突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院 チベット院長の難聴治療ブログ
  • 18Oct
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      涙を我慢する人は、なぜ突発性難聴のリスクが高いのか?

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。突発性難聴は、いつでも、誰にでも突然起きうる難病です。その詳しい原因や病態は解明されておらず、有効な治療法も確立されていません。ネットでは様々な情報が飛び交い、耳鼻科でも真剣に扱ってくれない場合もあります。患者さんはなにを信じ、誰に頼ればいいのかわからないというのが実情ではないでしょうか?図引用 https://www.hosoda-cl.com/ear/315/突発性難聴の原因として有力視されているのは2つあります。一つは、内耳の有毛細胞にウイルスが感染し、急速に破壊することで難聴が起きるという、ウイルス感染説。2つ目は、内耳の血流障害によって有毛細胞が酸欠を起こし、衰弱したことで難聴が起きるという、内耳循環障害説。この2つの説があります。図引用 https://www.widexjp.co.jp/deafness/what/decline.htmlどちらの原因にしても、有毛細胞が修復不能なほど破壊された場合は再生することはないため、破壊された有毛細胞が担当していた周波数の聴力は永久に失われます。図引用  http://www.nanchou.jp/mottomotto.html突発性難聴はストレスとの関係性が言われます。日常的なストレスが突発性難聴を引き起こすといわれますが、それが具体的にどのように上記原因と結びつき、難聴を引き起こすに至るのか?ストレスとは、肉体的にも精神的にも負荷がかかった状態のことです。感情のイライラや不安だけでなく、肉体疲労なども含みます。ストレスがかかった状態というのは、身体にとっては緊急事態ですから、その防御のために自律神経の交感神経を活発に働きます。交感神経は脳を興奮状態にさせてストレスに対抗する状態にさせますが、通常であればストレスの除去とともに交感神経の過剰興奮は解除され、リラックス状態に戻ります。図引用 https://nyanyamaru.com交感神経の作用というのは、ストレスに対抗するために脳を興奮状態にさせ、末梢血管を収縮させて筋肉に力が入るようにするというものです。その結果、末梢血管が収縮すると内臓への血流が低下し、酸欠によって内臓機能を低下させてしまいます。また、毛細血管の流れが低下するために末梢部分の血流が滞り、老廃物の排泄がうまくいかなくなって末梢組織が酸欠を起こします。それが内耳で起きると有毛細胞の酸欠が起き、衰弱して突発性難聴の引き金になると考えられます。ストレスによる交感神経の過剰興奮は、一般的には長くは続きません。交感神経と副交感神経は相互に作用しあい、内臓機能を調整しています。しかし、強いストレスが長期間続くことで自律神経のバランスが崩れると末梢の血流低下も長期間に及ぶため、これが様々な病気を引き起こすことにつながります。なぜ、交感神経の過剰興奮が解除されないのか。その原因のひとつとして、涙を我慢するということが挙げられます。涙を流すということは、体内に溜まった圧力を逃がすということです。涙と一緒に圧力を逃がし、感情の落ち着きを取り戻すことです。その涙を我慢してしまうということは、圧力を解放できずに体内に溜まり、それがさらにストレスとなって自律神経を狂わすことになります。突発性難聴を起こす患者さんは、我慢づよいタイプの方が多いです。ストレスを解放させずに我慢を続けることによって、自分で突発性難聴を起こしやすい状態にさせてしまっているとも言えます。ですから、涙を流すということは、自分の体を守るための大事な仕組みなのですから、我慢を続けることはよくありません。自分の生活習慣を見直し、自分を守ることを第一にすべきと言えます。当院では、施術を通してそうしたストレスを開放する手助けを行っています。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 26Sep
    • 突発性難聴と頭部ふらつきの関係性の画像

      突発性難聴と頭部ふらつきの関係性

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。突発性難聴の症状のひとつに、回転性めまいがあります。回転性めまいは世界がひっくりかえるような激しいめまいであり、恐怖感が強く現れるのが特徴です。回転性めまいは突発性難聴の固有症状ではなく、メニエール病など他の感音性難聴にも起きる症状です。メニエール病による回転性めまいは発作的に何度も繰り返し、徐々に聴力の状態も悪化してきます。一方、突発性難聴による回転性めまいは難聴発症時に一度だけ起き、以後再発することはありません。図引用 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/117/1/117_62/_pdfしかし、回転性めまいは再発しないといっても、立ち眩みのような頭部のふらつき感を訴える患者さんは多くいます。耳鼻科に相談しても異常なしと診断され、まともに相手にされないふらつきですが、突発性難聴発症後の頭部ふらつき感はどこから来るのか。病院で検査をしても異常個所がないということは、小脳梗塞や前庭神経炎などの病的なものではないということです。そのうえで、ふらつきの原因として考えられることが、脳への血流不足です。突発性難聴の原因の一つに、内耳の血流障害があげられます。内耳の蝸牛にある有毛細胞が障害されると突発性難聴となりますが、その原因として頭部への血流が低下すると内耳の血液循環に異常が生じ、有毛細胞が酸欠によって障害されると考えられています。図引用 https://www.widexjp.co.jp/deafness/what/decline.html頭部→内耳に血液を送る動脈は、首の後ろを通過する椎骨動脈からきています。椎骨動脈は頸椎の中の穴を通り、脳底動脈→内耳動脈へとつながります。何らかの原因で椎骨動脈の流れに異常をきたすと、頭部への血流が低下し、脳の酸欠によるふらつき感が出現し、また有毛細胞の酸欠による難聴や耳鳴りが起きることになります。図引用  http://yakuraibos.exblog.jp/18690907/頭部ふらつきは突発性難聴の症状ではなく、その原因となる頭部血流低下による症状の一つにすぎません。突発性難聴患者さんが全員起きるものではなく、個人差が大きくあらわれます。しかし、頭部のふらつきは回転性めまいの恐怖感を想起させ、再発や悪化の不安を煽る要因ともなります。こうしたふらつきを解消させるためには、頭部への血流低下を招く原因を特定し、改善させる必要があります。その原因もまた個人差が大きくありますが、自律神経との関係が主にいえます。図引用 https://nyanyamaru.com自律神経は内臓機能全般を調節する神経で、交感神経と副交感神経からなります。交感神経はストレスに対して抵抗するための神経で、脳が興奮状態になると活発に働きます。突発性難聴患者さんは日常的にストレスにさらされている方が多いため、脳がストレスを感じると交感神経が活発に働き、その作用として血管を収縮させて血圧を上昇させます。その結果、筋肉に力が入り、内臓への血流が低下します。そして、末梢の血流が低下するために耳が虚血状態となって耳鳴りが起きます。また、手足の筋肉に血液が集まることで脳への血流が低下し、ふらつきの原因にもつながります。このように、自律神経と頭部のふらつきは密接なつながりがあり、耳鳴りや難聴ともつながります。不安やストレスは自律神経を狂わせ、様々な心身症状を引き起こします。そのひとつに頭部のふらつきがあります。日常生活を見直すことから、まずは始める必要があります。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 10Sep
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      首の硬さは突発性難聴を引き起こすのか?

