「引き寄せの法則」(エスター・ヒックス+ジェリー・ヒックス著)

という本を教科書にして、

引き寄せの法則についてまとめてきました。

次のステップとして、

「お金と引き寄せの法則」(エスター・ヒックス+ジェリー・ヒックス著)

という本があるので、こちらをご紹介したいと思います。

 

エイブラハムが教える引き寄せの法則について書いた記事は、
下記になります。
 
「引き寄せの法則」(エスター・ヒックス+ジェリー・ヒックス著) より
 
「お金と引き寄せの法則」(エスター・ヒックス+ジェリー・ヒックス著)より
 
 
こちらでお伝えしているのは、
宇宙法則の引き寄せの法則です。
潜在意識をどうこうする引き寄せではないです。
解釈が真逆になりますので、
潜在意識系の方は読むのをご遠慮下さい。
(ちなみにこういう風に書くのも法則が働いているからです)
 
 
転換のプロセスについてご紹介しましたが、
 

「転換のプロセス」とは、
すべての物事には実は
「望むこと」と
「望みが満たされていないこと」の
二つの面があることをはっきりと認識し、
望むことを意図的に語ったり考えたりすることを指す。

「転換」すると、すべての事柄について
望ましい面を自分のなかで
活性化できる。

それができれば、
すべてについて望むほうのエッセンスが
経験のなかに現れる。

ここでとても重要なことを指摘したい。

これが望むことだと言いながら、
同時に自分の言葉を疑っていたら、
あなたの言葉は
あなたが望むことを運んではくれない。

あなたの波動としての思考が
どんな方向の創造をしているかを
本当に示しているのは、
あなたの感じ方だからだ。

「引き寄せの法則」はあなたの言葉に
反応するのではなく、
あなた自身が発している波動に作用する。

ただし、望むことと望まないことを
いっぺんに語ることはできないから、
望むことを語れば語るだけ、
望まないことは口にしなくなる。

そして今の状態ではなくて
こうなってほしいということを
真剣に語り続ければ、
やがては(それも比較的短時間で)
波動のバランスが変化する。

しょっちゅう語り続けていれば、
気分も言葉に寄り添っていく。

この「転換のプロセス」には
もっと重要な力がある。

望むものが欠けているという
ネガティブな方向に
目を向けていると思ったら、
「これは望むものではない。
それならわたしが望むこととはなんだろう?」
と自問すれば、
答えは自分のなかからわき上がってくる。

そしてその瞬間に波動の変化が始まる。

「転換」は人生がたちまちよくなる
強力なツールなのだから。

「お金と引き寄せの法則」
(エスター・ヒックス+ジェリー・ヒックス著)より

 
という説明がありました。
 
全てのものごとには、
ポジティブな見方とネガティブな見方が両方含まれていて、
あらゆるものには二極ある、
というのが法則になります。
 
いい気分がしないなと気付く度に、
ポジティブな見方をしてみようと、
考え方を変えるのが転換のプロセスです。
 
お金の引き寄せの法則について、
記事を書いてきましたが、
こちらの本でも人間関係についての説明があり、
とても参考になったので、まとめてご紹介します。
 
わたしたちの友人のジェリーは
こんなことを聞いた。

「わたしが嫌な気分になるのはたいてい、
ほかの人の苦痛を見ているときなんです。
どうすれば『転換のプロセス』を活用して、
ほかの人の苦痛を感じなくなりますか?」

わたしたちは説明した。

あなたが何に関心を向けているにせよ、
そこには見たいものと
見たくないものが両方含まれている。

あなたが苦痛を感じるのは、
あなたが見ている人が
苦痛を感じているからではない。

その人たちのなかで苦痛を感じさせる側面を
見ることをあなたが選んだからだ。

これは大きな違いである。

もちろん、その人が苦痛ではなく
喜びを感じていれば、
あなたも簡単に喜びを感じられるだろう。

だが、自分の感じ方をコントロールするのに、
状況の変化をあてにしてはいけない。

どんな状況でもポジティブな面に
焦点を定める能力を高めなくてはいけない。

そのためには、
すべての事柄には望むことと
望まないことが含まれていて、
自分がその気になれば
明るくていい気分になることを見つけられる、
ということを思い出しなさい。

