突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院 チベット院長の難聴治療ブログ
  • 23Mar
    • 突発性難聴と後頚部鈍重感の関係性の画像

      突発性難聴と後頚部鈍重感の関係性

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。突発性難聴の患者さんに共通する特徴としては、後頚部から後頭部にかけての鈍重感を感じるという点です。難聴発症直前に強く感じる場合もあれば、難聴発症前から日常的に感じている場合、そして難聴発症後も日常的に後頚部の鈍重感を感じていることがあります。一般的に耳鼻科では突発性難聴の原因は不明であり、詳しい病態を解説してくれることもあまりないため、患者さんはネットでえた情報を頼りに怪しげな民間療法やサプリメントを試すこともあるのが実情でしょう。この難聴患者さんに起きる後頚部鈍重感は、突発性難聴の仕組みを考える上で大きなヒントとなるものであり、また治療のポイントともなるものです。今回は、突発性難聴と後頚部鈍重感の関係性について解説します。図引用 https://www.hosoda-cl.com/ear/315/突発性難聴の詳しい原因は解明されていませんが、内耳の蝸牛にある有毛細胞の動きが低下したことによって、正常な電気信号を脳に送信することができなくなって聴力低下が起きていると考えられています。有毛細胞は蝸牛の内リンパ腔に規則正しく整列しており、内リンパ液の流れに合わせて「動く」ことによって電気信号を脳へと送信する役目を発揮することができます。図引用 https://www.kango-roo.com/sn/k/view/1926有毛細胞の「動き」を作りだす内リンパ液は、その大元は脳脊髄液です。脳脊髄液は頭蓋内で産生され、頭蓋骨の動きである一次呼吸によって分泌循環します。図引用  http://craniobio-seitai.com/cfs.html脳脊髄液は中枢神経に酸素供給を行うとともに、内リンパに流れ込んで内リンパ液となります。そして、有毛細胞の「動き」を作り出す体液となります。脳脊髄液は一次呼吸によって分泌循環しますが、一次呼吸が乱れると頭蓋内や後頚部(脊柱)に脳脊髄液が貯留し、圧迫します。その圧迫刺激が後頚部や後頭部の圧迫感として感じる原因となります。図引用 http://tokunaga-jiritsu.com/backnumber/b120413.html後頚部の鈍重感が起きている状態というのは、上記仕組みから考えれば内リンパ液の循環不良が起きている状態であり、それが耳閉感を起こすことにもつながります。有毛細胞の「動き」の低下は有毛細胞自身の衰弱と合わせ、内リンパ液の循環不良によっても引き起こされます。その際の身体的特徴として、脳脊髄液循環不良という観点から言えば後頚部や後頭部の頭重感が挙げられるわけです。こうした考え方や診方は一般的な耳鼻科や鍼灸院にはないため、難聴=耳の異常という安易な考えで薬を処方するだけで終わってしまいます。脳脊髄液の循環不良は一次呼吸の乱れによって引き起こされ、それは頭蓋骨の歪みから起きるものです。図引用 https://kotobank.jp/word/頭蓋骨はヘルメットのような一つの骨ではなく、15種23個の骨で構成された複合体です。それぞれの骨は縫合という関節でつながり、連動して動きます。精神的、肉体的な強いストレスを受けると(交通事故や親族の死、リストラなど)、頭蓋内に蓄積した圧力によって縫合がズレ、頭蓋骨が歪んで一次呼吸が狂います。その結果、脳脊髄液の循環不良が起きて後頚部や後頭部の鈍重感が起きるという仕組みになります。こうした観点から難聴に対してアプローチしなければ、なかなか有毛細胞の「動き」を正常化させることはできず、結果的に治療がうまく進まない原因となるわけです。当院では、一次呼吸を整える脳脊髄液調整法という手技療法をおこないつつ、鍼灸治療によって有毛細胞の修復と「動き」の回復を同時に行う治療法を行っています。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 22Feb
    • 聴力回復に伴う耳鳴りの増大についての画像

      聴力回復に伴う耳鳴りの増大について

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。鍼灸院に多く来院する難聴患者さんの原因としては、突発性難聴が圧倒的に多いと言えます。突発性難聴は原因不明の急性感音性難聴で、片耳のみに発症する難病です。図引用 https://www.hosoda-cl.com/ear/315/主な症状は聴力低下と耳鳴りですが、その他発症直後の回転性めまい、耳閉感、音割れや音の方向不明瞭などが出現することがあります。突発性難聴の有効な治療法は確立されていないため、耳鼻科での一般的な治療を行っても症状が回復しなかった方が鍼灸院に来院します。患者さんの中には、治療によって耳の聞こえ方に改善がみられると同時に、今まであまり感じなかった耳鳴りをうるさく感じるということがあります。聞こえる音量があがるにつれて、耳鳴りを強く感じるようになる。そのため患者さんとしては耳鳴りが悪化したように感じて不安になることもありますが、これは聴力が回復し始めたからこその耳鳴り増大であるといえます。今回は、聴力回復過程における耳鳴りの増大について解説します。聴力の仕組みというのは、実は二種類あります。鼓膜がキャッチした音の振動を内耳の有毛細胞が電気信号に変換し、脳へと送信することで聴力が作られます。これが通常の気導聴力で、日常生活における聴力はこの気導聴力が一般的です。図引用 http://www.jibika.or.jp/citizens/hochouki/naiji.html一方、頭蓋骨の振動による骨導聴力というものがあります。音の振動が頭蓋骨を震わせ、その振動波が鼓膜を介さずに直接内耳を刺激することで得られる聴力です。耳を塞いでいても自分の声が聞こえる仕組みが、この骨導聴力となります。図引用  http://www.goldendance.co.jp/boneconduct/01.html突発性難聴における聴力低下とは、有毛細胞の衰弱によって気導聴力と骨導聴力の両方ともが低下するため、いかにして有毛細胞の修復を進めるかが聴力回復のポイントとなります。有毛細胞が作り出す電気信号が聴力のもととなるわけですが、有毛細胞が障害される状態というのは正常な電気信号を作り出せない状態です。図引用 https://www.widexjp.co.jp/deafness/what/decline.html有毛細胞は音の振動を電気信号に変換する際、大量の酸素をエネルギー源として消費します。酸素供給を積極的に行うことで有毛細胞の修復を促進させることが、一般的な治療の目的となります。有毛細胞の修復が進むと電気信号の強度が増加するため、聞こえる音量が増加します。今まで音量が小さくて聞こえなかった音が、より大きく聞こえるようになってきます。それと同時に今まであまり感じなかった耳鳴りをうるさく感じてしまうという現象も起こります。これは、有毛細胞が作り出す電気信号の精度と関係してきます。信号強度が増大すると聞こえる音量があがります。しかし、信号の精度が低いまま、信号強度が増大しても、結局音をクリアに聞き取ることができません。そのため、雑音を送ってしまうために耳鳴りとして聞こえてしまうと考えられます。有毛細胞の役割は、大きく分けると二つあります。一つは、電気信号を脳へと送信すること。二つ目は、音の情報を補正し、聞き取りやすいように電気信号の精度を上げることです。図引用  http://www.nanchou.jp/mottomotto.html有毛細胞は内有毛細胞と外有毛細胞の二種類があり、音の補正を担当するのは外有毛細胞となります。外有毛細胞の修復が進まなければ、音の補正が効かないまま電気信号を送信してしまうため、信号精度が低下していることによって耳鳴りという雑音が聞こえてしまいます。しかし、それは内有毛細胞の信号強度が増大したからこその「耳鳴り」という音の聞こえがあがったわけです。外有毛細胞の修復が進めば、信号精度があがることによって、音が雑音ではなく「音」として認識できるようになると考えられます。このように、聴力回復過程における耳鳴りは、よくなってきているが故の雑音であると考えられます。あまり耳鳴りを深刻に捉えることなく、日々の治療を続けることが大切であるといえます。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 12Feb
    • 酸欠と難聴の関係性の画像

