快眠アドバイス『マニフレックス三つ折りマットレスの長所&短所』 | ウメナ寝具の快眠BLOG

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静岡県三島市の寝具店「ウメナ寝具本店」の【店長(睡眠健康指導士・sleepdesigner)】が書くブログです。睡眠の話、睡眠に絡めた寝具(布団)の話、お店の情報などを載せています。
※6月18日にWebサイトをリニューアルし、記事内のリンクが一部切れています。

当店で取り扱っているイタリア製高反発マットレスブランドのマニフレックス(magniflex)ですが、日本限定で「三つ折りマットレス」タイプを作ってくれています。




三つ折りマットレスタイプはベッドフレームに乗せて使ってもイイ畳に敷いて敷布団感覚として使ってもイイ、とても便利なタイプです。日本の生活スタイルにマッチして人気があり「メッシュ・ウィング」という品は日本で最も売れているマニフレックスの商品(マットレス)だと思います。


2024年2月の時点で販売が続いている三つ折りマットレスタイプは3種で、そのメッシュ・ウィングと2層式になり表裏で寝心地が異なるリバーシブル仕様の「DDウィング」、それから昨年発売されたばかりの「サステナブルウィング」になります。




今日はそれぞれの違いではなく、三つ折りマットレスタイプに共通した【長所(良い点)】【短所(注意点)】を紹介したいと思います。特に【短所(注意点)】は知っておいた方が良いですよね。




【長所(良い点)】

①簡単に畳める

厚みは10cm以上あるマットレスですが、芯材は3分割されているのでパタパタと簡単に折り畳めます。




②自立出来る

マットレスの風通しをする時に下のイラストの様に自分だけで立つ事が出来ます。湿気を飛ばさないと寝具はカビたり傷みます。それに反発力も弱くなるので寝心地も悪くなります。お手入れのしやすさは寝具選びにおいて非常に重要なポイントですよ。




③芯材のローテーションが出来る

3分割された芯材は同じサイズで同じ構造です。(過去に1種類だけそうじゃない製品がありました。現在は販売されていません。)負荷の大きい真ん中部分の芯材の反発力が落ちた時に、上下どちらかの芯材と交換すれば寝心地を回復出来ます。1年に一度位の頻度でOKなので、ローテーションしながら使うと寝心地が極端に変化しません。




④持ち運びが比較的簡単

分厚いマットレスや金属コイルのマットレスと比較すれば軽いのと、畳めてコンパクトになるので持ち運びは簡単です。引っ越しの際にも運搬のコストを抑える事が出来ます。




【短所(注意点)】

①側生地の替えが無い(当店は可能)

三つ折り出来る様に特殊な縫製が必要な側生地なので布団カバー等で代用が出来ません。残念ながらメーカー(輸入代理店)も交換用の側生地を用意する気がありません。昔は用意してくれていたんですけど、今はいつ問い合わせても在庫が無いと言われるみたいです。芯材は耐久性が良いので、側生地だけ交換して使いたいという時に困ります。




メーカー(輸入代理店)がその様な姿勢なので、当店ではオリジナルで交換用の側生地を用意しています。京都のカバー屋さんに別注で作ってもらいますが、縫製が非常に大変なので価格もそれなりに高くなります。



■一緒に読んでほしいBLOG記事
当BLOG ⇒ 新商品&ピックアップ商品(2023年7月11日)
当店オリジナル『マニフレックス「三つ折りマットレス用の替え側」』


②芯材を洗えない(当店は可能)

側生地はご家庭での洗濯が出来ますが、芯材のクリーニングは出来ないと謳っています。ただ、長く使える品なので芯材も汚れますし、夜尿や嘔吐などで芯材がシミたりします。またお手入れを怠るとカビも発生します。その時に困ります。




ご購入頂いたお客様からのご相談が多いので自社責任で芯材も含めたマットレスの丸洗い(クリーニング)を10年以上前から行っています。ただし対応するエリアは静岡県東部伊豆地域にお住いの方に限ります。それから当店でご購入した品と他店でご購入した品では料金が異なります。



●当店Webサイト(お手入れ)
【寝具(ふとん)の「丸洗い・クリーニング」】


③取っ手を使った持ち運びが実際は難しい

持ち運び用に取っ手(キャリーハンドル)が付いていますが、これは割りと簡単に壊れます。特に3種の中で一番重いDDウィング、それより軽いメッシュ・ウィングやサステナブルウィングでもSD・D・Qサイズの様な大きい品は注意が必要です。当店では持ち運びの際には取っ手を使わない様にお伝えしています。