もちろん目の前の何かを
ただ見ているほうが、
意図的に見たい側面に意識を向けるよりも
容易だ。

だが、明るくていい気分になることが
本当に大切なら、
ただぼんやりと見ているのではなく、
肯定的な側面を見ようという気になるだろう。

それに明るくていい気分になることに
焦点を定めれば定めるほど、
「引き寄せの法則」によって
明るくていい気分になることが引き寄せられ、
そのうちすっかりポジティブ思考になって
ポジティブでないものは
目に入らなくなるだろう。

「お金と引き寄せの法則」
(エスター・ヒックス+ジェリー・ヒックス著)より
 
"どうすれば『転換のプロセス』を活用して、
ほかの人の苦痛を感じなくなりますか?"
とあります。
 
”あなたが苦痛を感じるのは、
あなたが見ている人が
苦痛を感じているからではない。
その人たちのなかで苦痛を感じさせる側面を
見ることをあなたが選んだからだ。”
とありますが、以前、
という記事を書きました。
 
こちらでは下記の様な教えをご紹介しています。
 
ジェリー わたしは素晴らしい人生を
楽しんでいますが、周りの世界には
とても辛い思いをしている人たちがいます。
誰もが苦痛のない人生を送るために、
わたしには何ができるのでしょうか?

エイブラハム あなたには
他人の経験を創造することはできない。
他人に代わって思考することはできないから、
それぞれが考える思考、発する言葉、あるいは行動が、
その人たちの「内なる存在」からの
感情的な反応(苦しみ)を引き起こしている。

その人たちは望まないことに思考を向けることによって、
自分で苦しみを創造している。

さて、あなたに何ができるかと言えば、
喜びの実例を示すことだ。

望むことだけを考える者、
望むことだけを口にする者、
望むことだけを実行する者、
─したがって、
喜びの感情だけがわく存在になってみせることだ。

ジェリー それならできます。
自分は自分が望むことや喜びに焦点を定め、
人がそれぞれ経験するのを受け入れることを
学べばいいんですね。
それではわたしが人の辛い体験に焦点を定めると、
自分でも辛い体験を創造してしまいますか?
そうしたらその辛い体験の例を示すことになりますね。

エイブラハム 誰か辛い思いをしている人と出会い、
その辛い状況を見たあなたは、
その人が辛い状況から脱出する方法を
見つけることを願うとする。

それなら、その人の苦痛は
一瞬あなたをかすめるだけで、
あなたはすぐにその人の楽しい状況に思考を向ける。

そのあと、その人が辛い状況を見事に解決することに
揺るがぬ関心を集中していれば、
あなたは苦痛を感じないし、
その人が解決策を見つけるきっかけになることも
できるだろう。

それが真の励ましだ。

しかし、その人の苦痛や苦痛の原因となっている
状況にだけ焦点を定めていたら、
あなた自身のなかにそれと一致する波動が起こり、
望まないことを引き寄せて
あなたも苦痛を感じ始めるだろう。

ジェリー それでは、自分が喜びを求め続けることが
鍵なんですか?
そういう実例を示し、
人の場合はそれぞれが自分で(どんな方法であれ)
選んだ体験をするのを許容する
─心から許容する─それでいいんですか?

エイブラハム 実際、人の場合はそれぞれが
自分で引き寄せた体験をするのを見ているしかない。

あなたが人に代わって考えたり
波動を起こしたりすることはできないからだ。

したがって、
人に代わって何かを引き寄せることもできない。

真に「許容し可能にする」とは、
人が何をしようと、
自分自身はバランスをとって自分の喜びを
感じていることだ。

あなたがバランスのとれた状態で、
自分自身の「内なる存在」とつながり、
宇宙の素晴らしい生命の源と調和し、
そのうえで他人に関心を定めれば、
その人たちのためにもなる。

その人たちの関心の対象となるあなたが
心地よければ、
それだけあなたの前向きな影響力は大きくなる。

人がそれぞれ望む(あるいは望まない)
生き方をすることを
「許容」できるようになれば、
人が何をしていてもそれで自分が
ネガティブな感情になることはない、
とわかるだろう。

あなたが「許容し可能にする者」になったら、
すべての人の体験を眺めて喜びを感じるだろう。

あなたの質問に答えて三つの「法則」のうちの
重要なことを説明しているうちに、
話が一巡したようだ。

「引き寄せの法則」はあなたの思考の
波動に応じて働く。

意図的に心地よい思考を選ぶことで、
あなたは「内なる存在」、
真のあなたという存在につながることができる。

あなたが真の自分とつながっていれば、
あなたが関心を向ける人たちは
誰でもその恩恵を受ける。

そしてもちろんあなたは喜びを感じる!

