【不登校・子育て】逃げても大丈夫・「もうこの場所にはいたくない」と思った自分を守った話④ | 家族に笑顔が戻る最短距離~『不登校のち笑顔』

家族に笑顔が戻る最短距離~『不登校のち笑顔』

不登校のお子さんが動き出すために必要なことは,「子供に選択させて,結果を経験させてあげる」こと.
親御さんが意識と行動を変えるだけで,お子さんはどんどん変わり,現実がガラッと変わります.

親子揃って【小さな一歩を重ねたら】,必ず家族に笑顔が戻ります.

 

 

 

UMI カウンセリング,遠隔ヒーリングともに9月枠の募集を終了しました.ご検討下さりありがとうございました.

 

 

アメンバー申請して下さる方へのお願い
 
 
 
キラキラ
 

シリーズの最終話です.

「もうこの場所にはいたくない」と思った自分を守った話①

「もうこの場所にはいたくない」と思った自分を守った話②

「もうこの場所にはいたくない」と思った自分を守った話③

 

 

 

 

 

 

 

翌日出勤すると,職員から一言

 

 

 

 

K君,辞めてもらったから

 

 

 

 

 

 

なぜですか?

 

 

この時期に授業に穴をあけるなんてありえないから.

 

 

事故を起こした処理などがあるわけだから,しょうがないじゃないですか.

 

 

事故を起こしたのは,彼の責任でしょ.

 

 

 

(この,塾長のイエスマンやろうが…)

 

 

 

 

 

 

当時は,今のように携帯電話は普及してなく,手軽にメールなどできない時代でした.



だから,Kに連絡するには固定電話しかありません.



塾近くの公衆電話からKの家に電話するも,何度電話しても出ない.



その日の仕事のあと,Kの家に駆けつけると,誰もいませんでした.







次の日,仕事の前にKの家に行くと,やはり誰もいませんでした.
 
 
でも,鍵は開いていて





何とも言えない酸っぱい臭い





おーい,K、いるか?




そう言いながら部屋に上がると,目の前に大きな段ボールの箱が置いてありました.




どうやらこの段ボールが臭いの主のようでした.



ゆっくり近づいて中を覗くと,そこにはまだ乾いていない洗濯物がどっさり入っていました.




そして,家の中を見渡すと,家電などは無くなっていました.
 

さすがに心配になって,北海道のKの実家に電話しました.


なぜKの実家の電話番号が分かったのかは覚えてません.






Kは実家にいました.






おー,どうした?



どうしたじゃねえよ.急にいなくなったから,びっくりしてんだよ.
 
部屋も荷物が無くなってるし…



わるい,わるい.


 
で,どういうことだよ?
 
 
 
クビになった.

 
 
それは知ってる.
 
 
 
こっちに帰ってきた
 
 
 
えっ,大学は?
 
 
 
辞めた
 
 
 
 
 
 
もう,全部どうでもよくなった
 
 
 
 
 
でさ,お願いがあるんだけど
 
 
 
何?
 
 
 
オレの部屋にある洗濯物,こっちに送ってくれない?
 
 
 
(それかよ)
え~,すげぇ臭いんだけど
 
 
 
乾かす時間なかったから…
 
今まで散々世話してやったんだからやれ(笑)
 
 
 
 
は? どっちがだよ(笑)? 
 
でも,いいよ.送ってやるよ
 
 
 
 
ありがとう








電話を切ると同時に,私の気持ちも切れました.
 
 
 
 
 
もう限界
 
 
あの人たちと一緒に仕事はできない.
 
 
自分が好きだった塾長は幻想だった.
 
 
だったら,あの人の期待とかどうでもいい.
 
 
こんなに人を大切にしないなんて許せない.
 
 
いつか,オレもKや他の職員のように扱われるだろう.
 
 
あいつらみたいに逃げ出せなくなる前に,オレは逃げよう.
 
 
残った人からどう思われてもいいから.
 
とにかく辞めよう.理由なんて適当でいいから,
 
 
 
 
 
 
 
 
その日のうちに,塾長に辞めることを告げて年度末で退職しました.
 
 
 


 
 

この塾で数年間職員として働いた後,ある島で教員をしていた方がいました.
 
 
私が塾に就職を決めたとき,その方がわざわざ私のところにやってきて言ったんです.
 
 
 
「まささんは絶対に気持ちを変えないとわかっているけど,あえて言わせてもらうよ.
 
あそこの職員になるのは絶対に止めた方がいい.
 