      酸欠と難聴の関係性

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。難聴とは音が聞こえにくい状態をさし、その程度は個人差が大きくありますが、多くの場合で聴力低下を伴う状態となります。図引用 https://www.nihonkohden.co.jp/ippan/audio/hearing.html難聴を引き起こす原因も様々で、異常が起きている個所で分類すると伝音性難聴と感音性難聴に分かれます。鍼灸院に多く来院するのは感音性難聴で、その代表例が突発性難聴や急性低音障害型感音難聴となります。図引用 http://www.minamitohoku.or.jp/up/news/konnichiwa/200910/homeclinic.html感音性難聴の詳しい原因や病態は解明されておらず、有効な治療法も確立していません。内耳以降の感音器官は頭蓋内にあるため、目視することはできず、直接触ることもできない部位となります。感音性難聴の特徴は、単なる聴力低下だけではなく、音の聞き取りや聞き分けに異常をきたすという点です。図引用 http://www.jibika.or.jp/citizens/hochouki/naiji.html音の情報は内耳で作られた電気信号を脳が受信し、処理することで得られます。感音性難聴は内耳以降の感音器官の異常ですが、代表例である突発性難聴は内耳の有毛細胞の障害が考えられています。内耳の有毛細胞が音の振動を電気信号に変換し、脳へと送信する役目があります。この有毛細胞に障害が起きると正常に電気信号を脳へと送ることができなくなるため、聴力低下や耳鳴り、音の聞き分け異常が起こります。図引用 https://medicalnote.jp/nj_articles/190305-001-IS有毛細胞を障害する詳しい原因は解明されていませんが、有力な説としては内耳への血流低下による酸欠が挙げられます。有毛細胞は音の振動を電気信号に変換する際、大量の酸素をエネルギー源として消費します。酸素を有毛細胞に運ぶのは血液ですが、主に脳へと血液を送る椎骨動脈の枝が内耳にも血液を送り、有毛細胞に酸素供給を行います。図引用  http://yakuraibos.exblog.jp/18690907/有毛細胞への酸素供給の低下は深刻なダメージを与え、有毛細胞を衰弱させます。すると、電気信号の強度が低下するために聴力低下が起こり、また音質の低下によって聞き間違えや聞き分け困難な状態が引き起こされます。内耳への血流低下が引き起こされる原因は様々ありますが、大きく分けて二つあります。①血管の収縮による血流低下②頸部筋肉の収縮による血流低下です。①②とも、自律神経の交感神経の働きが大きく関係していきます。図引用 https://nyanyamaru.com交感神経はストレスの影響によって機能が乱れると、血管や筋肉を収縮させる作用を起こします。内耳に血液を送る椎骨動脈が収縮すると内耳への血流が低下し、有毛細胞への酸素供給が低下します。また、交感神経は特に首や顔面の筋肉を収縮させる作用が強いため、胸鎖乳突筋や僧帽筋など後頚部の筋肉が過剰収縮すると頸椎がズレ、頸椎の中を通過する椎骨動脈が圧迫されて内耳血流が低下することにつながります。図引用  http://yumetowa.blog.jp/archives/1047002587.htmlこうした状況を改善させるために、耳鼻科では交感神経の根元である星状神経節に対してブロック注射を行い、血流改善を図る治療をおこないますが、残念ながら有毛細胞の酸欠が強い場合はそうした治療だけではなかなか聴力回復は望めません。なにが原因で感音性難聴が引き起こされているのか。今回の記事ではあくまで酸欠をテーマとして述べましたが、これが全てではありません。患者さんの体の状態を実際に診なければ、治療法を決めることはできません。身体全体を診て、判断し、治療を組み立てていくことが必要なのです。当院ではそういった治療を心がけて施術を行っています。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 30Jan
    • 痛みと耳鳴りの関係性の画像

      痛みと耳鳴りの関係性

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。耳鳴りがなぜ起きるのか、その詳しい原因や病態は解明されていません。鼓膜損傷や動脈瘤など、明らかな原因箇所を特定できる耳鳴りであれば耳鼻科での治療が効果的ですが、異常個所を特定できない原因不明の耳鳴りに関しては、なかなか耳鼻科では対処してくれません。ペインクリニックでは星状神経節ブロック注射を行い、心療内科では精神安定剤やカウンセリングを行い、しつこく苦痛を訴えると精神病院送りになることもあります。なぜ、耳鳴りが起きるのか。耳鳴りが、耳=耳鼻科の専門領域であるならば、なぜ異常個所を特定することができないのか。鍼灸の考え方から診れば、耳鳴りが起きる原因はある程度推測することができます。その原因も個人差が大きく一概には言えませんが、今回は痛み刺激と関連する耳鳴りの仕組みについて解説します。図引用 http://www.jibika.or.jp/citizens/hochouki/naiji.html耳鳴りが原因不明だとしても、耳鳴りという「音」が聞こえるということは、上図の音が聞こえる仕組みのどこかに何かの異常が起きているはずです。今回の痛み刺激と関係するのは、脳の聴覚野です。内耳から送られてきた音の電気信号は、最終的には脳の聴覚野で受信し、音として処理されます。脳の聴覚野の電気系統に何らかの原因で狂いが生じると、耳鳴りという雑音を発生させてしまうと考えられます。図引用 https://www.cloudseitai.com/column/column-290/なにが原因で脳の聴覚野の電気系統が狂うのか。その原因の一つに、痛みがあります。長期的に耳鳴りに苦しむ方というのは、なにかしらの痛みを日常的に感じている傾向があります。舌痛、口内炎、胃痛、耳痛、頭痛、眼球痛、関節痛など、どこに痛みを感じるかは個人差がありますが、なにがしらの痛みを日常的に多く抱えている傾向があります。痛みはなにが原因で起きるか。外傷などの明確な原因がない場合、痛みは組織の酸欠によって引き起こされることが多くあります。耳鳴りに長く苦しんでいる方というのは、心身ともに強いストレスをかかえているものです。ストレスによって自律神経の機能が乱れると血管が収縮し、組織への血流が低下します。すると、組織への酸素供給が低下するために細胞はエネルギー不足を起こし、緊急事態のサインとして痛み物質を放出することになります。その痛みがストレスとなって、さらに自律神経の機能を狂わせるという悪循環に陥ります。ストレスが強い状態というのは、脳が興奮状態になって刺激に対して過敏に反応するということです。脳が興奮状態になることによって聴覚野の電気系統が狂い、それによって耳鳴りという雑音を発生させることにつながるということです。こうして、耳鳴り患者さんは痛みと耳鳴りという、二つの苦痛を抱えることになるわけです。こうした仕組みは耳鼻科の画像検査では発見することはできず、一般的な耳鼻科ではこうした痛みと耳鳴りの関係について説明してくれません。まして一般的な耳鼻科ではこうした耳鳴りに対する治療法がないため、通り一遍の薬を処方するしかないのです。では、我々鍼灸治療の分野ではどのように治療を行うのか。それは、酸欠を起こしている組織に酸素を送るということです。痛みが起きている部分が酸欠によるものならば、その組織に酸素が届くように血流を改善させればいいということです。血流の滞りが酸欠を生むのならば、血流を改善させるように治療するということ。酸素摂取量が足らないことで体全体が酸欠を起こすのならば、呼吸機能を改善させるということ。そして、組織にオ血という老廃物が蓄積しているならば、それを除くということです。脳への酸欠が脳の機能を狂わせることにもつながりますので、痛みを除くということは耳鳴りの改善においても重要なことです。治療とは単に症状が起きている部位だけを施術するのではなく、体全体を診て、全身を回線させることが重要なのです。そのためには、耳鳴り=耳鼻科、という安易な考え方を変えていく必要があるのです。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 24Jan
    • 突発性難聴に対する西洋医学の治療法にはどんなものがあるのか?の画像

      突発性難聴に対する西洋医学の治療法にはどんなものがあるのか?

