「さとりをひらいた犬/ほんとうの自分に出会う物語」無料公開です。
【動画・英語版】
(エピソード2/10分)公開です!
(エピソード1/11分)
(予告編/1分30秒)
「さとりをひらいた犬/本篇」
第1章「旅の始まり」
第2章「三つの存在」
第3章「恐れ」
第4章「エゴ」
第5章レグードゥの森
第6章女神シャーレーン
もう読んだ方も、そうでない方も、お楽しみいただければ嬉しいです。
最初からお読みになりたい方は、こちらからお読みくださいね。
前回はシーザーたちの罠かもしれないと知りながら、シャーレーンは傷ついた鹿を救うために立ち上がり、ジョンは覚悟を決めたところでしたね。
さて、その次はどうなるのでしょう?
㊺シーザー登場!!
シャーレーンは自らの感じる場所へ向かって、迷いもなく歩き始めた。
シャーレーンの右側に僕、左側にヴェルキン、そして後方にゲトリクスが注意深く周囲を窺っていた。
先ほどの鷹が言っていたように、周囲に人間や犬たちの気配はなかった。
しかし、猟犬の匂いが所々に残っていた。
このにおいはシーザーの部隊のにおいに似ているぞ。
様子もおかしいし、シーザーの罠かもしれない。
ヴェルキンを見ると、“分かっている”と、僕にうなずき返した。
警戒しながら二十分ほど森の中を歩いただろうか、木々が少ない、少し明るい開けた広場に出た。
その場所のちょうど真ん中辺りに、動物がうずくまっていた。
シャーレーンが感じた雌鹿のようだった。
シャーレーンは迷うことなく雌鹿に近づき、心の中に話しかけた。
(かわいそうに…。
ごめんなさいね。
痛かったでしょう。
今、治してあげますからね)
そう伝えると鼻先を雌鹿に近づけて目を閉じた。
するとまた、シャーレーンの身体が白銀に輝き始めた。
僕はまたもやその光景に驚きを感じながらも、周囲に向かって最高レベルの注意を払った。
シャーレーンの身体が、どんどん輝きを増していく。
その輝きが最高になり、真っ白な輝く光が金色に変わりそうになったとき、先ほどの鷹があわてて飛んできた。
「まずいぞ! 犬たちがやってくる! すごい数だ。しかも速い!」
僕はあわててシャーレーンを見たが、シャーレーンは治療を続けている。ヴェルキンが低い声で言った。
「一度始めたら、途中で止めることは出来ないのだ。覚悟を決めよ、ジョン」
ゲトリクスはまるで楽しんでいるように、ニヤリと口元に笑みを浮かべた。
「シャーレーンさま、お急ぎください」
ヴェルキンがそう言っても、シャーレーンは無言で治療を続けている。
シャーレーンと雌鹿の身体が、同じように輝き始めた。
(早く、早く!)
ヴェルキンとゲトリクスは、猟犬たちが来ると予想される方向をじっと睨んでいる。
僕も猟犬たちが来てもすぐにシャーレーンを守れるように、全身の筋肉に力を込め、身をかがめた。
大勢の犬たちの走ってくる気配が感じられた。
ざわざわと四方八方から犬たちの足音が聞こえてきた。
さすがはシーザー、この広場は完全に包囲されているようだ。
数匹単位の犬たちの集団が速度を落とし、全ての方角から慎重に包囲網を狭めながら近づいて来るのが分かった。
「ケッ…中々やるじゃないか」
ゲトリクスがつぶやいた。
ヴェルキンは状況を冷静に計算しているようだ。
僕もこの包囲網の隙を懸命に探した。
しかし、そうこうしているうちに、ついに犬たちが姿を現した。
僕の目の前に現れた黒い犬、やはりシーザーだった。
ヴェルキンの前には複数の小隊長たちの姿。
ゲトリクスの前には、マリウスとその部下たちが姿を現した。
僕たちは完璧に包囲されていた。
「ジョン、また会ったな」
シーザーは、低く艶のある声で静かに言った。
㊻へつづく
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8月26日(土)20時~
7月23日に開催察せて頂いた無料ZOOMお話会、また開催します。
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●3月の脳の【開頭手術レポート】はこちら
②開頭手術
●オンラインサロン
ブログやFacebookを超える関りです。
ガンの方を中心に、みんなで支え合いながら前に進んでいます。
ガン等や人生についてお悩みの方、僕たち仲間と一緒に支え合って前に歩いていきましょう。やはり仲間は『力』です(^-^)
入会・退会自由です(1か月のしばりはありますが)
https://www.leela-salon.fants.jp/
●ご紹介頂いたYouTube
(シンプリーライフさんのみ)
ご紹介頂き、光栄と喜びの極みです(^-^)
★僕は、死なない。シンプリーライフさん
●オススメのお水やお茶など
よくご質問いただくので、以前書いた記事をリンクしておきます。
オススメの本①(読むと元気になる)
おススメの本②(劇的寛解事例)
おススメ本③(生還者たちの体験記)
おススメ本④(食事関連)
●YouTube(トネちゃんねる)
我が家のワンコ、可愛いふたり💛見て下さい💛
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