連合冬茶会
12月4日、裏千家淡交会札幌支部連合冬茶会が茶道会館にて開催されました。
前日の雪が解けて、道路がぐちゃぐちゃで、着物を着ての参加はなかなか大変でした。
薄茶席が二席設けられていました。
一席は、「雪」というお軸、茶碗が旦入の赤楽、お茶杓は淡々斎の「年の瀬」、棚は巴棚でした(ちょっとうろ覚えです。間違っていたらすみません。二席目は全く覚えていません。すみません)。
テーマは忠臣蔵だったようで、蓋置きには四十七士の名前が書かれていて、なかなか趣深いものでした。
少し話は変わりますが、ある人が、外国ではドアを開けるときに必ず後ろから来る人のためにドアを開けて待っていてくれるのに、日本人(北海道人?)は後ろの人に気を遣わないというようなことを話されていました。これは、私も前にブログ http://ameblo.jp/takahashimiho/entry-10935299022.html に書きましたが、かなり印象が悪い行為です。
お茶の世界では、前に坐っている人、後ろに坐っている人、全てに気を遣うことが大事だとされています。ですから、お茶を頂くときには必ず、後ろで待っている人に「お先に」と声をかけます。
お茶の世界でそうなのですから、後ろにいる人に気を遣うのは日本人の伝統だったのでしょう。最近では少し廃れてしまっているのかもしれませんが、このマナーはとても気持ちのよいものです。大事にしたいものです。
産学官連携支援シンポジウム
11月30日、産学官連携支援シンポジウムに参加しました(於札幌ガーデンパレス)。
これは、産学官連携で北海道農業の可能性を探っていこうというものです。
基調講演は北海道経済連合会会長の近藤龍夫氏です。ただ、近藤会長は所用のため、ビデオでの講演となりました。
ビデオからも熱意は伝わってきましたが、実際の講演をお聞きできなかったのは、ちょっぴり残念でした。
その後、農業のロボット化を研究されている北海道大学大学院農業研究院教授の野口伸先生、「さらさらレッド」という高品質玉ネギの育種を進める岡本大作氏、十勝小麦連合を設立された山本英明氏をパネリストとして迎えて、パネルディスカッションがおこなわれました。
よく農業の六次産業化といわれていますが、普通の食物をただ加工しても、他で真似られてしまうので、食物の時点で他と差別化できるものを開発していく必要性があると山本氏から伺いました。
とすると、今まで以上に、「学」の存在が重要視されていくことになります。
産学官連携を「学」の立場からみると、儲かる研究ばかり求められるという批判があります。
しかし、「儲かるものを」ということではなく、「これからの社会で必要とされるものを」研究するということならば、「学」に携わる研究者にとっても、積極的に携わっていけます。
私は、北大の研究員をしていますが、文系の研究なので、産学官連携に直接はあまり携われませんが、何かできることで協力していきたいと思っています。
札幌中央倫理法人会100社記念パーティー
私が所属している札幌中央倫理法人会の100社記念パーティーが11月29日、RED BARという大変おしゃれなBARで開催されました。
当日の午前中まで目標の100社に届かず、皆、意気消沈していたのですが、幹事さんの頑張りで100社加入という目標を達成することができました。
倫理法人会とは、朝早く、経営者モーニングセミナーを開催していることで有名な会です。
札幌中央倫理法人会は、中島公園側のホテルライフォートで6時30分から7時30分までおこなわれています(その後希望者は朝食会に参加)。
この会の目的は、単に経営者の情報交換だけではなく、倫理的に素晴らしい経営者になっていこうというものです。
通常、色々な分野の第一人者の方や、会員の方の講話があります。
このお話は、会社経営のヒントに止まらず、生きるヒントにもなっています。
興味がある方は是非、一度一緒に参加しませんか(連絡を下さいね)。
練香
11月27日、裏千家淡交会札幌第2支部北嶺青年部主催で「練香」の勉強会が開催され、私が所属する北斗青年部からも私を含めて3人参加しました。
講師は、京都の松栄堂の畑先生です。
畑先生は、香とは、人間が火を起こすことを知った時からのものであるということから、源氏物語の薫と匂宮の名前や性格も香に由来するということを興味深くお話し下さいました。
お話を聞いた後は、いよいよ練り香づくりです。
香の原料
道具
伽羅(これでベンツ一台買えるとか)
手が真っ黒になると聞いていて少し及び腰だったのですが、それ程でもなく、ただ、かなり力がいる作業でした。
かなり大きさの異なった練り香が出来上がりましたが、香りはかなり満足がいくものでした。
イラチな私も香をかいで、穏やかな人間になるかも??。
コーチング研修会
知り合いに誘われて、11月26日、「1Day コーチング研修会」に参加しました(於:札幌市産業振興センター)。
講師は、旧北海道最大のプロコーチ集団“ガイオ”代表の本間先生です。
昔のコーチングは、コーチが過去の成功体験に基づく技術などを選手に伝えるものでしたので、コーチの技量を伝えきってしまうと、選手はそれ以上の進歩が望めないという難点がありました。
