ようやくの今年初観劇になったのはこの芝居に出会うため? カラスカ「まんま、見ぃや!」観劇 | 未来に向かって ~旅立ちの朝~

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カラスカ

「まんま、見ぃや!」




相変わらず怒られそうなタイトルw



そしてこのブログのタイトルに書いた通りなのですが、

ようやく今年の初観劇をしてきました。

そして、こんなにも遅くなってしまったのは、

まるでこの舞台に初観劇で出会うためだった?

そんな風に思えるくらいの作品でした。


カラスカ江戸川さんの作品は、たいていが、

くだらなくて(ホメ言葉

ひどくて(ホメ言葉

怒られそうな(ホメ言葉

それはそれはもうひどすぎることが多いですが(だからホメ

そんな中でも本当に名作だと思える作品も多いです。


そして今作もまたそれらに並ぶ、

素敵な素敵な、

会心の一撃のような、

ひどすぎる作品だったと思います!!!(何度も言うけどホメ




カラスカさん欠かさず観に行けてるわけではないのですが、

自分がこれまで観た中でも一番ってくらいかなあ、

とにかく笑いの散りばめ方がすごかった!!

「冬の富士山頂で見る星空か!!」

みたいな様々な大きさの笑いが、

人々がやり取りをするたびに何か入ってきます。


セリフ自体であったり、受けてのツッコミだったり、

キャラが変ゆえのおかしなものから、

おかしな人のおかしな行いに対する自然な反応とか、

それはもう自然不自然あらゆる形の多彩な笑い!!


でもその実、物語の奥底に流れる本筋部分、

これを実に巧みにほんのりと感じさせてくるのです。

それは、まっすぐで熱い想い、キャラたちが持つ想い。


その気持ちがとても素敵なものでありつつ、

でもすごくさりげなく感じさせてくるようなのですね。

だから、間断なく攻め立ててくるくだらない笑い、

そのジャマをしないw

でもしっかり筋を抑えさせてくれる。


すごく笑ってるのに、笑って笑って大変なのに、

なんかちょっと良いシーンがきて、グッときて、

「あれ?この目から流れるものは笑いによるもの?それとも?」

という僕が良くやられるパターンのやつを、

これでもかこれでもかと、再三にわたってやられました。


ホント、超笑わせながら感動させるっての、

やめてもらっていいですかね辛いからw



また、登場人物の数は多い方だと思うのですが、

そういう人々それぞれの背景もしっかり描かれているのです。

(もちろん一部ない人もいますけども)


これだけのキャラがいてもしっかり描かれてキャラが立っていて、

それでいてこんなにふざけてて、

怒られそうなくらいひどくて、

でも人の想いがとても素敵なもので・・・

いやもう江戸川さん頭どうかしてると思いますよホントに!

(だから何度も言うけどホメ言葉)



そしてそして、

いろいろツッコミどころ、ひどいところが、

多々多々ありつつもですが、

素晴らしいエンタメ作品になっていたんじゃないかなって、

思います。


カラスカといえばいつものダンスシーン、

あれがいつものじゃなかった!

今回のキャストさんの特質を見事に活かした!!

素敵!


またそこに限らず、エンタメ要素、

いろいろ魅せてくれたと思います。

いろいろすぎてホントひどいですけどもwww



あとはやはり、全力の真面目?

すっごくくだらないことでも、それを行う、言う、人物は、

マジメにそれをやってるのですよね。

もちろんそういう演技を役者さんがしているってことですが、

全力マジメにそれをやっているからこそいっそう笑える。

そういう役者さんの力もまた多々多々感じられました。


そんな人たちの中での個人的MVPは霜月さん。

おそらくお初の役者さんですが、

あまりにもまっすぐなカッコ良さに惚れました!


そしてカラスカ団員さんたちは、

今回どの役も個人的に嬉しい役ばっかりでした^^






さてさて少し、ネタバレじゃないんですけども、

中身的な部分に突っ込んでも書いてみます。




今の自分にあまりにもハマってしまった要因。

それは、主人公の父、先代座長が言っていた言葉でした。

娘たちや当時の団員にしっかり植え付けられている言葉。


辛いときこそ笑え!


今の自分に、そしてこの超絶笑える舞台のなかで、

こんなにも当てはまるものがあるだろうかと。



すっごいくだらない行動の数々も、

この言葉がベースにあると思うとまるで違う見え方になる。

そのくだらない行動こそがとても素敵な行動であると。

そして物語が進むと、苦しいことに直面した彼らが、

この言葉を大切にしながら全力で挑んでいく。

こんな素敵なことはない。

そして、それを観て、

感動しながらも、爆笑が止まらない自分がいる。

そしてそのうちにあるものを考えると、

涙でハレツしそうになる自分もいました。

でも爆笑によって助けられてもいました。


だから、終演後の余韻のときが、一番危険でした。

帰りの電車でも思い返すと泣いてしまいそうで。。。

電車で一人泣く中年男…怪しいにも程があるw

あぶないあぶないww


感動と笑いが同時に起こる、

自分にとってなかなかないこの事象。

それがあったということが、

自分にとってのこの作品がどれだけ良かったかを、

しっかりと表している気がします。




今年はホントに観劇できなくて、予定立てられなくて、

ギリギリまで諦めずにチャンスを窺って、

それでもダメで・・・

ってことがずっとでした。


この舞台も、今日の夕方まで、

本当に観られるかわかりませんでした。


でも、、、細い一本の糸の上を歩くように、

わずかな可能性の中に通った道を抜けて観に行けた!!

それがこんなにも自分にハマり突き刺さる作品だった!!


今年の初観劇がこんなに遅くなったのは、

この作品をこそ今年の最初に観るためだった・・・

ホントにそんなめぐりあわせだったのかなあなんて、

思えたりしているわけです。



これを一度しか見られないっていうのが本当に悔しい。

そういうとき、これまでは、結局また追加してたー!

ってことがすごく多かったのですけども、

残念ながら本当にダメなのです。

この一回だけ。


一度だけだと記憶力がイマイチくんの自分には、

何か月かすればだいぶ忘れてしまう部分があるでしょう。

でも少しでも残していられるように、

大まかな内容ですけども、ブログに書き残したく思いました。



年の最初にこんなにどハマりする舞台に会える幸せ。

でも、今年この後にはハードル上がるぞ~^^