朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -38ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

26P「先のことはわからないからなんとも言えないが……。何になるかより、何をやるかのほうが大事だと思っている」

何になるかより、何をやるか。わかるようなわからないような言葉だけど、成瀬さんが言うとかっこよく感じる。

 

「成瀬は天下を取りに行く」の続編。しかしぼくはまだデビュー作を見ていない。

著者と同じく滋賀県大津市在住で京都大学に在学している成瀬あかりが主人公だ。

しゃべることばと書き言葉には彼女らしい特徴がある。遠くからでも近くからでもどこからでも彼女だと気づくのだ。

 

「成瀬慶彦の憂鬱」、京大入試に付き添った成瀬の父親は、野宿する予定の見知らぬ受験生城山を拾ってしまう成瀬を見守りつつ、合格後は実家を離れてしまうだろう寂しさを感じている。

 

「やめたいクレーマー」、周りに媚びなし、妥協なし、打算もなしで人に対する愛情がいっぱいあった。

 

「コンビーフはうまい」、びわ湖大津観光大使のたすきをつけて、東奔西走しながら我が道を突き進む存在感は抜群だった。こんな行動力には応援したくなる。

 

成瀬に戸惑いながらも惹かれていく周囲の人間の様子が魅力的に描かれていた。

先の作品がとてもとっても人気があったのは読んでみてわかった。成瀬あかりに導かれるようにして、物語が踊るように展開していくのでけっこう面白い。次の続編も読んでみたいし、その先にデビュー作を読みたくなる。

「探さないでください」、紅白歌合戦出演を果たすのは、成瀬あかりの前からの夢だったのかな!

 

 

<目次>

ときめきっ子タイム

成瀬慶彦の憂鬱

やめたいクレーマー

コンビーフはうまい

探さないでください

 

1983年静岡県富士市生まれ。京都大学文学部卒。2021年「ありがとう西武大津店」で第20回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞、読者賞、友近賞をトリプル受賞。2023年同作を含む『成瀬は天下を取りにいく』でデビュー、10万部を突破し話題になる。本書はその続編にあたる。

テレビ業界にいないと分からない華々しい世界。

その裏側をちょっと垣間見た気分だ。

鈴木おさむさんの周りに上手く派生していく粋な心意気が充満していた。

人の興味の先を先へと考え走りつづけてきた人だった。

一生懸命に頑張り続けた鈴木さんが語るいろいろなエピソード話については、自分がまさにテレビ業界にいたかような真に迫る迫力がある内容だった。

面白かった。楽しかった。良かった。

 

137P 大物を口説いた努力と気遣い 高倉健に送った50通の手紙

(SMAP×SMAP)この回が放送されると、当時の番組の最高視聴率29.4%を記録し、この高倉健さんの出演によって映画俳優さんも次々と出演してくれるようになったのだ。

50通の手紙から始まり、細かすぎるほどの気遣い。

最初から諦めたら、実現することはない。他人がやらない努力を積み重ねないと成果は出ない。相手が「本物」ならば、その努力はきっと届く。

 

138P 常識を疑い、常識を壊す 伝説を作った土屋敏男と飯島三智

「常識を疑えよ」

僕らテレビを作ってきた人間は今までの常識を壊したところにおもしろさを見出してきた。それによって新しいものが作られてきた。

 

168P テレビは事件を求めている 沢尻エリカ「かぶき者」の魅力

「テレビ×事件性」

視聴者は事件性を求めている。

 

 <目次>

はじめに―― 断筆宣言 ――

第1章 放送作家の仕事って?(自分に付加価値をつける、放送作家はテレビ局員のパートナー ほか)

第2章 こうしてヒット番組を作ってきた(ギリギリの勝負に挑む―予想を超えた「めちゃイケ」濱口ドッキリ、想像のつかないことをおもしろがる―異例の投資企画「¥マネーの虎」 ほか)

第3章 僕が尊敬するテレビの裏方たち(視聴者が見たいものを見せる勇気―木村拓哉を熱湯風呂に入れる、大物を口説いた努力と気遣い―高倉健に送った50通の手紙 ほか)

第4章 スター&レジェンドとは(テレビは事件を求めている―沢尻エリカ「かぶき者」の魅力、常に勝負する緊張感―緒形拳のスイッチを入れた木村拓哉 ほか)

