けやき【12月11日まで】＠新横浜ラーメン博物館

世界初のラーメンフードテーマパーク「新横浜ラーメン博物館」が30周年を迎える2024年へ向けた取り組みとして過去に出店した約40店舗の銘店が2年間かけ、3週間のリレー形式で出店するプロジェクト、2年で味わい尽くす､ラー博30年史～ラー博史上最大のプロジェクト「あの銘店をもう一度」を2022年7月1日から始動。

過去に出店した約40店舗の銘店が2年間かけ3週間のリレー形式で出店するプロジェクトになり、並行して2022年11月7日より1994年新横浜ラーメン博物館の創業店が3カ月間のリレー形式で出店する「あの銘店をもう一度"94年組"」もスタート。

あの銘店をもう一度ここまで出店した店。

第1弾 2022年7月1日～7月21日「井出商店」

第2弾 2022年7月22日～8月11日「牛乳屋食堂」

第3弾 2022年8月12日～9月1日「頑者」

第4弾 2022年9月2日～9月22日「中華そば一力」

第5弾 2022年9月23日～10月13日「伊豆あまからや」

第6弾 2022年10月14日～11月3日「中華そば坂本」

第7弾 2022年11月4日～11月24日「名人の味らーめん爐」

第8弾 2022年11月25日～12月15日「大砲ラーメン」

第9弾 2022年11月26日～2023年1月9日「八戸麺道大陸」

第10弾 2022年2023年1月10日～1月30日「谷口食堂」

第11弾 2023年1月31日～2月20日「麺の坊砦」

第12弾 2023年2月21日～3月13日「やよいそば」

第13弾 2023年3月14日～4月3日「元祖名島亭」

第14弾 2023年4月4日～4月24日「新・函館ラーメンマメさん」

第15弾 2023年4月25日～5月15日「支那そばや」

第16弾 2023年5月16日～6月5日「IKEMEN HOLLYWOOD」

第17弾 2023年6月6日～6月26日「カーザルカ -CASA LUCA-」

第18弾 2023年6月27日～7月17日「らぁ麺むらまさ」

第19弾 2023年7月18日～8月7日「新福菜館」

第20弾 2023年8月8日～8月28日「YUJI RAMEN」

第21弾 2023年8月29日～9月18日「ふくちゃんラーメン」

第22弾 2023年9月19日～10月2日「魁龍博多本店」

第23弾 2023年10月3日～10月30日「かもめ食堂」

第24弾 2023年10月31日～11月20日「蜂屋」

現在第25弾として出店中なのが「けやき」

この企画は過去に出店した店が再出店することもあり、札幌味噌ラーメン専門店けやきも懐かしくラー博に復活。

20年前に比べると現在札幌のラーメンシーンは大きく変わったのか昔からの人気店が変わらずランキングなどで上位にきてるのかは分かりませんが、けやきは後者の位置付けになると思われる。

けやきはすすきのに本店を構え深夜まで営業してる行列が絶えない有名店で、正確な屋号は札幌味噌ラーメン専門店けやきすすきの本店となり、にとりのけやきとも言われることもある。

けやきは1999年11月オープンと来年創業25周年を迎える。

けやき創業者の似鳥栄喜氏はラーメン界では有名店主として知られ、ホテルやレストランなどでの料理経験を経て､1983年に創作和食店「わびさび（閉店）」を開店。

わびさびは地元で一躍人気店となりましたが、わびさびを手放してまでけやきを始めたのは当時観光で来店るお客さんから立て続けに味噌ラーメンの美味しい店を聞かれたのがきっかけだそうで、それならば自分が納得できる味噌ラーメンを作ってみようと独学で開業。

しかし、いざラーメンを作ってみるとこれが非常に難しく味はどんどん変化していき全く安定せず最初は店の締め料理としてくらいの気持ちだったそうですが奥の深さに魅せられ、気づけば2年間もの時間を費やしてしまったとか。

本場札幌味噌ラーメンの聖地で味噌ラーメンを極めたいという想いが強くなり、私はラーメンほど奥が深く難しい料理に出会ったことがありませんと言われてたとか。

けやきは漢字でも表することもあり欅の屋号の由来は、欅の幹のように太く硬く、根がしっかりしていて揺るがない、1本の木のようにありたいとの想いが込められてるそう。

けやきがラー博に出店する前の2004年に1994年の開館から出店してた同じ札幌に本店を構える全国的な有名店「すみれ」の卒業が発表され、次に出店する店はどこだろう？札幌の後もやはり札幌のラーメン店ではなどラーメンフリークの間ではそんな予想がされ、すみれの後に出店したのがけやき。

