new暴れん坊商人~視覚障害者の呟き~ -62ページ目

白杖歩行

今日は、会社は休み。
そんでもって、昨晩聞いた、
ペンさんのブログ
に刺激されて、今一人で郵便局まで速達を出しに行ってきた。
通勤時は平気で白杖使って単独歩行はしているものの、平日の会社の休みの時に外出するのは家族の手引きばかりである。

背広でなく私服着て白杖持って外に出る。
いつもとちょっと違った感じ。
今日は日曜日なので近くの郵便局の本店まで歩いて行く。
約5分で郵便局に着く。
いつも妻と一緒にお金を下ろしにいっているので入り口は分かる。
けんどそののぼり階段の位置がわからない。
「あれっ、ここらへんだと思ったんじゃけどなぁ。」
これも手引きされての弊害ですねぇ。
自分で感触つかまんとわからんもんですねぇ。
どうにか中に入ったが、今度は郵便出す窓口がわからない。
もっと近くのちっちゃな郵便局なら入り口は行って、
「睡魔せーーん。」とおらべば職員が応対してくれるんじゃけど、ここは本店なので窓口がいくつもあるのである。
「速達の窓口はどこですかぁ。」
と言っても返答なし。
周りに何人かのお客さんがいる様子だが、皆しらーーとしている様子。
触らぬ紙にたたり無しってかぁ?
もう一度、大きな声でおらぶと後ろの方で
「もうちょっと先の右側が受付ですよ。」
とのありがたい声。
すぐ右にいくつかの窓口があって職員がいそうな雰囲気だがその職員からの声かけはなし。
「ここでいいですか?」
とこちらからいってからやっと職員からの反応アリ。
今日の郵便局、ちょっと失格ですねぇ。
速達お願いし、
「確かこっちからも出られるんですよねぇ?」
の問いに、
「大丈夫ですよ。」
と一声あり。
郵便局のええところは入り口付近から外に出るまで誘導ブロックがついていることですね。
どうにか無事脱出完了。
こうやって改めて単独で白杖歩行で世の中に出てみるとすんなりとはいかないんですね。
視覚障害者生活7年と少しはひらきなおっているのでどうにかなったが、中途の視覚障害者なりたてならなかなか単独での歩行はむつかしいんじゃろうなぁとの感想でした。

久々の歯医者さん

わしの歯はボロボロである。
左上の奥歯のかぶせたのが二つ取れている。
上の前歯のかぶせがとれかけてぐらぐらである。
そんでもまた歯医者さんんに行って、治療で「キーン」というあの音を聞きながら痛い目にあいたくないがゆえにそのままほっといた。
けんど、ここんとこ硬いものを噛むのが左でしがたいため、右ばかりで噛んでいると右の歯も痛むようになってきた。
そんでもって、ニカッと笑うと前歯がかけているのが見えるのでまともに笑えない。
そんで、今日とうとう行きつけの歯医者に行ってきた。

この歯医者、ここ姫路に引っ越してきてから何度も行っている。
何と言っても自宅から歩いて3分の所にあり、自力で通えるのが良い。
先生も手引きしてくれて非情に親切である。
けんど、この歯医者さん、受付もいなくこの先生と置くの部屋でかぶせものを作っている技工士の二人だけの歯医者さんである。
受付から治療から精算まで一人でやってのけるし、レントゲンなんて一度もとったことがない、ちょっとうさんくさい歯医者である。
けんど、よけいなことはせず、患者の要望を100%聞いてくれて、チャッチャッと治療してくれるのである。
 
今日も、とりあえずは、まえばの欠けているるところを治してくださいとのお願いにわずか20分で治療完了した。
家に帰ってイーーすると
「綺麗に治ってるね。欠けていたなんて全然わからんよ。」
と妻の一言。
残りのかぶせが外れた場所も、仮に埋めておいて次回から4~5回で治療するとのこと。
神経は残っているようだが痛みはないのがせめてもの救いである。
1ヶ月間は歯の治療月間じゃなと決心するのでした。

もう一人の障害者

以前、脳梗塞で病気療養していた社員が人事教育部に職場復帰してきたことを書いた。
その社員、当初はわしと同じ道をたどっていると、いろいろと気にして仕事の一部もお願いをしていたりした。
しかし、しかーーしである。
どうも考え方がマイナス思考なのである。
「どうせ、私は年寄りです。」とか、
「私は馬鹿だから、これ以上進歩しようがありません。」とか、
「今は判断業務がないから楽なもんですよ。」とか、
「こんな私を誰も気にしていませんよ。」とか、とにかく話しているわしが腹立たしくなるのである。