第5章 最後のテレビ論(大河ドラマと朝ドラをやるとしたら、人生こそ最強のコンテンツ、奇跡が起こる可能性を信じる)

最後のテレビ論

 

1972年、千葉県生まれ。19歳で放送作家デビュー。バラエティーを中心に、数多くの人気番組の企画・構成・演出を手掛ける。そのほか、エッセイ・小説の執筆や漫画原作、映画・ドラマの脚本の執筆、映画監督、ドラマ演出、ラジオパーソナリティ、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。2024年3月31日に放送作家を引退著書に「仕事の辞め方」など。

千年の時を経てもいまも変わらないのは、貴族も庶民もおなじく男女の間の愛。

 

源氏物語は、長く広く日本人に読み継がれてきた。登場人物の心情のきめ細やかさなどが日本の文学や日本人の人格形成に多大な影響を与えたのは間違いないだろう。

 

葵の上、六条御息所、空蝉、夕顔、末摘花、源典侍、朧月夜、花散里、明石の君、秋好中宮、玉鬘、女三の宮など多くの女性遍歴を持ったため、主人公の光源氏は、好色漢というイメージがあった。しかし、天賦の資質があり繊細なハートを持っており、人に優しく礼儀正しい人物であることがわかってきた。

 

さまざまな女性と交わっているが、その関わった姫君に対して、それ相当の贈り物をして、屋敷の庭まで整理するなど、ちゃんとしたフォローをする世話好きな面もあった。各々の女性たちもその辺を理解していたようで、その虚実の駆け引きがなかなかもののあわれ的に面白く興味をそそるのだった。

 

空蝉は、紫式部自身を投影して描いたもの!光源氏は、藤原道長を……。

 

渡辺先生にとって物足りないところがあるかもしれないが、物語が現代まで読み継がれ語られてきた貢献度から鑑みると、取るに足らないものでありしょうがないものだなと。

289P

物語のすべてをはじめからきっかりと固めて書かれたものでなく、当時、宮中などで噂になった話を中心に、その都度かき足しながら、大きな流れとしてまとめたものである。そのためか、部分的に構成の乱れや人物描写の過不足、スト―リー展開の不自然さなど、いくつかの欠点が見える。

作者が女性のせいか、これだけの男女の物語にしては、各自の性愛とそれに関わる心情についての書き込みが浅く、人物の厚みにかけるところもある。

 

源氏物語とはなにか!言い得て妙な箇所だった。

12P

歴史の茫々たる流れのなかで、いまもなおわたし達の胸に訴え、刺激し、新鮮な感動を呼び覚ますものがある。

「源氏物語」はまさしくその最たるものである。

すべてが古び、消え去るなかで、なぜ、一篇の小説が生き残り、千年後の、科学文明はなやかな現代に住み人々の心をとらえて離さないのか。

その理由はただひとつ、千年前に書かれていても、「源氏物語」は人間の変わらぬ真実、とくに男女の真情をあますことなく書き表しているからである。

いま、われわれは平安のころの時代背景や、貴族社会の暮らしを知らなくても、「源氏」にでてくる男や女の、悦びや悲しみは手に取るようにわかる。千年を経ても、源氏やそれをめぐる姫君達の吸う息、吐く息は、現実に生きている男と女の息づかいと同様に、的確に伝わってくる。

それにしても、なぜこれほど男女の思いが今も古びず、生々しく伝わってくるのか。なぜ衣装や食事や住居や、その他もろもろの思想や制度のように古びず、新鮮でありうるのか。

その答えは、おそらく次の一言で要約されるだろう。

「男と女の思いは、いまも昔も変らず、永遠に同じ円の上を廻って、進歩しないからである」

「近代文明がこれだけすすんだというのに、男と女は相変わらずくだらぬ痴話喧嘩をくり返し、少しの進歩もしていない」

 

 <目次>

男と女・この永遠に変らぬ愛と哀しみ

桐壷の更衣・儚なげさで男の愛をひきつける

藤壷(前半)・母の面影をとどめる憧れの人

源氏と頭中将・立派すぎる妻をもった夫の苦渋

女性論・貴族の男たちが好む女性とは

光源氏・さまざまな女を口説く手練と手管

空蝉・愛を拒むことで自らの存在を示す

夕顔・簡単に男を受け入れる女の魅力

葵の上・素直に自分を表現できない女の悲劇

紫の上(前半)・男の愛育によって華ひらく ほか

 