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。突発性難聴の原因として、ネットなどでは首の硬さが関係すると述べているサイトを多く見かけます。首の硬さ=首周囲の筋肉が過剰収縮したり、頸椎の遊びの低下だとすると、それがどのように突発性難聴を引き起こすのか。そもそも、突発性難聴は原因不明の急性難聴のことであり、〇〇が原因であると断定することはできない難病です。図引用 https://www.hosoda-cl.com/ear/315/内耳の蝸牛には音を感じ取る有毛細胞があります。有毛細胞が音の振動を電気信号に変換し、脳へと送信することによって聴力は作られます。この有毛細胞が何らかの原因で衰弱することが突発性難聴の原因であると考えられていますが、その有力な説としては、内耳への血流低下による有毛細胞の酸欠です。内耳に血液を送る動脈は、首の後ろを通過する椎骨動脈の枝から来ています。図引用  http://yakuraibos.exblog.jp/18690907/首の筋肉が硬いということは、筋肉が頸椎を引っ張ることによって椎骨動脈が圧迫され、結果的に内耳への血流が低下するということにつながります。有毛細胞は音の振動を電気信号に変換する際、大量の酸素をエネルギー源として消費します。ですから、有毛細胞への酸欠は深刻なダメージを与えることになります。図引用 https://www.widexjp.co.jp/deafness/what/decline.htmlなにが原因で首の筋肉が硬くなるのか。姿勢の問題、内臓の問題、血液自体の問題など様々ありますが、突発性難聴患者さんに多いのは、やはりストレスによる交感神経の問題が挙げられます。図引用 https://nyanyamaru.com交感神経は自律神経の一つで、体と心を興奮させてストレスに対抗できる状態にさせる作用があります。ストレスに対抗するために交感神経が活発に働いても、通常であればその興奮は解除され、体と心はリラックス状態に戻ります。しかし、強いストレスが長期間続くと交感神経の興奮が解除されにくくなり、つねに血管は収縮して内臓への血流が低下した状態となります。首の筋肉は顔の筋肉とつながっています。ストレスが強いと顔が強張ったり、歯ぎしりしたり、笑顔が引きつったりしますが、そういう状態では首の筋肉にも力が入っています。図引用  http://yumetowa.blog.jp/archives/1047002587.html首の筋肉に力が入ると、上述したように結果的に内耳への血流が低下することにつながります。このように、首の筋肉が硬くなることで内耳の血流が低下し、有毛細胞が酸欠を起こすことで聴力低下を起こす。これが突発性難聴の原因説のひとつである、内耳循環障害説です。首の筋肉が硬いからと言って首周囲の筋肉をマッサージしても、根本的な解決にはつながりません。大本となるストレスを除くためには、生活習慣の見直しや考え方を変えていく必要があるのです。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 23Aug
    • 突発性難聴と内臓の関係性の画像

      突発性難聴と内臓の関係性

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。突発性難聴は、耳の病気であるという考えが一般的です。耳鼻科の領域だから耳鼻科を受診し治療を受けるわけですが、にもかかわらず「治りません」と一方的に告げられてしまったり、あるいは同じ薬を延々処方されるだけ、ということもあります。なぜ、耳鼻科の専門領域であるはずの突発性難聴が、耳鼻科での治療で効果がないことが多くあるのか。図引用 https://www.hosoda-cl.com/ear/315/突発性難聴の詳しい原因は解明されていませんが、有力な原因説としては内耳蝸牛の有毛細胞の衰弱が挙げられます。有毛細胞は酸素をエネルギー源として活動しており、酸欠によって衰弱すると電気信号を脳へと送信することができなくなり、難聴が起きると考えられています。ですから、耳鼻科では有毛細胞の衰弱を助ける手段としてステロイドや循環改善薬、ビタミン剤などを処方するわけですが、では、なぜそういった治療では聴力が回復しないことが多いのか?図引用 https://www.widexjp.co.jp/deafness/what/decline.html聴力回復のためには衰弱している有毛細胞の修復が必要で、そのためには酸素を多く含む血液を積極的に内耳に届けることが必要になります。その際に重要となるのが、耳以外の内臓の状態です。酸素を運ぶためには血液の酸素運搬能力が正常である必要があります。血液は常に老廃物が溜まるため、肝臓と腎臓で解毒される必要があります。しかし、肝臓と腎臓の解毒能力が低下している状態では血液の老廃物を除去できないため、酸素を内耳に運ぶことが困難になります。老廃物が多く蓄積した血液を、東洋医学ではオ血といいます。オ血を解毒するには肝臓と腎臓の解毒能力が必要で、それを高めなければ治療効果を発揮させるのは困難になります。また、酸素を運ぶためには体内の酸素摂取と二酸化炭素の排出=ガス交換が必須となります。ガス交換は一般的には肺呼吸で行われますが、難聴患者さんの特徴として、日常的に呼吸が浅いという点が挙げられます。首周囲の筋肉を使った胸式呼吸と、横隔膜を使った腹式呼吸を行いますが、難聴患者さんはストレスによってこの呼吸方式が不完全であることが多い傾向にあります。ガス交換がきちんとできなければ、いくら酸素を内耳に届けようとしても意味がありません。このように、難聴=耳の異常とはいうものの、その異常を引き起こすのは全身の状態が複雑に関係しているため、単に耳だけを治療すればいいだとか、安易な考えでは難聴の改善は難しいということです。治療とは単に症状だけを診るのではなく、患者さんの活き方や考え方までを含んだ全身を診る、ということなのです。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 14Aug
    • 血液の解毒の重要性についての画像

      血液の解毒の重要性について

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。音を感じとる有毛細胞のエネルギー源は酸素であり、有毛細胞の衰弱を回復させるためには新鮮な酸素が大量に必要になります。その手段として、高気圧酸素療法や混合ガス、星状神経節ブロックや循環改善薬などを耳鼻科では行いますが、その治療効果を発揮させるためには、酸素を内耳へと運ぶ血液自体の酸素運搬能力を向上させることが必須となります。しかし、血液に老廃物が多く溜まっている状態(オ血)では、酸素運搬能力が極端に低下しています。血液を解毒し、オ血を除くことが有毛細胞の酸欠を解消させるためには必須事項となります。舌全体が紫色になり、表面に赤いブツブツができている状態は、オ血体質であることを示します。また、舌裏の舌下静脈が黒く怒張していることもオ血体質のサインとなります。オ血は酸素運搬能力が低下した状態で、老廃物が多く蓄積している血液のことです。オ血は肝臓と腎臓で解毒され、血液は酸素を運ぶことができます。肝臓と腎臓の解毒能力が低下するとオ血も体内に蓄積されやすくなります。肝臓と腎臓の解毒能力を高めるためには、鍼灸治療が最も早く効果的ですが、セルフケアとして行える方法をご紹介します。①肝腎を強くする食品肝臓の機能を高める食品としては、シジミ、アサリ、紫蘇、小豆、レバーなどが手軽で有効です。腎臓には色が黒い食品が有効です。のり、こんぶ、黒豆など、黒色は腎臓と関わる色ですので、黒い食品を食べましょう。食事によって栄養素を吸収するには胃腸の強さが合わせて必要になります。食べればいいというものではないので、一度にたくさんたべるのではなく、毎日少しづつとりましょう。②横隔膜を動かす深呼吸内臓は腹膜という膜によって包まれています。肝臓と腎臓は横隔膜とつながっており、横隔膜の動きに合わせて腹腔内を動きます。この動きが低下すると肝臓と腎臓の働きも弱ります。横隔膜は深呼吸を行う筋肉で、特に息を吐くときに働きます。俗にいうロングブレスなど、しっかり横隔膜を動かす深呼吸を行うことで肝臓と腎臓を動かし、その機能を高めることができます。③肝臓と腎臓を温める肝臓は右の肋骨に大部分が隠れていますが、横隔膜の動きに合わせて上下動するのを触知できます。また、腎臓は腰の高さにあり、ちょうどくびれの部分になります。肝臓と腎臓の位置を服の上から、ホッカイロや湯たんぽなどで温めると肝臓と腎臓の解毒機能を高めることができます。基本的に内臓は冷えるとその機能が低下しやすくなりますので、温めるのも大切ですが、冷やさないということにも注意しましょう。このように、肝臓と腎臓の解毒機能を高めることは難聴治療においては必須事項であり、血液の老廃物を除去しなければ酸素を運ぶことができないのです。難聴=単に耳だけの異常という短絡的な考えでは、患者さんの悩みの解決は難しいということです。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 11Aug
    • 耳鳴りは「ツボを押す」くらいでは解消されないの画像