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。突発性難聴は、片耳の急性感音性難聴です。内耳の蝸牛にある有毛細胞が急激に衰弱することで聴力低下が起きると考えられていますが、その具体的な原因や病態は解明されていない難病です。図引用 http://www.minamitohoku.or.jp/up/news/konnichiwa/200910/homeclinic.html聴力低下のレベルは個人差が大きく、なんとなく聞き取りづらい程度の軽度難聴から、ほとんど音が聞こえない重度難聴まで分けられ、しかも残念ながら有効な治療法が確立していないのが現状です。図引用 https://www.nihonkohden.co.jp/ippan/audio/hearing.html原因不明で有効な治療法もない、そんな突発性難聴ではありますが、耳鼻科ではこれに対してどのような治療を行うのか。今回は耳鼻科医で行う突発性難聴の治療法について解説します。①ステロイド点滴または内服衰弱している有毛細胞は、時間経過とともに悪化すると考えらています。完全に破壊された有毛細胞は再生しないため、破壊された有毛細胞が担当していた周波数の聴力は永久に失われます。有毛細胞の悪化を食い止め、死滅を防ぐ緊急処置として使われるのがステロイドです。入院によるステロイド点滴を行いますが、聴力低下のレベルが低い場合は内服のみのこともあります。②鼓室内ステロイド注射ステロイドは有毛細胞の死滅を防ぐ緊急薬としての役目がある一方、全身の組織を弱化させ、免疫を低下し、血糖値を上昇させるという作用もあります。こうした全身絵の影響を抑え、なおかつ内耳の有毛細胞に効果的にステロイドを届けるために行われるのが鼓室内ステロイド注射となります。図引用  https://www.babycome.ne.jp/kidsmedica/id/20445000/鼓室は中耳腔にあり、内耳と接しています。注射器で鼓膜を破り、鼓室にステロイドの薬剤を注射します。内耳には小さな穴が開いており、鼓室に注射した薬剤が内耳に浸透して有毛細胞にステロイドを届けます。ステロイドの全身への影響を抑えるためには有効な手段となります。③高気圧酸素療法衰弱している有毛細胞の修復に必要なのは酸素です。酸素は血液の赤血球と結びついて運ばれます。通常の1気圧では運べる酸素の量は決まっているため、より多くの酸素を効率的に運ぶために高い気圧をかけた部屋で酸素を吸うと、酸素と赤血球の結びつきが強くなり、酸素を積極的に運ぶことができます。これが高気圧酸素療法となります。突発性難聴治療ガイドラインにおいては、早期からの高気圧酸素療法を推奨しています。図引用 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/117/1/117_62/_pdf④混合ガス治療二酸化炭素5%、酸素95%の濃度に調節した混合ガスを吸入する治療法です。二酸化炭素は血管を拡張させ、血流を増加させる効果があります。通常に酸素吸入よりも血流増加が見込める治療法です。しかし、前述したように血液の酸素運搬量は1気圧の条件下では限界値が決まっています。したがって、いくら血流を増加させても内耳への酸素供給量が限界値以上に増えることはありません。⑤星状神経節ブロック注射、上頚神経節ブロック注射交感神経が興奮状態になると、血管が収縮して内耳への血流量は低下します。交感神経の根元である神経節にブロック注射による麻酔を行うことで交感神経の血管収縮作用を抑制させ、内耳への血流を増加させる治療法です。http://fujisawahifuka.com/handou.html⑥メチコバール、イソバイドなどメチコバール(ビタミンB12)は自然治癒力を高める薬です。イソバイドは利尿剤で、排尿による血流改善を目的とした薬剤です。こうした薬剤は通常、長期にわたって処方されることが多くありますが、残念ながらこうした薬剤を使い続けても聴力回復の見込みはほとんどありません(効果があるなら、長期処方はしない)。上記内容は突発性難聴に対する一般的な耳鼻科での治療法となります。当院では、耳鼻科での治療だけでは難聴が改善しない方のみ、鍼灸治療を用いた施術を行っています。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 19Jan
    • 突発性難聴にステロイド治療は有効か?の画像

      突発性難聴にステロイド治療は有効か?

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。突発性難聴は片耳のみに急激に聴力低下が起きる、原因不明の急性難聴です。老若男女関係なく、いつでも誰にでも起きる難病ですが、有効な治療法や詳しい病態も解明されていません。図引用 https://www.hosoda-cl.com/ear/315/急激に聴力が低下し、耳鼻科の検査で「突発性難聴」と診断された場合、まずはステロイドを使った治療を行います。難聴の程度が強い場合は、入院によるステロイド点滴を1週間ほど行うのが一般的となります。しかし、耳鼻科ではなぜ、突発性難聴に対してステロイドを使うのか。そこをなかなか説明してくれません。果たしてステロイドを使うことで突発性難聴は治るのか?難聴が改善する可能性はあるのか?今回はそこを解説します。突発性難聴の有力な原因説として、有毛細胞の急激な衰弱が挙げられます。その要因としては、有毛細胞にウイルスが感染して破壊するウイルス感染説と、内耳循環障害による有毛細胞の酸欠があります。図引用 https://www.widexjp.co.jp/deafness/what/decline.htmlどちらの原因にしても、有毛細胞の衰弱は時間経過とともに悪化し、完全に破壊された有毛細胞は再生しないため、破壊された有毛細胞が担当していた聴力は永久に失われます。そこで、有毛細胞の死滅を防ぐ緊急の栄養剤として使われるのがステロイドとなります。図引用 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/117/1/117_62/_pdfステロイドは細胞の炎症を抑え、死滅を防ぐことを目的にしますが、同時に免疫力を低下させ、組織を弱化させるという作用も合わせてもちます。そのため、聴力低下の度合いに応じて、入院による感染対策を行ったうえでステロイドの大量投与を点滴にて行います。また、ステロイドは血糖値を上昇させ、糖尿病になるリスクをも抱えています。そのため、ステロイド投与は難聴発症初期のみ使用し、それ以後は使用しないのが一般的になります。鼓室内注射といって、中耳の鼓室にステロイドの注射を行い、内耳にステロイドを浸透させる治療法もあります。これもステロイドの全身の影響を最小限に抑え、なおかつ有毛細胞の死滅を防ぐ目的で行われる治療となります。図引用  https://www.babycome.ne.jp/kidsmedica/id/20445000/こうしたステロイド治療の目的はあくまで、聴力低下の原因が有毛細胞の衰弱であるという前提のもと、難聴発症初期に行われる緊急処置となります。一定量以上のステロイドを投与した場合、それ以後は使い続ける意味がないのです。ステロイドはあくまで有毛細胞の死滅を防ぐ緊急処置であって、有毛細胞の修復を促す治療薬ではありません。有毛細胞のエネルギー源は酸素であり、修復のために必要なのは大量の酸素なのです。ですから、ここを理解せずに延々と処方されたステロイドを飲み続けても、残念ながら聴力回復は望めないといえます。耳鼻科によっては、ただステロイドやメチコバールなどの薬を処方するだけで終わり、というところもあるのが実際です。難聴の仕組みの正確なところは解明されていませんが、それでも上記内容を患者さん自身も理解し、医者の言うことやネットの情報を鵜呑みにすることがないように注意すべきなのです。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 16Jan
    • ウイルス感染から起きる急性難聴についての画像

      ウイルス感染から起きる急性難聴について

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。難聴を引き起こす原因は様々あり、その病態は個人差が大きく現れます。難聴だからと言って、単に「音が聞こえない」というわけではないのが実際のところです。難聴は異常が起きている部位で分類すると、伝音性難聴と感音性難聴に大別されます。https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/1752伝音性難聴は音波の通路である外耳と中耳の異常から起きる難聴であり、一般的には耳鼻科での治療で効果が期待されます。鼓膜損傷や中耳炎、サーファーズイヤーなどが代表的な伝音性難聴です。一方、感音性難聴は音波を電気信号に変換する内耳以降の感音器官の異常であり、詳しい原因や病態は解明されていません。一般的には耳鼻科での治療ではなかなか効果が期待できない難聴であり、突発性難聴やメニエール病、老人性難聴などが代表例となります。今回は、感音性難聴のなかでもウイルス感染によって引き起こされる急性難聴について解説します。感音性難聴の詳しい病態は解明されていませんが、音を感じ取る有毛細胞が障害されると急性難聴が起こります。急性難聴とは急激に聴力が低下する状態であり、有毛細胞が急激に破壊されることで起きるのが一般的です。図引用 https://www.widexjp.co.jp/deafness/what/decline.html有毛細胞が急速に破壊される原因の一つに、ウイルス感染による破壊が考えられます。風邪やインフルエンザ、おたふくかぜなどのウイルスが有毛細胞に感染し、急速に破壊することで起きる急性難聴があります。これは、風邪などの症状が起きてから数日後に、突如難聴が起きることで発覚します。血液検査でウイルスが確認された場合、ウイルス感染による急性難聴と診断されます。その代表例としては突発性難聴やムンプス難聴が挙げられます。図引用 https://www.hosoda-cl.com/ear/315/ムンプス難聴は子どもの急性難聴の主な原因となります。片耳に急激な聴力低下が起きても、子どもの場合はその状態を正しく伝えることができず、後になって緒る良く低下が発覚することがあります。ムンプス難聴は急激に有毛細胞が破壊され、そしてそのダメージは深刻なものがほとんどです。発症初期から抗ウイルス薬を使った治療を行っても、残念ながら聴力が回復する見込みはほとんどないといえます。突発性難聴の場合、有毛細胞の破壊が起きたとしても、まだ修復可能な状態なのであれば聴力が回復する可能性は残っています。抗ウイルス薬を用い、血液中からウイルスの死滅が確認されればあとは通常の突発性難聴治療と同じようにステロイドや循環改善薬を処方されます。いずれにしても、風邪などを引いたときは耳詰まり感が起きやすくなりますが、それが一時的なものだと考えて自宅安静を選ぶのは非常に危険です。ウイルスが有毛細胞に感染し、破壊したことによる難聴であった場合はなによりも早く抗ウイルス薬とステロイド投与が必須となります。安易に風邪による一時的な耳詰まり感と考えず、耳の聞こえに異常を感じた場合は必ず耳鼻科で適切な検査、そして治療を受けることが大切になります。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 15Jan
    • メニエール病と一次呼吸の関係性の画像

