リフォーム業は資格が資格がなくても始められる | 還暦建築士の日記:リフォーム百科事典

還暦建築士の日記:リフォーム百科事典

YouTube『リフォーム百科事典』を主宰する田口が、住まいと人生の最適解を求めるために、自分で意思決定して自分の人生を歩むため家つくりについてのヒントをお届けします
 

リフォーム業を始める際に必要な資格や許可について

 

リフォーム業を開業する際に必要な資格や許可について、分かりやすくお話しします。

 

まず一般的に知られているのが「建設業の許可」と「建築士事務所の登録」です。

建設業の許可を取得するには、一定の条件を満たす必要があります。例えば、工事の実績や経理の実績などが求められ、それらを審査したうえで許可が下りる仕組みです。

一方で建築士事務所の場合は、建築士が在籍していれば、必要書類を提出することで登録が可能です。これは審査ではなく、登録という形になります。

 

さて、ここからが本題です。

リフォーム業を始めるにあたって、具体的にどのような資格が必要なのでしょうか?

 

結論から言うと、小規模な工事であれば「建設業の許可」も「建築士事務所の登録」も必要ありません。

では、「小規模な工事」とはどのような工事を指すのでしょうか?

実は、建築一式工事で1,500万円以下の工事がこれに該当します。1,500万円以下と聞くと、小規模とは言えない金額に感じますね。これには驚かれる方も多いかと思います。

 

つまり、リフォーム業は誰でも開業できてしまうのです。

 

リフォーム業の実際の仕事の進め方

 

リフォーム開業で重要なのは建築の知識や経験ではなく「営業活動」です。お客様から注文を取ることができれば、工事自体は専門業者に任せるという形が取れます。例えば、知り合いの工務店や大工さん、水道業者、電気業者などに協力してもらえば、工事を進めることが可能です。素人のリフォーム営業が存在する所以です。

 

建築に関する知識がなくても、お客様の要望をヒアリングし、それを信頼できる専門業者に相談することで対応できます。また、職人さんに見積もりを依頼し、それをまとめて見積書を作成するという方法もあります。このように、リフォーム業は比較的参入のハードルが低いと言えます。

 

リフォーム業界の現状と注意点

 

参入のハードルが低い分、リフォーム業界にはさまざまな背景を持つ業者が存在します。長年の経験と知識を積み上げてきた業者もいれば、比較的簡単にリフォーム業を始める人もいます。このように業者の質にばらつきがあるため、信頼できる業者を見極めるのは難しい場合があります。

 

大切なのは、「リフォーム業にはさまざまな人がいる」という事実を知っておくことです。リフォームを依頼する際は、業者の実績や信頼性をしっかりと確認することをお勧めします。

 

いかがでしょうか?リフォーム業を始める際のポイントや注意点についてご理解いただけましたら幸いです。

 

/ 田口寛英