      耳鳴りは「ツボを押す」くらいでは解消されない

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。原因不明の耳鳴りで苦しむ方は、耳鼻科での治療を諦めた後は次の選択肢として鍼灸治療などの東洋医学を選ぶことがあります。ネットなどで「耳鳴りに効くツボ」というのを見て、自分で指圧したり、そういう記事を書く鍼灸院などに希望を賭けて通院することもあるでしょう。当院のyoutubeチャンネルでも耳鳴りに効果的とされるツボの紹介などをしますが、それはあくまで参考動画の一つであり、それだけで耳鳴りが治る、解消するという意味ではありません。そもそも、耳鳴りの仕組みが完全には解明されていないし、耳鳴りが起きる原因やその病態も様々です。例えば、耳鳴りに効く〇〇というツボがあるとして、耳鳴りの原因が血管の腫瘍や鼓膜損傷などによるものだった場合、まったくそのツボの効果はありません。耳鳴りというキーワードが同じであっても、その実際の病態や原因は様々ですから、一口に「耳鳴りに効く」ということはいえないのです。耳鳴りには自覚的耳鳴りと他覚的耳鳴りの二種があり、鍼灸院に来院する耳鳴りのほとんどは自覚的耳鳴りとなります。耳鼻科での各種検査では異常個所を発見できないため、心療内科や精神科などを紹介されたり、あるいはペインクリニックでのブロック注射を行う程度しか行われないことがほとんどでしょう。原因不明の耳鳴りは、なにが原因なのか。構造的な原因からくる耳鳴りであれば、耳鼻科での検査で発見することがかのうです。検査で異常個所を発見できないおいうことは、それは機能的な異常から起きる耳鳴りであるということです。機能異常の原因箇所としては、脳の聴覚野の機能異常と、内耳の有毛細胞の機能異常が挙げられます。図引用 http://www.jibika.or.jp/citizens/hochouki/naiji.htmlどんな原因であれ、耳鳴りという雑音が聞こえるということは上図の仕組みのどこかに何かの異常が起きているはずです。内耳蝸牛にある有毛細胞が音の振動を電気信号に変換し、脳の聴覚野が受信、処理することで音として認識されます。音の電気信号を作り出す有毛細胞が誤作動を起こしてしまうと、誤った信号を脳へと送るために耳鳴りという雑音が起きる可能性があります。図引用  http://www.nanchou.jp/mottomotto.htmlまた、脳の聴覚野の電気系統に狂いが生じると情報を正しく処理できず、耳鳴りという雑音を発生させてしまうとも考えられます。特に耳鳴りの患者さんはストレスが強い傾向があり、ストレスが高まると脳が興奮状態に陥ることで電気系統が乱れやすくなります。図引用 https://www.cloudseitai.com/column/column-290/こうした現象は耳鼻科での検査では発見することができません。あくまで解剖学的な仕組みから導き出される考え方であり、だからこそ耳鼻科では「検査をしても異常はない」としかいわないのです。耳鳴りに効く、という表現は、あくまでごく一部の原因に対して有効である場合があるという程度のものであり、どんな原因に対しても有効であるなどというものはありません。安易な情報に一喜一憂せず、情報を鵜呑みにしないように注意しましょう。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 10Aug
    • ストレスと耳閉感の関係性の画像

      ストレスと耳閉感の関係性

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。耳閉感とは、耳が詰まった感じや圧迫感、水没感など、耳の中の不快感を伴う状態です。内視鏡などの検査では異常個所を明確にすることはできず、耳鼻科では「原因不明」や「慣れるしかない」といった扱いを受けることが多々あります。中耳炎や鼓膜の異常、耳管開放などから起きる耳閉感であれば、耳鼻科の検査で発見できます。しかしそうした検査で異常個所を特定できない耳閉感の場合、その原因は何なのか。図引用  https://www.babycome.ne.jp/kidsmedica/id/20445000/異常を発見できない耳閉感の原因としては、内耳の蝸牛の問題が考えられます。蝸牛は聴覚と関わる器官で、内リンパ腔と外リンパ腔という二層構造でできています。どちらともリンパ液が循環し、一定の水圧で保たれているのが正常です。しかし、ストレスなどの負荷が加わるとリンパ液の循環に滞りが生じ、内耳全体が水膨れを起こすと考えられています。図引用 https://www.kango-roo.com/sn/k/view/1926内耳が水膨れを起こした状態は内リンパ水腫とよばれ、耳の奥の圧迫感を感じます。これが耳閉感の原因であると考えることができます。内リンパ水腫の状態は死体解剖や動物実験からの推測であるため、本当に内リンパ水腫が耳閉感を起こすのかは解明されていません。しかし、内リンパ液の大本は頭蓋内で産生される脳脊髄液であり、強いストレスを受けると脳脊髄液の循環不良が起き、下流の内リンパ液の循環不良につながることから、このような仕組みが考えられます。図引用 http://tokunaga-jiritsu.com/backnumber/b120413.html脳脊髄液は一次呼吸と呼ばれる頭蓋骨の動きによって分泌循環され、内リンパに流れ込んで内リンパ液となります。一次呼吸は強いストレスを受けると頭蓋骨が歪むことによって狂うため、下流の内いrン派液の流れも異常をきたします。このように、ストレスが起きることによって内リンパ水腫につながるということになります。図引用 http://medical.eisai.jp/products/menilet/treatment/09.html#mtですから、ストレスによる耳閉感の解消のためには内リンパ液の滞りを解消させる必要があり、そのためには一次呼吸による脳脊髄液の循環を改善させることが必須となります。当院では脳脊髄液調整法という手技療法によって一次呼吸を正常化せる治療を行っています。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 07Aug
    • 奥歯を抜いても回転性めまいは解消されないの画像