やがて、あなたは自分の感情に敏感になり、
思考を意図的に方向づけることに習熟して、
いつも前向きの引き寄せが働く状態になるだろう。

そのときに初めて、
あなたは人がそれぞれ選んだ体験を
創造するのを安らかに見られるようになる。

自分は望まないことに影響されないこと、
すべては自分の思考を通じて
招き寄せていることを理解したとき、
あなたは(どんなに近しい人であっても)
他人の生き方に二度と脅かされなくなる。

他人の生き方が
あなたの体験に入り込むことはないのだから。

「引き寄せの法則」(エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックス著)より

 

”その人が辛い状況を見事に解決することに
揺るがぬ関心を集中していれば、
あなたは苦痛を感じないし、
その人が解決策を見つけるきっかけになることも
できるだろう。
それが真の励ましだ。”

という箇所が、転換した捉え方になりますよね。

 

”実際、人の場合はそれぞれが
自分で引き寄せた体験をするのを見ているしかない。
あなたが人に代わって考えたり
波動を起こしたりすることはできないからだ。

したがって、
人に代わって何かを引き寄せることもできない。”

というのが基本的なことで、

自分の経験は自分が創り出している、

自分の思考の結果になる、というのが法則なので、

苦しそうに見える人自身も、

その様な結果を受け取る思考を選択した、

ということになります。


”真に「許容し可能にする」とは、
人が何をしようと、
自分自身はバランスをとって自分の喜びを
感じていることだ。”

とあり、これはちょっと冷たいなと、

感じる部分かもしれませんね。

 

自己中心的な人生観(エイブラハム)

という記事も書いています。

 
”だが、自分の感じ方をコントロールするのに、
状況の変化をあてにしてはいけない。
どんな状況でもポジティブな面に
焦点を定める能力を高めなくてはいけない。”
とありました。
皆が幸せな顔していれば、
私も幸せになれるのよ!というのをやめなさい、
ということですよね。
 
何故かと言うと、
”すべての事柄には望むことと
望まないことが含まれていて、
自分がその気になれば
明るくていい気分になることを見つけられる”
からです。

 

ジェリー わたしたちが
大事に思っている人の身が心配で、
ついつい悪いことを予想してしまうことがあります。
人の人生に問題が起こるのではないかと
考えているだけで、
実際にその人に
不運なことが起こる場合がありますか?

エイブラハム あなたがたは
他人の経験を創造することはできない。
他人に代わって波動を出すことは
─そこがその人の作用点になる─できないからだ。

しかし、あなたがたが長い期間、
何かに思考の焦点を定めていて、
その思考が強力になり、
さらに強い感情を伴う場合、
それが相手の思考に影響を及ぼすことはあり得る。

ほとんどの人はたいてい
自分が見ることに反応して波動を出している、
ということを思い出してごらん。

だから心配するあなたの不安そうな表情を見れば、
あるいは心配して書き送る言葉を目にすれば、
相手の思考も
望まない方向へ向く可能性はある。

誰かの役に立ちたいと思ったら、
その人が望むとおりの姿で見てやることだ。

そういう影響なら与えたいのじゃないか。

ジェリー 誰かに「プログラム」されて
何かを信じるように仕向けられているとしたら、
そしてその信念がもう自分の人生にとって
望ましいものではないと気づいたら、
その信念を消すことはできますか?

