朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -163ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。



109P「奇跡は起こらないから奇跡なのだ―。」


「蜘蛛と蝶」というタイトルは内容を知るとピッタリだ。




相手を探している人や婚活をしている人だけじゃなく。


こういったシチュエーションはあり得るんじゃないかな!



インターネットやSNS上で知りあいとなるような可能性がある人なら起こりえる出来事・事件なのかも。





毎日、毎回、同じスーツとネクタイであることや、はじめに自己紹介した名前である「一希」ではなく「こうへい」と彼の友人が言ったのを聞いたとき等々。






人の心をもてあそぶような輩は許せない。



客観的に考えるとにかおかしいと感じないのかどうか、などと怒りながら読み進めてました。






多岐川瑠璃子は、この彼の本性を分かってもよい伏線がいくつもありました。



でも、それに気づけなかった。


彼女はそれに気づきたくなかったのかもしれない。






ラストには、スッキリしないような思ったようなうれしい展開が待っています。







 <目次>

プロローグ

第一章 

第二章 

第三章 

第四章 

第五章 

第六章 

第七章 

第八章 

最終章 

エピローグ

あとがき 









◎1961年東京都生まれ。法政大学文学部卒。「履き忘れたもう片方の靴」で第30回文藝賞佳作を受賞しデビュー。ほかの著書に「1303号室」「甘い鞭」など。







17P

彼女の人生には特別な喜びもなかったし、楽しみと呼べるようなものも見当たらなかった。だが、同時に、これといって悲しいことがあるわけではなかったし、耐え難いほどの苦難に直面しているというわけでもなかった。

「幸せか?」と尋ねられたら、「ええ。たぶん」と答えただろう。瑠璃子には家族がいたし、安定した仕事もあった。

それでも、……平凡な日々の繰り返しの中で、なすすべもなく年を重ねていくことを考えると、焦りや不安のような感情が胸に去来した。







68P

その朝、瑠璃子には、目に映るすべてのものが、それまでとは違って見えた。耳に入るすべての音が別の音に聞こえた。

目を覚まし、自室の窓をいっぱいに開けた時-真夏の朝日に照らされた木々の葉の輝きが、それまでとは違って見えた。耳に飛び込んでくる鳥たちの声が、それまでとは別のものに聞こえた。

髪をそよがせる風のにおいが、胸いっぱいに吸い込んだ夏の朝の空気さえもが、きのうまでとはまったく別のもののように感じられた。





133P

瑠璃子の誠実さ、真面目さ、相手へのいたわりや思いやり、努力を続ける力、人を信じようとする気持ち、困難に向き合おうとする心、決して人を裏切るまいとする信念……それらはどれも彼が持ち合わせていないものだった。

 


 

 

 

 

 

 



226P「相手のために『気づかい』することで、自分の仕事も効率が上がりますし、会社生活を楽しく送ることもできるようになります」




美崎栄一郎さんは、まさに「気づかい」の達人です。


彼の「気づかい」は、仕事時だけではなく、プライベート時にも大いに活用できます。





 

「良い気づかいほど気づかれない」のは、相手が快適だからです。



「されていない時に初めて気づくのが『気づかい』」なのです。






 

毎日生活をしていく上で、実践していけるやり方がわかりやすく解説してあり参考となります。




一見簡単そうなことを無意識にできるようになるまでに、自然と身に付いて普通に振る舞えるようになるのまで、なかなか簡単なものではありません。






 

「大きな仕事もちょっとした気づかいから始まります」という美崎さんからの自筆のメッセージを書いていただきました。



美崎さんは、「上手くいっている仕組みを見たり知ったり考えたりするのが好き」とおっしゃっておられました。




彼は、観察の達人でもあります。



高級ホテルや人気飲食店の従業員の「気づかい」を観察して学ぶことも大切だと思いますね。







 

日頃から気をつけてぼくができる「気づかい」をひとつでも少しでもしていきたい。








 