どうしてそんなふうにしか考えられないのだろうか?
確かに倒れる前は、それなりの仕事を責任持ってやっていたんだろうが、昔の栄光なんていったん捨ててしまわないとやっていけないんですよ。
年をとっていたってええじゃないか。
パソコンのエクセルをよおしらなくたってええじゃないか。
これから自分で勉強して、死に物狂いで勉強して、他の人をあっと言わせればええじゃないか。
 
障害者になってでも今と同じ会社で働いていくのって、そんなに簡単なもんじゃあないんですよ。
しっかりしてくださいよ。
ってことで、今はちょっと間をとって自分の仕事に没頭しています。
けんどね、知らん顔している訳じゃあないんですよ。
わしはそれとはなしに行動を見ているつもりなんですよ。
まずは自分の今いる位置を確認して自己啓発してくださいってとこかなぁ。

久しぶりの休日

21日の土曜日に会社休んで以来、25日~27日のセミナーを経て7日ぶりの休みである。
セミナーの3日間は仕事に追われることがなかったのでそれほどの疲れはない。
そんで久々に妻とスーパーへ買い物へ行く。
わしの職業自体がスーパー140店舗営業していることと、8年前までは実際に売場で「いらっしゃーい」なんておらんでいた訳でして・・・。
いろいろなスーパーへの買い物に行くのが趣味みたいなものなのです。

車で我が社のスーパーMVへ行く。
車から降りて妻の手引き。
セミナー期間中の手引きは174センチの男性社員の右ひじつかんでいたので随分低い位置に感じる。
妻の身長が153センチだから20センチの差があるんですねぇ。

売場に入りまずは農産売場。
今日はリンゴが安い。
どんなんかなとばら売りのフジりんごを1個掴もうとするとコロリと下に落ちる。
わしがとったリンゴの上にもう1個積んであったらしい。
「もう、あんまり触らなんのんよ。」
とまるで子供にしかるように妻に怒られる。
ジョナゴールドを2個買い、今度は漬物コーナーへ。
毎回買っている「といちの奈良漬」を買う。
納豆に、豆腐に竹輪とこんにゃくを買う。
お魚売場ではカツオのたたきが100グラム98円と安い。
我が社のカツオのたたきは冷凍のコチコチのやつとは違い、業者に必要な分だけ焼いて送ってくるやつなんでうまいんです。
日頃は100グラム158円なんでこりゃ安い。

お肉売場へ。
今日は29日・・・つまり「ニクの日」でして。
牛肉の塊が100グラム98円と安い。
国産の若鶏桃ニクも100グラム68円と安い。
 
卵を買って珈琲牛乳かって、弁当のおかずの冷凍食品買って、焼酎を割るためのファンタのグレープジュースを買って、食パン買って、お昼ご飯のためにいなり寿司とネギトロ巻きのセットを買い、ラーメン売場へ・・・。
むしょうにチキンラーメンを食いたくなり袋の5色セットを買う。
チョコレートと飴ちゃんと選択洗剤となんやかんや買ってレジへ。
「9850円です。」と、
ギョギョ、久しぶりに車で買いにくるとめっちゃ買ってしまった。
環境問題への対応にてマイバスケットを2個持参している。
これはお店の買い物カゴと同じもので色が変えてあり「持ち帰り専用」としてこのカゴにレジでピッ ピッしながら移し変え最後に紙の帯をかぶせてそのまま持って飼える。
袋に入れ替えなくていいので便利なのである。

よーしゃ、今日の夕食はカツオのたたきと煮物、最近はめっきり和食党になっちゃってますです。
焼酎がうまいでぇ。
「天・地・仁」を見ながらチビチビとやるかぁ。

視覚障害者が受ける社内セミナーって?

セミナー終わって帰ってきたら、先週の家族旅行のお伊勢参りのこと書こうなんて思ってたけど、どうも1週間以上たっちゃうと随分前のことに思えちゃって何だかねぇって感じです。
 
けんど今回の登用セミナーでの体験と先週の家族旅行での体験で通じるモンがあったんで、そこらへんのことを書かにゃかいけんと思ってぱそこんんの前にすわっていますです。
 
まずは家族旅行。
観光している間はいつものごとく妻の右ひじつかまって手引きしてもらう。
てか、この体勢はここ10年間、妻との間でつちかってきたものでして、お互い型にはまっている。
手引きしてもらっているわしは非情に楽なもんです。
妻の右ひじの動きで周りの状況がどうなっているのかわかるもんでして、それにつれて行動すればええんです。
妻はもうどう妻になっているのです。
まてよ、ってことは妻は結構二人文の注意をはらわなければいけなかったのかなぁ?
ごめんね、そしてありがとう、お母さん。
そんなんは娘にも息子にも引き継がれている訳でして、もちろん息子にも娘にも手引きしてもらった時は同じように安心できるのです。
 