エイブラハム ネガティブな暗い影響の原因は、
大きく言って二つある。

一つは他人の影響。
もう一つは自分自身の過去の習慣だ。

時間とともに思考のパターンができるので、
新しい欲求に調和した新しい考え方をするよりも、
つい古いパターンどおりの思考に落ち込みやすい。

これは関心を新しい方向に向けるために
意識してちょっとした努力をするかどうか、
つまり意志の問題だ。

あなたの言う「プログラム」とは、
自分が何かに焦点を定め、
その焦点に「引き寄せの法則」が作用して
力強く成長した結果にすぎない。

また「プログラム」の一部は
単に現在の社会への健やかな同化にすぎない。

だが、実際にあなたがたの
成長の妨げになるものもある。

練習を積めば二つの違いがわかるようになるし、
自分の思考を自分が選んだ方向へと
向けられるようになる。

実はそれが「意図的な創造」ということだ。

「引き寄せの法則」(エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックス著)より

 

”ほとんどの人はたいてい
自分が見ることに反応して波動を出している、
ということを思い出してごらん。
だから心配するあなたの不安そうな表情を見れば、
あるいは心配して書き送る言葉を目にすれば、
相手の思考も
望まない方向へ向く可能性はある。
誰かの役に立ちたいと思ったら、
その人が望むとおりの姿で見てやることだ。”

とありますが、

自分が周囲の状況に影響を受ける様に、

相手もまた影響を受けてしまいます。

そうやって、ネガティブな連鎖が起こってきますので、

まず自分から断ち切るようにします。

 

 

 


「お金と引き寄せの法則」からは、

問題のある状況を変えるには(エイブラハム)

事前に練習をする(エイブラハム)

という記事を書きました。
 
ある若い父親は、
幼い息子が毎晩おねしょをするので
困り果てていた。

毎朝ベッドや寝巻きが濡れているのを見て
うんざりしてイライラするだけでなく、
こんなことがいつまでも続いたら
子どもの精神面にどんな影響が出るか
ということも心配だった。

正直言って、
息子がいつまでもおねしょをするのが
恥ずかしくもあった。

「もう大きいのに」と
父親はわたしたちに嘆いた。

わたしたちは尋ねた。
「朝、子ども部屋へ行くと、
どうなりますか?」

「そうですね。
部屋に入るとすぐ、おねしょしたな、
と匂いでわかります」
父親は答えた。

「そのとき、どんな気分がしますか?」

「お手上げだ、腹が立つ、イライラする。
こんなことがいつまで続くんだ、
どうしていいかわからない」

「息子さんになんと言いますか?」

「さっさと濡れた寝巻きを脱いで
バスタブに入りなさい、と言います。
もう大きいのに、こんなこと、
前にもさんざん言われただろう、って」

わたしたちは父親に、
実はあなたがおねしょを長引かせていると言って、
こう説明した。

「あなたの気分が状況に支配されているときには、
自分が影響を与えて状況を変えることはできない。
だがその状況のなかでどう感じるかを
自分でコントロールできれば、
影響を与えて状況を変えることができる」

例えば、息子さんの部屋に入って
望ましくないことが起こったと気づく。

望まないことが起こったと認識したら、
そこで立ち止まって
自分が望むのはなんだろうと問いかけ、
さらにどうしてそれを望むのかと自問して、
気持ちを転換する。

そうすれば
すぐに明るくていい気分になれるだけでなく、
まもなく前向きの影響力が働いた結果を目にするだろう。

「あなたは何を望んでいるのですか?」
わたしたちは聞いた。

父親は答えた。
「息子がおねしょせずに楽しく目覚めること、
おねしょして恥ずかしいと思うのでなく、
おねしょしなかったとプライドを持つことです」

この父親は望むことに焦点を定め、
そのプロセスで自分の願望との調和を
取り戻して気分が楽になった。

わたしたちは言った。
「あなたがそんなふうに考えれば、
望ましくないことではなく
望むこととの調和があなたからにじみ出る。
そうすればあなたは息子さんにもっと
前向きの影響力を与えることができます。
そのときは、こんなふうに言うでしょう。
『ああ、これも成長過程の一つだ。
みんなが通ってきた道だし、
おまえはどんどん成長しているものね。
さあ濡れた寝巻きを脱いでバスタブにお入り』と」

まもなくこの若い父親は、
おねしょが止まったとうれしそうに報告した。

「お金と引き寄せの法則」
(エスター・ヒックス+ジェリー・ヒックス著)より

 

という息子のおねしょに悩む父親の例では、
”「あなたの気分が状況に支配されているときには、
自分が影響を与えて状況を変えることはできない。
だがその状況のなかでどう感じるかを
自分でコントロールできれば、
影響を与えて状況を変えることができる」
例えば、息子さんの部屋に入って
望ましくないことが起こったと気づく。
望まないことが起こったと認識したら、
そこで立ち止まって
自分が望むのはなんだろうと問いかけ、
さらにどうしてそれを望むのかと自問して、
気持ちを転換する。
そうすれば
すぐに明るくていい気分になれるだけでなく、
まもなく前向きの影響力が働いた結果を目にするだろう。”
というアドバイスがありました。
 