      奥歯を抜いても回転性めまいは解消されない

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。回転性めまいは内耳の半規管の機能異常から起きると考えられています。回転性めまいを引きおこす病気は様々ありますが、その治療手段として歯医者や口腔外科などから、「奥歯を抜いてかみ合わせを改善させればめまいが消える」、という説明を受ける患者さんがいます。「噛み合わせの悪さは奥歯の歯並びが原因だから、それを抜いて整えれば回転性めまいが消える」という説明ですが、なぜ、かみ合わせが悪いとめまいが起きるとされるのか。図引用 http://www.asahinajibika.com/original7.html半規管は平衡覚を司る器官で、外リンパ腔と内リンパ腔という二層構造で構成されています。内外どちらにもリンパ液が循環し、一定の内圧を保つことで機能を維持しています。しかし、何らかの原因でリンパ液の循環に滞りが起きると半規管の機能が狂い、脳に誤った情報が送られるために激しい回転性めまいが起きると考えられています。リンパ液がせき止められて循環不良を起こすと、半規管を含む内耳が水膨れを起こします。これを内リンパ水腫といい、聴覚にも異常をきたすことからめまいと合わせて耳鳴りや難聴を起こします。図引用 http://medical.eisai.jp/products/menilet/treatment/09.html#mt内リンパ液の大本は血液ではなく、頭蓋内で産生される脳脊髄液です。脳脊髄液は頭蓋骨の動きである「一次呼吸」によって分泌循環し、内リンパに流れ込んで内リンパ液となります。ですから、内リンパ液の循環不良が起きるということは大本の脳脊髄液の循環不良が原因、または関連があり、それは一次呼吸が乱れていることが原因であると考えられます。図引用  http://craniobio-seitai.com/cfs.htmlそこで、一次呼吸が乱れる原因として、上記歯科医などは噛み合わせの悪さで頭蓋骨が歪んでいることを理由として挙げるわけです。一次呼吸の乱れによって脳脊髄液の循環不良が起き、それによって内リンパ液の滞りによる半規管の機能異常が回転性めまいを引き起こす。この仕組み自体は理解できますが、問題となるのが「奥歯を抜く」という行為です。噛み合わせの悪さ=頭蓋骨の歪みだから、奥歯を抜くことで頭蓋骨の歪みを整える。ここに落とし穴があります。なぜなら、奥歯を抜いても頭蓋骨歪みは改善されないからです。噛み合わせの悪さは、一般的には下顎の奥歯のせいで下顎がずれて起きるといわれます。だから下顎の奥歯を抜いてかみ合わせを整えれば、頭蓋骨の歪みも取れるというわけです。しかし実際には、下顎は常に地面に対して水平になっており、歪みは下顎以外の頭蓋骨の縫合がずれて起きるとされています。噛み合わせの悪さは奥歯のせいではなく、下顎以外の頭蓋骨の縫合がずれて歪むことで起きるということです。ですから、奥歯を抜いても顎の骨を削っても、見かけ上変化するだけで結局は噛み合わせは改善されないし、頭蓋骨の歪みも解消しないから一次呼吸も乱れたままということになります。歯科医ではあくまで奥歯を抜いて見かけ上のかみ合わせを正常化させることで「治った」という風に説明しますが、実際には何も改善されていないのです。問題となるのは、いかにして頭蓋骨全体の歪みを整え、一次呼吸を正常化させるのか。頭蓋骨はヘルメットのような単体の構造物ではなく、23個の骨が縫合という関節でつながった複合体です。図引用 https://kotobank.jp/word/強いストレスや頭部への外力などが加わると縫合がずれて頭蓋骨が歪みます。その結果噛み合わせの悪さが生じ、顔の非対称なども起こります。この縫合のズレを整え、一次呼吸を正常化させなければ、奥歯を抜いても意味はないということです。当院では脳脊髄液調整法という手技を用いて、一次呼吸を正常化させる治療を行っています。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 02Aug
    • 加齢と難聴の関係性の画像

      加齢と難聴の関係性

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。難聴は聴力低下を伴う状態ですが、それを引き起こす原因は様々あります。難聴は異常が起きている部位で分類すると、伝音性難聴と感音性難聴に分かれ、両者は全く仕組みや病態が異なります。高齢になると耳の聞こえが悪くなり、耳元で大きな声で話さないと聞こえない、聞き取れない。それが一般の方のイメージする難聴でしょう。図引用 http://www.minamitohoku.or.jp/up/news/konnichiwa/200910/homeclinic.html高齢になると、なぜ耳の聞こえが悪くなるのか。耳鼻科に相談しても「年のせいだから治らない」と言われてしまうのはなぜなのか。外耳道に耳垢が溜まりすぎて難聴になる高齢者もいますが、耳鼻科で「年のせい」といわれる難聴は、多くは内耳の機能低下が問題となります。今回は、内耳の機能低下から起きる高齢者の難聴について解説します。図引用  http://morimoto-ent.jp/doctorblog/839.html内耳の蝸牛にある有毛細胞が音の振動を電気信号に変換し、脳へと送信することで聴力が作られます。人間の可聴範囲は18~20000㎐まであり、有毛細胞が周波数に応じて電気信号を脳へと送信します。図引用  http://www.nanchou.jp/mottomotto.html有毛細胞のエネルギー源は酸素です。音の振動を電気信号に変換する際、大量の酸素をエネルギー源として消費します。加齢とともに有毛細胞は次第にエネルギー不足を起こして衰弱し、剥がれ落ちてしまいます。有毛細胞は一度剥がれ落ちると再生しないため、加齢による衰弱で自然と剥がれ落ちた有毛細胞が担当していた聴力が回復することはありません。これが加齢性難聴(老人性難聴)です。図引用 https://medicalnote.jp/nj_articles/190305-001-IS加齢性難聴は一般的には高音域から低下するといわれます。それは、有毛細胞は鼓膜に近い側(音の入り口側)に高音域を感じとる有毛細胞が並んでいるからです。鼓膜に近いということは、それだけ音の振動によるダメージを受けやすいということです。ですから、高音域の有毛細胞がダメージを受けやすいために、高音域から聴力低下が起きやすいとされています。図引用 https://www.widexjp.co.jp/deafness/what/decline.html加齢とともに音が聞き取りづらくなり、サプリメントやハチノコなど滋養強壮食品を試す方もいるでしょう。もちろん、一時的な体力の低下から起きる聞き取りにくさもありますが、加齢によって剥がれ落ちる有毛細胞を再生させることはできません。いかにして音の衝撃によるダメージから耳を守り、少しでも有毛細胞の寿命を延ばすか。そのために、イヤホンや騒音環境での生活習慣を改めることが必要になります。また、補聴器で音を増幅させたり、聞きやすい状態に整理してもなかなか聞き取りやすくならないのは、元の有毛細胞が剥がれ落ちてしまっているからです。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 01Aug
    • 突発性難聴は「再発」するのか?の画像

      突発性難聴は「再発」するのか?

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。一般的に、突発性難聴は再発しないと耳鼻科では言われます。そして、一度低下した聴力は回復しないし、それ以上低下もしない=聴力固定となる、という説明をされます。しかし実際には、突発性難聴を発症した方の多くが再び聴力低下となるケースがあるのです。結論から言うと、聴力回復したと思っても再び低下することがあるし、健聴側の耳にも難聴が起きることは十分あり得るのです。図引用 https://www2.ninjal.ac.jp/byoin/突発性難聴において再発といった場合、再び聴力低下が起き、難聴の状態となることを指します。しかし突発性難聴は片耳のみに起きる急性難聴のことであり、健聴側に新しく起きた難聴は再発ではなく初発となります。当然、健聴側に新しく難聴が起きる可能性は誰にでもあるため、「一度突発性難聴になったからもうならない」という誤った考えは非常に危険となります。では、難聴が起きている患側の耳が、再び聴力低下が起きるのかというと、実際は起きます。突発性難聴は内耳の蝸牛にある有毛細胞の衰弱が原因であると考えられています。図引用  http://www.nanchou.jp/mottomotto.html有毛細胞は内有毛細胞と外有毛細胞の二種があり、合わせて1万数千個の有毛細胞が18㎐~20000㎐までの周波数の聴力を担当しています。突発性難聴は低音域~高音域までどの周波数の聴力が低下するかは個人差があります。例えば、下図のオージオグラムは低音~中音域の聴力が低下したものです。この表でいえば、125~1000㎐までは中度難聴となっています。このままの状態が続けばよいですが、実際にはこれが悪化して高度難聴~重度難聴にまで低下する可能性はあります。現時点で生き残っている有毛細胞がさらに衰弱することで、聴力低下が悪化することがあります。また、上記表では高音域は正常ですが、高音域の有毛細胞が衰弱することでそこも聴力低下が起きる可能性もあります。つまり、現時点での聴力が今後も継続するかどうか、その保証はないということです。なぜ、突発性難聴が再発するのか。それは、突発性難聴が引き起こされた原因が解決されていないからです。突発性難聴の詳しい原因は解明されていませんが、有毛細胞が酸欠を起こして衰弱したことが原因であるとすると、結局は体全体の酸欠体質が改善されない限りは、また難聴が起きる可能性はあるということです。カッピングで上図のように赤紫の吸い痕が色濃く残る場合、体内は酸欠の状態が相当長く続いているということを示します。ということは、この状態を放置すればたとえ今回は聴力が回復したとしても、いずれ再び難聴が起きる可能性は十分あるということです。ですから、突発性難聴の場合は聴力回復=治癒ではないということを、常に肝に銘じておくことが必要になります。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 31Jul
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      突発性難聴とメニエール病の違いについて