そして旅行の時に泊まったホテルでの従業員の対応。
視覚障害者であるがゆえに、6階の展望風呂つきの部屋を特別に指定した訳なのです。
けんど、やっぱし大きいお風呂にも入ってみたい。
そんでチェックインした時間が4時半と早かったこともあり、フロントに正直に視覚障害者であるわしのこととお客さまが少ない間にわしも大きいお風呂(大浴場)に入りたいことを告げて、誘導をお願いした。
するとあっさり「ええですよ。」ってことになりフロントへ妻と一緒に向かう。
女性の従業員が待っている。
「おーー。この若い女性がわしと一緒にお風呂に入ってくれるんかぁ?」
と変な創造するわし。
しかーし、「今は誰も入っていないので、中まで奥様がお連れになってかまいませんよ。外で私が様子を伺っていますのでごゆっくり入ってください。」とのこと。
ガックシ。
そんで妻に中のロッカーの位置と様子、お風呂の位置と全体の感じを聞いて後は15分後に迎えに来てねと次げて妻は部屋へ。
「お父さん、あまり動きまわったらいけんよ。迎えにきたらおとうさんが流血状態で床に倒れていたなんてことになったらいけんけえね。」
とのたまう妻。
「何をいっとるんじゃ。」
と思いつつ大阪のライトハウスじこみの必殺足スリスリ歩行で浴場内の様子をうかがいつつ行動する。
そんで一人でゆっくり入り身体洗って頭洗ってゆっくり浸かり身体ふいている頃誰かが入ってくる。
妻が迎えにきたかと思ったらどうも違う。
泊まりの他のお客のおっさんらしい。
こりゃやばいかと思ってたら、今度は男性のホテルの従業員が迎えにきてくれる。
どうぞと右ひじ出して誘導も慣れた様子。
外では妻が待っていた。
ほんまにこのホテルは待遇がええというか、どの従業員もええ人ばかりでした。
三重県の鳥羽駅前の「ホテル和光」です。
 
そんでもって今回の登用セミナーでは。
まずは会場までは同僚の社員が車で送ってくれる。
そんでセミナーの間はリクルートの先生が懇切丁寧にフォローしてくれる。
逆に視覚障害者に講師したことないってことでいろいろとええ勉強させてもらったと感謝された訳でして。
同僚の社員も事務局しながら食事の時や宿泊の部屋まで手引きしてくれて部屋の様子を教えてくれる。
セミナー終わったら家まで来るまで送ってくれる。
ほんまにええ会社、ええセミナーの講師でした。
おかげで晴眼者と同じレベルでお同じ条件で勉強することできましたです。
日本も、まんざらすてたもんじゃない。
ええ、世の中になったもんですねぇ。
いろいろと学ぶことも多く、これからも会社での仕事も人踏ん張りできそうです。

登用セミナー

来週の25日~27日の3日間、登用セミナーがある。
課題図書レポート提出OK、通信教育レポート提出OK、事前課題作成準備OKで最後にセミナー受ける訳でして・・・。
ここまでくるにも視覚障害であるわしにとっては、OCRソフトでテキストに変換し、聞いたり、あらかじめテキストデータに変換してもらったものを聞いたり、晴眼者の何倍もの時間とてまをかけている訳でして。
おまけにセミナー当日に通信教育の確認テストがあるそうで、こんな夜中に明日が休みなのでまた必死こいて通信教育の本を聞いて再度確認している訳でして・・・。
なかなかブログ書くところまでいかないのです。
 
よって、3月18日~19日の一泊2日の伊勢旅行のお話は来週のセミナー行った後に書く予定ですのでお楽しみに・・・。

卒業式

娘の中学の卒業式に妻と一緒に行ってきた。
9時20分から9時40分の間に父兄は体育館の席につかなければいけない。
30分頃不形跡の一番前に陣取る。
10時になりブラスバンドの演奏で卒業生が入場。
開会の辞から始まり、卒業証書授与式。
わしらの頃は生徒の全員が一人ずつステージで校長先生から卒業証書を受け取っていたが、最近は担任の先生が生徒の名前を一人ずつ呼び、返事する生徒達。
全員の名前呼んだ後、男子生徒と女子生徒の代表が一人ずつ卒業証書を受け取り、あとは来賓や校長先生の挨拶、在校生の送る言葉、卒業生の挨拶を経て、蛍の光や校歌をうたい終了。
わりかしあっけないものである。
生徒、特に女子生徒の多くが泣いている様子。
鼻をすする音が聞こえる。
それにそって父兄の何人かも泣いている様子である。
 
無事卒業式も終了し、わしと妻は校門で卒業生を送り一歩早く帰宅。
娘は後輩や同級生と一時間近くつもる話があったと遅れて帰宅してきた。
中学生の3年間、まあいろいろあったけんどどうにか無事この日を迎えることができ、一安心である。
娘もホッとした気持ちが前に出て、随分明るくなった様子。
4月10日は高校の入学式。
これから大きくはばたいてくれそうな予感。
娘よ、自立心を持ち自覚し、しっかり生きていけよ。
お父さんもお母さんも一歩後ろでしっかり見守っていくからね。

