「引き寄せの法則」(エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックス著)

という本を教科書にして、

引き寄せの法則についてまとめてきました。

次のステップとして、

「お金と引き寄せの法則」(エスター・ヒックス+ジェリー・ヒックス著)

という本があるので、こちらをご紹介したいと思います。

 

あるホテルでのトラブルの例をご紹介しました。

 

そのなかにオースティンのホテルもあったが、
ここはエスターが予約し、
契約書にサインし、
数日前に確認の電話を入れても、
セッションがあるのをしょっちゅう忘れた。

それでもホテルは(到着した二人を見てびっくりしても)
いつも会場を提供してくれたが、
ジェリーとエスターにとっては、
参加者が来る前に急いで会場を準備してくださいと
スタッフをせきたてるのは嫌なものだった。

ついにエスターが言った。
「どこか別のホテルを探さなくちゃね」

わたしたちは言った。
「それもいいかもしれない。
だが忘れないように。
あなた自身はいつもついてまわるよ」

「それ、どういう意味ですか?」
エスターはちょっと心外らしかった。

わたしたちは説明した。
「あなたが欠乏という視点から行動するなら、
その行動はきっと非生産的なものになる。
それどころか、
たぶん新しいホテルも
前のと同じだってことになるだろう」

ジェリーとエスターはこれを聞いて笑い出した。
既に同じ理由でホテルを変えたことがあったからだ。

「お金と引き寄せの法則」
(エスター・ヒックス+ジェリー・ヒックス著)より
 
予約したのに、予約を忘れるホテルなのですが、
そのホテルだけではなくて、
前にも同じ様なことがあって、
ホテルを変えたことがあったそうです。
何故このようなことが起きるのか?
 
エスターは、ホテルが予約を忘れたのは
仕事に不熱心だからでも
いい加減だからでもなかった、と気づいた。

そうではなくて、
スタッフたちはエスターのホテルに対する
支配的な思考に影響されていただけなのだ。

要するにスタッフたちは
エスターのネガティブな思考に
逆らいきれなかったのである。

「お金と引き寄せの法則」
(エスター・ヒックス+ジェリー・ヒックス著)より
 
エスターさんがネガティブな思考をしていたから、
それを現実化する為に、
予約を忘れるということが起きてしまったそうです。
自分の思考が周りに影響を与える、
これは現実というのは、
自分だけではなくて、
周囲の人や様々な存在達との共同創造だからです。
何かを経験している時に、
その責任は自分にあります。
でも、他者の行動や考えをコントロールすることは出来ないので、
自分自身をコントロールします。
エイブラハムたちはこの状況を変える為に、
下記の方法を伝えました。
 
わたしたちは、新しいノートを買って
表紙に「肯定的な側面の本」と書き、
1ページ目に
「オースティンの〇〇ホテルの肯定的な側面」と書きなさい、
と助言した。

そこでエスターは書き始めた。

「設備がきれい。
清潔。
場所がいい。
高速道路に近くてわかりやすい。
いろいろな大きさの部屋があって、
参加者の人数に合わせて使える。
ホテルのスタッフはいつも感じがいい……」

こうして書いているうちに、
エスターがホテルに抱いていた気分は
ネガティブなものからポジティブなものへと変化し、
気分がよくなったとたんに、
ホテルから彼女が引き寄せるものも変化した。

エスターは「いつも準備を整えて待っていてくれる」
とは書かなかった。

そんな経験はしたことがなかったからで、
そんなふうに書いたら矛盾した感情か
抵抗する気分、
自分を正当化したい気分がわいてきただろう。

明るくていい気分になりたいと考えて、
ホテルの感じのいいところに
意図して関心を向けたために、
ホテルについてのエスターの
引き寄せの作用点が変化した。

「お金と引き寄せの法則」
(エスター・ヒックス+ジェリー・ヒックス著)より
 
経験していないことは書かずに、
見方を変えて、
肯定的に捉えることが出来る面を探しました。
 
これは、ホテルが予約を忘れるなんて、
とんでもないことだ。
絶対に許せない。
こんなことをするなんておかしいという感じで、
受け入れず許すことが出来なければ、
いつまでもネガティブな側面に思考を向けて、
同じ様な事が起こり続けるということでもありますよね。
 
