「さとりをひらいた」は毎週月曜日に更新しますので、引き続きお楽しみに。

 

前回は手術 が終わったところまで書きました。

 

前回までは…

①手術への経緯

 

②開頭手術

 

 

今回は、その続きです。

 

脳の開頭手術は無事終わりました。

 

ストレッチャーに乗って集中治療室に帰ってきた僕が、ドクターや妻に一通り挨拶をすると、彼らはそれぞれ帰っていきました。

 

 

手術室にいた看護師さんたちがワラワラと現われて、僕の体についたいろんなものを点検したり調整し始めました。

 

 

具体的には点滴とか薬剤とか、僕の体を検査する色んな装置に繋がれたチューブとか、そういったものです。

 

僕は、それを目玉だけ動かしながら眺めていました。

 

 

みんなやるべきことがちゃんと分かっていて、言葉少なくともテキパキと行動しているその姿に、プロフェッショナルを感じました。

 

一通りの処置が終わった看護師さんたちは、次の仕事に向かって集中治療室を出て行きました。

 

 

僕は、ポツンと集中治療室に残されました。

 

部屋には誰もいません。

 

 

 

ちょっと体を動かそうとしましたが、体はまるで固まったかのように、全く動きませんでした。

 

 

本当に、目玉しか動きませんでした。

 

 

でも気持ちはとても落ち着いていて、深く呼吸しながら身体に新鮮な酸素を取り入れるということを、自然に行っていました。

 

 

空気が鼻から入ってきて肺に入り、そしてそれが身体全体をめぐり巡り、また鼻から出ていく。

 

 

自然な腹式呼吸が、僕のお腹を膨らませたり凹ませたりしていました。

 

そして空気とともにエネルギーの循環が始まり、気持ちの良いエネルギーが入ってきて、身体から不必要なものが出ていく、そういう呼吸法やエネルギーワークを無意識にやっていました。

 

 

まあ逆に言うと、目玉しか動かなかったので、それしかやることがなかった、ということになりますけど(笑)。

 

 

これがまた、とてつもなく気持ちがいいのです。

 

集中治療室の壁に、時計が見えました。

その時計の秒針が1秒1秒、コチコチと進む様子を、まるでスローモーションのように感じました。

 

 

それはまるで、1秒 という瞬間に全てが詰まっているような、

 

凝縮し、深く、濃く、濃密な

 

「今」という瞬間に他なりませんでした。

 

 

そして、それを静かに上の方から見つめている僕が、そこにいました。

 

 

体験している僕、そしてそれを見つめている僕。

 

 

それは、至福の時間でした。

 

 

「今、という瞬間」を感じ

 

「全てが今ここにある、この瞬間に全てがある」

 

「この瞬間の、とてつもない豊かさ」

 

 

これは、体験して初めてわかったことです。

 

 

これは、言葉を超えた体験でした。

 

 

この体験ができたこと、それだけでも今回の入院・手術を体験した甲斐がありました。

 

 

僕はこれを体験するため、今回の脳の腫れが起こったことに気づきました。

 

 

 

そうか!

 

そうだったのか!

 

腹落ちしました。

 

 

やはり、魂の計画に無駄や寄り道はありません。

 

 

全てが、完璧なんです。

 

 

確か午後7時ぐらいに集中治療室に来たと思うのですが、気がつくと時計の針は午前3時を回ったところを指していました。

 

 

その間、全く「時間」というものを感じることはありませんでした。

 

まさに一秒、一秒、瞬間をめくるように時が進み、気がついたら午前3時になっていた、そんな感覚です。

 

 

 

午前3時頃、急にわらわら、ざわざわと物音がして、僕の隣に患者さんが運ばれてきました。

 

看護師さんたちの話を横耳で聞いていると、その患者さんは手術がかなり難航して、朝からの手術が今やっと終わったということでした。

 

手術時間、確か17時間だったかな、そんなことを看護師さんたちは言っていました。

 

ドクターは手術が終わった瞬間に部屋で倒れ込んでしまったそうです。

 

 

僕と同じように点滴にたくさん繋がれた患者さんは、完全に意識がない状態でした。

 

その患者さんに対して、一生懸命テキパキとやるべきことをやっている看護師さんのたちの姿を横目で見たり聞いたりしているうちに、

 

彼らやドクター、あるいはそのスタッフ、

つまり病院というところにいる人たちに対して言葉を超えた感謝の気持ちが、心の底から湧き上がってきました。

 

 

ありがとうございます。

 

命を救ってくれて、ありがとうございます。

 

誰も見ていないところで、患者自身も知らないところで、こんなにも一生懸命、命を救うために頑張っているということを、僕は知りませんでした。

 

 

僕は 、動けない状態で泣きました。

 

涙をどうやって拭ったのか、ふいたのか覚えていません。

多分、乾いたんでしょう(笑)

 

 

病院って、ほんとうに命を助けるところなんだな、と実感しました。

 

こうやって僕も含めて命を助けられている人たちが 、この世界にどれだけたくさんいるんだろう?