228P「私は楽しい世の中をつくりたいと思っています。

ビジネスシーンで、相手のことを少し思いやり、『気づかい』できる人がたくさんいるような世の中になれば、こんなに素敵なことはありません」



美崎さんは、ブレていません。



本のなかにはこの気持ちが、一環として一本の線で描かれています。












 <目次>

はじめに

1章 社内の同僚への気づかい

2章 上司に対する気づかい

3章 打ち合わせの時の気づかい

4章 得意先への気づかい

5章 チームの中の気づかい

6章 デジタルツールの気づかい

7章 「幹事」における気づかい

おわりに








1971年生まれ。花王にて商品開発者として勤務。サラリーマン時代からプライベートの活動として「築地朝食会」「ひみつの学校」など、勉強会や交流会を数多く主宰する。2011年8月に同社を退社後は、フリーランスとしてチャリティイベント、講演や執筆活動、コンサルティングなどを行う。NHKをはじめテレビやラジオ、雑誌などの露出も多い。








192P「新しいサービスについて考え抜く」

新しいサービスや道具は、使う人がいて初めて価値を持つものだということです。新しいサービスや商品の評価の仕方は、どんな人だったらこれを使うメリットがあるのか、常に考えるのです。



 

194-195P

意識しているのは、新しいサービスを使うことは、新しい言葉を話すのと同じということです。

新しいサービスやツールは、新しい言葉のようなものです。苦手な人には、その言葉で話しかけずに理解できる言葉で話すことです。

英語が話せない人も、食べ物の名前や地名などという自分が身近に感じる話題や単語くらいならば、とっかかりやすいでしょう。

私の本が読みやすいと言われているのは、そういう利用シーンを描くようにしているからですね。







222P「飲み屋で観察力を磨く」

「気づかい」ができるかどうかは、観察力なんです。観察力を鍛えることができれば「気づかい」の能力は飛躍的に上がります。

礼儀作法ではなく、相手のことを観察していれば、相手が必要としていることをさっと差し出すことができるはずです。



作家の美崎栄一郎さんと直接お会いしたらわかりますね。



自然と好感が持てる方です。



多くの作家さんの中でも、富山にもよく来られてお会いしているからこそ親しみがもてる方だと思います。




朝を活用するための方策やいろいろな手帳の活用術などから啓発されることや参考となることが多いので美崎さんの本を読んでいます。







講演会と同様にわかりやすい内容です。


さらーっとおわりまで読んでしまいました。


とても読みやすい本です。







会社という枠を上手に使って、自分の仕事の幅を広げていこうということ。



気が進まないこともこなさなければいけないサラリーマン。



働きながらも、自分の好きな仕事をしていく方法をいろいろとアドバイスしてくれています。









サラリーマンを経験されているので会社の中での枠やしがらみなどについて、共感しやすい部分が多いのです。









たとえば「人のブランド力を借りる」


これはすっと腹に入りました。なるほどな。


ある分野の達人の一歩後ろに陣取っていると先に道・足取りがあるので歩きやすいですよね。






 

やりたいことに向かって、今いる「枠」(既存の価値観)から少しはみ出そう。


そうすれば、仕事が楽しくなります。







 <目次>

新たな価値をつくる人に

プロローグ

第1章    まずは、流れから外れてみる

第2章    「好き・嫌い」を大いに持ち込む

第3章    なんでも分解するクセをつける

第4章    仕事の「足あと」を記録する

第5章    自分のスキルを公開する「場」をつくる

おわりに








◎ビジネス書著者&講演家。デビュー作 『「結果を出す人」はノートに何を書いているのか』がビジネス書大賞1位に。その後、花王でサラリーマン経験から、実際の現場での経験を元にした使えるノウハウをまとめ、著作は30冊以上。

