新高野山大安楽寺 (幕末明治期ゆかりの仏閣巡り⑧) [東京都] | カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

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電光影裏斬春風

知っているようで知らない歴史の裏側をそっと、

御朱印帳をたずさえぶらり、ふらり、、つれづれに、、、

日々徒然に

どの宗派にも属していない日本唯一のお寺、名古屋は千種の覚王山日泰寺、
今では19ある各宗派で輪番制をとって三年交代で住職を務めているとか

今のご住職は円覚寺の管長さんだったかな

本堂にかかる 「転法輪」 の扁額は、最澄の言葉が元となる
「一隅を照らす」 運動を推進された山田恵諦天台座主の書のようで、
なるほどなるほど

ただ、

寺務所の運営自体は曹洞宗のようで、 「南無釈迦牟尼佛」 の御朱印は
本堂内ではなく寺務所にて


さてさて、


本堂横の延命地蔵尊の台座上部には、

 為戦没殉難諸霊菩提
 泉涌寺長老
 大僧正龍海


とあった、、ん、(°_°)?

調べてみると、、御寺泉涌寺第149世になる管長さんだった


幕末明治期ゆかりの仏閣巡り⑧

安政の大獄編その伍


新高野山大安楽寺

延命地蔵尊




大安楽寺前の十思公園内には、忠魂碑が建ち、その揮毫は乃木希典大将



乃木希典大将は玉木文之進の甥だね (乃木将軍の父は玉木文之進の養子)


話しをもどす

その椋本龍海大僧正だが、日清戦争 (*1) の際には、最後の輪王寺宮にして
奥羽越列藩同盟の盟主をされた北白川宮能久親王 (*2) 率いる近衛師団の
従軍僧をなさっていたようだ
 *1:明治二十七年 (1894年) 七月〜明治二十八年 (1895年) 三月
 *2:現 (伊勢) 神宮大宮司の曾祖父

東京での修業時代は、ここ大安楽寺さんでお世話になっておられたとか
なるほどねぇ大安楽寺さんはそういう機関でもあったんだね
そのご縁で、台座への揮毫をお願いしたとうかがった

第149世大本山泉涌寺 (御寺) 長老、泉涌寺派管長に就任されたのは
大正十五年 (1926年) のようだから、揮毫は関東大震災以降のよう (°_°)?

後に真言宗御室派総本山仁和寺の管長を務められた方も、
ここ大安楽寺さんにお世話になっていたことがあるとか


そして、、

龍海大僧正揮毫の台座の下部の部分には、何と、

(((°o°))) ;

山岡鉄舟居士最晩年の揮毫も

 為囚死群霊離苦得脱
 明治十八年九月
 正四位山岡鐵太郎


鉄舟居士五十歳の時かぁ、、
全生庵を建て久能寺 (後の鉄舟寺) の再建を初願して二年、、
亡くなる三年ほど前に、、、

吉田松陰を始めとする人々の伝馬町牢、処刑場跡を供養するために
建立されたとある、、それを旧幕臣の鉄舟居士が揮毫する、なるほど...
歸する所は一道 というところか

孔子も論語の中でこうおっしゃっている
 

 吾道一以貫之

 吾が道は一を以って之を貫く

この 一 とは何か?

解釈は勿論様々だけど、鉄舟居士の言われる 一道 とも通じるものがあるかなと

 世人種々の主義を説くは物識らずの事なり
 人と云へば、一言の許に、人類を調盡して居るが、併し人の中には、
 男子あり、女子あり、男子の中には、政成あり、隆盛あり、鐵太郎あり、
 女子の中には、春子もあれば、歌子もあれ、花子もある如く、
 例令ば國家主義と云ひ、個人主義と云ふも、其の眞理を辨 (わきま) へ
 たるものが謂ふ事なれば、歸する所は一道である

 武士道 / 山岡鉄舟




世に有名な新渡戸稲造の 「武士道」 、でもどうして???

新渡戸稲造は武士ではなく侍でもなかった、、
 「シーザーを理解するためシーザーである必要はない」 (M.Weber) とは言うけれど、、、
どうして武士道を語るのか昔から不思議に思ってるんだよなぁ (・ω・)?


御朱印
この日いただいた御朱印は、梵字あり、かつ、南無大師遍照金剛の押印なし、
最近はこの御朱印のよう (・ω・)?