そこで、現在のコーチングは、教える(ティーチング)のではなく、選手個人に潜む能力を最大限引き出すことが特徴とされています。
このコーチングには細かい技術が色々あり、お話を聞いているとなかなかおもしろいのですが、結局は、相手の話をよく聴き、相手が潜在的に考えていることを引き出して、それを実現させていくということに尽きるようです。
人間関係をよくする技術としてもかなり使えそうです。
現在、子どもたちが、コミュニケーションが上手くとれないということが問題とされています。このコーチングの技術、学校で教えれば、本当に一生涯にわたって力となります。
是非、機会がありましたら、コーチングを学んでみて下さい。きっとおもしろい発見があるかと思います。
企業訪問(サンエース(株)等)
11月21日、「卸売り・介護の最前線を見学する」(中小企業家同友会)ということで、サンエース(株)札幌さんとピアハウスPOP(株)進幸さんを見学しました。
サンエース株式会社さんは、婦人ベルト・手袋・バックの卸売りをされている会社で、北海道の百貨店さんのほとんどは、この会社で扱っている商品を販売されているそうです。
卸問屋さんというと商品がうず高く積まれているイメージですが、ここはきちんと整理整頓され、どちらかというと、ショールームのような感じでした。
商品は高級品と普及品(私が普段購入するもの)に二極化しているそうで、この傾向は、どの業種にも見られるのでしょう。
サンエースの会長さんによると、消費者の皆さんは安く商品を購入するために知恵を絞っており、かつ、自分の好きな購入方法によって商品を購入しているとのことでした。
たとえば、卸問屋さんの内覧販売だったり、テレビショッピングだったり、通信販売だったりと、色々好みが分かれるそうです。したがって、それらをどう攻略するかが大事だそうです。
次に、ピアハウスPOPさんを訪問しました。ここは、北海道食材を利用した菓子の製造販売などをされている「北海道 き・き」や指定児童デイサービスや保育所、デイサービス、介護事業所など、福祉介護系の施設が一つのマンションに作られ、一大福祉ゾーンとなっています。
き・きKidsさんにて 訪問メンバーが話を聞いている様子
北海道き・きのショーケース(後ろで作業風景が見られます)
近年、福祉施設が住宅地やマンションの一室など、多くの場所に作られています。子どもさんを持つ親御さんにとってはとても便利でしょうし、ご高齢者の方は、自分が住んでいた街で暮らせることは安心感が大きいでしょう。
ただ、現在、色々な規制があって、住民のニーズを満たした施設を作ることはなかなか大変なようです。
不要な規制は廃止し、より使いやすい制度を構築する必要がありますよね。
科学活動ネットワークの科学の祭典(豊平大会)
20日、札幌市立しらかば台小学校にて科学活動ネットワークの科学の祭典(豊平大会)が開催されました。
この活動は、科学実験や工作を通じて、将来の科学者を育成しようという試みです。
風船ロケットをする子ども
私は、サイエンスサポーターとして参加し、今日は風船ロケットの担当でした。
この風船ロケット、風船をふくらませて、羽を付けただけの簡単なものですが、風船の端を結ぶのが大変で、かなり苦労しました。
サイエンスサポーターは、通常一人につき、一人か二人の子どもを相手にしてロケットなどを作ります。しかし、多くの子どもが一度に来た場合など、三人の子どもを一度に相手にすることもあります。
この場合、なかなか目が届きにくく、配慮がおろそかになってしまいます。
それを考えると、学校の先生は、40人あまりも一度に相手にするのですから、本当に大変なものです。
近年、学級崩壊などによって、先生が鬱状態になってしまう場合が多くなっています。
子どもはきちんと坐って、先生の話を聞くというしつけが絶対的に必要でしょうし、先生の頑張りを認める周りの理解も、必要なサポートも絶対的に必要ですよね。
人気の空気砲(私も子どもたちに混じって何回かチャレンジしました)
花月のお稽古
本日は(19日)、江別大麻の先生宅にお茶を習いに行きました。
今日のお稽古は、壺付き花月と濃茶付き花月です。
お茶は普通、亭主がいて、あとはお菓子とお茶を頂くだけのお客さんから構成されますが、この花月は、原則5人で何回かくじを引き、お茶を点てたりお茶を飲んだりするなど、亭主役と客役が入れ替わったりしますので、かなり忙しいお点前になります。
昔、先生が少なく、生徒が多いときに、一度にお稽古ができるように、考案されたようです。
この花月、なにを引くかによって役割が違いますので、何度やっても覚えず、「花月100回おぼろ月」ともいわれています。
当然、私も何度やっても覚えず、皆の足を引っ張っている始末です(だからあまり好きではありません・・・)。
もっときちんと理解すれば好きになるのかもしれませんが・・・。
今日は、お軸が旧字の「関」(かん)、炉縁が銀杏の模様で、お釜は、エビが付いた、独楽型のものでした。
お菓子は、きんとんの主菓子と羽幌の羊羹、秋田名物の「もろこし」、松江の干菓子(名前は忘れてしまった)、岐阜県中津川市一休の「杣の木漏れ日」とお菓子尽くしでした。
右「もろこし」、左?
