朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -41ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

誓い、憂鬱、試練、悔根、悲嘆。

光崎教授やキャシー准教授、渡瀬警部らのキャラだちがしっかりしていて面白い。

このヒポクラテスシリーズは、出たらすぐに必見だ。

8050問題や老老介護など現代の日陰の部分に焦点を当てていた。

引きこもりの40代の娘と70代の両親、同じく50代の息子と80代の両親。80代の認知症の妻を介護する70代の夫。同じく60代と元気な90代の父。キャリア官僚の60代父とロスジェネ世代30代の息子。外からは見えない複雑な家族関係や思惑が悲しい事件を生んでいった。

各検視官が自死だとか事故死と判断しても納得出来ない古手川刑事。

「死体は語る」

いつものとおり光崎教授が真実を見つけたり。

古手川刑事と栂野助教とのコンビが大活躍する回だった。

 

 <目次>

プロローグ

一 7040

二 8050

三 8070

四 9060

五 6030

エピローグ

 

1961年岐阜県生まれ。2009年『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。幅広いジャンルを手がけ、斬新な視点と衝撃的な展開で多くの読者の支持を得ている。本シリーズの第一作『ヒポクラテスの誓い』は第5回日本医療小説大賞の候補作となり、WOWOWにて連続ドラマ化された。他の著書に「彷徨う者たち」「こちら空港警察」など多数。

男女16人のさまざまな証言をもとに、オンライン・サロンの主宰の中井ルミン氏の正体に迫りくる物語。

 

人間は多面的なものだ。

対面した人によっては、その人の見え方や印象が違うことはよくある。

しかしこの女性はそんな簡単ではない。印象が良い人たちのほかこのように良くない感想や意見を持つ人たちがいるのだった。

 

息をするように嘘をつく人間、人の心を操る達人、わたしがどれだけ苦しむか結果をわかってやっていた、ああいう人には深く関わらないほうがいい、サイコパス類であり常識では理解できない異常者、とっても危険な人物、彼女を悪魔って呼ぶ人がいる、今すぐ死んでほしいものすごく苦しんで悶えて死んでほしい、能のお面みたいに表情や感情がない、……。

 

172P 自分が偉くて重要人物だと思っている、自分が途方もない業績、影響力、権力、知能、美貌、完璧な恋愛を手に入れられるという幻想を持っている、自分が特別な存在であり最も優れた人々とのみ付き合うべきだと信じている、いつも他人の称賛を必要としている、すべてが自分の功績だと思っている、人間関係の中で他者の利用することしか考えない、他人に共感することができない、他人に嫉妬することが多い、また他人が自分に嫉妬していると思い込んでいる、傲慢、横柄である。

 

これは自己愛性パーソナリティ障害だとあった。

演技的で感情的が特徴な精神障害のひとつだ。

彼女はメタ視点で自分や周囲を観察することができなかった。

そして、ある人が体験した具体的な例が挙げられていた。

173P 人を無視する、不機嫌になって周囲の人に機嫌を取らせる、他人が主役になるとへそを曲げる、特別扱いや感謝を要求する、謝らない、非を指摘されるとあなたは誤解しているだけと相手の非にする、自分の非を他人に投影し批判する、自分への批判や反論は即攻撃とみなして臨戦態勢になる、勝つまで戦う、自分の思い通りにならない相手を責め罪悪感を植え付ける、異常に頑固。

 

小説のなかだけではなく、世の中にいるかもしれない。周りが不幸になる。こういう感じの人がいたならば、対応策として、逃げる、関わらないことが一番。

179P

気づいたらのなら、逃げましょう。もう一度、言います、逃げましょう。一刻も早く。

 

1964年大阪府生まれ、群馬県育ち。2008年、第3回『幽』怪談文学賞短篇部門大賞を受賞、翌年、受賞作を表題とした短篇集『枯骨の恋』でデビュー。他の著書に「残花繚乱」「新宿遊女奇譚」など。