ある女性がこんなことを言った。
 
「休暇中に三度か四度、
パーティーに呼ばれています。
招待を聞いたとたん、こう考えたのです。
『ああ、メアリもきっと出席するわね。
彼女はきっとゴージャスなかっこうで行くんだわ』
すると、たちまちわたしは自分と
ほかの人を比べだしました。
でも、本当はそんなことはやめて、
自信を持って出かけ、
誰が来ていようともパーティーを楽しみたい。
こんな自意識を転換して、
肯定的な側面を探す方法を教えてもらえませんか。
こんなふうじゃ、
パーティーにも行きたくない気分です」

わたしたちは説明した。

パーティーに出席することを考えて、
あなたの自意識が拡大されて嫌な気分になったとしても、
それはパーティーのせいでも
メアリのせいでもない。

ほかの人との関係は複雑すぎて、
子ども時代にさかのぼってみても
整理しにくいことが多いが、
そんなことは実はどうでもいい。

あなたにはたった今
肯定的な側面と否定的な側面を見つけ出す
─望むことを考えるか
望まないことを考えるかを決める─
力がある。

そのプロセスをたった今初めても、
最初のパーティーの数日前に始めても、
あるいはパーティーに出かけるまで待っても、
するべきことは同じだ。

そこにピントを合わせたら、
明るくていい気分になることを探しなさい。

自分の心のなかで起こることは
コントロールしやすいから、
たいていはパーティーの最中よりも、
その前に状況の肯定的な側面を見つけるほうが簡単だ。

こうなるといいなという状況を想像して、
ポジティブな反応を練習すれば、
実際にパーティーに行ったとき、
数日前から練習していたように
自分をコントロールできるだろう。

明るくていい気分と
嫌な気分に同時になることはあり得ない。

望むことと望まないことに
同時にピントを合わせることはできない。

パーティーに出る前にいいことや望むことに
思考を向けるように心がけていれば、
「引き寄せの法則」によって
明るくていい気分になること、
望むことが引き寄せられてくる。