      メニエール病と一次呼吸の関係性

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。メニエール病は感音性難聴の一種で、その詳しい原因や病態は解明されておらず、有効な治療法も確立していない難病です。図引用 http://www.hosoda-cl.com/死体解剖や動物実験の結果から、内耳の内リンパ腔における水膨れ(内リンパ水腫)が有力視されていますが、詳しいことは解明されていません。メニエール病は回転性めまいを繰り返す感音性難聴で、内リンパ液の循環障害である内リンパ水腫によって半規管が刺激されると回転性めまいを起こし、有毛細胞が刺激を受けると耳鳴り、難聴になると考えられています。図引用 http://medical.eisai.jp/products/menilet/treatment/09.html#mt内リンパ水腫がなぜ起きるのか、正確なことはわかっていません。しかし、内リンパ腔は膜構造でできており、膜構造は中年以降に硬くなるために内リンパ液の循環が正常に行われなくなると考えられています。そのため、耳鼻科では利尿剤や循環改善薬を処方し、内リンパ液の循環を正常化させて内リンパ水腫の解消を図る治療を行います。しかし、耳鼻科での薬剤を用いた治療ではなかなかメニエール病が改善しないというのが現状となります。なぜ、利尿剤や循環改善薬を服用してもメニエール病が改善しないのか。そのポイントのひとつとなるのが、一次呼吸の問題となります。一次呼吸とは頭蓋骨の動きによる脳脊髄液の分泌循環のことです。頭蓋骨は15種23個の骨で構成された複合体で、一次呼吸によってそれぞれの骨が動き、脳脊髄液の分泌循環を行います。図引用  http://craniobio-seitai.com/cfs.htmlこの脳脊髄液が内耳の内リンパに流れ込むと内リンパ液となり、有毛細胞に音の振動を伝える役目を持ちます。図引用 https://www.kango-roo.com/sn/k/view/1926一次呼吸が狂うと内リンパ液の循環が正常に行われなくなり、内リンパ内に過剰に蓄積して内リンパ水腫を起こす。これがメニエール病の仕組みだと一般的には考えられています。そこで、ポイントとなるのが一次呼吸がなぜ狂うのか。そして、どうすれば一次呼吸を整えることができるのかです。一次呼吸は頭蓋骨と仙骨の連動から起きる脳の呼吸ですが、一次呼吸が乱れる大きな原因は頭蓋骨の歪みにあると考えられます。頭蓋骨は前述したように23個の骨から構成され、縫合と呼ばれる関節によってつながっています。精神的にも肉体的にも、長期間強いストレスにさらされると、ストレスという圧力が頭蓋骨内部に加わり、その圧力によって縫合がずれて頭蓋骨が歪み、一次呼吸が乱れます。その結果、脳脊髄液が頭蓋内に過剰に貯留した脳圧亢進状態となり、中枢神経を圧迫することで様々な全身症状が出現します。そして、内耳にも異常が起きるとメニエール病の症状である回転性めまい、耳鳴り、難聴が起きると考えられます。図引用 http://tokunaga-jiritsu.com/backnumber/b120413.htmlこの解決のためには大本であるストレスを除くことが必要ですが、治療としては頭蓋骨の歪みを整えることが必要となります。頭蓋骨の歪みによって一次呼吸が乱れ、メニエール病が起きているならば、いくら耳鼻科で処方される利尿剤や循環改善薬、めまい止めの薬を飲んでも効果は期待できません。一般的な耳鼻科には頭蓋骨の歪みによる一次呼吸の乱れがメニエール病と関係するという考え方はないために、耳鼻科ではなかなか対処が困難となります。もちろん、メニエール病の正確な病態は解明されていませんので、一次呼吸を整えたところで「治る」かどうかはわからないというのが実際のところです。ただ、当院では頭蓋骨の歪みを整え、一次呼吸を正常化させる「脳脊髄液調整法」という手技を用いて施術を行い、治療を行っています。参考までに。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 11Jan
    • のぼせと耳鳴りの関係性の画像

      のぼせと耳鳴りの関係性

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。耳鼻科で検査をしても異常を発見できない、そういった原因不明の耳鳴りがなぜ起きるのか。その詳しい病態は解明されていないがゆえに耳鼻科でも有効な治療法はないとされています。耳鳴りの音の感じ方は様々であり、高齢者に多い「ジー」という低音であったり、ストレス時に起きやすい「キーン」という高音、あるいは水の流れる音やポコポコ音などいろいろあります。耳鳴りが起きるに至った明確な原因がない、そういった場合は病的なものではない可能性が高いですが、本人にとっては大きな苦痛となります。どんな原因から起きる耳鳴りであっても、必ず下図の仕組みのどこかになにかの原因があります。図引用 http://www.jibika.or.jp/citizens/hochouki/naiji.html外耳と中耳は内視鏡を使った検査で異常個所を発見することが比較的容易に行えます。原因不明の耳鳴りの原因箇所が「不明」なのは、直視できない内耳以降になんらかの原因がある可能性が高いということになります。そして、もっとも疑わしい部分は、脳の聴覚野の機能異常です。図引用 https://www.cloudseitai.com/column/column-290/音の情報は最終的には脳の聴覚野で処理され、音として認識します。耳鳴り患者さんは日常的に強いストレスを抱えていることが多くありますが、そういった状態のときには脳が興奮状態になっており、刺激に対して過敏に反応する状態となります。脳が過敏状態になって、聴覚野が正常に機能しなくなると、耳鳴りという雑音を発生させてしまったり、あるいは何気ない音まで耳鳴りのように不快な音として認識してしまうということが考えられます。脳の興奮状態から起きる耳鳴り患者さんの特徴として、のぼせが挙げられます。のぼせは頭部に過剰に熱がこもった状態で、下図の写真のような舌となります。舌の先端が赤く、また苔が黄色く着色しているのがのぼせの特徴となります。こののぼせの状態は熱によって脳が機能障害を起こす原因となります。熱刺激が脳を興奮状態にさせ、交感神経を活発に高めることによって刺激過敏状態となり、それが耳鳴りを起こすことにつながります。ですから、のぼせの解消を行うことが意味鳴りの改善のためには必要なのです。のぼせが起きる原因はさまざまありますが、上記写真は消化器系の弱さがのぼせを生む原因となっています。こういった場合は消化器系を強くする治療をおこないつつ、上半身の熱を冷ます解熱治療を行わなければ耳鳴りの改善にはなかなかつながりません。耳鳴り=耳の異常という安易な考えでは、長期化する耳鳴りの改善にはつながりません。症状は個人の弱点部分に結果的に表れるものであり、そこに症状の原因があるとは限らないのです。治療とは、全身の状態から症状を見るべき行為なのです。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 30Dec
    • 「難聴あるある」と、その仕組みについての画像