自分自身に、
嫌だなと思う出来事が起きている最中に、
そこに思考を向けずに、
そこから肯定的な側面を探し出しなさい、
と言われたら簡単なことではないなと感じます。
 
このホテルの様な場面では、許せない、
罰したいといった気持ちが湧いてしまうこともあります。
でも、もし状況を変えたいのなら、
そういう執着を手放して、
思考を転換する必要があります。
 
望まない状況を経験すると、
たぶん自分を正当化しようと思うのだろうが、
どうしてそんなことになったのか
説明しなければならない気になる。

だが、言い訳したり、
正当化したり、
合理化したり、
誰かあるいは何かを責めたくなる間は、
ネガティブな引き寄せの状態にとどまる。

どうして思うとおりにならなかったのかを
説明する言葉は、
すべてネガティブな引き寄せを持続させる。

どうして望まないことを経験したのかを
説明している間は、
望むことに焦点を定められない。

ネガティブな面とポジティブな面に
一度に焦点を定めることは不可能なのだ。

また、どこからトラブルが始まったかを
見きわめようとして
次のような質問をしても、
ネガティブな引き寄せを持続させるだけだ。

「このトラブルの原因はなんなのか?」
「こんな望まない状況になった理由はなんなのか?」

もっといい経験をしたいと思うのは自然だし、
だから解決策を求めるのも当然だ。

だが、まじめに解決策を求めることと、
問題を強調して
解決策の必要性を正当化しようとすることは、
まったく別の話である。

何かが自分の望むとおりになっていないと気づくのは
大切だ。

だが、それがわかったら、
早く解決策のほうへ関心を向けたほうがいい。

問題をしつこく探っていたのでは、
解決策の発見が妨げられる。

問題の波動と
解決策の波動とでは周波数が違うのだ。

「お金と引き寄せの法則」
(エスター・ヒックス+ジェリー・ヒックス著)より
 
 
この転換は素早く出来た方がいいのですが、
とにかく最初の段階では、
自分はネガティブな気持ちになっているなと、
自覚することだと思います。
もっといい気分になりたい、
そう思うところから、
変わろうという方向に転換するのです。
 
 
ある女性がこんなことを言った。
「休暇中に三度か四度、
パーティーに呼ばれています。

招待を聞いたとたん、こう考えたのです。

『ああ、メアリもきっと出席するわね。
彼女はきっとゴージャスなかっこうで行くんだわ』

すると、たちまちわたしは自分と
ほかの人を比べだしました。

でも、本当はそんなことはやめて、
自信を持って出かけ、
誰が来ていようともパーティーを楽しみたい。

こんな自意識を転換して、
肯定的な側面を探す方法を教えてもらえませんか。

こんなふうじゃ、
パーティーにも行きたくない気分です」

わたしたちは説明した。

パーティーに出席することを考えて、
あなたの自意識が拡大されて嫌な気分になったとしても、
それはパーティーのせいでも
メアリのせいでもない。

ほかの人との関係は複雑すぎて、
子ども時代にさかのぼってみても
整理しにくいことが多いが、
そんなことは実はどうでもいい。

あなたにはたった今
肯定的な側面と否定的な側面を見つけ出す
─望むことを考えるか
望まないことを考えるかを決める─
力がある。

そのプロセスをたった今初めても、
最初のパーティーの数日前に始めても、
あるいはパーティーに出かけるまで待っても、
するべきことは同じだ。

そこにピントを合わせたら、
明るくていい気分になることを探しなさい。

自分の心のなかで起こることは
コントロールしやすいから、
たいていはパーティーの最中よりも、
その前に状況の肯定的な側面を見つけるほうが簡単だ。

こうなるといいなという状況を想像して、
ポジティブな反応を練習すれば、
実際にパーティーに行ったとき、
数日前から練習していたように
自分をコントロールできるだろう。