『[書類・手帳・ノート・ノマド]の文具術』は文具本で異例のヒット。

iPadバカ』はiPad関連書籍で最も売れた記録を持つ。

2013年よりビジネス手帳の監修も手がける。

講演テーマは、時間術、仕事術、アイデア発想術からノート術、デジタルツール活用術など著作の数だけ著作を読んだ読者からの依頼が全国から。企業勤務経験から企業内研修の依頼も多い。

http://note272.net/









「仕事の評価というのは、「一緒に仕事をした人の記憶にどれだけ感動を残せるか」なのではないかと。自分の仕事は、関わった人全員が「この仕事をしてよかった」と笑っていてほしい。「感動のラストシーン」を目指すことは、私がぶれずに仕事を進めていくための軸になっています。」










「優秀なプロは、簡単に自分を変えます。より高い目標のためだったら、これまでのプライドや得てきたものを簡単に捨てることが出来る。それが本当のプロなのです。」










「人のブランド力を借りる」

「新しいこと」を軌道に乗せるには、その分野の達人の一歩後ろに陣取ることです。

前を歩いている人がいる。足あとはもうついている。その足あとをたどれば、それが消える一歩手前のところまではラクに行けるのです。

すでに誰かが達成していることには、その人を踏襲してたどり着く。

そこからスタートすれば、ゼロからはじめるより、自分が先頭に立つ日はずっと早く来ます。











「人に話すことは、自分の視点に、別の視点、他人の目を取り入れることです。」









「無理にでも余裕を見せる」

どんなに忙しくても、周囲には余裕を見せる。まだ余地があると思わせる。

余裕があるように見せていれば、「この仕事もできるかもしれない」と思いがけない仕事が回ってくる機会が多いのです。

長い目で見れば、「余計な仕事」ではなく、あなたの能力を高める、自分の進みたい方向に行けるチャンスなのです。




 


 


 


 


No.306】枠からはみ出す仕事術 やる気と成果を最大にする26のスイッチ 美崎栄一郎 サンマーク出版 (2011/03



言葉は、言霊。



言霊 ― 古代日本で、言葉に宿っていると信じられていた不思議な力。発した言葉どおりの結果を現す力があるとされた。(デジタル大辞泉より)



普段から使っている言葉って大切だと思いますよ。


積み重なった言葉がその人を形成していくから。





ポジティブな言葉を使うならば……。反対にネガティブならば……。

なにか引き寄せるようなものがあるのではないかな!?




自分が発した言葉が、たとえ他人に向けたものであっても、自分に言い聞かせているかのように自分に返ってくるのを最近実感しています。


だから言葉を選んで使っていきたい。






共感する言葉もあればそうでないものもありますが、これらの言葉なかで自分のこころが救われたり、選択すべき行動が後押しされることってありますよね。







メンタリストのDaiGoさんが、ツイッターでつぶやいてきた、人生を充実させるための300の言葉を紹介してくれています。









◎慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとして数百のテレビ番組に出演。現在は企業のビジネスアドバイザーや作家、講演家として活動。また、ビジネスや話術から、恋愛、子育てまで幅広いジャンルで人間心理をテーマにした著書は累計100万部のベストセラー。










◎060

闇雲に人脈を求めても無駄だ。結局人というのは同じレベルの人としか付き合うことがないので、実力者や著名人とお近づきになりたいなら、自分もそれだけの実力や魅力を身につけなければ、物理的に近づけたとしても、深い仲になることはありえない。

人脈とは自分を高める過程で自然とひろがってゆくものだ。






◎087

運が悪い人は幸運を待っているが、運のいい人は運を迎えに行く。

さらに、運が悪い人ほど占いや神頼み、開運ブレスレットなどの根拠がないものに頼る傾向があることがわかっている。

結局のところ、運がいい人ほど、自分の人生を運任せにしない努力をしているわけです。











◎156

夢は行動すれば希望になるが、行動しなければただの幻想になってしまう。

人に夢を語るときには、こういう目標があると言うのではなく、こういう目標のために毎日こういうことをしている、と行動とセットにして話すようにすると、あなたの夢に行動が伴ってくる。