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。突発性難聴とメニエール病はどちらも感音性難聴に分類される難病です。感音性難聴は音を感じ取る能力が低下する難聴で、聴力低下と合わせて音の聞き取りや聞き分けが困難になります。図引用 http://www.minamitohoku.or.jp/up/news/konnichiwa/200910/homeclinic.html突発性難聴とメニエール病はしばしば混同されることもある病気で、一般の方には区別がつきにくいものです。両者とも難聴、耳鳴り、回転性めまいという、症状は同じで、これだけ見たら区別は難しでしょう。今回は、突発性難聴とメニエール病の仕組みについて、両者の違いを解説します。①難聴の現れ方について突発性難聴とメニエール病は、どちらも片耳だけに難聴が出現します。突発性難聴は低音域~高音域まで、どの周波数でも聴力低下が起きる可能性があり、そして一度著力低下が起きると一般的には固定化されます(変化が少ない)。突発性難聴一方、メニエール病の場合、発症初期は片耳の低音域が低下し、進行すると高音域が低下し、典型的な山なりの聴力図となります。メニエール病メニエール病は進行するにつれて両耳ともに聴力低下が起こります。②回転性めまいの現れ方について突発性難聴の場合、回転性めまいは2割程度の方に起きるとされていて、その特徴は難聴発症直後に一度だけ回転性めまいが起きるということです。多くの場合に入院中に消失し、その後めまいを繰り返すことはありません。一方、メニエール病は回転せめまいを発作的に何度も繰り返すという特徴があります。図引用 http://www.hosoda-cl.com/メニエール病は回転性めまいを発作的に何度も繰り返します。一回のめまい時間は数時間程度といわれ、特徴的なのがめまいと同時に難聴が出現するということです。めまい発作が数時間程度で寛解すると、難聴も同時に消失します。ですから、めまい発作が起きていない時に聴力検査を行うと、聴力は正常範囲内に収まります。しかし、メニエール病は徐々にめまい発作の間隔が短くなり、病気の悪化とともにめまいが消えても難聴が残るようになります。③難聴が起きる原因の違い感音性難聴の詳しい原因は解明されてはいませんが、突発性難聴とメニエール病はどちらも蝸牛の有毛細胞の異常によって聴力低下が起きていると考えます。突発性難聴の場合、有毛細胞自体が破壊されていることで電気信号を脳に送信することができず、難聴が起きると考えられています。図引用 https://www.widexjp.co.jp/deafness/what/decline.html有毛細胞の障害は難聴発症直後に完了するため、日によって聴力が変化することは一般的にはないとされます。また、完全に破壊された有毛細胞は再生しないため、「突発性難聴の治療は時間との戦いである」との所以となります。一方、メニエール病の場合、有毛細胞自体が傷つくのではなく、有毛細胞の「動き」が低下したことで難聴が起きていると考えられています。有毛細胞は蝸牛の内リンパにあり、内リンパ液の流れに合わせて「動く」ことで音の振動を電気信号に変換する能力を発揮することができます。図引用 https://www.kango-roo.com/sn/k/view/1926メニエール病は何らかの原因で内リンパ液がせき止められて循環不良を起こし、それによって有毛細胞の「動き」が低下したことで難聴が起きていると考えられています(内リンパ水腫)。ですから、初期のメニエール病であれば内リンパ水腫が改善すると聴力も正常に戻るとされています。図引用 http://medical.eisai.jp/products/menilet/treatment/09.html#mtこのように、突発性難聴とメニエール病は似ているけれども仕組みが違います。感音性難聴は有効な治療法が確立されていませんが、このような仕組みの違いから起きているとされています。鍼灸など東洋医学では単に症状を追うのではなく、病態を改善させる根本治療を行います。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 28Jul
    • 自律神経と突発性難聴の関係性の画像

      自律神経と突発性難聴の関係性

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。突発性難聴の詳しい原因は解明されていませんが、耳鼻科では突発性難聴の原因を「自律神経の乱れからくる」と説明することがあります。図引用 https://www.hosoda-cl.com/ear/315/今回は、突発性難聴と自律神経の関係性について解説します。自律神経とは内臓機能を調節する末梢神経で、交感神経と副交感神経の二つからなります。交感神経は「戦う神経」といわれ、副交感神経は「リラックスする神経」だといわれます。図引用 https://nyanyamaru.com自律神経は脳の視床下部にあり、内臓機能全般の調整を行います。交感神経と副交感神経がバランスをとって作用することで内臓機能は維持されます。しかし、肉体疲労や精神的負荷などの強いストレスが長期間加わると自律神経のバランスが乱れてしまいます。特に、ストレスに対抗するために交感神経が亢進し、戦う状態にシフトします。すると交感神経の作用で血管が収縮し、内臓への血流が低下します。また脳が興奮状態になることで常に刺激に対して過敏に反応するようになり、ますますリラックスることが困難な状態に陥ります。血管が収縮して内臓への血流が低下すると、内臓に酸素が行き渡らなくなります。細胞のエネルギー源は酸素ですので、細胞の酸欠は内臓機能を低下させます。これは突発性難聴の仕組みにも当てはまることです。突発性難聴は内耳の蝸牛にある有毛細胞が酸欠を起こしてエネルギー不足になり、衰弱することが原因であると考えられています。図引用 http://www.asahinajibika.com/original7.html内耳に血液を送る動脈は、首の後ろを通過する椎骨動脈の枝から来ています。自律神経が乱れて交感神経が亢進し、血管が収縮すると内耳への血流が低下し、有毛細胞の酸欠を招くことになるわけです。図引用  http://yakuraibos.exblog.jp/18690907/有毛細胞が音の振動を電気信号に変換し、脳へと送信することで聴力が作られます。交感神経の亢進で血管が収縮し、血流が低下すると有毛細胞が酸欠を起こします。こうしたことで突発性難聴が起きると考えられていて、これが突発性難聴の原因説のひとつである「内耳循環障害説」となります。耳鼻科ではこの有毛細胞の酸欠を解消させるために、星状神経節へのブロック注射を行うことがあります。http://fujisawahifuka.com/handou.html星状神経節は上半身の交感神経の根本であり、ここに麻酔を打って交感神経の機能を抑制することで血管を拡張させ、上半身の血流を増加させることを目的としています。難聴患者さんの起きる自律神経機能異常は交感神経の過剰亢進であることが多いので、神経節ブロックは理論上は有効であるといえます。しかし、実際にはブロック注射をしても聴力回復や耳鳴りの軽減になるかというと、かならずしもそうではありません。なぜなら、自律神経の機能異常が起きた元の原因が解決されていないからです。ストレスによって自律神経異常が起きたならば、そのストレスの元を解決しなければなりません。単に交感神経を抑制するためにブロック注射を打っても、結局は元の解決をしなければ有効な治療とはいえません。難聴患者さんというのは、他人からその苦痛を理解してもらえず、孤独であることが多いのです。難聴患者さんの治療においてもっとも重要なことは、患者さんの苦しみを理解してあげること、共感してあげること、そして、なんとかして患者さんの日常生活を向上させるために手を尽くすこと。それが必要だと考えます。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 26Jul
    • 鼓膜の過緊張による耳痛とその対処法についての画像

