書いてはいけない 日本経済墜落の真相 森永卓郎 三五館シンシャ フォレスト出版(2024/03) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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森永卓郎さんの遺書というインパクトが非常に強い内容であった。

特に、多くの日本人は御巣鷹山への墜落事故だと思っていた日航123便が自衛隊機による撃墜であったという衝撃的なおはなしが。裁判においても頑なにフライトレコーダーは公開されないという。

 

結果から推測されることが、鵜呑みにできるかどうかはわからない、飛行機のフライトレコーダーの開示など、客観的な証拠が現れてこないと……。隠れている事実があるのかどうか。

 

森永さんが命を懸けて訴えたのはわかった。彼の切実な思いが伝わってきたのは否めないが、あまりに衝撃的な内容だった。

 

 

10P すべては「保身」のため

1 絶対的権力者が、人権や人命や財産に関して深刻な侵害を行う

2 その事実をメディアが報道せず、被害が拡大、長期化していく

3 そうした事態について、警察も検察も見て見ぬふりをする

4 残酷な事態が社会に構造的に組み込まれていく

 

203P

2023年12月、私はすい臓がんステージ4の告知を受けた。告知の瞬間、私は、何かを食べたいとか、どこかに行きたいとか、そんなことは微塵も考えなかった。

なんとか自分の命のあるうちにこの本を完成させて世に問いたい。そのことだけを考えた。

その意味で本書は、私の40年にわたる研究者人生の集大成であると同時に、私の遺書でもあるのだ。

 

 <目次>

まえがき

第1章 ジャニーズ事務所(無視された東京高裁判決、推しを育てるというビジネスモデル ほか)

第2章 ザイム真理教(統一教会と財務省を比較してみる、アベノミクスとはなんだったのか? ほか)

第3章 日航123便はなぜ墜落したのか(踏みにじられた遺族の声、違和感だらけの日本航空123便の墜落 ほか)

第4章 日本経済墜落の真相(日本経済集団リンチ事件、2つ目の「ありえない政策決定」 ほか)

あとがき

 

1957年、東京都生まれ。経済アナリスト、獨協大学経済学部教授。1980年に東京大学経済学部を卒業後、日本専売公社(現在のJT)に入社、予算を握る大蔵省(現・財務省)に「絶対服従」のオキテを強いられる。その経験を原点として、「財政均衡主義」という教義のもとカルト化する財務省に斬り込んだ『ザイム真理教』がベストセラーに。2023年12月、ステージ4のがん告知を受ける。

 

【No1565】書いてはいけない 日本経済墜落の真相 森永卓郎 三五館シンシャ フォレスト出版(2024/03)