明るくていい気分と
嫌な気分に同時になることはあり得ない。

望むことと望まないことに
同時にピントを合わせることはできない。

パーティーに出る前にいいことや望むことに
思考を向けるように心がけていれば、
「引き寄せの法則」によって
明るくていい気分になること、
望むことが引き寄せられてくる。

単純なことだ。

これからパーティーで今までとは
違う気分になりたいなら、
今までとは違うストーリーを語るように
しなくてはいけない。

これまであなたが語っていたストーリーは
こんなふうだった。

「わたしがパーティーに招かれたのは
夫のおかげ、それだけだ。

本当はわたしがいてもいなくても
どうでもいい、とみんな思っている。

わたしはこの会社の仕事とは
関係がないし、
彼らが興味を持っていることのほとんどが、
わたしには理解できない。

わたしはよそ者だわ。

メアリはわたしみたいなよそ者だと
感じていない。

あの人が自信たっぷりなことは、
服装や態度からよくわかる。

メアリのそばにいると、
自分が魅力がなくて、
スマートでなくて、
何もかも劣っていると感じる。

ほんとに嫌な気分。

来なければよかった」

そこでもっと気分が明るくなるストーリーの
一例を挙げよう。

「わたしの夫は会社で尊敬されている。

ときどき社員と配偶者がともに交流できる
チャンスを会社が作ってくれるのは
本当にいいことだ。

誰もわたしが
会社の内部事情に詳しいだろうなんて
期待していない。

それどころか、パーティーでは
仕事以外のことを考えられて楽しいと
思っているんじゃないかしら。

世界は夫の会社よりずっと大きいし、
人生にはいろいろなことがある。

わたしは会社には行ったことがないから、
かえって新鮮に感じてもらえるだろう。

だってあの人たちのトラブルと
わたしは無縁だもの。

メアリは明るくて親しみやすそうに見える。

彼女も会社の人事抗争や問題とは
なんの関係もない。

彼女を見ていると楽しい。

おもしろそうな人だ。

あの服はどこで買ったのかしら。
本当にすてきな服を着ているわね。」

おわかりだろうが、

今まで感じたすべての不安を
解消する必要はないし、
このパーティーで自意識の問題を
解決しようとしなくてもいい。

何かポジティブな面にピントを合わせて
気分が明るくなるのを
感じさえすればいい。

そのうちにメアリを見ても
いら立たなくなるし、
友達になれるかもしれない。

どっちにしても決めるのはあなただし、
あなたの波動がそれを実現するのだ。

「お金と引き寄せの法則」
(エスター・ヒックス+ジェリー・ヒックス著)より
 
子ども時代のことはどうでもいいとありますが、
今の捉え方も変わると、
過去のことも同時にひっくり返る状態になります。
今、目の前のことというのは、
過去の積み重ねで、過去のいつかの原因が、
結果として返ってきているのです。
かつて乗り超えられなくて苦しんだ課題も、
今、目の前に現れた時に、
別の見方を採用してみることで、
苦しいという記憶も塗り替えられてきます。
過去に遡って内観するのではなくて、
今、目の前のことを通して、
過去も同時に内観するという感じです。
 
経験していく中で、
いつも苦手だったパターン、
ショックを受けて落ち込むパターンが来る時に、
同じ様に反応するのではなくて、
向き合って、別の選択をしてみようと、
自分の中から肯定的な捉え方を探すと、
そのいつものパターンが、
ネガティブなものではなくなるのです。

 

でもこれは、乗り超えられるまで、

何度も何度も来ますよね。
 
肯定的な側面を見つける、
いいことや望むことに思考を向けるという時、
何度もこちらで指摘、赤ペンしている、
他人軸の方法だと、
「メアリがパーティーに来ないことを意図する」とか
「メアリが優しくなることを意図する」とか
「私が一番美人だと思われることを意図する」とかやります。
嫌な事は無理してやらなくていいんだという引き寄せ界隈の人も、
多いですよね。
嫌なら行かなきゃいいというのも、
別に悪いことではないですけれども、
自信を持って出掛けて、
誰が来てもパーティーを楽しみたいというのが、
この人の望みなのだから、
パーティーに行かないという選択は、
望みではないですよね。
 