      「難聴あるある」と、その仕組みについて

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。難聴を起こす原因は様々であり、またその病態も個人差が大きいために、「難聴」という言葉の意味は人によって異なります。難聴患者さんの最大の苦しみは、他人からは自分のおかれた「難聴」という状態を理解してもらえない、という点ではないかと思います。目が悪ければ眼鏡や白状を使ったり、足が悪ければ杖や車いすを使ったり、内臓疾患があればヘルプマークを身に着けたり。でも、難聴患者さんにとっては、補聴器もイヤホンと間違われたり、聞こえに問題があることに気づいてもらえない、理解してもらえないことが多いのが現状です。「難聴」患者さんと言っても、聞こえの問題によって日常生活に大きく支障をきたすのは感音性難聴のほうです。図引用 http://www.minamitohoku.or.jp/up/news/konnichiwa/200910/homeclinic.html感音性難聴とは、音を感じとる内耳以降の感音器官に異常をきたしたことによる難聴です。音の振動は内耳の有毛細胞が電気信号に変換し、脳へと送信することで音として認識します。感音性難聴を起こすと、電気信号の強度が低いことによる聴力低下と合わせ、以下のような症状が起きてきます。①音は聞こえるけれども、内容を聞き取れない②難聴前に聴いていた音楽の、音色が違って聞こえる③うるさい音は余計にうるさく、小さい音はさらに小さく聞こえる④音の方向や距離感がわからない。世界が狭く感じる⑤補聴器を使っても音が割れてしまってかえって聞き取れない⑥耳を澄ますと、会話の内容を覚えていない。聞こえているフリをしてしまう。今回は、こうした感音性難聴の「難聴あるある」がなぜ起きるのか、その仕組みを解説します。①~③について音を感じ取るのは、内耳の蝸牛にある有毛細胞です。有毛細胞が音の振動を電気信号に変換し、脳へと送信することで聴力が作られます。有毛細胞は単に電気信号を送信することだけが役目ではなく、音の情報を補正するという役目があります。有毛細胞は外有毛細胞と内有毛細胞の2種があり、外有毛細胞が音の補正を行います。外有毛細胞が障害されると音の補正が効かないまま、脳へと電気信号が送信されてしまいます。その結果、音は聞こえるけれども聞き取りにくい状態であるために内容が聞き取れない、理解できないということが起こります。図引用 https://www.widexjp.co.jp/deafness/what/decline.htmlこれは②の音色の違いとも関係してきます。人間の可聴範囲は18~20000㎐であり、その周波数の音を聞き取りやすく補正するのが外有毛細胞の役目です。その補正が効かないと音色が違って聞こえてしまいます。また、音量の調節も有毛細胞が一部担当します。認識する必要のない日常音は本来は意識しませんが、有毛細胞が障害されると雑音まで脳へと送るため、うるさい音を余計に聞き取ってしまう。そして、電気信号の強度が低いために小さい音はさらに聞こえないということがおこります④音の方向や距離感について耳は左右ありますが、これは左右の耳で異なる情報を集めているからです。両耳あるから左右の違いがあり、左右で違った情報を脳で統合するからこそ、状況を認識することができます。しかし突発性難聴のように片耳だけの聴力が低下すると左右差がなくなります(健聴側でしか聞いていない)。すると脳は情報を正しく処理できないために、音は聞こえるけれども方向感覚を失ったり、世界が狭く感じるようになってしまうことになります。⑤補聴器を使うと音側が割れる補聴器は単なる集音装置ではなく、音の情報を処理し、有毛細胞が電気信号に変換しやすいようにあらかじめ補正するという役目がありますが、現在の技術では大まかな調整しかできません。補聴器は有毛細胞の代替品ではなく、あくまで有毛細胞の補助でしかありません。聴力低下のレベルにもよりますが、補聴器によってあらかじめ音の情報を補正させたとしても、有毛細胞の衰弱が強い場合は正常に電気信号に変換できません。その際、補聴器の集音機能で聞こえる音量は上がったとしても、正常に電気信号に変換できないために音が割れたり歪んできこえてしまうことになります。⑥について。健聴であるときは、自分にとって関係ない会話はいちいち認識する必要はないし、逆に興味のある話題や関心のある音については敏感に聞き取ることができます。これは、人間の能力の一つである、音の選別が正常に働いているからです。しかし、有毛細胞がダメージを受けると音の聞き分け能力も低下するため、なんとかして音を聞き取ろうと耳を澄ました結果、会話の内容までは意識が行かないということになるのです。また、何度も聞き返したら申し訳ないだとか、呼ばれてもいないのに返事して恥をかいたらどうしようとか、社会生活を送る上での気苦労によってますます日常生活が困難になるということもあります。難聴の度合いにもよりますが、難聴とは単に音が聞こえないということだけではないのです。いかにして日常生活を楽に送れるように手助けするのか、そこが難聴患者さんの治療において本当に求められていることだろうと思います。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 19Dec
    • 難聴=音が聞こえない、ではないの画像

      難聴=音が聞こえない、ではない

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。難聴とは、一般的には耳が遠い状態だとイメージすると思います。高齢者の耳が遠い状態が難聴であり、大きな声で耳元で話さないと聞こえない。それが一般人のイメージする難聴だと思います。しかし、難聴とは、単に音が聞こえないという、聴力低下だけの状態ではありません。そして、難聴を引きおこす原因の一つに加齢があるだけであり、その実際の原因は様々あるのです。難聴は、異常が起きている部位で分類すると伝音性難聴と感音性難聴に分かれます。図引用 http://www.minamitohoku.or.jp/up/news/konnichiwa/200910/homeclinic.html伝音性難聴とは、外耳と中耳に異常をきたしたことによる難聴です。音波の通路である外耳と、音波の増幅場である中耳に異常をきたすと、内耳に十分な振動が伝わりません。その結果、音波の振動不足によって内耳の電気信号強度が低下するために聴力低下がおこります。これが伝音性難聴で、その代表例としては鼓膜損傷や中耳炎、耳管狭窄症などが挙げられます。図引用 https://www.takemura-jibika.jp伝音性難聴は音波の通路に構造上の異常があることによって、聴力低下が起こります。ですから、耳鼻科の治療で構造的な異常を排除したり、あるいは補聴器によって音波を増幅させることで比較的日常生活における聞こえの問題を改善させることが可能となります。一方、感音性難聴は音波を電気信号に変換する内耳以降に異常をきたしている状態です。内耳の有毛細胞が音波を電気信号に変換し、聴神経を介して脳へと電気信号を送信することで聴力が作られます。図引用 http://www.jibika.or.jp/citizens/hochouki/naiji.html内耳以降は頭蓋内のため、その異常個所を明確にすることは困難であり、実際には解明されていないことが多くあります。感音性難聴の代表例である突発性難聴も詳しい原因や病態は解明されていない難病ですが、内耳蝸牛の有毛細胞の障害が原因であると考えられています。図引用 https://www.widexjp.co.jp/deafness/what/decline.htmlこの有毛細胞が障害されるとどうなるか。有毛細胞には大きく分けると二つの役割があります。①一つ目が、音の電気信号を脳へと送信する役目。②二つ目が、音の情報を補正し、聞き取りやすい音の情報に変換する役目です。有毛細胞に①の役目しかなければ、単純に聴力低下だけの問題となります。しかし、②の役目があるために、有毛細胞が障害されると・聞こえるけれども聞き取れない・音の聞き分けができない・音程がずれて聞こえる、懐メロが全然懐かしくない・音が割れる・音が反響する、特定の音に過敏に反応するといった症状が出現します。これが感音性難聴の大きな特徴であり、単に音が聞こえないという聴力低下だけではなく、音の聞こえ方に異常をきたしてしまうのです。耳鼻科で一般的に行われる聴力検査は、単純な音が聞こえるかどうかという検査であって、日常生活における音の聞き分けなどの感音能力を調べるものではありません。したがって、実際に患者さんが日常生活でどれほど困っているのか、なかなか耳鼻科ではわかってもらえないのがつらいところです。感音性難聴の治療において大切なことは、音が聞こえるかどうかという聴力だけではなく、いかに聞き取りやすくするか。そこが一番大切なのです。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 09Dec
    • 音の聞こえる仕組みについての画像