 

この病院の人たちがいなかったら助からなかった人たちが、どれだけ助けられてきたんだろう?

 

病院って、すごいところです。

 

そこには、真剣な命のやり取りがあります。

 

真剣勝負、それは素晴らしいことです。

 

僕は横で真剣勝負している看護師さんたちの話や行動を耳にしながら、一人で感動して涙していました。

 

 

手術をしたせいでしょう、しばらくすると頭が痛み始めました。

 

看護師さんにお願いして、痛み止めを数時間置きに処方してもらいました。

 

おかげさまでひどい痛みに悩まされることもなく、 快適な状態のまま、翌日のお昼すぎまで集中治療室で快適なマインドフルネス状態で過ごすことができました。

 

 

この経験は、僕にとって「宝」となりました。

 

やはり、体験しなければわからないこと、

 

体験して通り抜けるからこそ、腑に落ちて自分の一部になるということ、

 

毎回そうですが、今回もそういう学びをさせていただきました。

 

 

「頭」でわかってるだけじゃダメなんですね。

 

やっぱり自分で「体験」しないと。

 

本で読んだり、誰かの言葉をそのまま受け入れて自分が体験したことのように感じることも悪くはないですが、

 

やはり自分の身体や体験を通して、

 

それを存在として通り抜けることが、

 

一番大切なのではないかと、僕は思います。

 

 

 

必要な体験は人それぞれ違いますが、

 

目の前に必ず「それ」はやってきます。

 

 

その時に、頭の中であれこれサルが喋り始めますが、

 

その猿の声に頭を占領されず、

 

目の前の体験に心を開き、

 

「今この瞬間」を徹底的に味わい、

 

自分の中に落とし込んで「自分の体験」というエネルギーの一部としていく、

 

 

それが僕たちの生まれてきた意味であり、

 

宇宙の一部としての僕らの役割ではないか、

 

と僕は思います。

 

 

 

僕たちは皆、

 

それぞれ違う人生や体験、出来事を通じて

 

宇宙というものを体験していく「宇宙の代表選手」なんです。

 

 

宇宙の目的は、自分が作り出した体験を通じて、自分を知り、拡張していくことです。

 

 

宇宙と体験の接合点、接触点、それが「私」であり、「今・ここ」という「瞬間 」なんです。

 

 

だからみんな全員が、「宇宙の代表選手」なんです。

 

 

 

誰が偉いとか偉くないとか、

 

上とか下とか、

 

前とか後ろとか、

 

進んでいるとかいないとか、

 

導いてるとか導かれてるとか、

 

マスターだとかマスターじゃないとか、

 

そんなことは一切なく、

 

みんなが全員、「宇宙の代表選手」なんです。

 

 

その人にとって必要なことは、全てその人の人生に起こります。

 

それがその人にとっての魂の計画であり、その人にとって完璧なシナリオなんです。

 

 

完璧な魂の計画をより深く生きるためには、

 

自分のエゴの声を聞き、

 

その猿の声に振り回されないということが重要になってくると僕は思います。

 

 

エゴの声に振り回されるのも人生のシナリオの一つですが、

 

せっかく今回3次元世界に身体を持って顕現したわけですから、

 

なるべくならばエゴに振り回されずにいたいものです。

 

 

身体から出てから(肉体から出てから)

 

 

「あっ、またやっちまったぜ」

 

 

と気づいて後悔するよりは、

 

自分のエゴを客観視して(常照我)、

 

その声に振り回されずに、

 

本来の自分の魂の計画・役割・ミッション、見つけて進んでいく人生を

 

歩んだ方がいいのかなと、僕は個人的に思います。

 

 

 

ということで 今回のレポートも長くなってしまいましたが、この辺にしたいと思います。

 

 

次回は、病室に戻ってからの話をしたいと思います。

 

 

ではでは。

 

レポート④「病室から悟りの窓へ」へ続く

 

肺ガンステージ4からの生還体験記はこちら

 

 

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⑦オススメのお水やお茶など

よくご質問いただくので、以前書いた記事をリンクしておきます。

おすすめのお茶や飲み物など

サプリなど

オススメの本①(読むと元気になる)

おススメの本②(劇的寛解事例)

おススメ本③(生還者たちの体験記)

おススメ本④(食事関連)

 

⑧YouTube(トネちゃんねる)

 

 

 

 

★講演など

日本経営協会さん

【9月30日】「究極のストレス体験から学んだこと」ライブ配信昨年出版からAmazonカテゴリ別ランキング8か月連続1位を記録した、肺癌ステージ4からの生還体験標記「僕は、死なない。」の著者であり、本会の研修講師である刀根健氏が自身の体験をもとに学んだ「究極のストレス体験から学んだこと」をテーマに、「ポジティブシンキングを超えて」「知識じゃなく体験」「今日からできる簡単なリ...リンクwww.youtube.com

 

然々さん

 

スポリチュアルTVさん

 

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