快眠アドバイス『木綿ふとんや羽毛ふとんは本当にダニや埃が出るのか?』 | ウメナ寝具の快眠BLOG

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静岡県三島市の「睡眠と寝具のお悩み相談室ウメナ寝具本店」の【店長(睡眠健康指導士・sleepdesigner)】が書くブログです。睡眠の話、睡眠に絡めた寝具(布団)の話、お店の情報などを載せています。

ここ最近、こんな相談でお越しになる方が増えています。


「木綿ふとんや羽毛ふとんはダニや埃が出るから使わないで、洗える化繊の布団を使って下さい」と、




医師から言われ、


「洗える化繊の布団ってありませんか?」って




相談です。


医師がそう言うんだから、ここで化繊の寝具を勧めれば良いのかもしれませんが、寝具と睡眠の専門家としての信念から、一言アドバイスを加えています。


まず、ダニについて。




木綿ふとんや羽毛ふとんがダニの温床なんて言われますが、これは正確にいうと「"お手入れしない"木綿ふとんや羽毛ふとんがダニの温床」です。


ダニは人のアカやフケを餌にしているので、人が布団を使えば嫌でもそれが布団に付着します。


布団(寝具)は素材云々ではなく人が使う事でダニが集まりやすくなり、それを防ぐために日頃の「お手入れ」が必要な道具なのです。


つまり、化繊の布団だってお手入れしなければダニの温床って事です。また布団に限らず枕やベッドなどの寝具全般に言える事ですよ。


その為、ダニの事を考えて寝具を購入するのであれば、素材ではなく「どうやったらお手入れが簡単になるか」が大切です。


まずアカやフケが布団本体に直接付着しない様に「カバー」「シーツ」を使いましょう。布団やベッドの種類によって家で洗える「キルトケット」「敷パッド」も一緒に使った方が良いでしょうね。




そしてカバーやシーツ等、家で洗えるモノは定期的に洗って下さい。布団本体やベッドは干したり、「ふとん乾燥機」を使って湿気を飛ばして、出来るだけ乾燥した状態を保ちましょう。ダニは湿度が高い環境を好みますからね。




最後に定期的に専門業者に頼んで布団やベッドを「丸洗い(クリーニング)」してもらいましょう。頻度については、その寝具を使う方の体質によります。敏感な方は当然、丸洗いの頻度は増えます。


★当店の丸洗いに関して詳しくはこちら!
当店Webサイト(お手入れ)
『ふとん・寝具の丁寧な丸洗い(クリーニング)』



この丸洗いですが、洗う事で寝具を傷めます。洋服なんかと同じです。もちろん敏感な方は丸洗いを頻繁に行わないといけないかもしれませんが、そうする事で寝具の寿命を短くしている事は頭に入れておいて下さい。


次に埃について。




まず埃は布製品全てで発生する可能性があり、綿ふとんや羽毛ふとんだから出るというものではありません。


では埃の出ない布団とか埃の出にくい布団って何を根拠にそう表現するのか、布団の中の"わた"が切れにくい事を理由にしている場合と生地が超高密度で中の"わた"が外に出にくい事を理由にしている場合の2点がほとんどです。


いずれも中のわたが外に出にくい素材や構造の事を指していますが、そもそも埃の原因を布団の"わた"だけに断定するのは無理があります


人が普通に生活すれば埃は出ますからね。ご自身の生活を振り返ってもらえれば納得してもらえると思いますが、テレビやパソコンの周辺に埃が溜まるなんて珍しい現象じゃありませんよね。




つまり布団に付着した埃が中から吹き出したモノではなく、外部からやってきたモノである可能性だって充分にあるって事です。むしろ日本の布団の品質を考えれば、そちらの可能性の方が高いと考えられます。


羽毛ふとんが良い例です。日本の場合は布団の中身の吹き出しはクレームに繋がり許されませんので、そもそも埃なんて出てこない様な超高密度の生地を使いますからね。中身が吹き出すような製品を作る事が日本では限りなく少ないのです。


ただ長年使って生地が摩耗した布団の場合は中身が吹き出す可能性が高まりますけどね。しかしそれは既に布団の寿命が尽きかけている状態です。そんな状態の羽毛布団と新品の化繊の布団を比較して優越を議論する事は前提から間違っています。


それから最近の布団は「化繊(ポリエステル等)の生地」を使った布団が非常に多くなっていますが、化繊の生地は静電気が発生しやすいです。静電気が発生しやすければ埃を吸着させやすいですからね。


テレビやパソコン等の電子機器の周辺に埃が溜まりやすいのも静電気が原因ですしね。


羽毛ふとんも最近は化繊の生地が使われる事が増えています。これが羽毛ふとんは埃が出るって思われる理由じゃないかと個人的には思っています。




その為、埃の事を考えて寝具を購入するのであれば、布団の中の素材(わたの素材)ではなく「布団の生地の素材(側生地の素材)選び」が大切です。


また、布団と一緒に使う「布団カバー」や「パジャマ」の素材にも同じ様に気を付けましょう。布団と擦れるカバーやパジャマが化繊の場合も静電気が起きやすくなります。


それと埃を寄せ付けるだけじゃなく、布団の中のわたを引っ張り出す事もあります。そのわたが摩擦で切れると埃になりますからね。


布団、布団カバー、パジャマを購入する時は品質表示を確認して、自然素材の「綿」「麻(リネンもしくはラミー)」「絹(シルク)」「毛(ウール)」と書いてあるか確認しましょう。




一応、生地に使われる主な自然素材を全て挙げましたが、綿で充分ですよ。


そして最後に、吸湿性の悪い化繊の寝具睡眠の質を悪くする可能性が高い事を忘れないで下さい。


人が快適に眠るためには「寝床内環境(布団の中の状態)」『温度33℃(±1℃)・湿度50%(±5%)』に維持する必要があります。




吸湿性の悪い化繊の寝具を使うとこれを維持する事が非常に困難になりますから。


防ダニ加工、埃が出ません、ウォッシャブル、といった「付加価値」は寝具本来の目的である快適な睡眠環境を作る機能を損なわずに付くものなら素晴らしい事だと思います。


ただ、残念ながら市場に出回る多くのその様な寝具は…。


この様なアドバイスを行い、「そうですよね。医師から言われても、ちょっと納得出来なくて。」とおっしゃる方、それでも化繊の寝具を購入される方、それぞれです。


皆さんはどうでしょうか?


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