1933年北海道生まれ。札幌医科大学医学部卒業。小説家。「光と影」で直木賞、「遠き落日」等で吉川英治文学賞受賞。他に「反常識講座」「風のように・噓さまざま」ほかがある。医学、伝記、恋愛とさまざまなジャンルで著書多数。

「他人は変えられないが、自分は変えることができる」

なぜモヤモヤするのか、モヤモヤしたらどうすればいいのか!などと悩みます。

本当は悩まなくてもいい場合で悩まされている状態がSNS上でも起こっています。

例えば、悪いことを平気でする人は、悪いことをしたことで悩みません。

自分の気持ちでガマンしていないか、無理をしていないか。

自分はどう思うのか、本当はどうしたいのかが大切です。

仕事上とか知り合いだとか同僚とか、しがらみがあるのはわかります。でもこのままでそのままでよいのですか。したくなければしなくていいし、やりたくなければやらなければいいのです。自分の味方となって判断しましょう。

重要なのは、気持ちに素直に正直になればよいではないかということを教えてくれる本です。

 

 

 <目次>

はじめに 

第1章 人間関係に関するSNSのモヤモヤ(X(旧Twitter)やインスタのフォローを外されました。私が何かしたせいでしょうか?X(旧Twitter)などで「フォロー整理します宣言」をよくする友達。なんで、そんなことをするんでしょうか? ほか)

第2章 仕事・職場に関するSNSのモヤモヤ(親しくない上司や同僚からフォローされました。フォロー返しするべきでしょうか?業務時間外や休日に、上司からLINEで業務指示が来ます。 ほか)

第3章 世の中のできごとに関するSNSのモヤモヤ(他人に対する誹謗中傷コメントを見るとモヤモヤしてしまいます。PR投稿されている商品は本当におすすめなんでしょうか? ほか)

第4章 自分に関するSNSのモヤモヤ(返信のリアクションやスタンプに何を使うか迷ってしまいます。友達や知人とのフォロワー数の差に落ち込んでしまいます。 ほか)

おわりに

 

 

人間関係、親子問題、機能不全家族専門の人気心理カウンセラー。精神科クリニックに併設のカウンセリングルームで10年以上、心理カウンセラーとして勤務した後、独立。2021年より悩みを抱える方たちに「気づき」を得てもらうことを目的としたX(旧Twitter)での発信を開始する。同時期、コロナ禍の影響でSNSに関する悩み相談が急増。これまでに数多くの悩みを解決に導いてきた。現在は、メールでのカウンセリングを中心に活動している。メールでのカウンセリング、対面カウンセリングともにいつも予約がいっぱいで、現在も数か月待ちとなっている。

 

会議のための会議ではないのか、会議が始まってから何を伝えたいかを考えている、この会議は何を目的に開催しているのか、自分の言いたいことを言い合うだけで会議の体をなしていない、議論がまとまらない、何を言いたいのかわからない……等々。

日頃から疑問を抱いていました。こうならないためにどうすべきなのかと思いそのヒントを求めていました。

 

「参加者個人のスキルに頼るのではなく、会議を成功に導く方法を理解し実践することで勝率を上げる、すなわち会議の目的を達成して成果を出す活率を上げることができるのです」

段取り八割、成果を上げるために事前に入念な準備をしておく、会議の目的やゴールを定めて何を達成したら成功なのかを決めて説明し衆知しておく、議論を会議中に可視化・共有すれば議事録を作成する必要がない、PESTやSWOT分析、QCD等のフレームワークで流れをコントロールするなど、残念な会議ではなく価値を生む会議へと変貌させるための方法を体系的に伝えていたので念頭に置いて使っていきたい。

 

 <目次>

はじめに 第1章 始まる前に半分終わらせておく(準備段階で会議を成功に導く、ゴール(狙い)を定める、アプローチ(進め方)を定める、進行をシミュレーションする)

第2章 議論をリアルタイムに可視化する(議論をリアルタイムに可視化するメリット、論点を可視化する、要約を可視化する、分類を可視化する、階層を可視化する、関連を可視化する)

第3章 フレームワークを使って議論をコントロールする(議論をコントロールするための3つのポイント、議論を集中させる、議論を拡散させる、議論を整理する)

第4章 停滞を突破する最速化テクニック(議論の「停滞」を突破する、議論の「紛糾」を突破する、議論の「ループ」を突破する、反対者への対応)