私は全く知らない店でしたが地元札幌では開店して5年経ち知ってる方も増え行列もできる人気店になってたとは言えまだ5年目の店をラー博が招致したのだから凄い店なんでしょうと思った記憶が。

けやきは今までの札幌味噌ラーメンを提供する店とは異なる店としても評価され、現在は当たり前のようにありますが当時の札幌では珍しい醤油ラーメンや塩ラーメンを置かない味噌ラーメン専門店。

店のロゴや外観なども綺麗で提供する味噌ラーメンも綺麗な盛り付けなども斬新で、札幌けやきがラー博に出店した際のキャッチコピーは味噌ラーメン新時代。ラー博が出した答え。

ラー博には2004年12月11日～2009年3月31日まで出店し、私はラー博卒業する年に1度けやきを食べに行き初の札幌遠征に行った時8軒目深夜に「本店」で食べてます。

現在すすきの本店以外に支店は、札幌味噌ラーメン専門店けやき新千歳空港店（国内線）、札幌ラーメン欅新千歳空港店（国際線ゲート内）があります。

そして店のキャッチフレーズは五感に訴える一品料理としてのラーメン。

15日前の16時15分頃に到着すると数人券売機の前にいましたが席は空いており、すぐ席に案内されました。

出店してるスペースは「かもめ食堂」の跡地。

現在は同じかも知れないが本店に訪れた時とは異なる白い暖簾が掛けられていた。

店頭には五感に訴える一品料理としてのラーメンと写真付きで掲示。

券売機。

全メニューは、味噌ラーメンレギュラー1100円、ミニ680円・煮玉子入り味噌ラーメンレギュラー1300円、ミニ880円・チャーシュー拉麺（数量限定）1300円、ミニ880円・チャーシュー200円・煮玉子200円・ビール500円・30周年記念メモリアルトレーディングカード1枚50円。

訪問時は味噌ラーメン、煮玉子入り味噌ラーメンに売り切れてたチャーシュー拉麺のみ。

あの銘店をもう一度は後半辺りから新メニューが加わることもあり、けやきも追加で本店にあるコーンバターラーメン1400円、ミニ980円・ニラ豆板拉麺（辛）レギュラー1300円、ミニ880円・ニラ豆板（辛）200円・コーン150円・バター150円が加わってます。

あの銘店をもう一度の店舗に行くと30周年記念メモリアルトレーディングカードを5枚買ってます。

卓上調味料は粗挽き唐辛子。

注文したのは「味噌ラーメンレギュラー」￥1100

デフォルト味噌ラーメンレギュラーを。

ルックスは本店で食べた時とほとんど変わらず、中華鍋で炒めた野菜類がたっぷり入り中央に白髪ネギが添えられるなど彩り鮮やかだし札幌味噌ラーメンとして見たら現代でも綺麗な盛り付けですね。

スープは濃厚味噌。

あっ、これは美味いっ☆

私が本店で食べた時の記憶はラードが少なくコク深くマイルドで非常に食べやすい味噌という印象でしたが、久しぶりに食べてみると率直に首都圏にありそうな濃厚味噌。

大きな寸胴鍋で取るスープは厳選された豚のゲンコツ・丸鶏・背脂・数種類の野菜やシイタケなどが原料になるようで、約10時間かけてじっくりと旨味を抽出してるそうですが日によって骨の状態が違うので仕上げに再度必要な部位の骨を足して一定の味を保ってるという徹底ぶりとのことで、日によって骨の状態が違うと言うことは確実とは言えないけど食べた日はかなり濃厚に仕上がってたのかもしれません。

味噌ダレに押し出されずよく煮詰まってるのが分かる動物出汁の旨味が厚く濃度高く、炒め野菜の旨味も溶け込んでましたね。

味噌ダレに使用する味噌は玄米味噌・麦味噌・けやきオリジナル白こし味噌の3種類に野菜の甘みをプラスしてるそうで、塩味は強くないまろやかな口当たりの味噌でコク深くキレも少し感じた。

まぁバランスも良く魅力に惹き込まれました！