近年、睡眠に対する価値観が高まってきて、睡眠を大切にしようと考える人が増えてきたと思います。
それと付随して睡眠と関わりの深い寝具への価値観も高まり、寝具を重要なモノだと考えてくれる人も増えてきたと感じています。そんな情勢に反応して色々な会社がテレビ、ネット、新聞などの主要メディアを通じて通販を行ったり、大々的に広告を出しています。
特に需要の多い枕や敷ふとん(マットレス)の通販や広告は目にする機会が多いですよね。
□ 体を計測して作るオーダーメイド枕(オーダー枕)に2万円~4万円
□ 特殊なカタチをした上半身全体を支える枕まであります
□ 有名アスリートをプロモーションに使った敷ふとんやマットレスに10万円~20万円
□ 枕と同じ様に体を計測して作るオーダーメイドマットレスまであります
そして、これらは実際にふとん屋(寝具専門店)や家具屋に行った際に、睡眠の話をすると勧められた経験があるんじゃないでしょうか。
□ マイナスイオンと温熱のあったか健康敷ふとんに20万円~30万円
□ ホテルの寝心地とブランドがウリの高級ベッドに20万円~30万円
□ 羊の毛皮で作る高級ムートンシーツに30万円~100万円
□ アイスランドに生息する希少価値の高いダウンを使った高級羽毛布団に100万円~200万円
こんな寝具業界の現実があるので、
『やっぱり寝具は値段の高い方が良いですか?』
この質問、本当に良く頂くんです。
この「良いですか?」という言葉が何を意味するのか。質問をされる方によって色々だとは思いますが、もしこれが「良く眠れますか?」という意味ならば、私の答えは『違います!』です。
値段の高い寝具、高級な寝具を使えば、良く眠れるとは限りません。
それはなぜか。その理由は「寝具の価格がどうやって決まるのか」をポイントに見ると分かると思います。
寝具の価格はざっくり言うと、
①「素材の価格(材料費)」
②「製造コスト(作る手間賃)」
③「広告宣伝費」で決まります。
もっとも寝具に限らず、世の中の"モノ"の価格全体に言える事だとは思いますが。
まず、①の素材の価格については、
寝具は「自然素材」を材料として使うケースがあります。ムートンシーツや羽毛布団がそうです。この自然素材は採れない、飼育数が少ないと言う場合、つまり希少性の高い場合があります。
当然、希少性の高い素材は高価になりますが、その高価な素材が価格相応の寝具の性能アップになるかは疑問が残りますし、それが使う人にとって「最適な寝具(合う寝具)か」は別問題です。
次に②の製造コストについて、
これは色々な寝具に言える事ですが、敷ふとんやベッドの相談の際に話す事が多いですね。価格の高い品は色々な「手間」が掛かっています。特殊で複雑な形状にカットしたり、硬さや弾力の違う素材を何層にも重ねたり等。ただ、この手間が使う人の体型によっては逆効果になる場合もあります。
また、シンプルな構造の方が長持ちする傾向にあるので、コストを掛けて複雑な構造にして高価なんだけど、すぐにダメになってしまう事(カタチが変形してしまう事)もあります。
最後、3つ目の広告宣伝費は分かりやすいですよね。
芸能人やアスリートなどの有名人を製品のプロモーションに使うとなると「肖像権」に対して費用が発生します。テレビCMも相当な費用が掛かります。つまり主要メディアを通じてよく目にする寝具や有名人がプロモーションに使われている寝具は、その広告宣伝費が価格に添加されているのです。
主要メディアでは目にしないけど、それらと同じ品質を持つ寝具は沢山ありますからね。ただ、それを見つけるのに情報を集めだすと訳が分からなくなったりするんですけどね。
寝具の価格はこんな感じで決まっています。
なので、もし寝具に対して、
★誰も使っていない様な特別な寝具を使いたい
★世界に一つだけの寝具を使いたい
★大好きなあの有名人と同じ寝具を使いたい
そんな目的や希望があるのなら、
この様な「高級寝具」たちを是非使って欲しいな~と思います。
毎日寝具を見ている私は、実はそんな感覚になりますからね。
最近、高級なカシミヤで作った布団カバーをメーカーさんに提案されて、めちゃめちゃ高いし、家では洗えない不便なモノなんですけど、でも軽いし、持っているだけで気持ち良く感じるし、暖かいのは間違いないし、珍しいし、使ってみたいな~って感じちゃったんで(笑)
その業界に長く携わる人ほど、そんな感覚になりやすいのかもしれません。でも、それは一般的な感覚では無いですよね。この感覚を安易にお客様に押し付けちゃうのは、私は違うと思いますし、やっぱり寝具に対して一番に求めたいのは「ちゃんと眠れるかどうか」ですから。
私は普段の睡眠や寝具に不満はありません。
皆さんはどうでしょうか?
もし、今の睡眠や使っている寝具に不満があって、
寝具を替えて気持ち良く眠りたいとか、
睡眠の質を上げたいという目的が第一にあるのなら、
それぞれの寝具に必要な「要素」や「条件」をまず知っておきましょう。
もちろんカタチさえ寝具なら良いって事じゃなないので、それなりに費用は掛かります。
ただ、その要素や条件をシンプルに押さえて選べば、
■ 自分に合った枕は1万円~2万円
■ 敷ふとんやマットレスはSサイズで2万円~6万円
■ ベッドマットレスはSサイズで4万円~15万円
■ 健康敷ふとんはそもそも本当に必要な体の状態なのかを家族と相談しましょう
■ 羊皮のシーツは安価でお手入れも簡単な代替品もあります
肌触りは少し落ちますけど、それはSサイズで1万円~2万円
■ 羽毛布団も比較的温暖な日本でそんな高級品が本当に必要なのか
快適な暖かさを何年使いたいかによって、Sサイズで5万円~20万円
これぐらいの予算で済みます。
高価な寝具にしないと快適に眠れないんじゃないかと思っている皆さん、少しハードルが低くなりませんか?
この続き、要素や条件などを詳しく知りたい方は当店のWebサイト「こだわり寝具」のページをご覧下さい。
■当店Webサイト⇒『こだわり寝具』
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『先月の睡眠学会学術集会に参加して感じた事』
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