「介護の地方分権」

よりきめ細かい対応と住み慣れた地域で暮らせる「地域包括ケアシステム」が、来年の2025年から進められることは知りませんでした。

この地域包括ケアシステムは、団塊世代が75歳の後期高齢者になる2025年を目途として構築を図るとして2005年の介護保険法改正時から説明があったそうです。こんな重要な事項はもっと世の中に広報し説明すべきだし国民が積極的に知るべきだと思います。

 

全国民が同程度の費用で同程度の高齢者サービスを受けられるこれまでの全国共通ケアシステムではなく、地域の基礎自治体である市町村(とその住民)がその責務を負うというものになる。

また、住んでいる市町村によって地方税や医療介護の保険料の差は広がり、要介護高齢者になった時に受けられる介護サービスの内容や質も大きく変わる。

さらに、「社会保障費、特に高齢者の医療介護費の削減は不可避」となり、「介護サービスを抑制すると介護離職が激増、社会システムが破綻」する恐れがあるという。

33P

現行の医療介護制度ままだと仮定すると、2040年には、消費税は20%に、住民税や固定資産税は2から3倍に、介護保険料・健康保険料も高齢者は今の1.5倍から2倍に、現役世代は2倍以上になるということです。

これらに伴って行われるであろう各自治体の諸改革は、これまでの痛みを伴う改革や身を切る改革といった軽いものではないものだと予想されていました。

 

この地域包括システムについてです。

総合相談窓口である地域包括支援センターは、中学校区域に一ケ所を目安に設置される。

7P「重度な要介護状態になっても、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括システムの構築を推進する」

「地域包括ケアシステムは、概ね30分以内に必要なサービスが提供される日常生活圏域(具体的には中学校区)を単位として想定」

「高齢化の進展には、大きな地域差が生じているため、地域包括システムは保険者である市町村や都道府県が、地域の自主性や主体性に基づき、地域の特性に応じて作り上げていくことが必要」

 

マイナンバーの目的です。

84P マイナンバー制度の目的は社会保障制度の抜本的改革

1 高齢者の診療や薬剤の重複を防ぐ、オーバードーズ、医療重複の防止

2 医療保険証と介護保険証との紐づけによる自己負担の見直し(高額介護サービス費、高額療養費、高額介護合算療養費など)※前年度収入や金融資産に応じて負担になるかもしれない。

3 健康保険、介護保険、年金番号、雇用保険番号、生活保護受給番号など、社会保障制度の一元的管理・抜本的な改革

 

 <目次>

序章 誰にも説明できない地域包括ケアシステム(全く進んでいないように見える「地域包括ケアシステム」、地域包括ケアシステム、二つのポイント、地域包括ケアシステムは、高齢者総合施策の行政機構の変革、なぜ国は高齢者総合施策の地方分権を推し進めるのか)

第1章 未曾有の「後後期高齢社会」がやってくる(2035年、団塊の世代が後後期高齢者になる、激減する勤労世代・絶対的不足に陥る介護人材、激増する後後期高齢者の社会保障費をだれが負担するのか、社会保障費の負担を増やすと経済は疲弊する、介護サービスを抑制すると経済は破綻する)

第2章 地域包括ケアは2040年に向けた自治体破綻の一里塚(介護報酬を上げても介護人材不足は解消されない、中学校区を単位としたコンパクトな介護システムは作れない、地域包括ケアシステムが進まない決定的な理由、地域包括ケアシステムの行く手を阻む法律・制度の歪み、地域包括ケアシステムは“自治体ガチャ”の始まり)

第3章 高齢者の医療介護費用の大幅削減は2025年から始まる(介護保険の被保険者の拡大、制度の統合、介護保険の対象者の限定 ほか)

第4章 地域包括ケアシステムの推進―自治体の存続をかけた戦い(地域包括ケアシステムは自治体の存亡をかけた大事業、域内の包括的事業者間ネットワークの構築、地域包括ケアシステムは、総合力が成否を決める、医療介護のコンパクトシティ構想を、最も変わらなければならないのは市民の意識)

おわりに

 