      音の聞こえる仕組みについて

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。聴力には二種類あります。空気の振動が鼓膜を介して内耳へと刺激を送る、気導聴力。頭蓋骨の振動が直接内耳を刺激して得られる、骨導聴力です。難聴は、単に「音が聞こえにくい」という聴力低下だけではなく、実際には様々な聞こえの異常をきたす状態です。難聴の分類法にはいくつかありますが、異常が起きている部位で分類すると伝音性難聴と感音性難聴に分かれます。図引用 http://www.minamitohoku.or.jp/up/news/konnichiwa/200910/homeclinic.html伝音性難聴とは、外耳と中耳に異常をきたしたことによる難聴です。外耳は音波の通路であり、中耳は音波の増幅装置です。この伝音器官に異常をきたすと、音の振動波がうまく内耳に伝わらなくなります。すると、内耳の有毛細胞に十分な刺激が伝わらないために聴力低下が起きるのですが、この際に低下する聴力は気導聴力となります。図引用 http://www.jibika.or.jp/citizens/hochouki/naiji.html気導聴力は空気の振動が鼓膜を介して内耳の有毛細胞を刺激することで得られる聴力です。伝音性難聴の代表例としては、鼓膜損傷や中耳炎、サーファーズイヤーなどが挙げられます。こうした難聴は空気の通り道の異常であり、音の振動を電気信号に変換する能力に異常はありません。したがって、耳鼻科による対処療法で治療可能であり、振動波の通りが正常となれば気導聴力も正常化しやすいという特徴があります。図引用  https://www.minato-ent.com/disease/diseasecat/ear/一方、内耳以降の感音器官に異常をきたすと感音性難聴が起こります。内耳の有毛細胞が音の振動を電気信号に変換し、聴神経を介して脳へと電気信号を送信することで聴力が得られます。しかし、感音性難聴が起きると空気の通り道に異常はなくとも、内耳以降の電気信号の異常が起きることにより、気導聴力と骨導聴力が両方同時に低下します。感音性難聴の代表例である突発性難聴は、内耳の有毛細胞の障害が原因であると考えられています。内耳の有毛細胞が障害されることで電気信号を脳へと送信することが困難となり、難聴状態が起きてきます。図引用 https://www.widexjp.co.jp/deafness/what/decline.html内耳以降は頭蓋内にあるため、その異常状態を正確に把握することは困難です。感音性難聴の多くは原因不明であり、したがって有効な治療法も確立していません。感音性難聴は、聞こえる音量が低下する聴力低下と合わせ、音を聞き取る能力も合わせて低下します。聴力のレベルに応じて軽度難聴~重度難聴にまで分類され、その程度によっては全く音が聞こえない場合もあれば、音が聞こえるけれども歪みがあって聞き取りにくいという場合もあります。図引用 https://www.nihonkohden.co.jp/ippan/audio/hearing.html伝音性難聴は気導聴力が主に低下し、感音性難聴は気導聴力と骨導聴力が両方とも同時に低下するのが特徴です。両者は難聴と言ってもその状態は大きく異なるため、単に難聴=音が聞こえにくいというだけではないのです。当院は、感音性難聴の代表例である突発性難聴を専門に扱う鍼灸院です。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 28Nov
    • ステロイドを使い続けても聴力は回復しないの画像

      ステロイドを使い続けても聴力は回復しない

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。突発性難聴は急性の片耳感音性難聴で、その詳しい原因や病態は解明されていない難病です。突発性難聴治療ガイドラインにおいては、ステロイドと高気圧酸素療法を標準治療として推奨しています。図引用 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/117/1/117_62/_pdf特に難聴発症後48時間以内のステロイドの大量投与が重要であり、ステロイドの作用である免疫低下による感染症予防として入院による治療を行います。通常であれば入院によるステロイド治療は一週間程度で退院となり、以後は自宅からの通院治療に切り替わります。その際、治療薬として利尿剤やビタミン剤などと合わせ、ステロイドを続けて処方される場合があります。こうした薬を使い続けても、残念ながら聴力が回復しなかった方が当院を訪れるわけですが、なぜ、耳鼻科で処方されるステロイドなどを飲み続けても聴力が回復しないのか?なぜなら、突発性難聴の聴力回復において、ステロイドは聴力回復に必要な薬ではないからです。先ほども述べたように、ステロイドはあくまで難聴発症初期の有毛細胞の死滅を防ぐ緊急薬でしかありません。ステロイドには、有毛細胞の修復に対しては効果はないのです。なぜなら、衰弱した有毛細胞の修復に必要なのは酸素だからです。図引用 https://www.widexjp.co.jp/deafness/what/decline.html有毛細胞は音の振動を電気信号に変換する際、酸素をエネルギー源として消費します。そして、細胞の修復にも酸素を大量と必要とします。つまり、ステロイドではなく、聴力回復に必要なのは大量の酸素なのです。酸素を運ぶのは血液の役目です。耳鼻科で循環改善薬や利尿剤を処方する目的は、酸素を多く含む血液を内耳の有毛細胞に届けたいからです。その目的で耳鼻科では高気圧酸素療法や混合ガス治療など、より積極的に内耳に酸素を届ける治療も行われます。上記のことから、難聴発症直後の急性期を過ぎて以降、ステロイドを飲み続けることは聴力回復とは関係ないということです。ステロイドの作用は免疫を低下させることで細胞の炎症を抑え、細胞の死滅を食い止めるということです。急性期を過ぎてなおステロイドを飲み続けるということは免疫を低下させ、感染症のリスクを高めることにつながります。酸素をいかに効率的に内耳の有毛細胞に届けるか。聴力回復に必要なのはそこなのです。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 26Nov
    • 発症後1か月以上経過した突発性難聴は、回復するのか?の画像

      発症後1か月以上経過した突発性難聴は、回復するのか?

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。一般的に耳鼻科では、突発性難聴は発症後1か月以上経過した場合、聴力の回復は難しいという説明をします。そのため、難聴発症後48時間以内に治療を開始しなければ、その予後は厳しいものとなる。そして一か月以上経過した場合は諦めてください、ということをいわれる場合もあります。突発性難聴は時間との戦いであると表現されるように、時間の経過と予後の悪化は関連するといわれますが、これはどういうことなのか。耳鼻科ではなかなか解説してくれません。図引用 https://www.hosoda-cl.com/ear/315/突発性難聴の詳しい原因や病態は解明されていませんが、内耳の蝸牛にある有毛細胞の衰弱が原因であると考えられています。有毛細胞は音の振動を電気信号に変換し、脳へと送る役目があります。この有毛細胞が衰弱すると脳へ電気信号を正常に送信することが困難となり、難聴となります。有毛細胞がなぜ衰弱するのか、正確なところはわかっていません。有力な説としては、有毛細胞へのウイルス感染と、内耳への血流障害による有毛細胞の酸欠です。いずれにしても、完全に破壊された有毛細胞は再生しません。そして、一般論としていえば、時間の経過とともに有毛細胞の破壊は進み、衰弱が悪化してしまう。その目安は一般論として言えば、だいたい2週間~1か月である、ということです。図引用 https://www.widexjp.co.jp/deafness/what/decline.htmlこうしたことから耳鼻科では1か月以上経過した難聴患者さんに対しては「聴力固定」=これ以上聴力の回復の見込みはなく、また悪化もしないという診断を下すことになります。完全に破壊された有毛細胞は、再生もしないし、それ以上悪化もしないからこそ、聴力は低下した状態で固定化されるわけです。では、1か月以上経過し、耳鼻科で聴力固定と診断された場合、本当に回復しないのか?実は、聴力が回復する例は多々あります。ポイントとなるのは、有毛細胞がまだ生きているのかどうかということです。有毛細胞が完全に破壊されている場合、発症直後に治療を開始したとしても聴力の回復は望めません。しかし、どんなに時間が経過していようとも、有毛細胞がまだ生きているならば、今後の治療によって聴力が回復する可能性は残っています。ここで問題となるのが、有毛細胞が修復不能なほど破壊されているのか、あるいはまだ生きていて修復可能な状態なのかどうか、それを確実に確かめる方法がないということです。耳の中にエコー検査を行い、その跳ね返りで有毛細胞の状態を調べるという検査もありますが、結局、100%の確定診断を下すことはできません。したがって、生きているのか死んでいるのかを判断できない以上、それを考えても意味がありません。わからないのだから、生きていることを前提に希望を賭けて、今後の治療を行うしかないのです。諦めたらそこで治療終了ですが、諦めなければ、今後回復する可能性は残っているのです。当院は1クール3か月制を採用していますが、それは延々と治療を続けるわけにはいかないので、ひとつの目安、区切りとして3か月という時間を設定しています。1クールで聴力が回復する方もいますし、2クール続けてもまったく変化がない方も当然います。治療を諦めることは、その後の可能性を捨てることですから、時間を決めてその間全力で治療を続けることが大切だと当院では考えています。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 25Nov
    • 難聴は耳だけの異常ではないの画像