第5章 多数決、全会一致で意思決定をしてはいけない(多数決がナンセンスな3つの理由、全会一致にこだわることなかれ、意思決定は論理と情報、シナリオに基づくべき)

 

株式会社ビジネスウォリアーズ代表取締役。慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了後、IBMビジネスコンサルティングサービス(現・日本IBM)入社。グローバルスタンダードの業務改革手法「Lean Six Sigma」を活用したコンサルティングを得意とし、2012年に日本IBMで初めて同手法の最上位資格「Lean Master」に認定される。業界・業種を問わずホワイトカラーの業務改革コンサルティングに従事し、業務生産性向上やDX推進、DX認定取得などの案件を手がける

 

【No1591】結果を出す組織は、どんな会議をしているのか? 相原秀哉 フォレスト出版(2024/05)

「大局的に 戦略的思考!」

齋藤孝さんにサインをしていただいた本。

孫子の兵法は戦術書であるが、仕事や日常でも使うことができる普遍的な内容が豊富な良書。

 

65P ビジネス交渉時には、事前に「これだけは譲れない」という一線や一点を決めておくのが重要だ。

 

93P これしかできないというスペシャリストよりもあれもこれもある程度わかるというゼネラリストのほうが人材として有用であり、ポリバレント(多機能的)でなければ生き残れない。

 

102P ディープな勉強は思考を前向きにする

読書であれば、短期間に一人の著者の本を10冊ほど続けて読むなど、そこまで徹底すると、ある程度を超えたところで、まるでその人物が自分の中に棲み込んだような感覚を味わえる。身につけることはこうでありこれほど心強いものはない。

 

 <目次>

はじめに 「日々戦っている人」の必読書

第1章 勝負は戦う前についている!

第2章 「勢」を味方につけよ

第3章 ビジネスパーソンが考えるべき「策」とは

第4章 強い組織は「将」がつくる

第5章 そして、いざ“戦闘”へ

 

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。著書に『声に出して読みたい日本語』(草思社文庫、毎日出版文化賞特別賞受賞)、『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス、新潮学芸賞受賞)などがある

 

 

「文化がいくら発展しても、人間から攻撃的な性質を取り除くことは難しい」

人間関係がぎくしゃくして重苦しい雰囲気のなかで不和やもめごとが多い、心身の不調で悩んでいる人がいる、沈滞ムードで活気がなくなり落ち込んでやる気を失っている、疲弊してエネルギーが枯渇している、こんなような雰囲気のところでは、けっして働きたくない。仕事や生活を続けることが困難となって、心身が疲弊して不調をきたす方が増えてきています。

その原因の一つには、以下のような「職場を腐らせる人たち」がいることです。

根性論を持ち込む人、過大なノルマを押し付ける人、あれこれ何でもケチをつける人、他人のせいにする人、不和の種をまく人、陰であることないことを言って足を引っ張る人、言われたことしかしない人。完璧主義で細かい人、八つ当たりする人、相手を見下す人、相手によって態度を変える人、他人の秘密を勝手に暴露する人、その場にいない人の悪口を言う人、ストーカーする人等々……。

4P

長年にわたる臨床経験から痛感するのは、職場を腐らせる人が一人でもいると、その影響が職場全体に広がることである。腐ったミカンが箱に一つでも入っていると、他のミカンも腐っていくのと同じ現象だ。

5P

早めに気づいて対処する必要はあるのだが、職場を腐らせる人は攻撃的な意図を必ずしも丸出しにせず、時には攻撃の気配さえ押し殺して巧妙に仕掛けてくるためなかなか気づけない。

それを防ぐには、目の前のあの人が職場を腐らせる人だと気づくことが必要だ。気づかないでいると、秘めている悪意によって取り返しがつかなくなるので、その正体に一刻も早く気づいて、自分の身を守れるようになることを願いつつ執筆した。

職場にいる職場を腐らせる厄介者。

精神科医が豊富な臨床事例をもとして彼らが何を考えているかどんな行動をするのかその対処法を教示しています。活用しないほうがよいのですが、万一の場合のために自分を守るために知っておくべきだと思います

 

