はじめに
前回の投稿では、Iida (2010) を紹介し、俳句を英語教育で活用する意義と方法を紹介しました。
今回の投稿では、英語俳句の例をいくつか紹介し、僕自身勉強してみたいと思います。
英語俳句の例
まずはIida (2010) で紹介されていた例を二つ。
A bright red maple
Whispering among green leaves:
A start of new life
mapleは「悲しみ」を思い浮かべる人もいるとのことですが、bright redがついているので「希望」を表しているといえます。また、start of new lifeもそうですよね。
季節の変わり目の憂もありつつ、希望を抱いている感じが表されています!
Composing haiku
Lets you open special gates:
Exploring yourself
もう一つはこちら。Iida (2010) の論文の締めの文に使われていました。なんともおしゃれな締め方ですね!
この句には季語らしきものは見当たりませんが、俳句のリズムで英語俳句の良さを伝えています。
ちなみに、コロン(:)は「切字」を表しているとのことです。「〜や」のようなものですね。英語俳句ではこのようにあわらすこともできるようです。
The old pond, ah!
A frog jumps in:
The water's sound!
これはかの有名な松尾芭蕉の俳句ですね!
「古池や 蛙飛び込む 水の音」
を、鈴木大拙氏が英訳したものになります。
先ほどの句では「切字」をコロンで表していましたが、この句では"ah!"で表しています。このような表し方もあるようですね。
an autumn mosquito —
chasing the face of an actor
on the TV screen
— Ikuko Onishi (Japan)
"The Mainichi Daily News–Haiku in English" から。「蚊」という日本の夏を象徴する存在の描写から(この句ではautumn mosquitoですが)、俳句らしい「何気ない日常の切り取り」に成功した素晴らしい句だと思います!リズムも5-7-5(に近い形?)ですね!こういうのを生徒に書いてもらえたら最高ですね!
おわりに
以上、英語俳句をみてみました!
なるほど、作成するのはなかなか簡単なことじゃなさそうですね。。。
ですが、僕自身も少し、考えて作ってみたいと思います!
My first son
getting on the bus alone
in the warm morning
以前日本語で作った俳句を英訳したのですが、、、いやあ難しいですね!笑
でも今気づいたのは、英語で考えることで、日本語の俳句も語順や言葉の取捨選択がうまくなるかもしれないということ!
これは今後の僕自身の成長にもつながりそうです。
また一つ勉強になりました:)