      難聴は耳だけの異常ではない

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。難聴は異常が起きている部位で分類すると、伝音性難聴と感音性難聴に分かれます。図引用 http://www.minamitohoku.or.jp/up/news/konnichiwa/200910/homeclinic.html鍼灸院に多く来院するのは感音性難聴で、その代表例が突発性難聴となります。一般的に、突発性難聴は内耳蝸牛の有毛細胞の衰弱が原因であると考えられています。その詳しい病態は解明されていませんが、有毛細胞へのウイルス感染と、血流障害による酸欠が有力視されている難病です。図引用 https://www.hosoda-cl.com/ear/315/一般的な耳鼻科では西洋医学の考え方に基づき、衰弱している有毛細胞の修復を目的とした治療を行います。ウイルス感染の場合は抗ウイルス薬を使い、細胞の死滅を防ぐステロイド剤、血流増加のためのブロック注射や循環改善薬などを用います。こうした耳鼻科による標準治療はもちろん非常に重要であり、特に聴力低下後48時間以内はステロイド剤の大量投与が重要となります。図引用 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/117/1/117_62/_pdfしかし、こうした耳鼻科で行われる標準治療を受けたとしても、残念ながら聴力がなかなか回復しない方が多くいるのが実際です。なぜ、突発性難聴は耳鼻科の専門領域であるはずなのに、耳鼻科の治療ではなかなか改善が見られないのか?それは、難聴は耳だけの異常ではないからです。一般的な西洋医学の考え方は、病気の治療は症状が起きている部位に対してアプローチする対処療法となります。衰弱している有毛細胞の修復を行えば聴力が回復するという考えのもと、ステロイドや高気圧酸素療法、循環改善薬などを使って治療するわけです。対して鍼灸などの東洋医学の基本概念は、症状が起きている部位と、根本原因は一致するとは限らないというものです。有毛細胞の酸欠が原因で衰弱したとするならば、なぜ酸欠に陥ってしまったのかという根本原因を解決しない限り、仮に聴力が回復したとしても再び難聴となるリスクは残るわけです。有毛細胞の酸欠となる原因としては、①肝臓と腎臓の解毒機能の低下(オ血)②ガス交換能力の低下③血流障害といったことが挙げられます。肺の機能低下が起きると酸素摂取量が低下し、また二酸化炭素の排泄も低下します。すると体内の二酸化炭素濃度が上昇し、酸素を運ぼうにも困難となります。そして、肝臓と腎臓の解毒機能によって血液は新鮮な状態を保ちます。酸素を運ぶためには血液の状態が正常である必要があり、そのためには肝臓と腎臓の解毒能力が正常である必要があります。肝腎の解毒能力が低下すると血液の老廃物が分解されず、酸素運搬能力が低下したオ血が体内に形成されます。そして、血液を内耳に運ぶためには血管を通るわけです。長年のストレスによって交感神経が過剰興奮すると血管は収縮し、内耳への血流が低下する原因となります。特に首の後ろを通過する椎骨動脈が重要で、ここの流れに滞りが起きると内耳の血流が低下することにつながります。図引用  http://yakuraibos.exblog.jp/18690907/こうした全身の状態を把握したうえで、そこから難聴が起きている耳に対してアプローチしなければ効果的な治療とはいえません。病気とは結果であり、その原因は症状が起きている部位とは異なることがあるのです。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 20Nov
    • 難聴に対する高気圧酸素療法が効きにくい体質の見極め方の画像

      難聴に対する高気圧酸素療法が効きにくい体質の見極め方

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。前回のブログでは、難聴に対する高気圧酸素療法の重要性について解説しました。今回は、高気圧酸素療法の効果が得にくい体質、つまりオ血体質の見極め方を解説します。オ血体質かどうかを見極めるポイントは、①細絡の存在②舌下静脈の怒張③刺絡療法の結果から判断できます。①細絡の存在細絡とは、皮膚上に表れる微小循環の赤い線痕です。上記写真のイトミミズ様の赤い線が細絡です。細絡はオ血の存在を示すもので、体内にオ血が多く蓄積していることを意味します。とくに首筋や肩甲間部に細絡が多く現れます。②舌下静脈の怒張舌裏の舌下静脈は、健康な人の場合は透明で目立ちません。しかし、オ血体質の場合は上記写真のように舌下静脈が黒く怒張します。舌下静脈はオ血の色が透けて見えるので、黒く怒張しているのがはっきりとわかります。③刺絡療法の結果上記写真は刺絡療法によって吸い出されたオ血です。通常の血液であれば液状であり、鉄分の錆びたにおいがするものです。しかし、オ血は老廃物が多い血液のカスですから、写真のようにドロドロのナメクジ様の物体となり、また鉄の臭いではなく廃油やたばこのような悪臭があります。健康な人には刺絡療法を行ってもオ血はほとんど排出されません。ですから、写真のようなオ血が排出された場合、オ血体質だと客観的に判断できるわけです。このように、上記①~③が高気圧酸素療法が効きにくい体質の判断基準となります。いかにしてオ血体質を改善させ、有毛細胞が回復しやすい状態へと体を改善させていくのか。当院では、こうした体質改善を目的とした治療を専門的に行っています。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 18Nov
    • 高気圧酸素療法の重要性とその限界についての画像

      高気圧酸素療法の重要性とその限界について

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。突発性難聴の詳しい原因や病態は解明されていませんが、内耳の蝸牛にある有毛細胞が衰弱することで起きると考えられています。その有力な原因説の一つに、有毛細胞の酸欠による衰弱が挙げられます。図引用 https://www.widexjp.co.jp/deafness/what/decline.html有毛細胞は中耳が増幅させた音の振動を電気信号に変換し、脳へと送信する役割があります。その際、大量の酸素をエネルギー源として消費します。ですから、有毛細胞への酸素供給の低下は深刻なダメージを与えることになります。こうした有毛細胞の酸欠を解消させ、修復を促進させる治療法として高気圧酸素療法があります。高気圧酸素療法は通常の1気圧よりも高い気圧をかけた室内にて、酸素を吸入する治療法です。高い気圧をかけた状態で酸素を吸うと、より積極的に酸素を血液のヘモグロビンと結びつけることができ、より多くの酸素を有毛細胞へと届けることが可能となります。突発性難聴治療ガイドラインにおいては、なるべく早期に高気圧酸素療法を行うことを推奨しています。図引用 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/117/1/117_62/_pdf理論上、高気圧酸素療法はもっとも効果的な治療法であるといえますが、残念ながらこの治療法には大きな落とし穴があります。それは、そもそも血液に十分な酸素運搬能力があるのか、ということです。血液に老廃物が多い状態では、いくら高気圧酸素療法を行っても酸素運搬能力が低いために本来の効果を発揮させることは困難となります。東洋医学では、老廃物を多く含む血液のことをオ血といいます。オ血は老廃物が蓄積した古い血液であり、酸素運搬能力が低下した状態です。上記写真はカッピングによって吸い出したオ血です。このオ血が全身に蓄積したオ血体質の場合、いくら高気圧酸素療法を行ってもその効果は発揮されにくいと言えます。オ血体質かどうかを見極めるポイントは、①細絡の存在②舌下静脈の怒張③刺絡療法の結果から判断できます。次回の記事にて詳しく解説していきます。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 16Nov
    • 脳脊髄液循環不良から起きる感音性難聴についての画像

