ゲームはただの道具に過ぎない | 家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

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子どもが思う存分遊ぶ(ゲーム含む)ことで、知的好奇心が育ち、それが勉強にも繋がっていく

「ゲームは悪いものだ」

 

って思っている人がいるかもしれないけど、とんでもない。

 

ゲームに良いとか悪いとかなくて、ただの道具です。

 

 

 

「ただの道具」

 

っていうのはどういうことかと言えば、

 

「使い方次第で、毒にも薬にもなる」

 

っていうこと。

 

 

 

例えば、包丁あるやん?

 

包丁は、時に料理をする道具にもなるけど、人を傷つけることもできてしまう。

 

名探偵コナ〇ンでも、

 

「凶器は包丁でした」

 

みたいなシーン出てくるよね。

 

知らんけど(知らんのかい)

 

 

 

包丁は人を傷つけることができるけど、

 

「包丁は悪いものだ」

 

って思う人っておらんやんか。

 

 

 

包丁が悪いんじゃなくて、

 

「人を傷つける使い方が悪い」

 

ってことよね。

 

 

 

料理をするのに使ったり、便利な道具として使う分には良いわけよ。

 

使い方次第で良し悪しが変わるんだから、

 

「包丁が良い/悪い」

 

のではなく、

 

「包丁の"使い方"が良い/悪い」

 

ってことよね。

 

 

 

ゲームも同じで、

 

ゲームも楽しく娯楽的な使い方をすることもできるし、

 

人と繋がったり、人が集まるためのツールとして使うこともできるし、

 

自分の能力を向上させるような使い方もできるし、

 

一方で、

 

ゲームに依存をして、自滅的な使い方をすることもできるし、

 

人を傷つけるような遊び方だってできる。

 

 

 

ゲームも、

 

「ゲームは良い/悪い」

 

っていうのがあるんじゃなくて、

 

「ゲームの"使い方"が良い/悪い」

 

っていうのがあるんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

そしたら、次に気になるのが、

 

「子どもにゲームの良い使い方をしてほしい」

 

っていうことだよね。

 

 

 

良い使い方をする子どもと、

 

悪い使い方をする子どもは

 

何が違うんでしょうか?

 

 

 

ゲームを効果的に使う子どももいるし、

 

ゲームを自滅的に使う子どももいます。

 

 

 

その違いは、

 

「親と子どもの関係性」

 

の違いです。

 

 

 

ゲームを制限したり、遊びを管理したりするような、子どもに対して、否定的で、高圧的な関わり方をすれば、子どもにストレスが溜まるよね。

 

ゲームで遊びたいのに、遊べない。

 

何でどれくらい遊ぶのかを自分で決めたいのに、決められない。

 

親と喧嘩した。

 

親から否定的なことを言われた。

 

親に怒られた。

 

「勉強しなさい」など、行動を強制された。

 

 

 

そうやって、子どもとの関係が悪くなり、子どもが強い対人不安を感じるようになると、子どもはゲームに現実逃避をし始めます。

 

それでも、親子関係が悪いままなら、ゲームへの現実逃避が常習化して、固定化していきます。

 

 

 

この状態を

 

「ゲーム依存症」

 

って言います。

 

 

 

ゲーム依存症って、

 

「ゲームが引き起こしている」

 

のではなく、

 

「悪化した親子関係が引き起こしている」

 

んです。

 

 

 

悪化した親子関係で強いストレスを感じることが「一次被害」だとしたら、

 

その親子関係から退避して、ゲームに破滅的なハマり方をして、自分を身体的にも、社会的にも追い詰めていくことは「二次被害」なんです。

 

 

 

もし、子どもがゲームにハマって、精神が狂ってるように見えたり、社会との繋がりを持とうとしなかったりしますよね。

 

その時に、

 

「ゲームを取り上げる」

 

「ゲームに制限をかける」

 

っていうのは、悪手であり、逆効果になったり、問題の先送りにしかなりません。

 

 

 

僕ら親が目を向けるべきは、

 

「親自身が子どもをどういう存在だと捉えているか」

 

「親自身が子どもの将来をどういうイメージをしているか」

 

「親自身が普段、子どもとどういうコミュニケーションを取っているか」

 

っていうところなんです。

 

 

 

そして、そういったことの根底にあるのは、

 

「親の低い自己肯定感」

 

があります。

 

10年間で僕も1000人以上の親と話してきましたけど、ほぼほぼ間違いないです。

 

 

 

 

親が自分を責めたり、他者評価を気にしたり、強い「べきねば」を持っていると、

 

子どもと建設的な関係が築けなくなり、親子関係が悪化します。

 

それでも、子どもとの適切なコミュニケーションが取れない(知らない)から、どうしていいか分からない。

 

その悪化した親子関係の中で、子どもはストレスを感じ、救いを求めて、ゲームに依存します。

 

