見るも見たり16公演!!
最後の25周年イベントも含めて17公演、
ひたすら6Cに浸かった3週間半が終わりました。
KASSAIに忘れ物は…もうない!!!
と、思ってるよ…
本当はそんな風に全然思ってないのに忘れ物しまくりなのに
まだまだもっともっと観ていたかった!!!!
というわけで・・・
劇団6番シード
結成25周年記念公演第三弾
「劇作家と小説家とシナリオライター」
全33公演が、ひとりも欠けることなく、
昨日、無事に、千秋楽の幕を閉じました!!!!
6Cの皆さま
ABCチームの皆さま
スタッフの皆さま
長い長い日程、本当にお疲れ様でした!!!
自チームの公演でなくても、
前説のために来てくださるキャストさんがたくさんで、
完全に皆勤な石田さん、9割9分?いただろう阿部さん、
お二人を始めとして本当にたくさんの方に愛されたんだなあと。
一介のファンにすぎませんけどね、
でもやっぱり自分にとって大切で大好きな場所が、
そうしてたくさんの人に愛されるのはすごく嬉しいのです!
公演中、何だかんだでいろいろありましたし、
話題に事欠かない公演でもあったのかな^^
特筆は2人のパパの誕生、なんだこのおめでたい公演は!!^^
# あとね、15周年のお2人のことは、
# な~んとなくそんな気はしていましたw
# 来るとき帰るときいっつも一緒だし
# 外の舞台観にいらしてて会うときもいっつも一緒だしw
# あと他にもそういう要素なんかあったんだよな何だっけw
# でもすっきりされたことがおめでとうございますってことでw
そんな風に優しさと愛でできていた公演、早速振り返っていきます。
まずはお話のあらすじ!
難しすぎて細かくは無理!!!wwww
ざっくり書こうと帰りの電車内でトライしてみたら、
打ちにくいスマホにもかかわらず30分ちょいでほぼ書けましたw
では、参ります!!!
●あらくないようですこしあらいあらすじw
メディアミックス企画。
異なるジャンルの作家、劇作家、小説家、シナリオライター
彼ら3人でひとつの作品を作り上げる。
その作品を、舞台、小説、テレビドラマとして、
同一日程でスタートさせるという企画だった。
3人の作家はブレーンストーミングを繰り返しながら、
ひとつの物語を作っていくことになった。
企画書の指示では9人の登場人物。
職業も年齢もバラバラな無関係の男女。
会議室に集められた彼らが、主人公になる1人の女性を救う、
という話として進み出す。
縦軸を彼らの会議室でのディスカッション、
横軸を彼ら登場人物それぞれの回想シーンとして、
キャラクターの肉付けをしながら話を作る。
ジャンルの違いによる意識の違いに苦労しながらも、
3人を支援するドラマプロデューサー、編集者、舞台監督とともに、
6人で前に進み続けた。
物語には彼らが実際に出会った人たちのことも盛り込まれていく。
そうして9人と主人公のキャラとストーリーが固まって行く中で、
外敵の存在が必要になることに気がつく。
そのとき、彼ら6人の前にも、外敵が現れた。
ドラマプロデューサーと同じ社内の監査部のひとりが、
(以降監査部員と表記)
この企画の中止を伝えてきた。
それは主人公の特徴、とある病の設定に対するクレームや、
使用する劇場の構造問題を指摘してのものだった。
企画は無くなるかもしれない、そんな状況の中でも、
作った外敵も含めたストーリーをブレストしていく3人。
外敵が9人を窮地に追い込む設定を考えたところで、
彼らの身にもさらなる問題が。
監査部員が彼らの部下に対し、
問題点をSNSにリークさせるようにと誘導していた。
作品の内容と同様に危機に陥ってしまう。
次の編成会議でいよいよ中止が決定されるだろう、、
せっかく良い話になりつつあるのに…
止まってしまった彼らのブレスト。
しかしその編成会議が翌日に迫ったとき、
3人の作家は、ひとり、またひとりと集まってくる。
呆れるプロデューサー。
しかしそこで彼らは気づいた。
監査部員はなぜ自分たちをそこまで追い詰めるのか、
タイミングもやり口も不自然なその進め方に対して生まれる疑念。
作中の外敵の存在は、その人間を元にキャラクターを生み出した。
敵にも感情がある方が良い!とすればあの人間にも何か理由が!?
その理由に迫るのと同様に、
彼ら3人は作品についても再びブレストを始める!
そのアイディアに、すでに諦めかけていたプロデューサーたち3人も、
監査部員の動機を探り始める。
彼らの心はまたひとつになって進み始めた!
物語のストーリーを作り進める中、
ついに動機と思しきものに突き当たる。
監査部員と対峙する6人。
動機は身内の人間に対するものだった。
かつて強引な取材を受けて哀しい目に遭った監査部員とその家族。
主人公の設定である病のことが引き金になっていた。
その状況を作品にも盛り込む!!
病の設定、リークのくだり、最初に描いた想いに今の状況を加え、
次々に形になっていくアイディア。
同時に、3人が直面したリーク問題への解決案もまとまる!
これならばいける!!
外敵によって一度バラバラになった9人が、
主人公との出会いや様々な出来事から、再び会議室に集結、
そして外敵と対峙する!
外敵と、主人公は、本当は家族だった!
生き別れ、そしてその病のことから、
主人公の存在をなかったものにするかのようにしてきた外敵。
9人は外敵に向かって、主人公を助けたいという想いをぶつけていく。
そして、9人の支援を受けた主人公が、会議室に姿を現わした。
時を隔てた再会。
外敵の凍りついた心は解けていった……。
3人のブレストによって生み出された物語。
これならば編成会議もクリアできる!
