<言語習得のプロセスや研究>を10年前にまとめていたのですが

 

最近、エスモーズ理論がさらに進化していっているということで

また別の視点からその体験を見直すのも面白いかなと思い、当時のブログから再掲して連載しています。

 

 

桑田和子のやりすぎ人生・番外編ということで、10年前にタイムスリップしたつもりでお楽しみください。

 

 

 

参考記事

 クリック 目次【桑田和子のやりすぎ人生】

 クリック 螺旋状に進む <<<最近の振り返り

 クリック 第5章 カルチャーショックのウルルン時代 <<<言語研究の時代

 

 

桑田和子のやりすぎ人生・番外編

1. ことばがわかるって?

2. 「おやすみ」の意味

3. 言語には固有の波がある

4. 大波から細部の音へ

5. 人の体験を取り込む

6.単なる真似ではない

7. メロディに歌詞を乗せる

 

 

*団体や個人が特定される点を修正する以外は、ほぼ当時のレポのまま掲載します。

 

第4回 大波で話す(後編)

今年の夏、イタリアに2週間ホームステイに行ったとき、私がやっていたのも同じことだったと思う。

 

イタリアに行くのは生まれて初めて。

 

ナマ(?)のイタリア人と話した経験もほとんどなく、とにかく物語CDをひたすら聞いて、みんなと真似をしていざ出発、ホームステイに入った。

 

 

そこは丸っきりのイタリア語の世界。

 

ホームステイに来た人が何を考えてるのかわからない、というのはホストにとってはとても疲れることなので、とにかく思ったこと、感じたことは何でもことばにしていこうと決心をしていたけれど、イタリア語を全く勉強したこともないし、辞書も指差し帳も何にも持たない丸腰。

 

「一体どうやってイタリア語で話す?」

ということは考えてもしかたないので考えないことにした。

 

 

手持ちのものが何にもない時、人はどうするかというと、もうとにかく相手を見る、そして聞く、状況を見る。

 

目も耳も心も全開にして、全神経で判断していくしかないわけ。

 

そしてあとは、周りの人のやるようにやり、話しているように話す。

 

まぁ、一言で言えば真似をするんだけど、現地の人のことばを真似るって、一般的には難しいことだと思うのね。

 

だってネイティブの日常会話ですよ。

 

外国人日本語学習のレベルで言うと中上級のリスニング教材に出てくるようなものです。

 

だから語学を勉強してる人でも現地に行くと、大体が速いとか発音が難しいとか訛りがあるとかで「聞き取れない」ってよく言うよね。

 

それをいきなり真似するんですね~。

というか、それしかできないんですよね。

単語も文法も知らないし。

 

 

最初の2,3日は、短い音しか真似できないんだけど、しばらくするとイタリア語の波の上に自分が浮かんで漂っている感じになってきて、ちょっと長めのフレーズのメロディも覚えられるようになってくるの。

 

そのときのコツっていうのが、細かい音の違いよりも全体の音の輪郭(メロディライン)をとっていくことだなぁって思った。

 

そしてそのメロディラインには、パターンがあるんだよね。

 

数を聞くときは、最初にこういう音のかたまりがあってその後こう続く。

相手の意向を聞きたいときには、こういう音の流れ。

 

きっとこのメロディラインのパターンのことを、構文とか言ってるんだと思う。

 

間に入る音(名詞や動詞など)は変わるけど、全体のパターンが同じものに何度も出会うと、自然と自分でも言えるようになっている。

 

 

つまり、はじめに文法ありきではないんだ。

 

メロディの中に構文や文法は含まれているってわけ。

だから長いメロディラインが記憶に残るようになると、自然に複雑な構文も言えるようになっていくんだね。

 

で、その長いメロディラインというのは、短いメロディの組み合わせやくり返しだから、丸ごとをいつも真似している間に、いつの間にかメロディのパターンというのが身体の中に何種類も入ってきているんだと思う。

 

私は今回初めてイタリア​​​​​​​に行ったけれど、意識されない部分にイタリア​​​​​​​語のメロディのパターンを何種類も持っていたのかな。

 

とにかく真似をしながら、どんどんゲットしていった。

もちろんいきなり完璧に真似なんてできないから、大波で真似ることは日常茶飯事。

 

だけどホストも、そんな私のイタリア​​​​​​​語を何とかわかろうとしてくれたし、状況の中で想像してくれた。

 

 

ある時、スーパーのレジで聞かれたことがわからなくて、後でホストに会ったときにレジの人が言っていたフレーズを再現してみたんだけど、あんまりハッキリ覚えていなくて、これがすごい大波。

 

「アイラ ~~レ」って2、3度抑揚を真似して言うと、

ホストが、あぁわかったという顔をして、

「Ai la tessere?(ポイントカードはお持ちですか)」とイタリア​​​​​​​語で言ってくれた。

 

私の大波のイタリア​​​​​​​語が通じたことにホントに驚いたし、やっぱり話すときも大波で話していって大丈夫なんだと思ったら嬉しかったよ。

 

そしてホストが言い直してくれたそのイタリア​​​​​​​語は、私の大波のメロディラインの上にスッと乗って、何の苦労もなく心地よく記憶されていったんだよね。

 

だからイタリア​​​​​​​ではことばに苦労することは全くなかったのです。

 

 それではまた次回をお楽しみに、 再見♪

 

 

 

イタリア語という全体像があって

その中に、細かいパターンの組み合わせがあるのだなと、この時感じました。

 

構文や文法はパターンなのですが、あくまで部分。

単語も部分。

 

全体の中には、部分は全て含まれているけれど

部分を積み重ねても全体にはならないのです。

(これ、立体思考術に出てくる話)

 

全体は、部分の総和を超える

 

なのです。

 

 

10年前、私のホストファミリーのタチアナと。

 

 

(続く)

 

 

 

 

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