◎299

楽な道より、楽しい道を選ぼう。

そもそも人生に楽な道などはなく、あなたが楽しめる道とそうでない道があるだけだ。

どの道を通ったとしても、結局は苦労したり、逆境を乗り越える場面が必ず出てくる。

どうせ苦労することになるのだから、つまらない道を選ぶのではなく、自分が楽しめる道を選ぼう。








◎300

偶然を当てにするのはやめて、偶然をものにすることを考えよう。

成功する人は偶然を当てにする人ではなくて、めぐってきたチャンスを確実にものにしていく人だ。

ではどうすれば偶然をものにできるのか。

答えは簡単で、常に後悔しない選択に挑戦していくことだ。

 

 


 

 


 

 

 

 

 

 



世の中で生活していると、いろいろな場面で悩むこともあるはず。



こういう風に考えればいいのか。


こういう対処をすればいいんだ。


ひとつでも参考となればいい。




「ちょっとした考え方と行動方式を身につければ、たいていの悩みは消えてなくなる」




悩みを解消するためのヒントが得られる本です。







2P「まったく同じ状況に置かれても、少しも悩まない人と、深刻に悩んでしまう人がいます。それは、人の心を悩ませるのは、出来事そのものではなく、その受け止め方にあるからです。

私たちは、幸せか不幸せかは、自分の境遇や運などに左右されると思いがちです。

しかし、実際のところ、その人の人生が楽しいか、そうでないのかは、その人の心が決めているのです。」







 <目次>

まえがき

第1章 ポジティブに考える(世の中は悩みだらけ、と知る、悩まない人もいることに気づく ほか)

第2章 人付き合いで悩まない人になる(すべての出会いには意味がある、と考える、それなりに付き合えばいい ほか)

第3章 悩まない人になる行動術(悩んでいる時間があるなら行動しよう、できることは何か、を考える ほか)

第4章 快適に生きることを目指す(好きなことをする、イメージチェンジで自分を好きになる ほか)






東京都出身。著述家。学習院高等科、同大学卒業後、資生堂に勤務。独立後、「心理学」「東洋思想」「ニューソート哲学」などに基づいた人生論の研究に従事。1986年、体系化した『成心学』理論を確立し、人々を元気づける著述活動を開始。1995年、「産業カウンセラー」(労働大臣認定)を取得








20P「前向きな解釈をする」悩まない人は、必ず物事の良いほうを見ようとする

ポジティブな考え方ができる人というのは、気持ちが明るいので、心のなかはいつもプラスのエネルギーがたまっています。そのエネルギーが周りを巻き込み、結局、よい結果を招くのです。

ですから、悩みから解放されたいなら、ポジティブな考え方を心がけたほうがいいでしょう。






24P「ないものねだりはやめて、あるものを数える」今持っているものに感謝する。





28P「ああ、ちょうどよかったと言ってみる」思い通りにならないときこそ、前向きな言葉を使ってみる。





42P「越えられない試練はやってこないと考える」大丈夫、乗り越えられると信じることで希望が生まれる。





48P「こんなのたいしたことないと言ってみる」トラブルを深刻にとらえすぎない。





64P「それなりに付き合えばいい」人付き合いには、いい意味での割り切りが必要。





74P「自分をわかってほしいと思うのをやめる」自分の気持ちや考えを押しつけない。





78P「相手への期待を捨てる」他人が自分の思い通りにならないのは、当たり前と考える。





82P「相手を変えることをやめる」相手を変えることはできなくても、自分のことは変えられる。





88P「こんな人もいると考える」世の中にはいろいろな人がいるという





112P「悩んでいる時間があるなら行動しよう」行動しなければ、状況は変わらない。





120P「簡単にできることから始める」行動を起こすときは、気軽にできることから始めるとうまくいく。





128P「考えても仕方ないことなら考えるのをやめる」自分では変えられないことで思い悩むのは無意味だと気づく。





136P「問題を紙に書きだす」悩みを書き出すことで、気持ちを整理できる。問題や考えが具体的なものに変わっていくのです。





140P「本からヒントを得る」読書は、少ない労力で大きな効果が期待できる。





142P「前向きな言葉を使う」ありがとう、嬉しい、楽しい、面白い、ゆかいだ、きれい、美しい、かわいい、おいしい、ラッキー、よかったね、おめでとう、感謝、幸せ……、前向きな言葉にはプラスのエネルギーがある。





