ちょこっとぴりっと…「屋根裏のバーニャカウダー」感想 | 未来に向かって ~旅立ちの朝~

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劇団6番シード

結成30周年記念公演第二弾

「屋根裏のバーニャカウダー」

 

まずは、30周年の節目の年の公演、その千秋楽、

おめでとうございます!

 

で、ちょっと早めですが、ちょこっと感想をと…

 

ですが、、、

「忌憚のない意見」がダメな方は、

どうかスルーでお願いします!

自分もここまで書くのは正直怖いです。

一番大好きな劇団で一番大切な場所、

そこに対して書くこととしては踏み込んでるかなと。

 

ではまいります。

 

 

大前提として、

好きな作品です!

めっちゃ楽しんでます!

普段眠気強めで、何見てても眠気感じやすい自分が、

昨日の北斗の拳原画展だって、歩いて見るのにふわふわしてたしw

そんな自分がここまで3回観て一度も眠気来ません!

とても笑えてすごく優しい気持ちにもなれる、

とっても良作だと思います。

 

 

が!

 

どこかパワー不足なのかなあと。

作品の持つパンチ力がライトに感じます。

理由は不明。

 

「悪くないけど昔から観てる人には満腹感は薄いんじゃ?」

これは友人談ですが、

自分の気持ちをこれ以上なく的確に表現してくれてます。

 

 

ひとつはっきりしてる点としては、

「感動作」では正直なところあまりないことと、

その理由が、Xにも書いたのですが、

父と息子の関係性についての掘り下げが足りないかなと。

特に、息子からの父への気持ちの部分。これが弱い。

ほんのり見せてくれてるのですけどね。

 

父が息子をどう思っていたか

父が周りの人にとってどんな人なのか

やってきた人の言葉から少しずつ知って、

息子の父に対する想いが変わる…固まっていく。

 

そこはわかる、それがラストに繋がるのは分かる。

ただ、それがホントにちょっとした言葉からしか描かれない。

もともとは父に対してどんな感情を持っていたか。

若い頃、それこそ突然妹ができた頃など、

父に対して反発もあったのではと思う。

大学入って家も出て、社会人になって、、

それぞれの時期に、彼は父に対して、

どんな感情をもって生活してたんだろう?

 

 

そういうの描かなくてもいいとは思ってます。

バックボーンすべてを説明する必要は当然ない。

ただ、、この作品が感動作であるためには、

その部分が、個人的には必要だったかなって思います。

 

だから、申し訳ないですが、

このクッソ涙もろい自分でありながら、

感動の涙はまったく出ていませんでした。。。

もっともっと、主演をがっちがちに活かす作品で、

観てみたかったなあ。

 

 

同じ藤堂さん主演で優しい雰囲気の、

『Life is Numbers』

ラストシーンで主演が「はろぐばー!」って

笑いながら手を振ってるんですよ?

なにその言葉!ってワードだし。

(観てない方いるだろうから深くは掘りませんが)

でもそれが、腰が抜けるほど泣けるんですよ?

泣かせるシーンとは思えないでしょう?

でもカテコになっても余韻が抜けず、

顔を上げられないくらいに泣けるんです。

そこに至るまでの過程っていうのがどれだけ大きいか、

そういう違いなのでしょうね。

 

 

大きな要因としてはここまでですが、

あと2点ほど、、、

 

キャストがめっちゃ豪華なのですが、、、

ちょっともったいない使い方の気はしちゃいます。

言葉を選ばず言えばまさに「役不足」。

豪華すぎて、みんなに役割をあれこれ割り振って、

その結果全体として薄くなった、、、です。

劇団員さんももっともっと観たかったし、

客演陣も好きな方揃いですが、悪い意味で豪華すぎました。

 

あともう一つと、、、

不満ではないけどズレ?ハマらなさを感じるところ。

(とはいえ作品全体評価にはあまり関わってないか?)

桜井さんだけが昆ちゃん見えてる、

その言葉が完全に説明ぜりふになっちゃってるかなと。

自分だけ見えてて周りの人は見えてない、

というのは桜井さん自身気付いてないですよね?

でも、気付いてて、何とか周りの人に伝えたくて説明する、

そういう言い回しになっちゃってるのですよね。

そこがちょっとマイナス面。

まあでも、そもそもおもしろいのですけどねww

 

 

 

ま、とはいえね、

全てのキャストさんがみんな良かったのは間違いないです。

それぞれのポジションでの役割の果たし方が尋常じゃないです!

 

また中でも舞川さん、高宗さん、

このお二方は今までそこそこ観てたと思いますが、、、

過去イチです!!今まで見てきた中で一番好きです!!!

 

それにXでも書きましたが、

さらりと描いているゆえの良さっていうのもある気はして。

2)
強いインパクトでは決してなかったと思うけど、その分?ほんのりながらも多くの人が共感できるところがありそう
客層的に親を見送ったことがある人は割といそうで
そういう人には我が事のような感覚で観られるところがあるのかなって
強くはないけどじんわり刺さる感じでね
 

そしてとても大事なことも。

3)
だからこそ、いろんな方に観てみて欲しいかなというのはとても思いました
家族ゆえ気付きにくい
近さゆえ伝えにくい
その結果後悔する人は多いはずですよね
自分には笑い強めでしたが感動強めになる人も当然いるだろうし
違った観え方をしてる人の感想もすごく聞いてみたいです

 

自分が家族を見送る、、、そのときに同じ後悔を持つ人が多い。

これは作中でも言われています。

これから見送る可能性があるひとに、

ほんのりと、気を付けてねって、言ってくれてるかのよう。

 

自分も割と最近父を見送りましたし、

ちゃんとお別れできたとは言えない。

いずれもう一人見送る可能性が高いし、

そちらはもう伝えてもきっと伝わらないだろう状況ですが、

それでもきちんと、伝えるためのことはしたいと思う、

そういう気持ちにはすごくさせてくれる作品です。

それは間違いないです。

 

だから、パンチ力はちょっと弱いけど、

今まで見た6C作品で順位付けしたら上位には来ないけど、
でもやっぱり良い作品だなってことは思います。

そもそも6C作品だけをライバルにしたらライバル強すぎるしw

 

 

そんなこんなで

6C作品でこんなに赤裸々に描いたのは初めてと思いますが、

千秋楽を前にして、思いの丈を書き連ねてみました。

もうすぐ千秋楽に向けて出かけますが、

やっぱりとっても楽しみなのです!^^