産学官連携支援シンポジウム
11月30日、産学官連携支援シンポジウムに参加しました(於札幌ガーデンパレス)。
これは、産学官連携で北海道農業の可能性を探っていこうというものです。
基調講演は北海道経済連合会会長の近藤龍夫氏です。ただ、近藤会長は所用のため、ビデオでの講演となりました。
ビデオからも熱意は伝わってきましたが、実際の講演をお聞きできなかったのは、ちょっぴり残念でした。
その後、農業のロボット化を研究されている北海道大学大学院農業研究院教授の野口伸先生、「さらさらレッド」という高品質玉ネギの育種を進める岡本大作氏、十勝小麦連合を設立された山本英明氏をパネリストとして迎えて、パネルディスカッションがおこなわれました。
よく農業の六次産業化といわれていますが、普通の食物をただ加工しても、他で真似られてしまうので、食物の時点で他と差別化できるものを開発していく必要性があると山本氏から伺いました。
とすると、今まで以上に、「学」の存在が重要視されていくことになります。
産学官連携を「学」の立場からみると、儲かる研究ばかり求められるという批判があります。
しかし、「儲かるものを」ということではなく、「これからの社会で必要とされるものを」研究するということならば、「学」に携わる研究者にとっても、積極的に携わっていけます。
私は、北大の研究員をしていますが、文系の研究なので、産学官連携に直接はあまり携われませんが、何かできることで協力していきたいと思っています。