1967年生まれ。経営コンサルタント。1990年立命館大学経済学部卒業。旧第一勧業銀行入行。その後、介護職員、社会福祉法人マネジャーを経て、2002年にコンサルティング会社を設立。現在は「高住経ネット」の主幹として、高齢者住宅、介護ビジネス、介護人材育成などのコンサルティング・講演・執筆を行っている。社会福祉士、介護支援専門員、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー

 

【No1572】「地域包括ケア」の落とし穴 介護の大転換が自治体を破綻に追い込む 濱田孝一 花伝社 共栄書房(2023/12)

まずは、日本の海上の安全と治安の確保などで最前線で業務を担っている海上保安庁の皆様方に感謝したいと思います。

「海猿」などの映画、ドラマなどの影響で知名度が上がって知りましたが、正直なところ海上保安庁という組織の実態をあまり知りませんでした。

 

海上保安庁は、自衛隊のように武力攻撃や治安出動を行う軍隊ではありません。警察のような組織です。海上の安全と治安の確保を図ることを任務とする非軍事の法執行機関であることがわかりました。密輸や密漁などの海上犯罪の取り締まり、領海警備、海難救助、海洋環境の保全、航行管制などの船舶交通の安全確保、海洋調査など幅広い業務を行っています。

 

次に、海上保安庁法の第25条です。

「この法律のいかなる規定も海上保安庁又はその職員が軍隊として組織され、訓練され、又は軍隊の機能を含むことを認めるものとこれを解釈してはならない」

自衛隊法80条では、他国から武力攻撃を受けるなどの有事の際には、防衛大臣が海上保安庁を統制できるという条文はありますが、自衛隊と同様の防衛任務について武力を行使するのではありません。

 

非軍事の法執行組織であるために、海上保安庁は「海上における人命の保護等で役割を果たす」のであって、あくまで国防以外の通常で行っているところでの役割分担だということが何度も書かれてありそうだとわかりました。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 国民みんなに知ってほしい海保の実態(日本のEEZは日本が勝手に主張しているだけ?海上保安庁の予算、定員は十分か? ほか)

第2章 海保を軍事機関にするべきか(法執行機関が領海警備を行うメリット、法執行機関の「緩衝機能」とは? ほか)

第3章 海保と自衛隊の連携・協力(なぜ今まで統制要領はつくられなかったのか?有事の際に海上保安庁は防衛大臣の指揮下で武力を行使する? ほか)

第4章 海上保安分野で世界リードする海保(「自由で開かれたインド太平洋」を具現化してきた海保、国家間の緊張・対立を越えたコーストガードの連携・協力 ほか)

第5章 海保は“絶対”に負けられない(海上保安庁の“敗北”は紛争につながる、ほぼ毎日、接続水域内にいる海警船 ほか)

おわりに 

参考文献

 

第46代海上保安庁長官。海上保安大学校本科第28期卒業。1959年(昭和34年)7月7日生まれ。北海道出身。北海道小樽桜陽高等学校を経て、1982年(昭和57年)に海上保安大学校を卒業する。海上保安官として警備救難、航行安全等の実務に携わり、政務課政策評価広報室海上保安報道官、根室海上保安部長、第三管区海上保安本部交通部長、警備救難部警備課領海警備対策官、警備救難部管理課長、総務部参事官、第八管区海上保安本部長、警備救難部長などを歴任する。2018年(平成30年)7月31日、海上保安監なる。

 

目から鱗が落ちる思いがしました。

一般的に日本で出来る上司は、外資系では出来ない範囲に入るようだ。

これぞ「成長を出し続けるチームをつくる」外資系のやり方だ!

 

「チームの調和」「一体感」「部下の育成」「モチベーション」など、管理しようとする普通の思考ではなく、それからの脱却を図るための逆転の思考術だ。

 

国内でしか働いたことがなく、まったく発想が貧困な者にとっては驚くべき内容でした。

 

このような逆転思考を、普段から活用できるようになろう。

例えば、以下のように。

22P

「プロジェクトの目的は3つであります」ではなく、強固な意志統一のため目的の単一化を図る

27P

時間をかけてビジョンを詳細に説明するのではなく、ビジョンを頭に残るひとことで伝える

52P 「頑張れ!」で思考停止させるのではなく、「工夫しろ!」で脳を動かす

56P 褒めて部下を動かそうとするのではなく、「褒める」と「感謝する」と使い分ける

61P 「君ならできる!」と気合いで励まさず、「君だからできる!」と根拠を示して伝える

70P 難しいか難しくないかと聞くのではなく、チャレンジするのかしないのかと問う

160P 言われた締め切り基準とせず、本当の期待(いますぐに等)を把握する

 

 

 <目次>

はじめに 

1 意思を統一する―「正解」ではなく「問い」の共有が一体感をつくる

2 勇気づける―根拠のない「気合いのやりとり」から卒業せよ

3 成長を支援する―「成果を出すチーム」の人事評価面接は5分で終わる

4 自律心を養う―「一方的なフィードバック」が依存社員をつくる

5 スピード感を醸成する―必死の工夫は「スピード感」からのみ生まれる

6 関係を構築する―部下に勝ち癖をつける上司が信頼を勝ち取る

7 チーム文化をつくる―上司はどんな場面でも「我慢の判断」をしてはならない

おわりに 

 

人材活性ビジネスコーチ/アークス&コーチング代表。日系の証券会社に勤務後、米国系資産運用会社のコンサルティング部門長、執行役COOとして経営に携わる。現在は、講師、ビジネスコーチとして活躍。年間約1500人の成長支援に携わる。日本投資顧問業協会、日本証券アナリスト協会などの業界団体の委員を歴任。「全国・講師オーディション2013」にて3位。大正大学講師。九州大学大学院工学研究科修了

 

【No1570】外資系エグゼクティブの逆転思考マネジメント 成果を出し続けるチームをつくるための非常識な43のルール 櫻田 毅 ぱる出版(2015/07)

人生をワクワクドキドキ楽しく生きていくためにはどうすべきか。これら3点が印象的で心に残りました。

 

18P これだけは絶対負けないという分野がある人間は強い。

 

214P 夢は紙に書き出すほどけっこう手に入る。目を通して脳が認識して実現に向かって動き出すから。

 

223P 人脈・パートナーシップ(メンター、同志、サポーター)はあなた自身を映す鏡。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 ワークスタイルに自由を与える(現実や常識よりも価値のあることを考えよう。サラリーマンだから不自由というのは時代遅れ。ほか)

第2章 他人に人生を支配されない(自分を縛りつけるグループから離れる。自分から変わる人は、誰もが「職場一の変人」。ほか)

第3章 好きなことを思いっ切りやる(好き勝手なことをしていると、自然と恵まれる。あれもこれも求める人は結局、何者にもなれない。ほか)

おわりに 

 

1969年東京都生まれ。月間160万PVを誇るブログ「No Second Life」主宰。2011年に17年間のサラリーマン生活に終止符を打ち、41歳で独立しノマドワーカーとなる。現在は365日・24時間自由なプロ・ブロガーとして個人による情報発信を継続的に行なう。セミナーや講演、ソーシャルイベント等も精力的に主催し、企業に依存しない新しいフリーランスのライフスタイルを提案・実践し、注目を浴びている。

 

【No1569】サラリーマンだけが知らない 好きなことだけして食っていくための29の方法 立花岳志 大和書房(2014/04)

不老不死は実現可能なのか。

人は何歳まで生きられるのか。

老化は治療できるのか。

なにかひとつやれば老化を防げるというものではなく、複合的に行っていくことで対応することができるように思われます。

まさにこれらの答えになるものが以下のなかにあると思います。

 

15P アルバート・アインシュタイン医科大学によると最大寿命は115歳。

16P 122歳まで生きたフランス人女性ジャンヌ・カルマンがいた。

79P 血液のなかに若返り物質「サーチュイン」がある。

105P 血圧、糖尿、脂質などの生活習慣病の危険因子によって、ゲノムに傷が入り細胞が老化していくという仮説がある。

112P ワシントン大学医学部今井真一郎教授は、臓器などの体のパーツが取り換えられるようになるだけでなく、それらをコントロールする脳の中枢部分の神経細胞も新しくすることができれば大幅に寿命を延ばせる可能性を指摘する。