160P「体を動かす」運動にはイヤなことを忘れ、前向きになれる効果がある。





168P「好きなことをする」意識的に趣味や好きなことを楽しむ時間を設ける。





174P「時間がなくてもリラックスする」忙しいときこそ、一息つく時間が大切。





182P「他人と比べるのをやめる」人と比べて落ち込むのではなく、人のよいところを見つけて自分に取り入れる。





186P「自分の欠点を違う角度から見直す」欠点も見方を変えれば長所に変わる。





204P「快適な環境に身を置く」自分にとって居心地のいい場所に出かけてみる。心にプラスのエネルギーが増えるのを感じられるでしょう。





208P「自分の一番の味方になる」自分で自分を励まし、ほめてあげる。 


 


 


No.304】もう悩まないヒケツ 「考えても仕方ないこと」なら考えるのをやめる 植西 聡 東京書籍(2015/09


インスタグラムやフェイスブック、ツイッターなどのSNSをやってきて、ふとしたところで今まで疑問がこころになかに隠れていました。



かかっていた霧のようなものがすこし晴れてきたような思いがします。





200P

というのも、SNSが「個」の発信ではなく、結果として「集団」への従属を促進する装置のように見えるからです。「私」を伝えているように見えながら、実は「皆」に溶けこむために発信されている言葉、それによって組む立てられるのが、SNS思考です。







人は、ある集団に属していますが、所詮、「個」人です。





勇気を持って、個でいることを恐れてはいけないな。





このようななかにいても、「物思いにふける」「考えこむ」という人として不可欠な贅沢を、自分ができる範囲でこれからも享受していきたい。






202-203P あとがき「物思いにふける」ということ


(スマホなどSNSでの会話により)人それぞれ頭の中は音のない喧騒に包まれています。気が休まることはない。情報による一種の興奮状態が一日中、持続しているともいえます。それがスマホ社会です。

こうして騒々しい時間の流れの中で、一人でいること意味を、人は忘れつつあるようです。というより、スマホから離れて一人で何かを思い、考え、思索することを恐れているようにさえ感じます。だからいつも誰かとつながり、みんなの輪の中にいようとするのではないでしょうか。


(中略)(スマホから離れると)わくわくする頭と心の体験ができるかもしれません。


スマホと言う手の平サイズの道具は、ますます人と人との関係や社会の様相を変えていくことになると思います。そして何よりも私たち自身の中身が変化するでしょう。

「物思いにふける」「考えこむ」という行為は、スマホ社会ではマイナスイメージをもちますが、これはもっとも高度な生き物としての証であり、人間として不可欠な贅沢の一つです。










 <目次>

プロローグ いまこそスマホ断食を

第一章 私の思い出はスマホには収まらない

第二章 データに分解された私を誰かが見ている

第三章 ネット社会の匿名性

第四章 ネットでは「盗み」は知的作業なのか

第五章 自己愛が「祭り化」で加速する

第六章 「見られたい」という欲望

第七章 ネット動画とのつきあい方

第八章 ネットが人を萎縮させる

第九章 紙の本が思考を鍛える

第十章 スマホから逃れて自分を取り戻す

あとがき 「物思いにふける」ということ








◎1955年福岡県生まれ。92年「運転士」で第107回芥川賞受賞。ほかの著書に「検索バカ」「ネットで「つながる」ことの耐えられない軽さ」など





199-200P

読むという行為は文を通して考え、自分と向き合うということですし、書くということはまぎれもなく自己との対話にほかなりません。一方、ネットでメッセージを発信するのは何より誰かとつながるということを目的とします。「つながり」「絆」を強調する最近の社会的風潮は、SNS的な価値観のあらわれでもあります。紙に記された書き言葉は「私」に属していますが、ネット上に行き交う言葉は「皆」に属しています。


