消費者金融ずるずる日記 当年59歳、「ご利用は計画的に」お願いします 加原井末路 フォレスト出版 | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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消費者金融のお金にまつわる悲喜こもごもの体験、目撃した内容が赤裸々に綴ってあった。

消費者金融業は、破産者の増加による貸出量の低下やグレーゾーン金利による過払い金請求をうけて2010年ごろから斜陽産業となる。

加原井末路は、消費者金融に勤めているのにかかわらず、延滞者への督促などの怖さを知っているのにもかかわらず、お金を借りて借りて、借金という蟻地獄に陥ってしまう。

住宅ローンの返済にも行き詰まり生活再建へ。追い込まれて自宅を手放したが、わずかな稼ぎを得ながらも、義母からお金を借りて中古住宅を手に入れた。

彼は、結局足るを知るに至った。

 

 <目次>

まえがき 旦那さんのお仕事は?

第1章 サラ金業、始めました(某月某日 きちんとした会社:どうして私はサラ金に?某月某日 督促部屋:サラ金ビルの一室で ほか)

第2章 貸した私が悪いのか?(某月某日 ミニロト当選:常連延滞者のドヤ顔、某月某日 延滞者リスト:よく見りゃ、知り合いの名 ほか)

第3章 可笑しくて、やがて哀しき…(某月某日 おまとめローン:甘く、やさしい言葉で、某月某日 無人契約機:人の気配はないけれど… ほか)

第4章 お金に教えられたこと(某月某日 あんた責任取れんの?:時代は法令遵守、某月某日 様変わり:改正貸金業法完全施行 ほか)

あとがき 足るを知ること

 

1965年、埼玉県生まれ。1990年代半ばに、中堅の消費者金融会社「デック」に入社。以来、債務の督促・取り立てや貸付、「おまとめローン」の営業など、20年間にわたり債務者との前線で四苦八苦する。一方、サラリーマン時代に組んだ35年の住宅ローンの結末も本書につづる

 

【No1617】消費者金融ずるずる日記 当年59歳、「ご利用は計画的に」お願いします 加原井末路 三五館シンシャ フォレスト出版(2024/06)