147P 睡眠不足で加齢が加速する。

157P 早寝早起きなど規則正しい健康的な生活を送ると体内時計を整えることができる。

175P 社会的なつながりが寿命を延ばす

181P 脳の老化を防ぎ、幸せな老後を過ごすための基本は、すべて運動です。

187P 脳の健康を保つためには、趣味活動や好奇心で好きなことをする。

 

健康で幸せに長生きしたいものです。

193P

思い立ったらその日から自分のやりたかった新しいことを始めたり、昔やっていたことを再開すればいい。人生100年時代においては、もう年だから手遅れだ。自分には無理だという「壁」を作らないことです。

頭は使えば使うほど伸びるので、年をとったから自分にはできないと思う必要は全くなく、脳科学的にも間違いです。英会話でも勉強でも必ずできるようになります。それが結局は脳を健康に保ち、幸せになる秘訣です。

 

 <目次>

はじめに 最先端科学が解明する老化の謎

第1章 ヒトは何歳まで生きられるのか?

第2章 不老不死の生物の謎

第3章 究極の「若返り物質」を求めて

第4章 問題は「脳」にある

第5章 科学が解明した「長寿の生活習慣」

第6章 「長すぎる老後」をどう生きるか?

おわりに 進化に抗う人類の未来

参考文献

 

ノンフィクション作家。1974年生まれ。神戸市外国語大学卒業。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。2009年『ウスケボーイズ 日本のワインの革命児たち』で小学館ノンフィクション大賞を受賞。2019年『選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子』で大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞をダブル受賞

「経済は、適度なリスクを取る者にとって、有利にできている。」

実際に息子へ送った手紙「大人になった息子へ」からできた作品だった。

 

投資、職業選択、働き方、幸福論。投資は信託で「長期、分散、低コスト」オールカントリ―を、職業選択はリスクと引き換えに株式をもらえる仕事を、働き方はいろいろ、幸福にとって重要なのは人に認めてもらえることだ。

 

シンプルで読みやすく温かさがあった。お金や仕事との付き合い方、幸せとは何か、この幸せを願う親の目線で書かれていて文章が柔らかかった。

 

50P 新しい時代の稼ぎ方

1 株式制の報酬と上手く関わること

2 適度なリスクを取ること

3 他人と同じにならないように工夫すること

55P

資本主義経済は、リスクを取りたくない人間から、リスクを取ってもいい人間が利益を吸い上げる(資本と株式)ようにできている。

148P

幸福の決定要素は、健康、多少の豊かさとお金、そして「自分が承認されているという感覚」(自己承認感)である。

131P

28歳までに自分の職を決める、35歳まで自分の人材価値を確立する、45歳から高齢期の働き方江尾見据えたセカンドキャリアについて準備する。

122P

自分が投資するものは、時間、努力、お金だ。自己投資で得るものは、知識、スキル、経験、人間関係、時間だ。

 

 <目次>

まえがき

第1章 働き方・稼ぎ方(「昭和生まれの働き方常識」は“割が悪い”「新しい働き方」は効率的と自由を求める ほか)

第2章 お金の増やし方と資本主義経済の仕組み(お金の運用について必要な「基本」はこれだけ、借金なしに済む「生活資金」は常に確保せよ ほか)

第3章 もう少し話しておきたいこと―働き方のコツ、覚書(自分の人材価値を中心に考える、最初の仕事は「興味が持てて」、「倫理観に反しない」もの ほか)

終章 小さな幸福論(幸福の決定要素は、実は一つだけ、お金と自由とは緩やかに交換可能だが、それで幸福か? ほか)

付記 大人になった息子へ―息子への手紙全文

あとがき

 