一方、「私」の側にある言葉は、ときに自分の奥深くに分け入って苦闘したり、また真理を解き明かそうと、時間をかけて言葉を費やしながら努力しますが、「皆」の側にあるネット言葉は他人とつながるための道具として使用されるだけです。道具だから、その言葉自体が重要なのではなく、相手を瞬間的に引きつけるロープとして必要なものであって、用がすめばすぐにいらなくなるのです。


また従来の書き言葉は、本のようにいったん記されると長い間そこにとどまりメッセージを発信しつづけます。書き言葉は少しずつ蓄積されていくのですが、ネット言葉は「流れ」のなかにあります。これはストックとフローの関係だといっていいでしょう。書き言葉が、「私」の中に掘られた井戸に溜まっていくとすれば、ネット言葉は「皆」の間を川のようにながれていく。SNSで発信した言葉は、一年もたてば記憶に残っていることはまずありません。


 


 

 

 



77P「今目撃した、珍しい夜行生物のような俊敏な動きをしたのはなんだったのか?」



まずはこれが読後の素朴な疑問。


それと「素朴に心を揺さぶるような展開や描写がもっと欲しい」





介護に目を背けてはいけないなあ。



現在のリアルな問題として。



介護する側から介護される側として、いまから自分におきかえてみると簡単に想像ができます。





生きていくために、これまでしてきたことがよかったのかどうか!



今からでもできることが、なにかないのかどうか!



これからの方向性としてなにをしていくべきなのかどうか!などとちょっと考えさせられました。





「こころ豊かで幸せな人生だった」と言いたい。







人ってどうなのかな。





死にたいと言っても、それは本音ではなくて、「生」にしがみつきながら死ぬまで生きていたいのかなと、ぼくはそう感じました。









◎1985年東京都生まれ。明治大学商学部卒業。2003年「黒冷水」で文藝賞を受賞しデビュー。「スクラップ・アンド・ビルド」で第153回芥川賞を受賞。ほかの著書に「隠し事」など。









44P

「足も腕も痛くてからねぇ」

祖父がさする箇所の半分以上は、関節等ではなく筋肉の部分だ。健斗もここのところ、全身のあらゆるところに筋肉痛がある。現役世代の健斗にとって痛みとは炎症や危険を知らせる信号であり、筋肉の痛みに関していえば超回復をともなったさらなる成長そのものである。つまり、後遺症や後々の不具合がないとわかれば苦なく我慢できる。しかし祖父にとっては違う。痛みを痛みとして、それ自体としてしかとらえることができない。不断に痛みの信号を受け続けてしまえば、人間的思考が欠如し、裏を読むこともできなくなるのか。だからこそ痛みを誤魔化すための薬を山のように飲み、薬という毒で本質的に身体を蝕むことも厭わない。心身の健康を保つために必要な運動も、疲労という表面的苦しさのみで忌避してしまう。運動で筋肉をつけ血流をよくすることで神経痛の改善をはかったりはしない。その即物的かつ短絡的な判断の仕方が獣のようで、健斗にとっては不気味だった。







121P

あらゆることが不安だ。

しかし少なくとも今の自分には、昼も夜もない白い地獄の中で闘い続ける力が備わっている。先人が、それを教えてくれた。どちらにふりきることもできない辛い状況の中でも、闘い続けるしかないのだ。

プロペラが視認できるほどにまで近づいてきていたセスナは、いつのまにか雲に隠れ、見えなくなっていた。

 


 


 


 


 