④完全復元しない確率がかなり高い

これが一番致命的な短所(注意点)です。三つ折りマットレスタイプは「真空ロールパック梱包」を行い、圧縮された状態で輸入されてきます。(ベッドマットレスタイプも同じです。)




この梱包を開封すると復元して使えると謳っている商品ですが、放っておくだけでは復元しない確率がかなり高いです。製品の販売コストを抑える事が出来るので真空ロールパック梱包は優れているんですけどね。


参考までに。

↓下の写真は昨年DDウィングを開封した時のものです


↓ペッタンコの状態でとても使える状態ではありません


↓19時間経過した状態のものです


↓完全復元とはとても言えない状態です



この状態では何時間放置しても復元しないでしょう。ただし、スチームアイロンを当てて復元させる方法がありますので一応安心して下さい。この品もちゃんと完全復元して納品しています。


当店では販売当初からお客様に「この様な状態となったらご自宅へ伺いますので申し付け下さい」って話をして販売していたのですが、ここ数年で急に呼ばれる回数が増えました。恐らくイタリアの製造ラインを完全自動化した当たりが転換点じゃないかと考えています。


なので今はその復元処理を行って完全復元させた状態で納品しています。静岡県東部伊豆地域でしたら後日ご自宅へお届けもします。その地域の近場なら手数料無料ですし、このケースは遠方でも極力無料でお届けします。




ちなみに、一番新しいサステナブルウィングは梱包の仕方が今までと少し異なるので、復元率はかなり改善されました。ただ完全復元するかと言うと微妙です。使おうと思えば使えるけど、気になる方は気になると思います。


サステナブルウィングを先日お買い上げ頂いたお客様には完全復元してからお届けしました。

↓開封直後


↓開封24時間後


↓芯材にアイロンを当てて復元


↓完全復元した状態



当店以外で購入する場合地方発送する場合は注意して下さい。


こんな感じです。こう書きますと【短所(注意点)】が目立ちますが、当店はマニフレックスのマットレスを完全復元した状態の品質には自信をもっています。


快適な睡眠環境をつくる為に敷寝具として必要な「支える力」「寝返りをサポートする力」などは非常に優秀だからです。


それからカタチを維持する「耐久性」も優れています。短所(注意点)のいくつかは耐久性に優れているが故に起こる問題でもありますからね。

●当店Webサイト(こだわり寝具)
【半世紀以上の歴史を誇る高反発寝具「マニフレックス」】




この新生活シーズンは寝具を買い替える方が増えます。歴史のある寝具ブランドですし、マニフレックスの三つ折りマットレスを始めマニフレックスの製品購入を検討されている方も多いと思います。


マニフレックスに限った事ではありませんが、どんな寝具にも【長所(良い点)】【短所(注意点)】が存在します。短所は隠されて後から知るより、先に知っておく方が良いに決まっています。こちらの記事も含めて下記の当店Webサイトにはマニフレックスに関する「お悩み(短所)」をまとめたページも用意してあります。

●当店Webサイト(快眠アドバイス)
【マニフレックスに対するお悩み】




ご愛用者様の感想を集めたページもあります。当店が独自に行っているこの感想は「欠点(改善して欲しい点)」もお聴きしています。

●当店Webサイト(寝具の感想とお手入れの実例)
【マニフレックスご愛用者様の製品評価】




是非、マニフレックスを正しく理解する為に活用して下さい。


当店はメーカーと消費者の間に立つ「小売店」という立場だから言える事も多いのです。


マニフレックスの事についてはもちろんですが、睡眠や寝具に関するお悩みはささいな事から相談して頂いてOKです。電話やメール、各種SNSでも受け付けていますし、お気軽にどうぞ。

【電話番号】055-977-2200(営業時間内にお願いします。)

【E-Mail】info@umena.biz

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当BLOG ⇒ お知らせ(2019年9月22日)
『ウメナ寝具本店の『アプリ』がスタートしました!』

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(ウメナ寝具本店店長・ふとん屋の眠りオタク・睡眠健康指導士)


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持続可能な社会に向けた当店の取り組み【SDGs】
当BLOG ⇒ SDGs(2021年3月23日)
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★祝!『2022グッドデザインしずおか特別賞』受賞
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当BLOG ⇒ お知らせ(2022年11月5日)
わたがえり「2022グッドデザインしずおか特別賞」を頂きました!