【不登校・子育て】逃げても大丈夫・「もうこの場所にはいたくない」と思った自分を守った話③ | 家族に笑顔が戻る最短距離~『不登校のち笑顔』

家族に笑顔が戻る最短距離~『不登校のち笑顔』

不登校のお子さんが動き出すために必要なことは,「子供に選択させて,結果を経験させてあげる」こと.
親御さんが意識と行動を変えるだけで,お子さんはどんどん変わり,現実がガラッと変わります.

親子揃って【小さな一歩を重ねたら】,必ず家族に笑顔が戻ります.

 

 

 

UMI カウンセリング,遠隔ヒーリングともに9月枠の募集を終了しました.ご検討下さりありがとうございました.

 

 

アメンバー申請して下さる方へのお願い
 
 
 
キラキラ
 
 
シリーズの続きです.次回が最終話(の予定)です.
 
 
 
 
 
 
自分の好きな事を仕事にしたかった私
 
 
 
 
でも,新規校舎の責任者に任命され,「やりたくないよ~」と思いながら悩んでいるうちに
 
 
 
 
塾長のパワハラぶりに恐怖を覚え始めました.
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
一緒に働いていた仲間の中に,年齢は私の1つ下でしたが,めっちゃ仲が良かったKという男がいました.
 
 
 
ガサツで不器用なところはあるけれど,一生懸命で常に生徒のことを考えているK,は,当時大学4年生でした.
 
 
 
 
そして,偶然にも近くに住んでいました.
 
 
 
 
私は毎日車で出勤していましたが,Kは車だったりバイクだったり.
 
 
 
 
 
 
 
 
彼は英語を教えていて,中2,中3の上位クラスを担当していました.
 
 
 
本来ならバイトの学生ではなく,職員の先生が担当するクラスなのですが
 
 
その方の授業の評判があまり良くなくて(例の3人の中の1人),上位クラスの担当を下ろされました.
 
 
 
そこで,Kが急遽担当することになりました.
 
 
 
教授技術は未熟かもしれませんが,Kの一生懸命なところと,生徒に慕われているところが買われたのです.
 
 
 
 
 
 
 
 
 
教材は担当先生の裁量なので,彼は担当クラスの授業で使うプリントをすべて自分で準備しなければなりません.
 
 
 
初めはとても充実した様子で,「めっちゃ,やりがいがあって楽しい」と言っていました.
 
 
 
 
でも,仕事が一気に増えて時間に余裕が無くなったことや,やはり中3を担当するというプレッシャーもあったかもしれません.
 
 
 
半年もすると,疲労の様子が目に見えてわかるようになってきました.
 
 
 
それでも,声をかけると,「大丈夫.オレは神だから」と逆にこちらを笑わせてくれました.
 
 
 
 
 
 
 
そんなKでしたが,時間にも心にも余裕が無くなってきたのでしょう.
 
 
 
 
 
 
とうとう,Kが事件を起こしてしまいました.
 
 
 
 
 
 
 
 
授業中,ある生徒に対して「やる気が無いなら来るな.出て行け」と怒鳴りつけました.
 
 
 
その生徒はその日は家に帰ったのですが,翌週のKの授業は参加するためにいつものように教室にいたんです.
 
 
ところが,その生徒を見たKが,「お前は来るなと言ったはずだ.出て行け」とその生徒に怒鳴りつけたんです.
 
 
これは,今までの彼には考えられないことでした.
 
 
 
 
 
 
生徒は泣きながら家に帰り,事の次第を母親に話し,母親から塾へ電話がかかってきました.
 
 
確かに,初めはうちの娘が悪かったかもしれません.
 
でも,反省して授業に行ったのに,話も聞かずに怒鳴りつけるのは納得がいきません.
 
その先生と話をさせてください.
 
 
 
 
 
 
この件が,職員の会議で取り上げられました.
 
 
 
私はそんなことあったなんて全く知らず,その会議で初めて聞きました.
 
 
 
 
塾長としては,彼を授業から外す考えで,それを職員に報告しました.
 
 
 
イエスマンたちは,塾長の機嫌を損ねないように賛成し,私ともう1人は,まずはKの話を聞いてみて欲しいと言いました.
 
 
 
その後どういう話の流れになったか忘れてしまいましたが,結果的には,受験間近だったにもかかわらず,Kは授業担当を外されました.
 
 
 
確か,私はKから直接「外された」と聞いたと記憶しています.
 
 
 
 
生徒たちの動揺は半端なかったです.
 
 
 
生徒たちは,私とKは仲が良かったのを知っていたので
 
 
「K先生どうしたの?」
 
 
「なんで,いきなりK先生じゃなくなったの?」
 
 
皆,私のところに聞きに来ました.
 
