペンションを手伝い始めた静代。一方繁子が佐渡に来た。
静代を呼び出した繁子は海岸で1億の保険金の話を始めた。


私たちには5千万と言っていた。手を下すのは私なんだから黙ってろと言われたと返す静代。何とでも言える、と繁子。

私が捕まったら保険は下りないと居直る静代。そしたら借金も返せない・・・お義姉さんだってただじゃ済まない。

そこに現れた田村、原と戸田。話を聞いていた。静代に男がいたら、確かめずにはいないだろうと思って監視していた。



真相を話す静代。梅田に呼び出されたのは、捜索願を出した3日後。いきり立つ繁子。自分が死ねばいい、だが自殺では保険は下りないと言う梅田。どちらかに殺してもらいたいと言った。


逃げ出した繁子。彼を止めてと繁子に泣き付く静代だが、受け付けない繁子。青木も取り合わず。



最後に東京の街を2人で歩いたという。


あの日8時に待ち合わせ、映画の半券をもらう時に映画館での騒ぎをあらかじめ聞いた。そして難波に電話した梅田。

更に、清美に電話して指示した。

河川敷で網を切断して中に入る2人。足を縛り、手は静代に縛らせた。そして首。3回巻いて引くが、皮膚が引っ張られて痛む。巻き直しをさせられる。そして「お前がやるしかない」
梅田に背を向けて体重をかける静代。そして静かになった。

首の紐を慌てて外す。だがもう遅い。

物を残さないようにしてその場を逃げた静代。


うつぶせにしたのもあなたでしょう?と訊く田村だが、違うと言う。「お義姉さんです」

静代が繁子の家に戻って酒を煽っていた時、戻って来た繁子。弟にお別れを言って来たと言う。目を閉じさせ、うつ伏せにした。


二人を見て、行われた事を知った青木。


あれがなければ難波の証言が事実と食い違う事もなく、静代のアリバイ洗い直しもしなかっただろうと言う田村。


「身内の情がアダになった・・・」


あの人は難波に罪を着せようとしたが、それは私を騙すための口実だったかも知れないと言う静代。
私を道連れにしたかった・・・
「あなたに殺意はなかったんですか?どうです?」と田村。
「分かりません、分からないんです」と静代。連絡船に促す原。連れて行かれる静代を、駆け付けた小林が見送る。