竹かご作り | ~北方、干支の町から~ 

~北方、干支の町から~ 

宮崎県北部にある、延岡市北方町。町内は、12の地区に分けられそれぞれに干支の名前がついた珍しい町です。ここで3年前から会社勤めの傍ら、無農薬有機農法での野菜作りを始めました。失敗続きの野菜作りですが、定年後の楽しみとして、毎日研鑽しています。



先日の竹かご作りの技術をマスターしようと、頂いてきた竹を使って練習してみました。

竹は、「おかめ笹」と呼ばれる、日本で自生する竹で一番小さな竹のようです。笹と名がついてますが、竹の仲間だそうです。この竹1m~2m程度で太さも3~4mm程度。1.5m程度が使いやすいようです。

この竹の葉っぱと枝を綺麗にしごき取ります。それを6本1組で6組準備します。

これを根元を交差させて3組に組みます。

この編み方の一つの特徴として、竹を裂いたり割ったりせずに、丸のまま使うことです。そのために一番細い竹「おかめ笹」を使う点にあるようです。


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それぞれ30cm程度重なるようにしておきます。


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2m程度の長めの竹を2本で交差した部分を編み込んでいきます。最初は6本づつまとめてあみます。これを2回程度繰り返して、さらに別の2本で1回目と上下反対にはさみ込むように編み込みます。


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次に同じように長めの2本の竹で3本づつを編み込んでいきます。これも2回反対側から挟みこむように編んでいきます。


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2回編み込んだら、根元部分を綺麗にそろえていきます。しっかり編み込んであると手で引っ張っても動かないので、金づちなどで叩き込んでいくと良いと教わりました。


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3本づつのものを編み込んでいきます。

3本の束を時計周りに右となりの束の外側から、次の束を内側からさらに次を外側から4つ目を内側からというふうに4つの束を編み込んで外へ出すという作業を繰り返していきます。
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次々に右隣の束から順番に編み込んで一周さいていきます。

必ず4つ目で外に出るようにして編み込んでいきます。


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全ての束を編み込んだところです。

ここまでくれば出来たようなもの、と、名人は言ってましたが・・・。

ここから、この竹かごの一番の特徴とも言える「引く」という作業にはいっていきます。

さきほど、4っつ目で外に出したそれぞれの先端部分をすこしづつ引きながら、形を整えていきます。

すこしづつ引き込んでいくと、竹の反発力で全体が立ち上がり、編み込み部分が丸くなっていきます。

さらに全体を引き込んでいくと。


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先端部分が、底の方でまとまります。さらに形を整えながら、仕上げに入っていきます。



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先端部分を、今度は半時計廻りに右となりの束で左側に束を巻き込むようにして押さえ込み、更に右の束で押さえ込むようにしていき、3週目で切りそろえながら、仕上げていきます。

押さえ込んでいくと、カゴの底の部分が出来上がっていく仕組みになっています。



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これで完成。

竹がしおれてきていたので、引きが甘くなり平らな感じになっていましましたが、新しい竹ならもっと引きを強くして、全体にもっと締まった感じにする事が出来るなと感じました。

ほぼ作り方はマスター出来たとおもいます。


自宅周辺の山々でこの竹が自生したないか探すことにします。新しい竹のほうが、扱い易いようですから。

一回自分でやってみると、わかるのですが、写真じゃ難しいかもしれませんね。