一瞬で心をつかむエリート・カジュアル しぎはらひろ子 KADOKAWA(2024/04) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書は、例えば著者、主人公、偉人、歴史、自分等との、非日常の中での対話だ。

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お洒落の基本は、相手を思いやる清潔感だと思います。

内面が外見に表れると言いますが、TPOに留意して自分の外の姿に気をつけていくことは、世の中で生活していく上でご縁のある方々を不快にさせないためにも大切だと思います。

 

7P ファッションはあなたの価値を上げる最強のツールであり、見た目はあなたを瞬時に伝える暗黙の言葉である。

59P すべてのファッションデザインや色はイメージと言葉を持っている。

64P 人間は幼い頃から色々なものを見て、感じて、触ってきた経験に基づいて、知覚・理解・記憶・思考・学習・推論・問題解決をしながら、あらゆるものを認知し、情報として受け取っています。目の前の人が着ている衣服の形、デザイン、色、映画や物語の中で似たような服を着ていた人物、それらの衣服の持つイメージと言葉を重ねながら無意識にその人物の印象を判断しているのです。

 

コロナ禍以降、働き方改革やテレワークの進行によって、ビジネスシーンを取り巻く環境は多く変わりました。内勤やオンライン会議が増えたことで、仕事上のカジュアル化が進み、またクールビスでネクタイをしないで通勤や仕事ができるという風潮が広がりました。

このため、ビジネス上の服装は、スーツ、ネクタイなどのフォーマルなものから、セットアップできるジャケット、パンツ、ポロシャツなどのカジュアルなものを選択できるような環境が広がってきたものだと感じています。

カジュアルな服は、単に着やすいとか自分にとって楽な服でよいのか?仕事だから一定の歯止めがあるはずだと思いつつ、そもそもビジネス上のカジュアルウエアとはなにかを知りたかったのです。

16P

ビジネスウエアとは、「オフィシャルウエア=公的な場で着る服」である。仕事で着る服、すなわち仕事服なのです。仕事服とは「その仕事に適した服装」が基本である。重要なのは、「ビジネスシーンに適したビジネスウエア」を選択し、立場を適切に表現する「外見の整え方」を心得ていることなのです。服装や衣服をツールと考え、その場にふさわしい外見で自分の存在感を明確に表現し、よりよいビジネスに繋げていきましょう。

 

185P 自分の存在感を表わすために、信頼、品格、知性、情熱、誠実、叡智などのキーワードに落とし込む。

服を購入するときは、この3つのポイントを念頭に置く。

1 ビジネスの場に適した服である

2 流行に惑わされない

3 信頼でき仕事ができるように見える

 

188P 著名人の名言から

ソニー創業者 盛田昭夫

「男は外見にも責任を持たなければならないよね」

 

アメリカのジャーナリスト ジョージ・フレイジャー

「服装は必ずしも男を作らないが、男に自身と満足感を与えるというのは少なくとも納得できる事実である」

 

イギリスの劇作家 オスカー・ワイルド

「外見で人を判断しないのは愚か者である

 

フランスの小説家 オレノ・バルザック

「服装に関する無関心は、精神的な自殺行為に等しい」

 

 <目次>

はじめに エリートカジュアルとは、自分の仕事に誇りを持ち「哲学を纏う」こと

第1章 “新常識1”ビジネス・カジュアルは「ビジカジ度数」で決まる(ビジネス・カジュアルとは何か、しぎはら流「ビジカジ度数」とは何か ほか)

第2章 “新常識2”ファッションは「錯覚させる」が正解(脱「何となくかっこいいから」という服選び、デザイン×認知心理学=「ファッションの知恵と力」 ほか)

第3章 “新常識3”似合う服は「型」ではなく、「自分の体型」で決まる(コロナ禍と筋トレブームで身体のシェイプを意識、鍛えた身体をより魅力的に見せる服選び ほか)

第4章 “新常識4”「色×心理学」で自分を表現する(色をつかさどる三大条件(光・物体・人の目)配色と人に与える印象 ほか)

第5章 “新常識5”服はもうたくさんいらない(オンライン時代に服はたくさん持たなくていい、自分が心地よいと感じる「上質な着心地」 ほか)

おわりに ビジネスファッションは「センスと学問」である

 

しぎはらひろ子さん

ファッションプロデューサー。服飾専門家。日本ベストドレッサー賞選考委員。(一社)日本パーソナルスタイリング振興協会代表理事。デザイン教育の名門、神奈川県立神奈川工業高等学校産業デザイン科を卒業後、松下通信工業(現パナソニックコネクト)の研究開発部で、デザインと機能の研究開発職に就く。23歳でファッション業界に転職し、ミストグレイ・ファッションプランニングを設立。シューズブランド「JELLY BEANS」の立ち上げ、「SHIBUYA109」「JR東日本(アトレ)」「ベルメゾン」などのブランド戦略や商品企画などに携わり、経営者、作家などビジネスパーソンのために「存在感を際立たせるスタイリング」も行う。服飾戦略家・服飾の第一人者。ロジカルにファッションを説明できる稀有な服飾専門家として幅広く活躍中。

 

【No1621】一瞬で心をつかむエリート・カジュアル 一流の男だけが知っている、ビジネスファッションのニュースタイル しぎはらひろ子 KADOKAWA(2024/04)