      鼓膜の過緊張による耳痛とその対処法について

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。耳痛の原因として一般的に言われることとしては、外耳炎や中耳炎などの炎症による痛みがあります。しかし、検査をしても炎症などの目立った異常個所を発見することができない耳痛に関しては、耳鼻科でも治療法がないとされます。耳の痛覚は外耳と中耳にあり、内耳以降には痛覚はありません。したがって、原因不明の耳痛であっても、その痛みを引き起こす原因箇所は外耳か中耳にあることになります(脳の過敏による痛みは除く。)図引用  https://www.babycome.ne.jp/kidsmedica/id/20445000/外耳炎や中耳炎などの炎症がある場合は耳鼻科での検査で発見できます。そうした異常がない耳痛の原因として考えらえることに、鼓膜の過緊張が挙げられます。鼓膜は鼓膜張筋という筋肉によって適切な張力で張られています。しかし、緊張や不安など精神的な強いストレスを感じたり、肉体疲労などが重なると鼓膜張筋が過剰収縮し、鼓膜を過度に引っ張る過緊張状態になることがあります。図引用 https://medicalnote.jp/nj_articles/190305-001-IS鼓膜張筋は顔面神経(運動神経)支配であり、疲労やストレスの影響を受けます。鼓膜には痛覚があるため、鼓膜の過緊張によって刺激を受けると耳の奥の痛みを感じます。また、鼓膜張筋が痙攣すると「ぽこぽこ」や「ガサガサ」などの不快な耳鳴りを感じることもあります。こうした鼓膜の過緊張による痛みは一般的な耳鼻科の検査では見つけることができないため、異常なしとして片づけられることがあります。では、鼓膜の過緊張による痛みを改善するにはどうすればいいのか。図引用 https://ja.wikipedia.org/wiki/①顎や顔の筋肉のコリをほぐす顔面神経は耳の後ろの翳風というツボの位置から体表面上に現れます。顔面神経は文字通り顔面の筋肉の運動支配をおこなうため、表情筋など顔の筋肉のコリと関係してきます。顔や顎周囲の筋肉が硬いと顔面神経を刺激し、結果的に鼓膜の働きも低下する可能性があります。ですから、顔や顎、側頭部を触ってみて、凝り固まっている部分の筋肉を優しくほぐしてあげましょう。②ストレスの元を除く肉体疲労や精神的負荷などのストレスによって鼓膜張筋が緊張するのならば、やはり大本であるストレスを除く生活習慣に変えることが必要になります。なにがストレスなのかは個人差がありますが、生活習慣の見直しと合わせて脳脊髄液の循環を整えることが必要になります。図引用  http://craniobio-seitai.com/cfs.htmlストレスが強いと頭蓋骨が歪み、一次呼吸が乱れて脳脊髄液の循環不良が起こります。すると脳圧上昇によって脳が過敏状態となり、痛みに対して過敏に反応するようになります。耳痛というストレスによって脳脊髄液の循環不良が起きるともいえますから、一次呼吸を整えることが必要になります。それは、当院の行う脳脊髄液調整法によって整えることができます。③鼓膜は肝機能とつながる東洋医学では、鼓膜は肝機能とつながると考えます。肝機能とは単なる肝臓のことではなく、精神やエネルギー(気)を動かすモーターとしての役割なども含みます。肝機能は怒り(イライラ)によってダメージを受けるので、イライラストレスを溜め込まないように気を付けましょう。また、肝機能は柑橘系によって調整できるため、積極的にグレープフルーツなどの柑橘類を摂取しましょう。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 21Jul
    • 脳脊髄液循環不良と聴覚野の機能異常についての画像

      脳脊髄液循環不良と聴覚野の機能異常について

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。難聴は異常が起きている部位で分類すると、伝音性難聴と感音性難聴の二種に大別できます。そのうち、一般的に鍼灸院に来院するのは感音性難聴の方となります。図引用 http://www.minamitohoku.or.jp/up/news/konnichiwa/200910/homeclinic.html感音性難聴は内耳、聴神経、脳の感音器官の異常から起きる難聴であり、単に聴力低下だけではなく、音を感じ取る能力が低下するのが特徴となります。感音性難聴の詳しい原因や病態は解明されていませんが、内耳以降の感音器官のどこかに何らかの異常が起きているわけです。今回は、感音器官の一つである脳の聴覚野の異常と関わる難聴について解説します。図引用 https://www.cloudseitai.com/column/column-290/音の情報は最終的には脳の聴覚野で処理され、音として認識されます。この聴覚野になんらかの刺激が加わると電気信号を正常に処理できず、聴覚野の電気系統が狂って難聴が起きると考えられます。脳腫瘍や脳梗塞、頭部外傷による血腫などによる聴覚野の圧迫ならばMRI検査などで発見できます。しかし、そうした画像検査では発見できない異常から起きる難聴があります。それが、脳脊髄液循環不良による難聴です。図引用  http://craniobio-seitai.com/cfs.html脳脊髄液は頭蓋内で産生され、一次呼吸と呼ばれる頭蓋骨の動きによって分泌循環されます。脳脊髄液は一次呼吸によって常に一定の脳圧を保ち、内耳の内リンパに流れ込んで内リンパ液となります。しかし、強いストレスを長期間受け続けたり、頭部への外傷などが加わると頭蓋骨の縫合が歪み、一次呼吸が正常に行われなくなります。すると、脳脊髄液が頭蓋内に過剰に貯留し、脳を圧迫して聴覚野を刺激します。これが、脳脊髄液循環不良による難聴の原因の一つであると考えられます。脳脊髄液循環不良の状態は、一般的には頭蓋内に脳脊髄液が過剰に貯留した状態、つまり脳圧が高い状態です。この時、患者さんは頭部の膨張感や後頚部鈍重感、水没感を自覚することがあります。図引用 http://tokunaga-jiritsu.com/backnumber/b120413.html図引用 https://kotobank.jp/word/頭蓋骨はヘルメットのような一つの骨ではなく、23個の骨が合わさってできた複合体です。それぞれの骨が縫合という関節でつながり、一次呼吸を行います。強いストレスが加わると縫合がずれて頭蓋骨が歪み、一次呼吸が乱れる原因となります。ですから、脳脊髄液循環不良と改善させるためには頭蓋骨の歪みを整え、一次呼吸を正常化させることが必要なのです。それを行うのが、当院の施術法の一つである脳脊髄液循環法となります。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 13Jul
    • 突発性難聴に対する一般的な鍼灸治療の役割についての画像

      突発性難聴に対する一般的な鍼灸治療の役割について

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。突発性難聴は片耳だけに急激に聴力低下が起きる難病で、詳しい原因や病態は解明されておらず、有効な治療法も確立していません。図引用 https://www.hosoda-cl.com/ear/315/耳鼻科で突発性難聴と診断されると、まずはステロイド投与が行われます。これは衰弱している有毛細胞の死滅を防ぐ緊急処置であり、これが遅れると修復不能なほど有毛細胞の衰弱が進む恐れがあります。しかし、耳鼻科でのステロイド治療やビタミン剤、循環改善薬などの標準治療を受けても目立った改善が見られない場合も多く、そうした時に患者さんは次の選択肢として鍼灸治療を選ぶことがあります。鍼灸治療には突発性難聴に対してどのような役割があるのか。鍼灸治療と耳鼻科の治療にはどんな違いがあるのか。今回は、突発性難聴に対する一般的な鍼灸治療の役割について解説します。まず、突発性難聴の治療ポイントは「有毛細胞が修復可能な状態であることが前提」ということです。完全に破壊された有毛細胞が再生することはありません。しかしどんな検査を行っても有毛細胞の状態を正確に断定することはできないため、あくまで上記前提が必要となります。そのうえで、有毛細胞の修復のためには新鮮な酸素を運ぶ血液をいかに内耳に届けるかが重要となります。耳鼻科で行われるステロイドや高気圧酸素療法などをおこなっても、肝腎の血液自体に酸素や薬剤の運搬能力がなければ意味がありません。鍼灸治療では血液の解毒を行う肝臓腎臓の機能を高め、酸素運搬能力を向上させることが可能となります。酸素運搬能力が低下した、老廃物が多い血液をオ血といいます。上図の写真は鍼灸治療の一つ「刺絡療法」によってオ血を吸い出しているものです。オ血は酸素運搬能力が低下した古い血液ですから、これを除かなければ酸素を内耳の有毛細胞に届けることが困難になります。また、新鮮な血液を増やすためには胃腸の消化吸収能力を向上させる必要があります。上図写真は消化器系が弱り、胃腸内に食滞(消化不良)が起きている状態です。このような舌の状態では食物の栄養を吸収できず、結果的に造血能力も低下します。こうした内臓の機能を改善させないまま、いくら有毛細胞の修復を行おうとしてもほぼ効果は見込めません。鍼灸治療では単に難聴という「耳の病気」という捉え方ではなく、耳を含めた全身の状態を改善させることで耳の状態を回復させようとします。こうした考え方は一般的な耳鼻科にはなく、鍼灸治療の得意とする考え方となります。耳鼻科での治療で改善がなかった患者さんが鍼灸治療を選ぶのは、こうしたことの理由からになるのです。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 03Jul
    • 「痛み」が引き起こす耳鳴りについての画像