実際の状況そのものは何も変わらないのだけれども、
今までの見方を手放して、
別の見方を採用してみるということなのです。
こうも考えられる、
こんな風にも言えると、
柔軟にあれこれ考えてみると、
よいなと思えるところが沢山見つかると思います。
 
まだ起こっていないことを、
あれこれ想像して、
駄目だという風に決めつけてしまう、
この例ではパーティーに行く前から、
行かなきゃよかったという気分を味わってしまう、
ということをよくやってしまうと思います。
行く前の今の段階で、
行って良かったとは思えない訳だけれども、
こんな風ならいいなという感じで、
望みの方に思考を向けて、
自分を卑下しないで、
自分自身も肯定的な側面で表現してみると、
自分も、周囲の人を無理に変えようとしなくてもいい、
ということも分かると思います。
 
会社について何にも知らなくてもそれが私の善さよね、と、
上記の例では自分を肯定的に捉えていますよね。
メアリさんのゴージャスな恰好も、
素敵よね!と肯定的に解釈してみるのです。
嫉妬心を覚えるということは、
いいなと思っている証拠でもありますよね。
 
 
 
例えば、雨の日。
ある人は雨で良かったと喜びます。
庭の水やりをしなくて済んだし、
あちこち埃っぽかったのが洗い流されて、
さっぱりしたなと感じます。
 
でもある人は、嫌だわと怒ります。
せっかく髪型を綺麗にセットしたのに、
これじゃあ崩れてしまうなと、
イライラしています。
 
同じ状況でも、立ち位置によって、
解釈が変わる、
これはそれぞれ内側にあるものが違うから、
同じものを見ても、
違う捉え方をするのです。
これが鏡ね。
 
他人軸の人は、自分が雨が欲しいと思ったから、
雨になったんだわ!
雨を降らせたのは私のお陰とか、
自分が設定すれば晴れにすることが出来る!とかやります。
 
雨が降ったというのは、
誰か一人が起こすことではなくて、
共同創造なので、
他の人々とか地球さんとか宇宙とか、
様々なことが原因になっています。
もちろん、自分が降らせたと豪語する、
他人軸の人も一因にはなっていますが、
その人だけの力ではないということです。
 

雨が降っているという事に対して、

沢山の解釈が出来るので、
どの解釈も間違いではないけれども、
逆に言えば、
雨は絶対的に善いものでもないし、
絶対的に悪いものでもないのです。
 
もし雨が降っていて嫌だなと思うなら、
晴れさせてやると思うのではなくて、
外側を変えるのではなくて、
内側を変えます。
 
雨の肯定的な側面を探したり、

雨が嫌なら望みは何かな?

どうして望むのかな?と、
自問して問題ではなく解決策の方へ、
転換して、
明るくていい気分になる考え方を探します。
 
ここで大事なのは、
雨であることは受け入れて、
どうにかしようとしないことです。
相変わらず雨なのは変わらないけれども、
自分の思考を変えて、
いい気分になるようにするのです。
雨は嫌だなと思うままにしないで、
いいなと思えるような考え方を見つけます。
そうすると、現実も変わってくる、
というのが引き寄せの法則の活用法です。
 
この時の解釈で、
他人軸の人は外側を変えようとする方に、
思考を向けています。
そうではなくて、
変わらないままの目の前の出来事を見ていても、
いい気分になる様な捉え方を探し続けて、
いい気分を持続させる、
少しずつ続けてどんどんいい気分になっていく、
そうすると目の前の現実が内面に応じて、
変わっていくのです。
 
今、直面している出来事に対して、
パニックに陥ってしまった時など、
上記の様な簡単であまり感情移入しなくても済む例えに、
置き換えて、整理することがよくあります。
そうすると、自分がすべきことが見えてきます。
 
