<言語習得のプロセスや研究>を10年前にまとめていたのですが

 

最近、エスモーズ理論がさらに進化していっているということで

また別の視点からその体験を見直すのも面白いかなと思い、当時のブログから再掲して連載しています。

 

 

桑田和子のやりすぎ人生・番外編ということで、10年前にタイムスリップしたつもりでお楽しみください。

 

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参考記事

 クリック 目次【桑田和子のやりすぎ人生】

 クリック 螺旋状に進む <<<最近の振り返り

 クリック 第5章 カルチャーショックのウルルン時代 <<<言語研究の時代

 

 

桑田和子のやりすぎ人生・番外編

1. ことばがわかるって?

2. 「おやすみ」の意味

3. 言語には固有の波がある

4. 大波から細部の音へ

5. 人の体験を取り込む

6.単なる真似ではない

7. メロディに歌詞を乗せる

8. 全体の中に部分の組み合わせがある

9. 音があるから読める

10. 文字も全体像からとらえる

11. 魔法の箱はなかった

12.「話せる」実感

13.通じるということ

14.世界をどう見つけるか

 

 

*団体や個人が特定される点を修正する以外は、ほぼ当時のレポのまま掲載します。

 

第8回 ことばで世界を見つけていく(後半)

(赤ちゃんって、ぼんやりした風景がことばをゲットする度に、だんだんクッキリ見えるようになっていくんだろうかと思ったところまで書きました)

 

 

私の去年のイタリアホームステイが、まさにそういう感じだった。

 

初めて行くイタリアの町、初めて会う人たち。どんな生活をしているのかもわからないし、最初はすべてがボンヤリしていた。

いや、まぁ大人だから、車とかお店とか、教会とかそういうのは見てわかってたけどね。

 

ホストファミリーに入ってすぐ、ホストと20~30分話をした。

 

向こうが言ってくれるイタリア語は大体わかったけれど、自分が話そうとすると考え考えになってしまう。

 

 

最初は、イタリア語を言おうとするとスペイン語が出てきてしまって、簡単な単語でさえも思い出せなくて、

イタリアに来たメキシコ人みたい(メキシコ人ほどスペイン語が話せるわけではないけど汗)な感覚だった。

 

でも2~3日もすると、すっかりイタリア語の波に乗ってきた。

 

くり返し聞こえてくる音、スペイン語に似ている言い方、フランス語と同じもの、耳に残るものを真似しながら、自分でもだんだん話せるようになっていった。

 

 

ステイ中は、車に乗っている時間が結構あったんだけど、

そういう時は相手は運転中だから身振りも見せられないし

黙ってるわけにもいかないし(しかも私のホストは車で音楽をかけない)

とにかくイタリア語で何か会話するしかない。

 

そんなわけで、目につくものはすぐに聞き、頭に思いついたことは、何でも口に出していたんだよね。

 

 

そうしてホームステイの2週間が終わる頃には、

私はホストファミリーが住んでいる町だけではなく、

その周辺の町の名前まで順番に言えるようになり(まるで子どもが沿線の駅名を覚えるみたいに)、

友人一人一人の仕事やその仕事場がどの町にあるかも理解し、ホームステイ中に案内してもらったところ全てを地図でさがせるほどになった。

 

 

他にも、この北イタリアの田舎が中世の頃にはどんなだったか、

町にある海に向かった大きな門がいつできて、なぜそういう名前なのかを教えてもらったし、

家族の歴史、彼らの出会い、これからしたいこと、いろんな話を聞かせてもらった。

 

 

面白かったのは、1つことばが見つかると急にそれに関するものが見えはじめること。

 

 

イタリアには教会がたくさんあって、いつも

 

「あっ、また教会だ!イタリアはホントに教会がいっぱいだね。

まるで京都のお寺みたい。」

 

って言ってたんだけど、

あるとき十字架が並んでて(たぶん墓地)、

私が「キエザ(教会)じゃなくって・・・何?」って聞くと

「クローチェ」という答えが返ってきた。

 

瞬間「ハーゲンクロイツ」ということばが浮かんできて、クロイツ=クローチェって結びついたのね。

 

それは訳すって感覚じゃなくて、ピタッと合わさるっていうか。

 

すると突然、町の中にクローチェビアンカって書いてある看板が目につきはじめたんだ。

もちろんその下には白十字のマーク。

 

毎日通っていた道なのにそれまでは気づかなかった。

ことばを知ったとたんに私の世界に存在しはじめた。

 

 

他にも、ある日山の上の教会にホストカップルと友人達で行ったとき、途中にかわいい紫色の花が咲いてて、私が見てるとホストが説明してくれたの。

 

その花はこの地方にしか咲かないらしくて、すぐそばにちゃんと説明のプレートも設置してあった。

 

珍しい花なんだと思った私はしっかり写真も撮ったんだけど、

なんと帰り道、近所にいっぱい咲いてるのを見て驚き、家に帰ったら庭にもあって更にビックリ。

 

 

なんで今まで気づかなかったんだろう。

 

人間の認識ってホントに面白い。

 

 

こんなふうにして、最初ぼんやりとした状態で始まった私のイタリアは、日を追い、ことばを見つけるごとにクッキリと鮮やかなものになっていった。

 

ホームステイの後半には、

「あと1ヵ月いたら大体しゃべれるんじゃないか。3ヶ月たったら、ここでイタリア人相手に日本語学校を開いて一緒に儲けよう。」

なんて冗談も言われた。

 

 

「それもアリかも」って思えたのは、私の楽天的な思考だけじゃなくって、

イタリア語がわかるとともにこの北イタリアでの暮らしという世界も一緒に見つけていけたからだと思う。

 

 

ことばで世界を見つけていく

 

それを実感した今回のイタリアホームステイだった。

 

 

 

 

(続く)

 

 

 

 

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