奥野宣之さん自身が、図書館をかなり頻繁にいつも利用されています。



図書館をこよなく愛していることが行間から透けてわかります。



いつか奥野さんに会って、図書館愛について語り合いたいものです。











この本はぼくにとって出逢うべきして出会ったともいうべき本。



いつも手元に置いてその都度もう一度読み返したい。



図書館を利用している人がぜひとも読むべき本ですね。







図書館を利用しているぼくにとっては、この「図書館『超』活用術」という題名に強く惹かれます。



これまでは、ただ図書館で本を借りてきただけの利用でした。



でも、これだけではもったいないな。



図書館を利用する際に、これからしてしていきたいことや、利用者としてどうしていけばよいかわかるように、目から鱗が落ちるようなエッセンスが書かれてありました。


例えば、以下に引用したように!







奥野さんは、あえて図書館司書の資格を取られました。




図書館利用者と図書館司書との両方の視点で書かれてあるので内容がとてもわかりやすいのです。



読み終えてからワクワク、ドキドキしながら、これからも図書館をもっと活用していきたい。







2P

なんとなく図書館に興味があるという人はもちろん、これまで使ってこなかった人ならなおさら、図書館を使いこなすことで、これからの人生がまるで違うものになる、と。





13P

ふつうに本を借りているだけでは、図書館は永久に使いこなせるようにならない。






217-218P

一人ひとりの利用者が、本気で「自分の人生に本当に役に立つ情報」を求めて図書館に足を運ぶようになれば、提供する側のサービスも高度化し、さらに図書館が利用しやすくなる―そんな「いい循環」が起きるでしょう。

この本によって、そんな「シビアな利用者」が少しでも増えることを願っています。










 <目次>

すこし長めのまえがき なぜいま「図書館」なのか

序章 図書館の「場」としての力

第1章 「集中力」編―作業効率アップ・サードプレイス・知の空間として

第2章 「発想力」編―セレンディピティ・視点転換・拡散思考

第3章 「思考力」編―情報収集・調査・分析・意思決定・判断・集中思考

第4章 「教養力」編―生涯学習・独学・雑学・レクリエーション・スキルアップ

第5章 図書館のトリセツ―もっと図書館を知り、使い倒す達人になる!

第6章 「使える図書館」を探すための7つのチェックポイント

あとがき 利用者が「使える図書館」をつくる

付録 1枚!図書館ポートフォリオ、ざっくりNDC一覧






◎1981年大阪府生まれ。同志社大学文学部社会学科でジャーナリズムを専攻、卒業後は、出版社、新聞社での勤務を経て、フリーの著作家・ライターに。独自の情報整理術を公開した『情報は1冊のノートにまとめなさい』でデビュー。「利用するだけでは図書館はわからない」との思いから、2013年、桃山学院大学(大阪府)で社会人向けの司書講習を受講。司書資格を取得した。









29P「図書館、その3つの力」

その1 課題をクリアし、成果を生み出すための「ラボラトリー(研究室)」

その2 重要な場面で意思決定し、決断を下すための「シンクタンク(頭脳集団)」

その3 思いもしない自分を発見し、可能性を広げるための「ゼミナール(教育法)」









42P

すばらしいのは「求めていると自覚している情報」だけではなく「求めていると自覚していない情報」にも出会うことができる点です。








141P 自宅の本棚を鍛える「借り本買い」人生に栄養を与える座右の本が増える

・借りた本を、じっくり読みたくなったら買う

・返却した本を、もう一度読みたくなったら買う

好きな本しかない本棚というのは、見ているだけで気分が良くなるし、再読のたびに頭を活性化させてくれます。

また強い関心を感じる本が集まることで、「自分がひときわ関心をもっていること」や「自分に強みがある分野」が目に見えるようになります。






157P 自分の幅を広げる「図書館系イベント利用術」ビジネス以外の新鮮な知見に触れる

新しいことを考えるためにも「関係のない本」を読むほうがいいのです。







No.301】図書館「超」活用術 最高の「知的空間」で、本物の思考力を身につける 奥野宜之 朝日新聞出版(2016/03




199P「何かを学ぶためには、自分で体験する以上にいい方法はない」



「雑談の時間をつくる」「一万時間の法則」「最悪の状況を思い描ける人が最強」「つねにプランB用意する」「脳は、「自分の課題だ」と実感したときにはじめてやる気をだす」等々