 
私は「知らない」としか言えませんでした.
 
 
 
 
 
確かにKの言動に問題があったと思います.
 
 
 
でも,Kの話も聞かずに授業の担当だけ外すというのは,この人たちがやったことは,Kが生徒にしたことと何ら変わらないじゃないか.
 
 
 
さらに,Kの代わりに授業を担当したのが,初めに外された先生.
 
 

 
職員のデキの悪さから,急遽Kにお願いしたのに,最後の最後にこれかよ
 
 
今までKの労力に対して何のねぎらいもフォローも無かったくせに
 
 
 
 
 
 
そのとき,初めて塾長に怒りが沸きました.
 
 
 
 
 
 
 
もちろん,今の私が考えれば,様々なプラスとマイナスの意識が混ざり合って,この出来事が起きたことは分かりますし
 
 
視点を変えてみれば,Kを授業から外したことにも愛があるのは分かります.
 
 
でも,当時はそんなこと微塵にも感じませんでした.
 
 
バリバリの被害者意識からこの出来事を見ていました.
 
 
そして,Kを救えなかった自分への罪悪感もありました.
 
 
 
 
やっぱり,この塾長は人を大切にしない人なんだ.
 
 
 
 
やっぱり,この人の下では働けない…
 
 
 
 
 
 
じゃあ,どうしたい?
 
 
 
 
 
 
新規校舎のこと
 
 
 
塾長のパワハラを聞かされる日々
 
 
 
Kの事件
 
 
 
さらに,今さら気付いた待遇の悪さ(異常なほどのサービス残業,給料の安さ,休みの少なさ,社会保険に加入できないなど)
今で言うと100%ブラック企業
 
 
 
毎日の車通勤の疲れ
さらに,ガソリン代は自腹というか,交通費は自腹
 
 
 
 
 
 
こんなにサインがあるのに
 
 
 
 
こんなに決断する理由を提示されているのに
 
 
 
 
 
どうしたいのか自分でもうわかっているはずなのに
 
 
 
 
 
 
 
 
まだまだ決められないバカヤローのために,Kが決定的な最高の演出をしてくれました.
 
 
 
 
 
 
 
 
 
車で仕事から帰る途中,事故渋滞がありました.
 
 
車2台の玉突き事故.
 
 
 
 
 
 
事故車の横を通過するとき
 
 
「あれ,Kじゃん」
 
 
 
 
 
ちょうど,Kが事故処理による事情聴取を受けるために,警官と一緒に歩いているところでした.
 
 
 
 
事故による規制で片側一車線になっていて,私は車を停めるスペースもなく,その光景を見ながら通過することしかできませんでした.
 
 
 
 
 
 
私は,Kの家の前で長い時間Kを待ちました.
 
 
 
 
ようやく帰ってきたKから聞いたのは
 
 
居眠り運転をして,前の車にぶつかった
 
 
明日は色々処理があったり,実家に連絡したりと忙しいから多分塾は休む
 
 
そして
 
 
今日は疲れたから,もう寝る.心配してくれてありがとう
 
 
そう言って部屋に入っていきました.
 
 
 
 
 
こんなにボロボロになっているKを,どうすることもできない自分,どうにもしてくれない塾長
 
 
 
 
 
オイ,俺.そろそろ腹決めろよ
 
 
 
 
画像はお借りしました
 
 
 
 
 
 
翌日出勤すると,職員から一言
 
 
 
 
K君,辞めてもらったから
 
 
 
 
 
 
 
次回,最終話です.
 
 
 
 
 
 
過去人気記事&お知らせ
チェック 一人で行った息子の放課後登校から確信したこと
チェック 子供を外に連れ出すときに,自分の心に問いかけてみて欲しいこと
チェック やっぱりお母さんは笑顔が一番
チェック 息子と境界線を引くために,私がしたこと
チェック ○○したいと思って生まれてくる子供はいない
チェック 「ありのままでいい」と伝えても,変化を感じられないワケ・子供への声掛けで大切なのは?
チェック 絶対,なんとかなる!
チェック 子供を自立させるには
チェック 不登校 自分が変わるのは誰のため
チェック 娘が課金をしたいと言ってきました
チェック 子供の回復を邪魔しない
チェック 家を安全基地にするためには
チェック 男性脳の特徴の一つ
チェック 不機嫌でいる権利
チェック 昼夜逆転
チェック 信頼するってどういうこと?

 
 
~お友達登録はお気軽に~
~ご質問なども遠慮なくこちらから~

 
 
友だち追加  
@umf4584x
 

 

 

 

 

 

【先月の人気記事&息子の不登校の経緯】

 


 

 

 

ご感想