杣の木漏れ日(柿の中に、栗のあんが入っている)
私は抹茶はそれ程好きではないのですが、和菓子は大好きです。お茶はお菓子を食べに行っているようなものなので、今日は花月のお稽古でしたが、大満足でした。
障がい者雇用を通して企業づくりを考えるフォーラム
17日、「障がい者雇用を通して企業づくりを考えるフォーラム」(札幌市、中小企業家同友会共催)に参加しました。
エルプラザ三階のホールで行われたのですが、エルプラザにこんな立派な会場があることを知らず、驚きでした。
この会場、とても立派だったのですが、お隣の人と「これでは眠ってしまいそうだね」と言い合うほど、会場の照明が落とされていました。
なんでここまで照明を落とすのか最初は腑に落ちなかったのですが、フォーラムが開催されますと納得しました。
写真右側に写っていますが、講師などのお話をパソコンに打ち込み、プロジェクターに映すため、字が見やすいように暗くしていたのですね。
障がい者の方が、障がい者以外の人と同じような情報に接するような配慮です(よい取り組みですが睡魔が・・・)。
さて、このフォーラムでは、障がい者を積極的に雇用している企業としまして、横山製粉さんの取り組みの報告がありました。
何らかの知的な障害を持っている方は、コミュニケーションを取るのが苦手な方が多いようですが、みなまじめで、一生懸命働いてくれることが多いようです。障がい者以外の人間が、丁寧にコミュニュケーションを取る努力をすれば、企業の力となりうるのでしょう。
もっともっと、企業は採用の努力をしてもらいたいものですし、行政は、もっと何らかの手を打つべきなのでしょう。
今回のメインの講演の講師は、京都の(有)思風都(シーフード)の土井善子さんでした。
この土井さんはとても先進の気風があり、肉が盛んに食べられるようになった頃、今が肉ならば、次は魚だと考えて、シーフードレストランを開店したり、アトピーの子の話を聞いてアトピーの子が安心して食べられるお子様ランチを作ったりその時代の先端を行く取り組みをなさっています。
さらに、土井さんは、障がい者の雇用にも力を入れていて、沢山の障がい者の方が働くレストランなどを経営されています。
近年、施設などで料理を作り、提供する施設が北海道でもポチポチと出てきました。
しかし、障がい者への授産が先で、一般のお店に比べると、内装も、インテリアも料理もサービスも劣るということろが多いようです。
しかし、この土井さんのお店はこれらが全て一般のお店と遜色ありません。
障がい者がするのだから、この程度でも買ってくれ、食べてくれということではなかなか上手くいきません。
きっと、これはもともとレストランをされていらっしゃった土井さんだからできることなのでしょう。
障がい者以外の者がもう少し熱意とゆとりを持てば、障がい者の方が同等に働ける場が提供できるはずです。
景気が悪いなどと言い訳をせずに、皆でその場を作って行けたら良いですね。
障害がある方が作ったホエイせっけん
北海道障がい者条例
11月15日、「北海道障がい者支援フェア」(行政書士会主催)が札幌市教育文化会館で開催されました。
これは、22年4月に全面施行された「北海道障がい者条例」をよく知ろうということで開催されたものです。
この北海道障がい者条例は、3つの柱からなっていて、1つめが、障がい者の権利擁護を推進すること、2つめが、障がい者の暮らしやすい地域づくりを進めること、3つめが、障がい者が自ら働けるような就労支援を推進するというものです。
この条例に関するお話を聞いていてとても興味深かったのは、この条例は、個別の障がい者から苦情等が来た場合、それは、その人だけの問題ではなく、その地域に同じような問題を抱えている人がいるということを念頭に置いて問題解決を図っていくという姿勢によって作られたという点です(特に地域づくり委員会)。これは賞賛すべき考え方だと思います。
暮らしやすい地域を作っていくということでは、この視点がとっても大事ですよね。
この条例は他の都道府県ではあまり制定されておらず、素晴らしいものですが、障がい者の就労支援という点は、あまり効果的なものではないようです。
ここはもっと強力に推し進めて行ければと思います。