分かっている人には、これらはなにを伝えたいのか分かりますね。






その一文、一行、いやひと言に重みがありますよ。





茂木さんの言葉には、深い含蓄があるものと感心しながら読んでいます。




 

 <目次>

はじめに 結果を出せるビジネスパーソンは「すぐやる脳」を持っている!

1 「すぐやる脳」と「ぐずぐず脳」

2 リスクを取って「すぐやる脳」に!

3 「安住しない人」が未来の成功を手に入れる!

4 脳をやる気にさせる「自律」のメカニズム

5 仕事の速度をアップする脳の使い方とは?

6 「すぐやる脳」に変われば人生がガラリと好転する!

おわりに

◎1962年東京生まれ。東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。「脳と仮想」で第4回小林秀雄賞を受賞。






31P

「すぐやる脳」をつくる三つの法則


1 「瞬間トップスピードを習慣化する」ともかくいきなりトップスピードですぐに行動に移す。特別に意識せず、その行為を習慣化する。


2 「雑談の時間をつくる」雑談はとてもクリエイティブな行為です。特定の目的を持たない、創造性に富んだ自由なコミュニケーション。それは脳のマッサージであり、同時に様々な価値観が芽生える脳のサプリメントでもあります。


3 「ベストエフォート方式」四日目にできなくても、五日目からまたやってみるほうが、そこであきらめてしまうようりはるかによい結果が待っています。あきらめてやらないよりも、途中からでもやったほうがいいじゃないかという考え方。








 

51-52P「セレンディピティの三つの条件」人・物・金などに巡り会うチャンスに行き当たる


「行動」とにかく広い世界に出て、世間といろいろ交流をしてみることです。


「気づき」一見何の変哲もないように感じる小さな変化を見逃さず、視野を広げて「周辺」に目配りをすることが必要です。


「受容」現実を素直に受け入れることが大切です。




おいしいコーヒー飲みたい!って思わせるようなジャケット。




豆がこぼれていますね。すこしこころが惑わされます。







人の行動の全ての意味を理解することができないもの。





様々な見方で捉えていくことで、さらに深く知ることができないものなのか。






甘くて辛くて懐かしく思えるような可能性があったあの学生時代の思い出。





結果的に、自分を救いながら単なる思い出としてではなく現実として自分をアルバムの隅に追い込んでしまうのか。





湊かなえらしく、登場人物の心の動きの描き方が上手い。




彼らの心の中にある罪悪感や自責感ゆえに過剰反応していくさまが見事。





まざまざとしたリアリティ感が溢れかえります。






ぼくにとってラストは衝撃的。









 <目次>

第一章 5

第二章 55

第三章 109

第四章 167

第五章 219

終章 267





 

◎1973年広島県生まれ。2007年、第29回小説推理新人賞を「聖職者」で受賞。08年受賞作が収録された『告白』を刊行。同作で08年週刊文春ミステリーベスト10第1位、09年第6回本屋大賞を受賞する。12年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞短編部門を受賞








202P

「そうやって自分を正当化しながら長い物に巻かれていく人の方が、器用で、生き方上手で、毎日楽しく過ごしていけるんだろうね」









205P

「どんな時でも、行動と思いが伴っているわけじゃない。自分の行動がべストじゃないなんてことは、ほとんどの人が自覚している。だけど、そうすることによって成り立つ世界もある。気付いていないことは指摘すれば改善されることもある。だけど、自覚していることを指摘されても、何も変わらない。むしろ、恥をかかされたって、相手を意固地にさせてしまうだけ」