白杖歩行 | new暴れん坊商人~視覚障害者の呟き~

白杖歩行

今日は、会社は休み。
そんでもって、昨晩聞いた、
ペンさんのブログ
に刺激されて、今一人で郵便局まで速達を出しに行ってきた。
通勤時は平気で白杖使って単独歩行はしているものの、平日の会社の休みの時に外出するのは家族の手引きばかりである。

背広でなく私服着て白杖持って外に出る。
いつもとちょっと違った感じ。
今日は日曜日なので近くの郵便局の本店まで歩いて行く。
約5分で郵便局に着く。
いつも妻と一緒にお金を下ろしにいっているので入り口は分かる。
けんどそののぼり階段の位置がわからない。
「あれっ、ここらへんだと思ったんじゃけどなぁ。」
これも手引きされての弊害ですねぇ。
自分で感触つかまんとわからんもんですねぇ。
どうにか中に入ったが、今度は郵便出す窓口がわからない。
もっと近くのちっちゃな郵便局なら入り口は行って、
「睡魔せーーん。」とおらべば職員が応対してくれるんじゃけど、ここは本店なので窓口がいくつもあるのである。
「速達の窓口はどこですかぁ。」
と言っても返答なし。
周りに何人かのお客さんがいる様子だが、皆しらーーとしている様子。
触らぬ紙にたたり無しってかぁ?
もう一度、大きな声でおらぶと後ろの方で
「もうちょっと先の右側が受付ですよ。」
とのありがたい声。
すぐ右にいくつかの窓口があって職員がいそうな雰囲気だがその職員からの声かけはなし。
「ここでいいですか?」
とこちらからいってからやっと職員からの反応アリ。
今日の郵便局、ちょっと失格ですねぇ。
速達お願いし、
「確かこっちからも出られるんですよねぇ?」
の問いに、
「大丈夫ですよ。」
と一声あり。
郵便局のええところは入り口付近から外に出るまで誘導ブロックがついていることですね。
どうにか無事脱出完了。
こうやって改めて単独で白杖歩行で世の中に出てみるとすんなりとはいかないんですね。
視覚障害者生活7年と少しはひらきなおっているのでどうにかなったが、中途の視覚障害者なりたてならなかなか単独での歩行はむつかしいんじゃろうなぁとの感想でした。