      脳脊髄液循環不良から起きる感音性難聴について

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。感音性難聴とは特定の病名ではなく、内耳以降の感音器官に異常をきたしたことによる難聴の分類名です。内耳、聴神経、脳で音の電気信号の送受信、処理を行うため、感音性難聴の症状としては聴力低下だけではなく、音の聞き取り困難や音割れ、聴覚補充現象などが起こります。図引用 http://www.minamitohoku.or.jp/up/news/konnichiwa/200910/homeclinic.html感音性難聴の詳しい原因や病態は解明されていません。聴神経や脳の異常から起きる難聴であれば、比較的画像検査で発見しやすいです。例えば、聴神経腫瘍や脳梗塞、脳出血など、これらはMRIなど画像検査で診断がつきやすいといえます。図引用 https://allabout.co.jp/gm/gc/457945/一方、内耳の異常から起きる難聴は複雑であり、はっきりしたことはわかっていません。内耳の蝸牛にある有毛細胞が音の振動を電気信号に変換し、聴神経を介して脳に送信することで聴力が作られます。有毛細胞は内耳の蝸牛に規則正しく並んでおり、それぞれの有毛細胞が異なる周波数の音情報を担当しています。障害された有毛細胞がどの音域の周波数を担当しているかによって、難聴の状態は変わってきます。図引用  http://www.nanchou.jp/mottomotto.html感音性難聴の代表例である突発性難聴は、有毛細胞が何らかの原因で衰弱することで起きると考えられています。耳鼻科では有毛細胞の修復のためにステロイドや高気圧酸素療法を行いますが、なかなかそういった治療だけでは聴力の回復は難しいと言えます。図引用 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/117/1/117_62/_pdfなぜなら、有毛細胞が衰弱していなくても、有毛細胞の「動き」が低下することで起きる感音性難聴があるからです。有毛細胞は内耳蝸牛の内リンパにあります。内リンパには内リンパ液が循環し、その流れに合わせて有毛細胞は「動く」ことによって音の信号を電気信号に変換する能力を発揮することができます。図引用 https://www.kango-roo.com/sn/k/view/1926有毛細胞の「動き」が低下すると電気信号に変換することができず、難聴が起きます。そして、有毛細胞の「動き」が誤作動を起こすと誤った電気信号を脳へと送ってしまうため、耳鳴りが起きます。有毛細胞の「動き」をだすのは、頭蓋内で産生される脳脊髄液です。脳脊髄液は頭蓋骨の動きである一次呼吸によって分泌循環し、内リンパに流れ込むことで内リンパ液となります。つまり、有毛細胞の「動き」の低下を起こす原因として、内リンパ液の大本である脳脊髄液の循環異常が挙げられるわけです。図引用  http://craniobio-seitai.com/cfs.html頭蓋骨の動きである一次呼吸は、強いストレスが加わることで頭蓋骨が歪むために狂います。強いストレスは頭蓋骨の縫合を歪ませ、一次呼吸を狂わせます。その結果、脳脊髄液の分泌循環が正常に行われなくなるために下流の内リンパ液の循環にも異常をきたし、それが有毛細胞の「動き」の異常を引き起こすと考えます。図引用 http://tokunaga-jiritsu.com/backnumber/b120413.htmlこうした仕組みは耳鼻科の一般的な画像検査では判断できず、耳鼻科では単に有毛細胞の衰弱だけを改善させることを目的に治療を行います。ですから、耳鼻科の治療だけではなかなか難聴の改善にはつながらないということになります。当院では、感音性難聴に対して脳脊髄液調整を含めた総合的な治療を行っています。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 02Nov
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      オ血は有毛細胞の回復を遅らせる

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。突発性難聴の詳しい原因は解明されていませんが、内耳の蝸牛にある有毛細胞が何らかの原因で衰弱し、電気信号を正常に脳へと送ることができなくなったことが原因であると考えられています。有毛細胞は酸素をエネルギー源として活動し、音の振動を電気信号に変換し脳へ送信する役割があります。図引用 https://medicalnote.jp/nj_articles/190305-001-IS突発性難聴治療の目的は、衰弱している有毛細胞の修復をおこなうことです。完全に破壊された有毛細胞は再生されないため、衰弱の悪化を食い止めるためのステロイド投与と、エネルギー源である酸素を大量に届けるための高気圧酸素療法を突発性難聴治療ガイドラインでは推奨しています。図引用 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/117/1/117_62/_pdf有毛細胞の修復のためには、エネルギー源となる酸素をいかに多く、効率的に内耳の有毛細胞に届けるかが重要となります。そのためには、新鮮な酸素を多く含む血液を内耳に届け、内耳周辺の老廃物を排泄することが重要になります。こうした内耳の循環を改善させることが突発性難聴の治療において必須のことになりますが、この内耳循環を阻害し、有毛細胞の回復を遅らせる原因となるものがあります。それが、オ血です。オ血は老廃物を多く含む血液で、正常な血流を阻害し、細胞への酸素供給を低下させる原因となります。上記写真はカッピングによって吸い出したオ血で、血液特有の鉄の臭いはなく、べっとりと脂っこく固まるのが特徴となります。このオ血が体内に多く蓄積するオ血体質だと、いくら高気圧酸素療法や循環改善薬を使おうとも肝腎の酸素運搬が正常に行われないため、有毛細胞の回復は遅れることになります。一般的な耳鼻科にはオ血の概念がありません。有毛細胞の衰弱の回復のためとして、薬品の投与などを行うだけで終わってしまうのが普通です。オ血をいかにして除き、酸素を積極的に内耳の有毛細胞に届けるか。これが聴力回復には非常に重要なことであり、当院ではオ血を除く治療を専門的に行っています。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 18Oct
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      涙を我慢する人は、なぜ突発性難聴のリスクが高いのか?

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。突発性難聴は、いつでも、誰にでも突然起きうる難病です。その詳しい原因や病態は解明されておらず、有効な治療法も確立されていません。ネットでは様々な情報が飛び交い、耳鼻科でも真剣に扱ってくれない場合もあります。患者さんはなにを信じ、誰に頼ればいいのかわからないというのが実情ではないでしょうか?図引用 https://www.hosoda-cl.com/ear/315/突発性難聴の原因として有力視されているのは2つあります。一つは、内耳の有毛細胞にウイルスが感染し、急速に破壊することで難聴が起きるという、ウイルス感染説。2つ目は、内耳の血流障害によって有毛細胞が酸欠を起こし、衰弱したことで難聴が起きるという、内耳循環障害説。この2つの説があります。図引用 https://www.widexjp.co.jp/deafness/what/decline.htmlどちらの原因にしても、有毛細胞が修復不能なほど破壊された場合は再生することはないため、破壊された有毛細胞が担当していた周波数の聴力は永久に失われます。図引用  http://www.nanchou.jp/mottomotto.html突発性難聴はストレスとの関係性が言われます。日常的なストレスが突発性難聴を引き起こすといわれますが、それが具体的にどのように上記原因と結びつき、難聴を引き起こすに至るのか?ストレスとは、肉体的にも精神的にも負荷がかかった状態のことです。感情のイライラや不安だけでなく、肉体疲労なども含みます。ストレスがかかった状態というのは、身体にとっては緊急事態ですから、その防御のために自律神経の交感神経を活発に働きます。交感神経は脳を興奮状態にさせてストレスに対抗する状態にさせますが、通常であればストレスの除去とともに交感神経の過剰興奮は解除され、リラックス状態に戻ります。図引用 https://nyanyamaru.com交感神経の作用というのは、ストレスに対抗するために脳を興奮状態にさせ、末梢血管を収縮させて筋肉に力が入るようにするというものです。その結果、末梢血管が収縮すると内臓への血流が低下し、酸欠によって内臓機能を低下させてしまいます。また、毛細血管の流れが低下するために末梢部分の血流が滞り、老廃物の排泄がうまくいかなくなって末梢組織が酸欠を起こします。それが内耳で起きると有毛細胞の酸欠が起き、衰弱して突発性難聴の引き金になると考えられます。ストレスによる交感神経の過剰興奮は、一般的には長くは続きません。交感神経と副交感神経は相互に作用しあい、内臓機能を調整しています。しかし、強いストレスが長期間続くことで自律神経のバランスが崩れると末梢の血流低下も長期間に及ぶため、これが様々な病気を引き起こすことにつながります。なぜ、交感神経の過剰興奮が解除されないのか。その原因のひとつとして、涙を我慢するということが挙げられます。涙を流すということは、体内に溜まった圧力を逃がすということです。涙と一緒に圧力を逃がし、感情の落ち着きを取り戻すことです。その涙を我慢してしまうということは、圧力を解放できずに体内に溜まり、それがさらにストレスとなって自律神経を狂わすことになります。突発性難聴を起こす患者さんは、我慢づよいタイプの方が多いです。ストレスを解放させずに我慢を続けることによって、自分で突発性難聴を起こしやすい状態にさせてしまっているとも言えます。ですから、涙を流すということは、自分の体を守るための大事な仕組みなのですから、我慢を続けることはよくありません。自分の生活習慣を見直し、自分を守ることを第一にすべきと言えます。当院では、施術を通してそうしたストレスを開放する手助けを行っています。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック