『君に届け』

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監督・脚本　熊澤尚人
脚本　根津理香
音楽　安川午朗
主題歌　君に届け/flumpool

出演　多部未華子、三浦春馬、蓮佛美沙子、夏菜、桐谷美玲、青山ハル、金井勇太、ＡＲＡＴＡ、
勝村政信、冨田靖子

（あらすじ）

爽子（多部）はまっすぐ過ぎる性格。
「リング」の貞子と間違われて以来、
貞子とあだ名され、災いをもたらすと恐れられている。

高校生になり、
その優しさに気づいたクラスの人気者・風早（三浦）は彼女に惹かれる。
爽子にとっても風早は憧れの存在だった。
２人が出会った時に見つけたハート形の桜の花びらを大切に持っている。

肝試しでお化け役を買って出た事から
千鶴（蓮佛）・あやね（夏菜）と仲良くなる爽子。

風早にずっと思いを寄せていた胡桃沢（桐谷）が流した悪質な噂に翻弄されながら、
爽子は風早、千鶴、あやねとの友情を深めていく。

クリスマス近くになり、あやねは大学生の彼氏と、
千鶴は思いを寄せている幼馴染みの龍（青山）の兄と楽しい時間を過ごそうとしていたが、
どちらもうまくいかない。
爽子は龍が幼い頃から千鶴に思いを寄せていることを聞いていたが。

風早は遂に爽子に思いを告げるが、動転した彼女は断ってしまった。

クリスマス・パーティーに出席しなかった爽子を千鶴とあやねが訪ね、
風早との顛末を聞き、
「彼が自分の気持ちを伝えたのだから、爽子もそうしなくてはいけない」と言う。

大晦日、毎年の恒例だった父（勝村）が出演する交響楽団のコンサート鑑賞をやめ、
爽子は自分の気持ちを伝えるため、風早がいる神社へ向かう。
しかし見つからなかった。

カウントダウンの花火も済んだ頃、２人は出会った坂道で会えた。
爽子は自分の気持ちを彼に伝え、２人は互いの思いを確認しあえたのだった。

（感想）

椎名軽穂の少女漫画が原作（未読）。

恋愛感情に限らず、
誰かに自分の気持ちを伝えることはとても大切なんだ、って
思い出させてくれる作品。

本当の意味での悪人が出て来ないところも清々しい気分にさせてくれた。

多部が不思議ちゃんキャラを好演。笑わせてくれた。
この子は美形ではないけど、独特の雰囲気がある魅力的な子だと思う。
田畑智子系列。

これまで「なぜイケメン扱い？」と不思議に思っていた三浦が
嫌味なく、どこまでも爽やかな青年を好演。
自分の中で好感度がアップした。

友人役の面々もいい味を出していて、
青山のヘタウマな感じがリアルな無骨系高校生を体現している。

ＡＲＡＴＡ演じる担任が、
重みも意味合いも感じさせずに、中途半端に話に入り込んでくるんだけど・・・
イマドキの先生なんてあんなモンなのかな？
特に必要のないキャラクターだったような気がする。

勝村と富田が多部の両親とは・・・
月日の流れを感じた・・・。

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