昭和30年代生まれですから、停電や雨漏りは当たり前でした。
部屋の中に洗面器が置いてあって、ポタポタと雨音がしていました。
今はほとんど停電しません。時々あってもすぐに回復します。ありがたい世の中だと感じます。
最近の感覚だと、雨漏りすると家が腐る。材木が腐ると思ってしまう人が多いのですが、昔の家を考えるなら雨漏りしても案外大丈夫? かもと思ってしまいます。
実際にはどうなのか? 建築士の立場からいうと、木が腐る=腐朽禁が活発に活動するためには常時湿潤状態が必要ですから、時々雨漏りする程度では木は腐りません。
建物にとって危険なのは、屋根から天井への雨漏りよりも、窓周辺などからの壁内への水です。
なぜかというと、壁内は乾きにくいからです。
すぐに乾くなら、濡れても大丈夫。覚えておいてください。