また、江戸三十三観音第五番札でも

重印にて




三巡目




弁天様の御朱印もいただけるけど、まだご縁はない、、

一方、念願だったお地蔵様の御朱印はないとのことでした (/ _ ; )


新高野山大安楽寺
高野山真言宗
真言宗準別格本山
江戸伝馬町処刑場跡
吉田松陰終焉の地
大安楽寺の は旧大倉財閥の大倉喜八郎の名前から、 
大安楽寺の は旧安田財閥の安田善次郎の名前から
ちなみに、関東大震災で消失した堂宇は鉄筋の本堂として
大成建設さんが請け負って再建されたとうかがった
なるほどなるほど、大成建設の創業者は大倉喜八郎さんだからねぇ
東京都中央区日本橋小伝馬町3−5


そして次回、安政の大獄編は未完?という形で完結?へ、、


つづく、、、


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■人物相関■
島津斉彬(1809-1858)
玉木文之進(1810.10.22/文化7年9月24日-1876.11.6)✨
佐久間象山(1811-1864)
チャールズ・ディケンズ(1812-1870)
島田虎之助(1814-1852)
鍋島直正(1815-1871)
エドモン・ダンテスの幽閉期間(1815.2.28-1829.2.28)
井伊直弼(1815-1860)

岩倉具視(1825-1883)
レット・バトラー(1825?-????)
森陳明(1826-1869)
佐藤彦五郎(俊正)(1827-1902)
山内容堂(1827-1872)
西郷隆盛(1828-1877)
松平春嶽(1828-1890)
井上源三郎(1829-1868)、没後150年
武市瑞山(1829-1865)
西郷頼母(保科近悳)(1830-1903)
吉田松陰(1830.9.20/文政13年8月4日-1859.11.21/安政6年10月27日)✨
大久保利通(1830-1878)
清河八郎(1830-1863)
松本良順(1832-1907)
山南敬助(1833-1865)
渡辺南隠(1834-1904)
近藤勇(1834-1868)
河上彦斎(1834-1872)
高橋泥舟(1835-1903)
有栖川宮熾仁親王(1835-1895)
土方歳三(1835-1869)
坂本龍馬(1836-1867)
井上馨(1836-1915)
松平容保(1836-1893)
山岡鉄舟(1836.7.23/天保7年6月10-1888.7.19/明治21年)✨
榎本武揚(1836-1908)
三条実美(1837-1891)
板垣退助(1837-1919)
大倉喜八郎(1837.10.23/天保8年9月24日-1928.4.22)✨
徳川慶喜(1837-1913)
山縣有朋(1838-1922)
日下部鳴鶴(1838-1922)
安田善次郎(1838.11.25/天保9年10月9日-1921.9.28)✨
永倉新八(1839-1915)
高杉晋作(1839-1867)
澁澤栄一(1840-1931)
久坂玄瑞(1840-1864)
伊藤博文(1841-1909)
杉文/楫取美和子(1843-1921)
斎藤一(1844-1915)
陸奥宗光(1844-1897)
沖田総司(1844?-1868)
スカーレット・オハラ(1845-????)
新島八重(1845-1932)
山川浩(1845-1898)
小松宮彰仁親王(1846-1903)
和宮親子内親王(1846-1877)
徳川家茂(1846-1866)
松平定敬(1847-1908)
北白川宮能久(公現)親王(1847.4.1/弘化4年2月16日-1895.10.28)✨
西川春洞(1847-1915)
森有礼(1847-1889)
東郷平八郎(1848.1.27/弘化4年12月22日-1934.5.30)
西園寺公望(1849.12.6/嘉永2年10月22日-1940.11.24)
乃木希典(1849.12.25/嘉永2年11月11日-1912.9.13)✨
小泉八雲(1850-1904)
明治天皇(1852-1912)
橋本峩山(1853-1900)
S.ホームズ(1854.1.6-????)
山川健次郎(1854-1931)
高橋是清(1854-1936)

村上鬼城(1865-1938)
河口慧海(1866-1945)
山本玄峰(1866-1961)
E.サティ(1866-1925)
夏目漱石(1867-1916)
幸田露伴(1867-1947)
正岡子規(1867-1902)
鈴木貫太郎(18683-1948)
斎藤緑雨(1868-1904)
岡田啓介(1868-1952)
椋本龍海(1869.9.10/明治2年8月5日-1950.1.16)✨
西田幾多郎(1870-1945)
鈴木大拙(1870-1966)
泉鏡花(1873-1939)
渡辺錠太郎(1874-1936)
A.ルパン(1874-????)


オノヨーコさんもお参りされたことがあるような?
ヨーコさんは、安田善次郎さんの曾孫にあたるそうで

佛説摩訶般若波羅蜜多心経が グレープフルーツ を経て、

 イマジン へと続いていくのかと思うと、つくづく興味深いことだなぁと

こういう様をまた 「転法輪」 というのであろうか (°_°)?


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※2018.2.12現在で、神社編は⑭、仏閣編は⑲、番外として+α
 お次も京都で仏閣編⑳と神社編⑮を予定✨


 

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