      「痛み」が引き起こす耳鳴りについて

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。耳鳴りの詳しい原因や病態は解明されていませんが、聴力検査は正常で脳のMRIなども異常なし、そういった耳鳴りについては耳鼻科ではなかなか対処は困難です。耳鳴りという雑音を発生させているのはどこなのか、そして検査では異常を発見できないのになぜいつまでも解消されないのか。異常を発見できない耳鳴りの原因として考えられることの一つが、脳の異常興奮です。図引用 https://www.cloudseitai.com/column/column-290/音の情報は最終的に大脳側頭葉にある聴覚野で処理され、音として認識されます。この聴覚野になんらかの異常が起きると音情報を正しく処理できずに、耳鳴りという雑音を発生させてしまうと考えられます。脳の聴覚野に異常をきたす原因はなにか。その一例として「痛み」が挙げられます。痛みとは侵害刺激であり、脳を興奮状態にさせる作用があります。耳鳴り患者さんが訴える痛みとしては、舌痛や口内炎、頭痛をはじめ、不眠やイライラ、不安などの精神的苦痛などが挙げられます。こうした痛みの刺激は自律神経の交感神経を興奮状態にさせ、脳を興奮させて刺激に対して過敏に反応させてしまいます。その結果、聴覚野の電気系統が乱れて耳鳴りという雑音を発生させると考えることができます。また、交感神経の作用で血管が収縮すると組織末端部分への血流が低下し、個人の弱点部分に酸欠が起き、それが「痛み」として認識されます。こうした悪循環に陥るとなかなか耳鳴りが改善されず、長期化するということになります。一般的な耳鼻科では耳鳴り=耳の異常であるとして、耳だけにアプローチするのが通常です。しかし、痛みとの関係でいうと耳鳴りの原因は耳そのものにはないため、いくら耳に対してアプローチしても効果は薄いということです。痛みとの関係でいうと、なぜその痛み刺激が起こっているのか。感情的な苦痛も含め、痛みの原因から解決していくことが必要なのです。脳は苦痛を記憶する性質があるため、痛みも耳鳴りも長期化する傾向にあります。特に耳鳴りは患者さん本人の自覚症状でしかないため、なかなか他人からはその苦痛を理解されることはありません。それがまた刺激となって悪循環を招きますから、いかに脳を休める時間を増やすか。そこが耳鳴り治療にとっては重要なことになります。耳鳴り治療は耳だけの問題ではなく、様々な現象が複雑に絡み合っているということです。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 29Jun
    • 難聴治療に胃腸の改善が必須の理由の画像

      難聴治療に胃腸の改善が必須の理由

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。耳鼻科では突発性難聴に対してステロイドや混合ガス治療、高気圧酸素療法、神経節ブロックやビタミン剤などの治療を行います。図引用 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/117/1/117_62/_pdfしかし、これらの治療を行ってもなかなか聴力が回復しないことが多く、患者さんは次の選択肢として鍼灸治療に希望を賭けることがあります。耳鼻科の上記標準治療で目立った改善が見られない場合、鍼灸治療ではどのようなアプローチを行うのか。重要な治療ポイントは、胃腸の機能を改善させることです。突発性難聴を起こす患者さんの多くは、胃腸の機能が弱いという特徴があります。消化吸収能力が低下し、胃腸内に飲食物が未消化で滞ることで発酵状態となり、体内にガスが過剰に貯留します。上図のように舌表面に白い苔が分厚く付着し、また舌全体がむくんでいる状態は消化不良が起きていることを示しています。このように胃腸の機能が低下している状態では治療効果を発揮することが困難であり、聴力回復の妨げとなります。その理由は、血液は飲食物からのエネルギーで作られるからです。突発性難聴の詳しい原因は解明されていませんが、内耳の蝸牛にある有毛細胞が衰弱したことで聴力低下が起きていると考えられています。図引用 https://medicalnote.jp/nj_articles/190305-001-IS有毛細胞は音の振動を電気信号に変換し、脳へと送信する役目があります。この有毛細胞が何らかの原因で衰弱すると電気信号を正常に脳へと送信できず、聴力低下が起こります。図引用 https://www.widexjp.co.jp/deafness/what/decline.html有毛細胞のエネルギー源は酸素ですから、有毛細胞の酸欠は深刻なダメージを与えて衰弱する原因となります。そして、有毛細胞に酸素を送るのは内耳に流入する血液です。血液の赤血球が酸素を運ぶ役目があり、その血液は胃腸による消化吸収能力によって作られます。ということは、胃腸の機能が低下し消化吸収能力に異常が起きると造血作用も低下し、その結果有毛細胞への酸欠につながるということです。いくら有毛細胞の修復のためにステロイドや高気圧酸素療法などを行っても、肝腎の血液が酸素を運搬してくれなければ治療効果を発揮することは困難なのです。こういった考え方は一般的な耳鼻科にはなく、単に対症療法として薬を処方するだけで終わってしまうのが一般的です。我々鍼灸治療の分野では単に難聴という症状だけを診るのではなく、体全体の状態を把握し、そこから治療を組み立てていくことを主としています。なかなか耳鼻科で目立った改善が見られない場合、患者さんが鍼灸治療を選択するのは上記内容によるということです。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 21Jun
    • 聴力回復を遅らせる生活習慣についての画像