下記をご紹介しましたが、
 
ときには不快な状況のただなかで、
なんとか肯定的な側面を探そうと
苦労するかもしれない。
     
耐え難いこともあるし、
影響が大きすぎて、
ひどすぎて、
ポジティブな面なんか
まったく見つからないと
思うこともあるだろう。

だがそれは今ピントが合っている
ひどいことから、
望む解決策へといきなり大きな飛躍をしようと
思うせいだ。
     
言い換えれば、
今すぐに解決策となる
行動を見いだそうとしても、
今の状況ではどんな行動も
適切とは思えないだろう。

それより、この瞬間の行動に
肯定的な側面が見つからなくても
─どうすればいいのか、
どうすれば明るくて
いい気分になれるのか
わからないとしても─
自分がどう感じたいのかは
いつもわかっている、
ということを覚えておくことだ。

「お金と引き寄せの法則」
(エスター・ヒックス+ジェリー・ヒックス著)より
 
長い期間、ネガティブな感情で捉えていたものごとを、
肯定的に捉え直すのが難しいということは、
よくあると思います。
 
私は最近、トラウマが蘇ってくることが沢山あって、
今、目の前にそれが起きていないのに、
当時と同じ感情に陥ってしまうことが多いのですが、
ネガティブな気分になるとすぐ、
現実化してしまうので、困惑しています。
例えば、お皿を割ってしまうとか、
ちょっとしたトラブルに巻き込まれるとか、
子どもたちもその様子を見ていて、
私がネガティブな気分になった途端に、
何かが起こるので、
現実化が早すぎるのでは?と、
驚いていました。
 
ネガティブな感情になって、
ネガティブな出来事が起きて、
またネガティブな感情になってと、
引き寄せの法則があるので、
悪循環に陥ってしまうという感じになります。
 
自分を観察していると、
嫌だな不安だなと思った時と、
もっといい気分になる様な考え方がしたい、
別の捉え方をしようと転換し始めた時と、
同じ状況を見ていても、
全く違う出来事の様に感じました。
本当に鏡なんですよ。
 
所謂二極化という状態では、
何でもネガティブに捉える人と、
肯定的に捉え、望みに転換する人と、
同じ出来事を見ながら二手に分かれているのです。
 
ネガティブな気分になって、
ネガティブな状況になっても、
これはいい気分ではない!ということは、
分かりますよね。
私は今、ネガティブな気分になっている。
これは私が望んでいることではない。
という風に気付きさえすれば、
転換することも出来ますよね。
 
一貫して気分のいいことを考えているとき、
その思考には信じられないほどの
パワーと「てこ」の作用があることを理解し、
気分や感情が示してくれる
ナビゲーションを活用して
明るくて気分のいいことに
焦点を定めて意図的に思考を選んでいくと、
いい経験でいっぱいの人生が
簡単に実現する。

意図的に思考を選ぶことで、
ほんの少しでもホッとして
気分が明るくなれば、
解決への穏やかな道が開けるのだ。

ある状況で何をすればいいかは
わかりにくいかもしれない。
     
ときには自分が何を望んでいるのかさえ
はっきりわからないかもしれない。
     
だが、どう感じたいのかを
(ある程度まで)
知ることができないような状況は
あり得ない。

「お金と引き寄せの法則」
(エスター・ヒックス+ジェリー・ヒックス著)より
 
いきなりひっくり返すことができなくても、
ちょっとずついい気分になれるような、
考え方を積み重ねていくことで、
だんだん今陥っている状況から、
脱せる様になります。
 
多くの人たちはネガティブな感情を
望ましくないものだと思うが、
それよりも自分がどちらの方向に
焦点を定めているかを知るための
大切な導きだと思ってほしい。

この導きによって
わたしたちは波動の方向を、
どちらの方向から願望を引き寄せているのかを
知ることができるのだ。

これは「転換しなさい」と知らせる信号だから、
「警告のベル」とよんでもいいが、
わたしたちはむしろ「導きのベル」とよびたい。

「お金と引き寄せの法則」
(エスター・ヒックス+ジェリー・ヒックス著)より
 
ネガティブな感情が来たら、
警告のベルだ!導きのベルだ!
逆に今気付いて良かった!と思えると、
そこからポジティブな方向へ向いて行きます。
 
エイブラハムたちもそうなんだけれども、
霊的なガイドたちは、
欠落、否定の方向、ネガティブな思考をしている時には、
繋がれないと言います。
こちら側が上手に受信できないみたいな状態で、
ラジオで言うと、雑音が酷くて、
聞きたい番組が聞き取れない様な状態です。
しっかりチャンネルが合っていないので、
ガイド達がいくらアドバイスをしようとしても、
メッセージやサインを送っても、
受け取ることが出来ません。
 