プロデューサーはGOを出した。
目的を達成した3人。
ふと妙なことを言い始める。
彼らが作った9人にはまだ名前がなかったが、
それと同じように、
「自分たちにもそろそろ名前をつけて欲しい」
「この人も私たちみたいに、名前は後からつけるのかな?」
彼らが書く物語の主人公、実は彼女こそが、この物語の本当の書き手だったのだ。
3人の作家は彼女によって描かれるキャラクターであった。
自分の体験したことを物語に…。
作家を目指した彼女がかつて出会った3人の作家、
彼らを作品に登場させ、さらには、
彼らから聞いた様々な出来事や教えを盛り込んでいく。
3人の作家が会議室に集まり、ひとつの物語を作り上げる、
彼女が書きたくなったのはそんな物語。
そのタイトルは
「劇作家と小説家とシナリオライター」
● END ●
どうですいつもより短かったでしょうw
この舞台を観てない人が読んで分かるかはちと自信ないですが、
でもきっと間違ったことは言ってないはず、たぶんw
で、まずは少しだけ感想?書いておきます。
とりあえず中身ってよりも構造に対してかな?
松本さん、頭の中どうなってるの?
絶対頭おかしい~~~!!!!!
という褒め言葉がとにかく最初の印象ですよねw
これはツイートも書いたけど、初日頃のツイートを遡るのが大変w
公演期間の長さと書いたツイートの数の問題ですねw
このお話、思ったのは、
「多層でサイクリックな無限に広がる構造?」
多層とか言うと、奇しくも同じCチームになった、
あすぴーと鶴田さんのアリスインアリスの世界っぽいですけどもw
多層というか二層ですかね。
二層とは…縦軸と横軸。
作家たち曰く、(というかあらすじにもある)
9人の会議室での議論が縦軸で、
彼らの回想シーンが横軸。
ただし、彼らが最後に言います。
私たちのこの議論は良い縦軸になったのでは?と。
つまり、彼らもまた、その縦軸と横軸を構成する要素。
彼らのブレストが縦軸で、
彼ら自身が登場する回想シーンが横軸。
とはいえ、回想シーンには、作家達とナンバーズが同時に出る。
ということは、縦軸が2つ存在していて、
それぞれの縦軸から伸びる横軸は途中で繋がる…
そんな構造になってるのかな?
そしてサイクリック。
彼らが書いているのは「私」という作家志望の女の子。
つまりはこの作品世界の一番下に「私」が存在する。
でも、実は「私」自身が書いている作品だった。
つまりはこの作品世界の頂点に「私」が存在する。
「私」という存在を介して、この世界の上としたが繋がる…
まるでそんな感じの構造。
ほら、くるっと回るサイクル、サイクリック!!
そんな複雑怪奇な構造になっていたのかなと思うわけです。
ね?この時点で松本さんの頭おかしいとしか思えないでしょう?w
その上、別の層にいると思っていた人たちが、
やがて溶け合って同じ層になる。
言うなれば縦軸の下の方も一本につながる形。
作家達のところが本物の世界で、
ナンバーズたちのところが作中の世界。
そんな風に虚実が分かれているかと思ったら、実は違った。
溶け合っていく虚実に気づいたときには本当にびっくりでした。
戦慄と高揚を足せば良いのだろうか…そういう感覚なんてゆーんだ?
ツイートにカッコつけてこんなこと書いちゃってたよw
https://twitter.com/A_10_/status/106527327114525
とにかくすごい作品でした。
で、とりあえず今回のブログとしては最後にひとつ。
こういう風に、ギミックってやつ?(正確な意味はわからんw)に
目が大きく向くことになる作品って、
登場人物の内面に深く掘り下げて入っていくことができなくて、
心を動かされにくくなってしまう?今までそういう傾向はありました。
あくまで自分の好みですけどもね。
結局物語で人の心を感動させるのは、
(僕の場合は)やっぱり人の心でしかないことが多いのです。
でも、これだけの構造感バリバリの作品なのに、
人物の設定に対しての掘り下げはさほどないはずなのに、
それでもなお、押し付けがましくなくほんのりと、
人の心を感じさせて、心を動かしてくるのですよね。
小さなエピソードで多くは語られないのに、
その小さな要素一つ一つがうまいのかなと。
とてもステキな公演でした。
ただ、、、、一方で、、、、
今年再演された、僕が大好きな大好きな…
人生において唯一、劇シナを超える観劇数を誇るw
「傭兵ども!砂漠を走れ!」
(なにしろ初演は割引ありとはいえ31枚のチケットを購入したw)
この作品がいかに「偉大な」作品であるかを再認識もしました。
劇シナの直前に再演があったことも関連してでしょうかね。
とはいえ劇シナ自体もとんでもない作品だと思っています。
脚本そのものや、作り方、見せ方は、やっぱり稀有なレベルの、
素晴らしい作品だと思っています。
5年前、20周年のときに記念公演第二弾として上演された、
「Dear Friends」
この作品を、当時は、その年の最優秀作品とはしませんでした。
でも後々まで心にものすごく強く残り続ける公演に、
この作品はなりました。
偉大さでは傭兵どもには叶わないとしても、太く長く心に残る公演。
劇シナもまた、ディアフレのように、
そんな風に残っていく作品になるのかもしれないな~と
今は思っています^^