      聴力回復を遅らせる生活習慣について

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。突発性難聴は内耳の蝸牛にある有毛細胞が衰弱したことで聴力低下が起きていると考えられている難病です。図引用 https://www.hosoda-cl.com/ear/315/有毛細胞は完全に破壊された場合二度と再生されず、障害された有毛細胞が担当していた周波数の聴力は永久に失われます。図引用  http://www.nanchou.jp/mottomotto.html有毛細胞の衰弱は時間の経過とともに進むと考えられているため、いかにその衰弱を食い止めるか、そして修復不能な状態になる前に回復させるかが治療の目的になります。そのため、耳鼻科での治療と合わせて患者さん自身が日常生活において聴力回復を遅らせないように注意することが必要です。今回は、聴力回復を遅らせる生活習慣について解説します。突発性難聴の詳しい病態は解明されていませんが、有毛細胞が衰弱する原因の有力説としては酸欠が挙げられます。有毛細胞は音の振動を電気信号に変換するためには、酸素をエネルギー源として用います。ですから、有毛細胞への酸素供給の低下は衰弱を招き、また聴力回復を遅らせる原因となります。日常生活においては体全体の酸欠状態を改善させることが必要になるわけです。では、何が原因で酸欠となるか。①喫煙酸素を有毛細胞へと運ぶのは、血液の赤血球です。喫煙によって血液の酸素運搬能力が低下すると有毛細胞は酸欠を起こします。完全に禁煙する必要はありませんが、喫煙量を減らすことは非常に大切なことです。②運動量が少ない(呼吸が浅い)一日中座りっぱなしとか、車通勤などで運動量が少ない場合、どうしても呼吸が浅くなりがちです。呼吸による酸素摂取量が少ないとそもそも体全体が酸欠状態になります。意識的に深呼吸をしたり、体全体を動かして酸素摂取量を増やす必要があります。③首周囲の筋肉が硬い首の後ろを通過する椎骨動脈からの枝が内耳に血液を送ります。しかし、首の筋肉が硬いと頸椎のズレにより椎骨動脈を圧迫し、内耳血流量を低下させる原因となります。図引用  http://yumetowa.blog.jp/archives/1047002587.html突発性難聴を起こす患者さんの多くは首周囲の筋肉の硬さを自覚しており、それは上記内容によります。聴力回復のためには患者さん自身が生活習慣を見直す必要があります。生活習慣を見直し、変えていくことで治療効果を発揮することができるのです。治療は受け身ではありません。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 16Jun
    • 心の状態は聴力に影響するのか?の画像

      心の状態は聴力に影響するのか?

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。難聴患者さんの中には、日によって自覚的な聴力に変化を感じる人も多いと思います。なぜ、日によって耳の聞こえに違いがあるのか。疲れたときや天気の悪い時、心が沈んでいたり、イライラしている時。様々な状況で自覚的な耳の聞こえに違いがでることがありますが、今回は心の状態と自覚的な聴力の関係性を解説します。通常の音が聞こえる仕組みというのは、空気の振動が鼓膜を震わせ、中耳で増幅された振動を内耳が電気信号に変換させて脳へと送信します。これが通常の聴力である気導聴力の仕組みです。図引用 http://www.jibika.or.jp/citizens/hochouki/naiji.html難聴を起こす原因は様々ありますが、鍼灸院に多く相談があるのは内耳以降の感音器官に異常が起きている感音性難聴です。感音性難聴は内耳、聴神経、脳の異常から起きる難聴ですが、その詳しい病態は解明されていません。ただ、聴力低下が起きるのは内耳蝸牛にある有毛細胞の問題か、脳の聴覚野の問題である可能性が高いです。図引用 http://www.minamitohoku.or.jp/up/news/konnichiwa/200910/homeclinic.html音の情報は最終的に脳の聴覚野で処理されます。脳の視床下部には自律神経の中枢である視床下部があり、自律神経の感情の影響を強く受けるという特徴があります。特に不安や恐怖、痛み、イライラなどの強いストレスを受けると自律神経の機能が乱れ、内臓に様々な異常症状が出現します。その一つが聴力への影響です。図引用 https://www.cloudseitai.com/column/column-290/自律神経の機能が乱れる時は、頭蓋骨の呼吸である一次呼吸が乱れる状態となります。脳は頭蓋骨と仙骨を用いた一次呼吸と呼ばれる動きによって脳脊髄液を分泌循環しています。図引用  http://craniobio-seitai.com/cfs.html強いストレスが長期間加わると頭蓋骨の縫合がずれて歪み、一次呼吸が狂います。すると脳脊髄液が正しく分泌循環されなくなり、頭蓋内に過剰に貯留し脳を圧迫します。すると、その圧迫刺激で脳の聴覚野が刺激されて聴力異常(難聴)が出現すると考えられます。図引用 http://tokunaga-jiritsu.com/backnumber/b120413.htmlまた、脳脊髄液は内耳の内リンパに流れ込み、内リンパ液となります。内リンパ液が内耳蝸牛の有毛細胞を「動かす」ことで電気信号を送信することができます。しかし、脳脊髄液の循環不良が起きると内リンパ液の滞りも起き、その結果有毛細胞の「動き」も低下して電気信号を正常に送信できず、難聴が起こります。図引用 https://www.kango-roo.com/sn/k/view/1926このように、感情による心の影響が聴力にも異常をきたすからこそ、心の状態をいかによく保つか。それが難聴患者さんにとっては非常に重要なこととなります。鍼灸院による治療では内臓や耳へのアプローチは当然行いますが、それだけでは難聴はなかなか改善しません。患者さんの心の状態まで把握し、それを含めたアプローチをすることが治療なのです。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック

  • 14Jun
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      難聴の種類について

      突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。難聴と一口に言っても様々な種類があり、原因や病態はそれぞれの難聴でまったく異なってきます。「難聴は治りますか?」とか、「どんな難聴にも効く」といった表現はそもそもがあり得ないことです。今回は難聴の種類について解説します。図引用 http://www.minamitohoku.or.jp/up/news/konnichiwa/200910/homeclinic.htmlまず、難聴は異常が起きている部位で分類すると伝音性難聴と感音性難聴に大別されます。伝音性難聴とは外耳と中耳に異常の原因がある難聴で、代表例としては鼓膜損傷や中耳炎、耳硬化症などが挙げられます。感音性難聴は内耳、聴神経、脳に異常の原因がある難聴で、代表例としては突発性難聴や急性低音障害型感音難聴、老人性難聴などが挙げられます。伝音性難聴は頭蓋外の異常であり、比較的検査や治療が行いやすい部位にあるために耳鼻科での治療が有効です。そのため、伝音性難聴で鍼灸院に来院することは稀です。伝音性難聴は音波の伝達障害ですから、障害となる構造的異常を除去したり、補聴器による集音増幅によって改善しやすいという特徴があります。図引用  https://www.minato-ent.com/disease/diseasecat/ear/一方、感音性難聴は音を感じ取る能力が低下している状態です。気導聴力と骨導聴力が両方とも低下しており、聞こえる音のボリュームが小さい=聴力低下だけではなく、音割れや音程のズレ、聞き間違えが起きてきます。聴力低下のレベルによっても異なりますが、感音性難聴の患者さんは音は聞こえるけれども内容を聞き取れないとか、音程がずれて聞こえる、聞こえにくいから耳を澄ますせいで疲労感が高く、結局内容を覚えていないなどが起こります。図引用  http://morimoto-ent.jp/doctorblog/839.html上記内容は異常が起きている部位による分類でした。次に、聴力低下のレベルに応じた分類では、難聴は軽度難聴~重度難聴にで分けられます。図引用 https://www.nihonkohden.co.jp/ippan/audio/hearing.htmlこれは聴力低下レベルをオージオグラㇺをもとにした表で、補聴器や人工内耳適応の可否をみるのに使います。上記表はあくまで現時点での聴力低下の状態を数字で示したものであり、重症度による分類ではないことに注意してください。軽度難聴=軽症だから回復しやすいとか、重度難聴=重症だから回復しにくいとか、そういうことではありません。軽度難聴でも聴力が回復しない方も当然いるので要注意です。次に、先天性難聴について。一般的に言えば、難聴とは生まれた後の病気や加齢によって起きるもの(後天性)です。しかし、生まれたときから聴力低下が起きている、先天性難聴というものもあります。生まれながらに鼓膜の未発達や内耳の奇形があったり、脳の障害で聴覚野が正常に機能しないなど、様々あります。こうした先天性難聴は一般的には鍼灸治療の適応外で、人工内耳の選択が考えられます。図引用 http://www.jibika.or.jp/citizens/hochouki/naiji.htmlこのように難聴には様々な分類があり、それによって難聴の病態は異なります。難聴がどのように起きているのか、まずはそこを把握することが必要となります。院長ブログはこちらをクリックhttps://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/当院ホームページはこちらをクリック