私たちは、少なくとも私の場合は、
本気で困って助けが必要な時に、
助けて―と叫びたくなります。
その時に、助けようとしても、
こちらが受け取れる状態ではないのだ、
と言うのです。
 
だから、とにかく一旦、
ネガティブな思考を止めることを、
覚えておいて下さい。
一瞬止まるだけでも、
そこに向けてメッセージやサインを送るそうです。
ネガティブな思考に囚われてしまって、
グルグルと堂々巡りをして、
嫌な気分でい続けている時には、
誰も助けることが出来ないのです。
引き寄せの法則でいうと、
次々にネガティブなことを引き寄せている状態です。
 
毎日毎日、自分がどんな感情でいるのか?
という観察することを習慣にして、
ネガティブだなと気付いたら、
これはダメだ悪い引き寄せが始まってしまうと、
自分を裁いたり落ち込んだりしないで、
警告のベルだ!導きのベルだ!
気付いて良かった!よし、これで転換出来るぞと、
これを前向きに捉えて、
少しでもいい気分のする様な考え方を、
探してみて下さい。
 
しつこくお伝えしていますが、
私は霊的な学びを続けている中で、
ネガティブな状況が続くと、
「もう駄目だ、お終いだ、こんなことやめる!」と、
諦めてしまうことが沢山あったのです。
どうしてもネガティブな思考の習慣に、
打ち勝てない、
こんな風にひっくり返して、ひっくり返してなんて、
やっていくのは疲れてしまった。
どうせ私はもう駄目なのだ、
みたいに止まらなくなってしまって、
堕ちるところまで堕ちる、
というのを何度も繰り返しました。
 
法則や真理を学べば学ぶほど、
スピリチュアルテストが厳しくなっていって、
終りが見えないし、
(学びや成長に終わりはないので)
何も変わってないんじゃないかとか、
無駄なんじゃないかと思ったり、
全てを放り出したくなるのです。
 
そうすると恐ろしいことに、
ネガティブな引き寄せも大きくなる、
ブーメランが大きく返るという感じになるので、
何度か死ぬんじゃないかな?という思いをしました。
堕ちるところまで堕ちると、
結局、どこへも行けないのだ、
やっぱり霊的な学びの道を進むしかないのだと、
また戻ってくるのですが。
 
共に学んでいる、
ごく僅かな同志の方々に、
気を付けて欲しいなと思うのは、
こういった情報を取得したら、
責任が生じますので、
私の様にもうやめよう!と、
投げやりになってしまうと、
(それがダメな訳ではないのですが)、
大きなブーメランが返ってきて、
もっと大変になるので、
そうやって落ち込んだり諦めたりする自分を、
許してあげて、受け入れてあげて欲しいです。
私はこんなんじゃダメだ!と責めていました。
 
そうか、ネガティブな気分なんだな、
これは望みではないから、
じゃあどうしたいのかな?と、
問いかけて、
一気にポジティブにいかなくてもいいんだ、
ちょっとずつ、いい気分になる考え方を探してみようと、
橋を架けて、移動する様にして下さい。
焦らない様に。
放り投げちゃうと後が大変なんですよ。
引き寄せの法則から解釈すると、
どんどんネガティブが押し寄せる、
という感じです。
その対応に追われて、
じっくり内観できなくなります。
 
コツコツ続ける、
自分を観察するのを習慣にする、
一気にポジティブを目指さないで、
少しずつ繋げる、橋を架ける方が、
より確実だから焦らない、
といったことがポイントだと思います。