 

 

この場合、子どもにとってゲームは「救い」なんです。

 

なので、こうした子どもから、親子関係を改善することなしに、

 

「ゲームを取り上げる」

 

「ゲームに制限をかける」

 

っていうのは、

 

「子どもから唯一の救いを取り上げる」

 

っていうことを意味します。

 

 

 

なので、ゲームを取り上げたり、制限をかけたりするのは悪手なんです。

 

僕ら親が意識を向けなきゃいけないのは、

 

「ゲーム」

 

でもないし、

 

「子ども」

 

ではありません。

 

 

 

低い自己肯定感の原因であったり、

 

低い自己評価であったり、

 

歪んだ世界観であったり、

 

コミュニケーションの取り方です。

 

 

 

そういったことを掘り下げていくと、大抵の場合、

 

「幼少期に、親との関係から学んだこと」

 

が出てきます。

 

 

 

その学んだことが誤っていて(=自分を追い詰めるような学び)、その学びを更新することなく、結婚し、親となり、今現在も持ち続けている。

 

ほんで、その学んだことの帰結として、

 

「今現在、親子間で起こっていること」

 

があるわけです。

 

 

 

全部繋がっています。

 

なので、表面的に見える、

 

「子どものゲームのやりすぎ」

 

「ゲームにのめり込んだ子ども」

 

だけを何とかしようとしても、あまり意味は無いし、上手くいきません。

 

 

 

火元を断たずに、煙を何とかしようとしてる感じです。

 

「子どもに問題がある」

 

「ゲームが悪い」

 

って思いたいんだけど、それらは煙であり、

 

「ダミーの問題」

 

なので、子どもやゲームを何とかしようとすることに成功をしても、またすぐに別の形で問題が出てきます。

 

 

 

それについては、

 

それは、子ども関係無いですね

母親への復讐

 

この辺の記事を読んでみて。

 

 

 

幼少期の親から学んだことは、その学びが更新されない限りは、延々と子どもの人生に問題を起こし続ける。

 

それは、結婚をして、親になってもそう。

 

子どもとの関係に問題が起こって、悩み、苦しむことになる。

 

 

 

今まで、自分が子どもの立場で起こっていたことが、

 

今度は、親の立場で起こるだけ。

 

同じようなことが起こってる。

 

 

 

それがダメだというわけじゃなくて、

 

「ちょうど今、それに向き合う時が来ているんだよ」

 

っていうこと。

 

 

 

子どもを何とかしようとせず、

 

ゲームを何とかしようとせず、

 

向き合って、考えて、思い出していって、

 

「そうか、自分で自分を認めてもいいんだ」

 

「私は幸せに生きてもいいんだ」

 

「この世界は何も怖いことなくて、優しい世界だった」

 

っていうようなことに気付いていくだけ。

 

 

 

そしたら、子どもとの関係が良くなっていく。

 

子どもとの関係が良くなれば、子どもが感じていた対人不安が解消されてくる。

 

対人不安が解消されれば、もうゲームに依存する必要は無くなる。

 

健全な遊び方ができるようになり、ゲームとそれ以外の活動とのバランスも取れるようになってくる。

 

 

 

ゲームで楽しんだり、

 

ゲームでより難しい課題に挑戦したり、

 

ゲームを通じて人と繋がったり、

 

ゲームで人が集まる場を作ったり、

 

ゲームをやめたり、

 

ゲームはやりつつ、勉強を始めたり、

 

ゲームはやりつつ、学校に行ったり・・・

 

 

 

そういった健全な遊び方ができるようになってくる。

 

そういう遊び方は、自分を追い詰めないし、誰かに迷惑をかけていない。

 

それどころか、自分を幸せにし、自分の周りの人たちも幸せにしている。

 

 

 

これが

 

「ゲームの良い使い方」

 

だよね。

 

 

 

 

 

 

 

ゲーム自体に良し悪しは無い。

 

ゲームを使う子どもがどうか、ということ。

 

子どもがどうなのかは、親子関係がどうかによって決まる。

 

親子関係がどうなっているのかは、親の自己肯定感や自己評価、世界観による。

 

 

 

つまり、

 

「親の内面的な状態が、子どものゲームの遊び方にめちゃくちゃ大きな影響を与えている」

 

っていうこと。

 

 

 

やから、親が何も変わらない状態で、

 

「ゲームを悪いものだと思って、制限をかけたり、取り上げる」

 

っていうのは、全く持って意味が無いし、時には逆効果(=子どもから救いを取り上げる)になることもあるんだ、ってこと。

 

 

 

 

 

「この話、深いな」と思った人は、シェア(リブログ)やコメントしてね!!

 

 

 

さらに、このことについて学びたい人は、こういう記事も読んでみて。

 

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