158P 職場を腐らせる人に対処するうえで大切なことは、まずはその人がいることに気づくことだ。

175P ターゲットにされないためになにをすべきか

1 部分交渉をする、一部を断る。

そこまでの数字はムリですが、ここまでならやれます、ひとりでは無理ですが誰か手伝ってくれるのならやってみますなど。言いなりにならない。ちょっと面倒くさい奴になる

2 意地悪な見方で真意を探ってみる

裏にどんな思惑が隠れているのか問い続ける

3 できるだけ避ける

表面上は礼儀正しくして出来るだけ話さない、私生活の話をしてはいけない、都合のよい解釈したり脚色したりして言いふらしかねない。逃げるが勝ち。辞める決断も必要。

4 ときにはやり返すことも必要

やり返せることを見せつけることが必要。嫌われてもよい覚悟で職場の仲間の見ているまえでユーモアのセンスを発揮して黙らせる手法がある。

 

 <目次>

はじめに

第1章 職場を腐らせる人たち(根性論を持ち込む上司、過大なノルマを部下に押しつける上司、言われたことしかしない若手社員 ほか)

第2章 なぜ職場を腐らせる人は変わらないのか(たいてい自己保身がからんでいる、根底に喪失不安が潜んでいる、合理的思考ではなく感情に突き動かされている ほか)

第3章 腐る職場でどう生きるか(まず気づく、見きわめる―自己保身か、悪意か、病気か、ターゲットにされやすいのは弱くておとなしい人 ほか)

おわりに 

参考文献

 

精神科医。広島県生まれ。大阪大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。京都大学博士(人間・環境学)。フランス政府給費留学生としてパリ第8大学精神分析学部でラカン派の精神分析を学ぶ。DEA(専門研究課程修了証書)取得。2003年度~2016年度、京都大学非常勤講師。臨床経験にもとづいて、犯罪心理や心の病の構造を分析

著書に「他人を攻撃せずにはいられない人」など。

 

「開発魂と細やかさ」

大学ノート(コクヨ)、マッサージチェア(フジ医療器)、洋式トイレ(TOTO)など、世界に先駆けて日本が発明した逸品のそれぞれの開発秘話を読んでいて、ぼくは日本人として有難い気持ちになりました。日本人として生まれてきてよかったと思います。

この中で、例えば1953年発売の寺西化学工業株式会社「マジックインキ」

どんなものに書けて消えない“?魔法のインキ”だ。

インク、ペン先、容器、キャップ等の開発に向けての彼らの情熱に感動します。

これまでのニッポンという国の成長を支えてきたのは、他の誰にも負けない彼らの気概でした。

3P

70もの素晴らしい商品誕生のドラマである。そのすべてに共通しているものは、戦後の高度成長期から今日まで、日本という国が世界に負けない“モノづくり”を続けてきた開発魂、日本人ならではの細やかさである。

 

<目次>

はじめに はじめの一歩を訪ねる旅へようこそ!

第1章 世界に誇る!ニッポン生まれ。その誕生の物語(あんぱん、胃カメラ、ウィルキンソンタンサン ほか)

第2章 モノづくりへの熱い思い。―ニッポンが進化させた品々の物語 戦前編(板ガラス、鉛筆、缶詰 ほか)

第3章 モノづくりへの熱い思い。―ニッポンが進化させた品々の物語 戦後編(エレキギター、オルゴール、キットカット ほか)

参考文献・取材協力一覧

おわりに はじめて物語からの熱きエール!

 

 

CBCテレビ論説室・特別解説委員。1959年名古屋市生まれ。愛知県立大学外国語学部卒。1982年4月中部日本放送(CBC)に入社。JNNウィーン特派員、報道部長、報道局長、論説室長などを経て現職。著書に「ニュースはドナウに踊る」「愛しのドラゴンズ!」「屈辱と萌芽」など。

 

【No1588】ニッポンはじめて物語 世界初・日本初のヒット商品を生んだ開発者の熱き魂 北辻利寿 東京ニュース通信社(2024/03)

勝手な思いとして、白い紙で別途挿入されている写真類は、実際に箱のなかから撮った写真であったなら面白いのだが。
ダンボール箱を頭からすっぽりとかぶって街を彷徨する箱男が主人公の物語。
 