経済評論家。1958年、北海道生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学を卒業後、三菱商事に入社。野村投信、住友生命、住友信託、メリルリンチ証券、パリバ証券、山一証券、明治生命、UFJ総研など計12回の転職を経験。コンサルタントとして資産運用分野を専門に手掛けるほか、経済解説や資産運用を中心に、メディア出演、執筆、講演会多数。ズバリ語る辛口の経済解説、マネーコラムで人気を博している。著書に「ほったらかし投資術」「超簡単お金の運用術」など。

 

 

【No1567】経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて 山崎 元 Gakken(2024/02)

193P

水野「強いほど、他人を受け容れて許せるようになるでしょう」

東京湾臨海署安積班シリーズの短編集。

安積係長は、国際犯罪対策課、水上安全課、盗犯係、暴力犯係、強行犯第二係など、いろいろな人たちとの協同に力を惜しまない。

外国人同士がもめているという通報があり現場に駆けつけると、複数の外国人が罵声を上げて揉み合っていた。ナイフで相手を刺して怪我を負わせた一人を確保し送検するも、彼らの対立はこれでは終わらなかった(略奪より)

安積係長をはじめ、村雨、須田、水野、黒木、相楽係長、速水小隊長など、多彩で異色な人材が豊富なので読んでいて面白くて飽きがこないわけだ。

 

 <目次>

目線

会食

志望

過失

雨水

成敗

夏雲

世代

当直

略奪

 

1955年、北海道生まれ。上智大学在学中の1978年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。卒業後、レコード会社勤務を経て専業作家に。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞、2008年に『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。2017年、「隠蔽捜査」シリーズで吉川英治文庫賞を受賞。2023年に日本ミステリー文学大賞を受賞

 

森永卓郎さんの遺書というインパクトが非常に強い内容であった。

特に、多くの日本人は御巣鷹山への墜落事故だと思っていた日航123便が自衛隊機による撃墜であったという衝撃的なおはなしが。裁判においても頑なにフライトレコーダーは公開されないという。

 

結果から推測されることが、鵜呑みにできるかどうかはわからない、飛行機のフライトレコーダーの開示など、客観的な証拠が現れてこないと……。隠れている事実があるのかどうか。

 

森永さんが命を懸けて訴えたのはわかった。彼の切実な思いが伝わってきたのは否めないが、あまりに衝撃的な内容だった。

 

 

10P すべては「保身」のため

1 絶対的権力者が、人権や人命や財産に関して深刻な侵害を行う

2 その事実をメディアが報道せず、被害が拡大、長期化していく

3 そうした事態について、警察も検察も見て見ぬふりをする

4 残酷な事態が社会に構造的に組み込まれていく

 

203P

2023年12月、私はすい臓がんステージ4の告知を受けた。告知の瞬間、私は、何かを食べたいとか、どこかに行きたいとか、そんなことは微塵も考えなかった。

なんとか自分の命のあるうちにこの本を完成させて世に問いたい。そのことだけを考えた。

その意味で本書は、私の40年にわたる研究者人生の集大成であると同時に、私の遺書でもあるのだ。

 

 <目次>

まえがき

第1章 ジャニーズ事務所(無視された東京高裁判決、推しを育てるというビジネスモデル ほか)

第2章 ザイム真理教(統一教会と財務省を比較してみる、アベノミクスとはなんだったのか? ほか)

第3章 日航123便はなぜ墜落したのか(踏みにじられた遺族の声、違和感だらけの日本航空123便の墜落 ほか)

第4章 日本経済墜落の真相(日本経済集団リンチ事件、2つ目の「ありえない政策決定」 ほか)

あとがき

 

1957年、東京都生まれ。経済アナリスト、獨協大学経済学部教授。1980年に東京大学経済学部を卒業後、日本専売公社(現在のJT)に入社、予算を握る大蔵省(現・財務省)に「絶対服従」のオキテを強いられる。その経験を原点として、「財政均衡主義」という教義のもとカルト化する財務省に斬り込んだ『ザイム真理教』がベストセラーに。2023年12月、ステージ4のがん告知を受ける。

 

【No1565】書いてはいけない 日本経済墜落の真相 森永卓郎 三五館シンシャ フォレスト出版(2024/03)