障がい者雇用を通して企業づくりを考えるフォーラム
17日、「障がい者雇用を通して企業づくりを考えるフォーラム」(札幌市、中小企業家同友会共催)に参加しました。
エルプラザ三階のホールで行われたのですが、エルプラザにこんな立派な会場があることを知らず、驚きでした。
この会場、とても立派だったのですが、お隣の人と「これでは眠ってしまいそうだね」と言い合うほど、会場の照明が落とされていました。
なんでここまで照明を落とすのか最初は腑に落ちなかったのですが、フォーラムが開催されますと納得しました。
写真右側に写っていますが、講師などのお話をパソコンに打ち込み、プロジェクターに映すため、字が見やすいように暗くしていたのですね。
障がい者の方が、障がい者以外の人と同じような情報に接するような配慮です(よい取り組みですが睡魔が・・・)。
さて、このフォーラムでは、障がい者を積極的に雇用している企業としまして、横山製粉さんの取り組みの報告がありました。
何らかの知的な障害を持っている方は、コミュニケーションを取るのが苦手な方が多いようですが、みなまじめで、一生懸命働いてくれることが多いようです。障がい者以外の人間が、丁寧にコミュニュケーションを取る努力をすれば、企業の力となりうるのでしょう。
もっともっと、企業は採用の努力をしてもらいたいものですし、行政は、もっと何らかの手を打つべきなのでしょう。
今回のメインの講演の講師は、京都の(有)思風都(シーフード)の土井善子さんでした。
この土井さんはとても先進の気風があり、肉が盛んに食べられるようになった頃、今が肉ならば、次は魚だと考えて、シーフードレストランを開店したり、アトピーの子の話を聞いてアトピーの子が安心して食べられるお子様ランチを作ったりその時代の先端を行く取り組みをなさっています。
さらに、土井さんは、障がい者の雇用にも力を入れていて、沢山の障がい者の方が働くレストランなどを経営されています。
近年、施設などで料理を作り、提供する施設が北海道でもポチポチと出てきました。
しかし、障がい者への授産が先で、一般のお店に比べると、内装も、インテリアも料理もサービスも劣るということろが多いようです。
しかし、この土井さんのお店はこれらが全て一般のお店と遜色ありません。
障がい者がするのだから、この程度でも買ってくれ、食べてくれということではなかなか上手くいきません。
きっと、これはもともとレストランをされていらっしゃった土井さんだからできることなのでしょう。
障がい者以外の者がもう少し熱意とゆとりを持てば、障がい者の方が同等に働ける場が提供できるはずです。
景気が悪いなどと言い訳をせずに、皆でその場を作って行けたら良いですね。
障害がある方が作ったホエイせっけん