まささんは卒業生だから客観的に見られないかもしれないけれど,あそこは絶対におかしいから.あの塾長は普通じゃないよ」
 
 
 
 
 
 
もちろん,その時は聞く耳は持っていなかったんですけど(笑)
 
 
 
 
その夏に,彼が赴任している島に遊びに行きました.
 
その時,「学校の教員の方が楽しいかも」って何となく思ったんです.
 
 
 
 
さらに,塾に勤め始めて1か月後には,「給料が割にあわない.職員よりも講師の方が全然いいじゃん」って思っていました.
 
 
 
 
だから,よくよく考えてみると,もう勤め始めた直後から違和感を感じていたんですよね.
 
 
それを見ないようにして,人の期待がどうこうとか,パワハラがどうこう考えていたから
 
 
どんどん本来の自分からズレていって,あのような結末になったのかなと今の私は思います.
 
 
Kは私に,大切なことを気付かせてくれました.
 
 
 
K自身が言っていたように,本当にKは神だった(笑)
 
 
 
 
 
 
 
自分の気持ちからズレているのに,それに気付かず,もしくは我慢して続けていると,強制終了的なことが起きる.
 
 
 
 
不登校も似た部分があるのではないでしょうか.
 
 
 
 
 
辞めた1年後,私は教員免許を取るために聴講生として大学に通い始めました.
 
 
 
 
あの職場から逃げたことが,その後の私の人生の転機になったことは確かです.
 
 
 
そして実は,その後も何度か強制終了的なことが起きているんですよ(笑)
 
 
 
でも,そのたびに人生がガラッと好転したり,予想もしなかった展開になったり,ステージが大きく変化しました.
 
 
 
 
 
 
本来,動物は「危険を察知したら逃げる」本能を持っています.
 
 
それは家族,仲間,そして自分を守るためです.
 
 
逃げないことを美徳としているのは人間だけ.
 
 
 
 
 
 
だから,私は思うんです.
 
 
 
嫌になったり,怖くなったりして逃げだしたくなったら,逃げても大丈夫.
 
 
 

 
 
何回リセットしても,それはその人の人生に必要だから起きているだけであって,決して悪い方向に進むためではない.
 

 
新しいスタートラインを引いて,そこからスタートするため.
 
 
 
自分の本当の気持ちに気付いたところが原点(ゼロポイント)で,そこからまた始めればいい.
 
 
 
 
 
 
 
だから,嫌になったり,怖くなったりして逃げだしたくなったら,
 
 
 
自分の思いに逆らわず
 
 
 
自分を守るために逃げて欲しい.
 
 
 
 
 
それが,自分の笑顔,周りに人の笑顔に繋がるから.
 
 
 
 
 
 
後日談です.
 
 
 
 
私が辞めた数か月後,塾長の右腕として働いていた職員から私に電話があり
 
 
「オレも辞めたから.あの人にはついて行けないわ.戻って欲しいって何度も電話がかかってくるけど,もう無理だな」
 
 
 
 
 
また,後から聞いた話ですが,新規校舎の責任者は新しい人を雇って入ってもらったようですが
 
 
その方も,1年ほどで辞めたそうです.
 
 
 
 
 
そのとき,ようやく分かりました.
 
 
どうして,私が中学時代に通っていた頃と職員の顔ぶれが全く変わっていないのかを.
 
 
 
 
 
 
過去人気記事&お知らせ
チェック 一人で行った息子の放課後登校から確信したこと
チェック 子供を外に連れ出すときに,自分の心に問いかけてみて欲しいこと
チェック やっぱりお母さんは笑顔が一番
チェック 息子と境界線を引くために,私がしたこと
チェック ○○したいと思って生まれてくる子供はいない
チェック 「ありのままでいい」と伝えても,変化を感じられないワケ・子供への声掛けで大切なのは?
チェック 絶対,なんとかなる!
チェック 子供を自立させるには
チェック 不登校 自分が変わるのは誰のため
チェック 娘が課金をしたいと言ってきました
チェック 子供の回復を邪魔しない
チェック 家を安全基地にするためには
チェック 男性脳の特徴の一つ
チェック 不機嫌でいる権利
チェック 昼夜逆転
チェック 信頼するってどういうこと?

 
 
~お友達登録はお気軽に~
~ご質問なども遠慮なくこちらから~

 
 
友だち追加  
@umf4584x
 

 

 

 

 

 

【先月の人気記事&息子の不登校の経緯】

 


 

 

 

ご感想