突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。

突発性難聴は原因不明の感音性難聴で、耳鼻科でも有効な治療法が確立されていません。いつでも誰にでも発症する可能性のある病気で、詳しい病態が解明されていないために様々な俗説がネット上には流れています。


原因不明ではありますが、突発性難聴の有力な原因説はウイルス感染説と、内耳循環障害説です。内耳の蝸牛にある有毛細胞がウイルス感染によって破壊されたり、内耳血流低下による酸欠で衰弱することが原因であると有力視されています。


図引用 https://www.hosoda-cl.com/ear/315/



突発性難聴の患者さんにはだいたい共通する性格があります。それは、まじめ型でストレスを溜め込む性格ということです。

ストレスとは肉体的にも精神的にも負荷がかかった状態のことで、こうしたストレスを解放できずに抱え込んでしまう自滅型の方が多いという特徴があります。


聴力検査の結果は変化がなくても、日によって自覚的な耳の聞こえの状態が悪化するという場合、だいたいそのきっかけはストレスがいつも以上に加わった時になります。

なぜ、ストレスと聴力低下が関係してくるのか。耳鼻科ではなかなかここを具体的には説明してくれません。

今回は、ストレスと聴力低下の仕組みについて解説します。



ストレスとは、肉体的にも精神的にも負荷がかかった状態です。ストレスは誰にもでもかかるものですが、このストレスを長期的に抱え、しかもそれを開放できない状態が長く続くとどうなるか。


図引用 https://nyanyamaru.com


長期的なストレスが加わっている時、それは自律神経の交感神経が過剰興奮している状態となります。交感神経は筋肉の血流量を増加させる一方、内臓への血流を低下させ酸欠状態をひきおこします。

ストレスが強く加わっている時、首の硬さを自覚することが多いと思います。ストレスという刺激に対する防御反射によって首をすぼめ、首の筋肉を収縮させます。

すると、首の後ろを通過する椎骨動脈が頸椎のズレによって圧迫されます。



図引用  http://yakuraibos.exblog.jp/18690907/


有毛細胞のエネルギー源は酸素です。内耳に血液を送る動脈は椎骨動脈の枝からきています。椎骨動脈の圧迫が内耳血流を低下させ、有毛細胞の酸欠を招いて衰弱させることにつながります。これが椎骨動脈圧迫による内耳循環障害説になります。




また、強いストレスを長期的に抱えることによって問題となるのが脳脊髄液の循環不良です。


図引用  http://craniobio-seitai.com/cfs.html


脳脊髄液は頭蓋内で産生され、中枢神経の保護と酸素供給を行う体液です。一次呼吸と呼ばれる頭蓋骨の動きによって分泌循環しています。

長期的な強いストレスを受け続けると、頭蓋骨の縫合が歪み、一次呼吸が狂います。すると脳脊髄液が頭蓋内に過剰に貯留し、脳圧亢進状態が出現します。


図引用 http://tokunaga-jiritsu.com/backnumber/b120413.html




脳圧が上がることによって脳が刺激されると、自律神経が狂います。その結果、内臓機能全般が機能異常を起こすことで個人の弱点部分に症状が現れます。内耳が弱い人は内耳の血流障害として出現し、有毛細胞が酸欠を起こします。


また、脳脊髄液が内耳に流れ込もむと内リンパ液となり、これが有毛細胞を動かします。有毛細胞は「動き」によって聴力を作りだしますが、この「動き」を作り出すのが内リンパ液であり、その大本は脳脊髄液です。

ですから、上流の脳脊髄液が循環不良を起こすことによって、聴力低下が出現することにつながります。


図引用  http://www.nanchou.jp/mottomotto.html


難聴患者さんはこうしたストレスによる体の状態に気付きながらも、自分では対処のしようがなく、また耳鼻科でもなかなか相手にしてくれないということで、長く苦しむ方が多いです。

耳の状態は他人からはわかりづらく、それがまた大きなストレスとなることもあります。

当院では耳鼻科の検査では発見できない上記内容の患者さんを主に受け入れ、施術を行っています。



院長ブログはこちらをクリック
https://ameblo.jp/sumiyoshi-oketsu/











当院ホームページはこちらをクリック