突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。


突発性難聴は原因不明の急性難聴で、有効な治療法が確立されていません。耳鼻科ではステロイドの対処療法や、メチコバールや利尿剤などの薬物療法、また高気圧酸素療法や神経節ブロック注射などが行われますが、残念ながらこうした治療だけではなかなか難聴が改善しないのが現状です。


図引用 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/117/1/117_62/_pdf


突発性難聴は内耳の蝸牛にある有毛細胞が何らかの原因で衰弱したことが原因であると考えられています。その詳しい病態は解明されていませんが、有毛細胞のエネルギー源である酸素が不足することで障害されると有力視されています。


図引用 https://www.widexjp.co.jp/deafness/what/decline.html



突発性難聴の治療の目的は、障害されている有毛細胞が死滅する前に修復させ、電気信号を正常に脳へと送信できるようにすることです。そのためには、有毛細胞の修復に必要な酸素を内耳へと大量に届ける必要があります。

耳鼻科ではその手段として血流増加を目的としたブロック注射や循環改善薬、酸素摂取量増加を目的とした高気圧酸素療法などを行います。

しかし、こうした耳鼻科の治療だけではなかなか聴力の回復が難しいのが実情です。それは酸素を運ぶのは血液であり、血液の解毒を行わなければ有毛細胞への酸素供給ができないからです。

東洋医学では、酸素運搬能力が低下している古い血液をオ血といい、オ血が体内に蓄積している状態をオ血体質といいます。




上記写真はカッピングを行った後の状態です。カッピングを行った部分に色濃く痕が残る場合、そこにオ血が多く蓄積していることを示します。
上記写真の患者さんは背面全体に痕がついているため、相当なオ血の蓄積があることを示しています。

こうしたオ血をまず除くことで、その後の治療を進めやすくすることができると当院では考えます。そして、当院ではまず体内のオ血を排出させることを目的とした特殊治療を行っています。

それが刺絡療法です。



上記写真はカッピングのみの施術であり、オ血の直接的な排出はおこなっていません。刺絡療法とは、いろいろな道具を使った方法がありますが、当院では刺絡用の特殊鍼とカッピングを用います。



上記写真は当院で刺絡用に用いる特殊鍼です。使い捨てのディスポーザブル鍼ですから、感染症の危険はありません。

この鍼だけでも刺絡の効果は十分ありますが、より効果的・効率的におこなうにはこれにカッピングを合わせます。



刺絡はオ血の多く蓄積してる部分におこなうのが効果的です。難聴患者さんの場合は主に後頚部や背部にオ血が多く蓄積していますので、そこに行うのがよいです。


オ血は古くなった血液のカスであり、大量に排出させたとしても貧血などの重篤な副作用がでることは原則ありません(献血で400ml抜いても問題ないから)。



オ血には老廃物が多く蓄積していますから、その液状はドロドロのナメクジ様であることが一般的で、においも脂の腐ったような独特の臭いやたばこ臭がします。健康な血液の鉄臭は全くしません。

こうしたオ血をまず排出させ、体内の老廃物をごっそり除いてから耳へのアプローチを行う方が効率的であり、当院では患者さんの体の状態をみながらこうした施術を行っています。

もちろん、体質や血液に対する恐怖心や不安感が強い方にはおこなっていませんし、逆に患者さんが希望したとしても行わない場合もあります。

必要があれば、それに合わせた施術をおこなう。それが当院の考え方になります。














院長ブログはこちらをクリック
https://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/











当院ホームページはこちらをクリック