人事教育部への職場復帰2号

先日投稿したように本日やっと通信教育の2回分のレポート提出完了。
セミナーの事前課題のテキストのスキャナでのテキストデータへの変換終了。
自己紹介のための事前課題フォームへの入力完了。
地道にやってますです。
 
今週の月曜日から、1年前に出納賞からの小脳梗塞で病気療養していた社員がわしの所属している人事教育部へ職場復帰してきた。
以前は課長クラスの仕事をしていた50歳半ばの男性。
一命とりとめたが歩行に困難あり。
記憶障害一部あり。
昔の記憶は残っているものの、行動するのに何かのきっかけが必要と少し難ありだそうな。
今週一週間は皆の仕事ぶりを見て慣れるのが目的。
けんど本人は昔は結構バリバリやっていた事もあり、いろいろとやりたそうなあせっているような感もあり。
けんど話している内容が少々まとはずれのこともある。
周りに座っている社員にいろいろ話しかけは成しだすととまらない。
数名の社員から少し困っているとの相談も受ける。
今日、初めてその経験もわしはした。
一生懸命何を言いたいのか聴くが、的外れでどうでもええことを問題にして話してくる。
これが皆が困っているといった様子なのねと思う。
まだ少し様子を見なければいけないのかもしれない。
 
わし自身7年前には同じような状況で職場復帰した身でもあり気になる。
新入社員が100名入社することもあり人事教育部の社員は不在のことが多い中、わしとその社員の二人になることも多そう。
おかげで登用昇格したわしはいろいろとやることも多くなり、定例的な仕事に手をつけるのがなかなかむつかしくなっている。
そのへんの仕事をやってもらおうともくろんでいる。
職場復帰した社員にとってせっかく出勤しても何の仕事の支持がなくもんもんとすごすのが一番辛いのがわかっているわしである。
様子を見ながら仕事の割り振りも考えてあげようと思うのでした。

人間の寿命

今日、いつものごとく夜の8時からNHKの大河ドラマの「天地仁」を聞いた。
そこで上杉謙信が脳卒中をわずらって49歳で亡くなった。
そん時、妻が一言、
「私と同じ年で死んじゃったんじゃねぇ。昔の人は誰もがこれくらいの年で死んだんじゃよねぇ。お父さんわたしらもこの年まで生きたんじゃから後は楽しく生きんといけんねぇ。」

なるほどそうかもしれない。
今の平均寿命が80歳くらいだからあと30年は妻ともども余生を・・・??お互い楽しく生きていこうと思う。
とはいっても明日からまた仕事。
2月20日が決算なので先週の1週間はいろいろとやることが多く右手も腱鞘炎気味である。
明日からはこの不景気のご時勢、新年度からいきなり経費削減の進捗管理頼むでと本部長の指示あり。
サラリーマンは辛いのです。
2月21日から昇格登用しての登用セミナーための通信教育もあり。
これは今日やっとめどがたち、家のパソコンでテキストデータを聞きながらどうにかレポート完成。
それを郵送すればとりあえず終了。
けんど3月25日からは2泊3日で登用セミナー受けに大阪に行きます。
そのセミナー受けるための事前課題もあり。
これは送ってきたテキストをスキャナでテキストデータに変換し聞くところから始めないといけん。
先は長い。
気合を入れてがんばんべぇ。

職場復帰

ちょうど1年前に小脳ヘルニア、梗塞などで小脳の一部を切り取り後遺症が残り、自宅でリハビリをしている社員がいる。
その社員が3月1日に職場復帰する。
足をひきずり壁伝いでないと歩けない障害が残り、別な意味での痴呆というか、昔の記憶はあっても新しいことをなかなか覚えられないそうだ。
 
わしの場合は視覚障害となり、7年前に職場復帰し、
「ほんまに目が見えないのに仕事ができるんかいの?」
みたいな目で見られながらも今にいたっている。
そこそこの責任ある仕事をあたえられ、職場復帰してから、2階級資格も昇格した。
その時と同じような目でその社員も見られるのだろうか?
それも同じ人事部に就任し、人事部内でできるような仕事があったらやらせてくれと言われている。
障害者が障害者に仕事を指示する。
何かむずかゆいような気もするがその人が職場復帰し仕事をこなしていけて、給料もらえるようにできるだけ力を貸してあげたいと思う、。
なぜなら、その社員が職場復帰する時の不安とやらなければいけないってプレッシャーを痛いほどわかるからである。
子供さんもまだ独り立ちしていないとのこと。
親の手から離れるまではがんばってかせいでいかないといけんって気持ちも痛いほどわかるのである。
がんばってください。Nさん。