単純なことだ。

これからパーティーで今までとは
違う気分になりたいなら、
今までとは違うストーリーを語るように
しなくてはいけない。

これまであなたが語っていたストーリーは
こんなふうだった。

「わたしがパーティーに招かれたのは
夫のおかげ、それだけだ。

本当はわたしがいてもいなくても
どうでもいい、とみんな思っている。

わたしはこの会社の仕事とは
関係がないし、
彼らが興味を持っていることのほとんどが、
わたしには理解できない。

わたしはよそ者だわ。

メアリはわたしみたいなよそ者だと
感じていない。

あの人が自信たっぷりなことは、
服装や態度からよくわかる。

メアリのそばにいると、
自分が魅力がなくて、
スマートでなくて、
何もかも劣っていると感じる。

ほんとに嫌な気分。

来なければよかった」

そこでもっと気分が明るくなるストーリーの
一例を挙げよう。

「わたしの夫は会社で尊敬されている。

ときどき社員と配偶者がともに交流できる
チャンスを会社が作ってくれるのは
本当にいいことだ。

誰もわたしが
会社の内部事情に詳しいだろうなんて
期待していない。

それどころか、パーティーでは
仕事以外のことを考えられて楽しいと
思っているんじゃないかしら。

世界は夫の会社よりずっと大きいし、
人生にはいろいろなことがある。

わたしは会社には行ったことがないから、
かえって新鮮に感じてもらえるだろう。

だってあの人たちのトラブルと
わたしは無縁だもの。

メアリは明るくて親しみやすそうに見える。

彼女も会社の人事抗争や問題とは
なんの関係もない。

彼女を見ていると楽しい。

おもしろそうな人だ。

あの服はどこで買ったのかしら。
本当にすてきな服を着ているわね。」

おわかりだろうが、

今まで感じたすべての不安を
解消する必要はないし、
このパーティーで自意識の問題を
解決しようとしなくてもいい。

何かポジティブな面にピントを合わせて
気分が明るくなるのを
感じさえすればいい。

そのうちにメアリを見ても
いら立たなくなるし、
友達になれるかもしれない。

どっちにしても決めるのはあなただし、
あなたの波動がそれを実現するのだ。

「お金と引き寄せの法則」
(エスター・ヒックス+ジェリー・ヒックス著)より
 
パーティーに行く予定の女性の例では、
”自分の心のなかで起こることは
コントロールしやすいから、
たいていはパーティーの最中よりも、
その前に状況の肯定的な側面を見つけるほうが簡単だ。
こうなるといいなという状況を想像して、
ポジティブな反応を練習すれば、
実際にパーティーに行ったとき、
数日前から練習していたように
自分をコントロールできるだろう。”
といった事前に練習する方法を紹介していました。
 
どちらも、ネガティブな気分になったら、
望まないことを考えているので、
ポジティブな気分になる様なことを考えよう、
ということになります。
 
何を望んでいるのかな?と自分に問いかけたり、
こうなるといいなという状況を想像したりする、
という方法が挙げられていますよね。
 
望まない状況を経験すると、
たぶん自分を正当化しようと思うのだろうが、
どうしてそんなことになったのか
説明しなければならない気になる。

だが、言い訳したり、
正当化したり、
合理化したり、
誰かあるいは何かを責めたくなる間は、
ネガティブな引き寄せの状態にとどまる。

どうして思うとおりにならなかったのかを
説明する言葉は、
すべてネガティブな引き寄せを持続させる。

どうして望まないことを経験したのかを
説明している間は、
望むことに焦点を定められない。

ネガティブな面とポジティブな面に
一度に焦点を定めることは不可能なのだ。

また、どこからトラブルが始まったかを
見きわめようとして
次のような質問をしても、
ネガティブな引き寄せを持続させるだけだ。

「このトラブルの原因はなんなのか?」
「こんな望まない状況になった理由はなんなのか?」

もっといい経験をしたいと思うのは自然だし、
だから解決策を求めるのも当然だ。

だが、まじめに解決策を求めることと、
問題を強調して
解決策の必要性を正当化しようとすることは、
まったく別の話である。

何かが自分の望むとおりになっていないと気づくのは
大切だ。

だが、それがわかったら、
早く解決策のほうへ関心を向けたほうがいい。

問題をしつこく探っていたのでは、
解決策の発見が妨げられる。

問題の波動と
解決策の波動とでは周波数が違うのだ。

「お金と引き寄せの法則」
(エスター・ヒックス+ジェリー・ヒックス著)より
 
起こってしまった問題について、
しつこく、しつこく考えるのではなくて、
解決策の方に関心を向けましょうということでした。
 
私自身がこういったことに挑戦して、
しみじみ思うのは、
思考習慣が足を引っ張ってしまうということで、
ポジティブなことについて考えていても、
今まで通りだと、でも…やっぱり…と、
否定してしまう傾向があるのです。
あ、ほら、いい気分ではないな、
という風に、自分を観察する様にすると、
嫌なことがあったというよりも、
嫌な気分になるような考え方ばかりを、
続けているということが分かってきます。
 
これは、お金でも健康でも同じパターンで、
人間関係だと、相手が問題を抱えている、
という風に考えてしまいますが、
実際は、
”その人たちのなかで苦痛を感じさせる側面を
見ることをあなたが選んだからだ”
とある様に、自分で選択していることです。
苦痛を感じている人を、
自分で創り出しているのです
 
”明るくていい気分になることが
本当に大切なら、
ただぼんやりと見ているのではなく、
肯定的な側面を見ようという気になるだろう。
それに明るくていい気分になることに
焦点を定めれば定めるほど、
「引き寄せの法則」によって
明るくていい気分になることが引き寄せられ、
そのうちすっかりポジティブ思考になって
ポジティブでないものは
目に入らなくなるだろう。”
とあります。
 
意識してポジティブな側面を見ようとする、
ポジティブな捉え方をすることを、
繰り返す様にして、
思考習慣を変えていきましょう、
ということですよね。
 
自分自身の問題なんだな、
ということに気付くのが必要で、
私はこれを自他の境界線を引く、
とよく書いています。
エイブラハム達は、
許容し可能にすると伝えていますね。
 
これが理解出来ると、
誰か他の人のせいにして、
無意味な怒りや不安を感じることが、
なくなってくると思います。