同時に二人の箱男が存在してはいけなかったのかどうか。
先に箱男だったから本物で、後にやった者だから偽物だというそんな簡単なものではないだろう。誰もが箱男となり本物であり偽物にでもなりうるし、箱の窓から相手を見ることも、逆にその相手からの箱の窓から自分が見られることがあるような相互依存関係性でよいのではないか。
イニシャルCは、贋医者。その贋医者の内妻は、軍医殿の正妻の奈奈、看護婦見習の彼女は、戸山葉子と名前が明らかにされていた。しかし、箱男のぼくや、A、B、中学生D、女教師、ショパン、ショパンの父などの名前の記載はなかったがその意味はあるとみた。
置き換えて考えてみると、箱の代わりに、ネットを使ったやり方で有名人と素人との匿名性、例えば、SNSでの発言や行動らがそれらに当たるのかもしれない。
 

誰が老舗の本家であるとか、誰か別の者が元祖であるとかは問題とはしない。
自分にとって有用なものや意味のあるものだけを取り出して、無用なものや意味のないものは取捨選択しているのだ。
「フィクションよりもリアルへ」

匿名と贋者が交錯する社会でおいても、箱の中やレンズから間接的に対象物を見るのではなく、例えば、人物ならば直接会い自分の言葉で腹を割って話をするなど、自分自身でしっかり本物を確かめて物事に対処していく姿勢に強く惹かれた。

244P
『箱男』では、「見る」ことが「見られる」ことを呼び、「ほんもの」が「贋もの」を誘発する。しかも相互の役割はたえず交換されるから、どちらのほうが優位ときめることもできない。
(中略)
この小説のなかに展開されているのは、箱の覗き窓から見た外の光景ではなく、すべてはこの内側に記された落書きとなる。現在進行中の「物語」となる。

ネットに関する便利な道具は、すべて使いこなせなくてもよいと思います。しかし、それらから情報を得ていくための心構えや調べ学び行動する姿勢は持ち続けていきたいです。

SNSは、ネットを使ってほかのユーザーとの交流を楽しむことができます。また、災害などいろいろな情報を収集することができるツールとして、もはやいまでは欠かせないものです。

写真や動画、ストーリー、メッセージ、つぶやき、アルバム等々、SNSにはそれぞれサービスに種類あります。この本を見ているとLINE,インスタグラム、Xなどで、それらの機能がほぼ共通して使えるものになっていました。どのアプリを使うことが自分にとって使い勝手がよいのかどうかが問題です。

実名なのかそうでないのか、動画がメインなのかつぶやきがとかで機能面で得意なものもあります。どれをメインにして使っていくのか、どれか一つではなく場面や相手によって別のものを使ってやり方を変えていくとか、相手とのやり取りのために何を使っていくのか選択する必要があるのではないかと思います。

また、もう流行についていけないので知らないとか、もう既にわからないということにならないよう、これからも新しい情報を仕入れたり、分かっている方や知っている方に聞いたりしながら、SNSという道具を使って相手と情報交換していく形や情報弱者にならないよう学んでいく姿勢は持ち続けたいと思っています。

 

「パソコンでLINEを使う」ことは知りませんでした。

今回、ぼくはこれが一番有益でした。

LINE上でファイルやPDFでのやりとりがあるので気になっていたのです。さっそくPCにLINEアプリを入れて活用しています。

 

人気の5大SNSについて、始め方から使い方、安全快適に使うための設定方法まで、基本から丁寧に解説したマニュアルです。人気の「TikTok」、旧Twitterの「X」や最新のSNS「Threads」まで、これからSNSを始めたいと思っている人にも使っているけれどよくわからない人にも最適な1冊です。

 

 <目次>

本書の使い方

はじめに 

アプリのインストール方法

1 身近な人と気軽にやり取りするLINEをはじめよう

2 LINEをもっと使いこなして楽しもう

3 こだわりの写真や動画を皆に見てもらえるInstagramをはじめよう

4 Instagramをもっと使いこなして楽しもう

5 流行の話題や今の気持ちをひとことでつぶやくXをはじめよう

6 人気拡大中!短い動画で個性をアピールできるTikTokを使ってみよう

7 Instagramと一緒にThreadsを使ってみよう

専門家に聞くSNSを使うなら知っておきたい著作権のQ&A

用語索引

目的別索引

 

合同会社ワイズベストを設立。著書に「YouTube完全マニュアル」「LINE完全マニュアル」など。

 

【No1586】最新LINE&Instagram & X&TikTok & Threadsゼロからやさしくわかる本 桑名由美 秀和システム(2024/03)