えー、ヒアリの侵入が日々ニュースになっていますね。
「ヒアリで年間100人も死んでない」とか、イヤイヤ、「それでも40人ぐらいは死んでいる」とかいないとか。。。
われわれは危険な侵略的外来種にどう対処すればいいのでしょうか。
以前読みました『外来種のウソ・ホントを科学する [ ケン・トムソン ]』(http://ameblo.jp/takama0714/entry-12280665407.html)に続いて外来種問題を勉強します。
新しい野生 THE NEW WILD
フレッド・ピアス
藤井留美=訳
岸由二=解説
外来種は駆除すべきだという人間の勝手な生命観に警告。
2016年9月 共同通信配信書評欄
福岡伸一
「手つかづの自然」は、想像の産物にすぎない。
2016年9月18日 読売新聞「本よみうり堂」
出口治明
自然の保全に関心の高い人たちにぜひ読んでもらいたい。
2016年8月7日 毎日新聞「今週の本棚」
養老孟司
the new wild
Why Invasive species will be nature's salvation by fred pearce
Translation by Rumi fujii
この本は、21世紀の環境保護はどうあるべきかという問いに、私なりに答えを探す旅でもあった。自然を樹脂で固めて保存することはできないし、ましてや過去の自然をふたたび創造することも無理な話だ。どちらも地球を巨大な動物園にするようなもので、不可能であるばかりか自然に対する冒瀆でもある。想像の産物に過ぎない「手つかずの自然」を守ろうとしても負け戦に終わる。むしろ、外来種の活力と「侵略本能」を活かして自然の再生をめざすべきだろう。「はじめに」より
ここまで。
いかがでしょうか?興味もってもらえますか?
正直言いまして、『外来種のウソ・ホントを科学する』の方が、新鮮で面白かったです。先に読んだから“だけ”ではない気がします。
『外来種の~』のケン・トムソンも、この本の著者フレッド・ピアスもイギリス人で、アメリカ人とはちょっと違うノリとなっています、どちらも堅い。。。
さてさて、この本でもやっぱり外来生物が悪い訳ではなく、外来生物が入り込めるスキを作った人間が悪い!というか、その環境で新たな野生が出来ることは、GOOD!なことなのだという結論(まんま本のタイトルwww)です。
まさに【THE NEW WILD】(新しい自然)
手付かずの自然、普遍の環境など幻想に過ぎない。
地球の環境は46億年のあいだ絶えず変化し続けてきています。
現間氷期だけを見ても1万年で安定して同じ生態系が保たれたところは無い、我々が理科で習った「極相」もありえない、らしい。
ヒアリも怖いですが、日本にももともとツツガムシやらマダニやら、恐ろしい虫が生息しています。
もう、野良仕事とか、山に行くとか、恐ろしくて出来そうにありません。。。
皆様、お気をつけて、つつがなきよう。
本日は以上です~。
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外来種は本当に悪者か? 新しい野生THE NEW WILD [ フレッド・ピアース ]
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