不老不死は実現可能なのか。
人は何歳まで生きられるのか。
老化は治療できるのか。
なにかひとつやれば老化を防げるというものではなく、複合的に行っていくことで対応することができるように思われます。
まさにこれらの答えになるものが以下のなかにあると思います。
15P アルバート・アインシュタイン医科大学によると最大寿命は115歳。
16P 122歳まで生きたフランス人女性ジャンヌ・カルマンがいた。
79P 血液のなかに若返り物質「サーチュイン」がある。
105P 血圧、糖尿、脂質などの生活習慣病の危険因子によって、ゲノムに傷が入り細胞が老化していくという仮説がある。
112P ワシントン大学医学部今井真一郎教授は、臓器などの体のパーツが取り換えられるようになるだけでなく、それらをコントロールする脳の中枢部分の神経細胞も新しくすることができれば大幅に寿命を延ばせる可能性を指摘する。
147P 睡眠不足で加齢が加速する。
157P 早寝早起きなど規則正しい健康的な生活を送ると体内時計を整えることができる。
175P 社会的なつながりが寿命を延ばす
181P 脳の老化を防ぎ、幸せな老後を過ごすための基本は、すべて運動です。
187P 脳の健康を保つためには、趣味活動や好奇心で好きなことをする。
健康で幸せに長生きしたいものです。
193P
思い立ったらその日から自分のやりたかった新しいことを始めたり、昔やっていたことを再開すればいい。人生100年時代においては、もう年だから手遅れだ。自分には無理だという「壁」を作らないことです。
頭は使えば使うほど伸びるので、年をとったから自分にはできないと思う必要は全くなく、脳科学的にも間違いです。英会話でも勉強でも必ずできるようになります。それが結局は脳を健康に保ち、幸せになる秘訣です。
<目次>
はじめに 最先端科学が解明する老化の謎
第1章 ヒトは何歳まで生きられるのか?
第2章 不老不死の生物の謎
第3章 究極の「若返り物質」を求めて
第4章 問題は「脳」にある
第5章 科学が解明した「長寿の生活習慣」
第6章 「長すぎる老後」をどう生きるか?
おわりに 進化に抗う人類の未来
参考文献
ノンフィクション作家。1974年生まれ。神戸市外国語大学卒業。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。2009年『ウスケボーイズ 日本のワインの革命児たち』で小学館ノンフィクション大賞を受賞。2019年『選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子』で大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞をダブル受賞