朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -149ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

☆登山家の栗城史多さんは、太く濃い人生を歩んできた人だと思います。

一期一会を大切にしてきた方。
講演会終了後、彼は一人一人の目を見ながら、指のない手で誠意をもって相手の手を握っておられました。
自然に彼を応援したくなりますよ。

「夢を共有するのがぼくの仕事です。 
思っているだけじゃなく、周りの人と夢や希望を共有してください! 
夢や希望を言葉に出してみて!
プラスの言葉であきらめずに言い続けてください。 
夢や希望があったら、それを言葉にして言い続けると実現します。 
多くの人たちと夢や希望を共有することができればそれらは必ず実現します。」

残念です。
さみしいです。
悔しいです。

栗城史多さんのご冥福をお祈りいたします。

“NO LIMIT〜自分を信じて挑戦し続ける〜”★登山家の栗城史多さんの講演に参加して https://ameblo.jp/simomacky/entry-11776448019.html

あなたは誰を護ることができるのでしょうか。

東北で起きたあの大震災の爪痕は、そこに関係する人たちの心の中に深く濃く刻み込まれています。

時々、時期と場所を見ながらトラウマとなってその顔を出してきています。

 

善人で通っていた福祉保健事務所の職員や元職員が餓死をさせられ殺されるという残忍な事件が発生します。

 

本当に必要な人には行き渡らない生活保護。国の予算の問題もあり申請しても全員が受給できない難しいシステムとなっています。

本来もらうべき人に適用されないこと、不正に受給をしている人がいる現状の生活保護受給制度に問題を投げかけています。

 

生活保護の申請する者とそれを認定する役所の立場の違いが勉強になりました。

職務上から見て善人だと見られようとも、逆に申請側からすれば血も涙もない悪人に見えることがとても印象的でした。

一般的に、妥当で正しい判断をしたことでも、相手に恨みを買いトラブルを生じさせることがあります。

すべての人に満足を与えることが難しいのだけれども、仕事のやり方やものごとの見方に、そもそもこちらの側の論理だけではなく、相手の立場に立って相手を慮れるような人間味のある言葉と対応が大事ではなかったのかと改めて気づけました。

 

中盤からはどんでん返しの予感を感じ、中山七里さんの作品のなかでは久しぶりに読み応えを感じました。

 

 <目次>

善人の死

人格者の死

貧者の死

家族の死

恩讐の果て

 

1961年生まれ。岐阜県出身。「さよならドビュッシー」で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞。他の著書に「総理にされた男」「贖罪の奏鳴曲」など

 

人との出会いや旅行、資格取得、就職、読書、ウォーキング、スポーツ、神社仏閣参拝等々、そのときにしたい思ったことのうち、自分がそのときできることをしながら今までぼくは生きてきました。

 

いつか迎える老年期に対して。

有意義で愉しく過ごしていきたいと。

そのためのヒントは、先輩たちが書かれた本の中にあると思って。

 

高橋幸枝さんのようにいきいきとして長生きできる秘訣を知りたく手に取りました。

彼女が長年継続してきた習慣や普段から心がけていることがわかりやすくまとめられています。

その中で自分が納得できることをしていきたいし今からできることをしていきたいのです。

彼女の言葉を基にして、幸せな暮らしとともに健やかで豊かな心で生きていこう!

 

 

36P 人間関係を滑らかにする秘訣は、相手を褒めること、感謝の気持ちを相手に伝えることだ。

 

49P 人に与えることで自分に与えられる。

 

52P 話を聞くだけでも、相手のお役に立てるのだ。

 

69P 別れより、出会いに目を向ける。相手の幸せを願いながら、自分の前に広がる世界を見つめて。それが苦しまずに生きるための処方箋となる。

 

92P 一日に何度か空を眺めることで視野が広まり、目も脳も心も心地よくなり疲れもふっとぶ。

 

152P からだの声に耳を傾けることが大切。直感・第六感を磨く必要がある。

 

166P 長寿の秘訣は3つ。挑戦(数独や水彩画など)、節制(食事や酒量など)、適度な負荷(自宅の階段の上り下りなど)

 

はじめに

第1章 「ほんのひと手間」の魔法(面倒なことも、あなたの人生の大切な断片です、手間がかかることほど、やりがいがある ほか)

第2章 ゆるやかな人間関係は、人生の宝物(人間関係は、もっとなめらかにできる、「ありがとう」を期待しない ほか)

第3章 年齢を重ねながらゆっくり考えたこと(年齢を重ねるほど、ユーモアを大切にする、一日に何度か空を眺める ほか)

第4章 生きる力をくれる、ささやかなもの(天気の悪い日ほど、微笑んでみる、明るい色から力をもらう ほか)

第5章 からだと心の声にゆっくり耳を傾ける(からだと話をしていますか?、からだはこまめに使う ほか)

おわりに

 

1916年11月2日、新潟県生まれ。新潟県立高田高等女子高を卒業後、東京で海軍省のタイピストとして勤務。退職後、北京にて日本人牧師のもとで秘書として働く。医学部受験を決意し、帰国。福島県立女子医学専門学校に入学、卒業後は新潟県立高田中央病院に勤務。1953年に東京都町田市の桜美林学園内に診療所を開設。その後、1966年に神奈川県秦野市に「秦野病院」を開院し、院長に就任。現在も「秦野病院」「はたの林間クリニック」「子どもメンタルクリニック」「はたのホーム」「就労移行支援事業所りんく」などを運営する医療法人社団秦和会理事長を務める。著書に「小さなことの積み重ね」など

 

 

No.444】一〇一歳の習慣 いつまでも健やかでいたいあなたに、覚えてほしいこと 高橋幸枝 飛鳥新社(2018/02

 

携帯のメールでもなく、SNSやライン、メッセンジャーでもなく電話でもなく。

手紙は、アナログ中のアナログというくらい古典的な情報の伝達手段。

この手紙は、書いた後で何度も読み返すことができるし、

書く前に熟考することができ何回も内容を推敲する気持ちになることがわかります。

それに、手紙を受け取った人も何度も何度も読み返すことができて,

伝えたい手紙の意味を感じ取ることができます。

こういう行間を楽しむ書簡形式の小説もなかなか楽しい。

 

京都の大学から能登の辺境の実験所に飛ばされた!?大学院生の守田一郎は、友達や先輩や妹、元教え子、作家の森見登美彦氏にまでも次から次へと手紙を書きまくります。

彼から一方通行で送った手紙でも、ちゃんと時系列の物語となっているところは上手く仕上げています。

文通の武者修行を経ながら守田君は文章の技術を向上させていき、相手への手紙の習作を積み重ねていきます。

 

なにかしら愉しく笑える箇所が多いのだけれども、伊吹夏子さんへの失敗の書簡集などを読んでいると、誰か自分が好きな人に手紙を送りたくなるように切なく甘酸っぱい淡い気持ちになりました。

 

最後に守田君がやっと手紙を書いたのだから、伊吹さんからの返事もあったらよかったな。

ぜひ読みたかった。

それがちょっとだけ心残りだ。

 

 <目次>

外堀を埋める友へ  

私史上最高厄介なお姉様へ   37

見どころのある少年へ   61

偏屈作家・森見登美彦先生へ   87

女性のおっぱいに目のない友へ   119

私史上最高厄介なお姉様へ 続   143

恋文反面教師・森見登美彦先生へ   167

我が心やさしき妹へ   199

伊吹夏子さんへ失敗書簡集   227

見どころのある少年へ 続   255

大文字山への招待状   277

伊吹夏子さんへの手紙   303

 

 

1979年、奈良県生まれ。京都大学農学部卒、同大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。2007年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞受賞

こころに響いた。

まず惹かれた。

小説は始まりが大切。

あとに読み進めていくべきと、まるで誰かに後ろから背中を押されるかどうかが重要だ。

こういう心境でいままで生きてきたことはわかるような気がする。

 

6P

「取り立てて不満のない人生である。不満がないからと言って充実しているわけではない。空気の抜けた風船が、風任せに右に揺れたり左に揺れたりしているような、何とも頼りのない日々を送っている。」

 

 

あの日あの時あの場所で!

それぞれの老年期の恋愛が縷々綴られている。

じわじわっと涙腺が緩んでくる。

恋愛には、年齢は関係がない。

胸がだんだんと熱くなってくる珠玉の大人向けの短編集。

 

青春時代など若き頃に出逢わなくても、周りの人の死別や離婚などのあるきっかけを通じ人生経験を経て、いつかその人に知り合うことになるのだろう。

自分の体験から考えてみると、出逢える人には出逢えるべきして必ず会っているもの。

また逆にご縁のない人は、出会っても遅かれ早かれ、いつかは自分から離れていくものであり、追い求めてはいけないものだ。

運命というべきものなのか!

あの日、あの時にあの場所に行かなければ、決して出逢えていなかった。

 

出逢ったときのエピソードを踏まえて振り返ってみると、

それは偶然ではなく、必然のことのように思えて仕方がないのだ。

 

 

 

 <目次>

わかって下さい  

白いシャクナゲ   51

恋ものがたり   87

観覧車   125

エアギターを抱いた男   171

土産話   215

 

 

1950年、福井生れ。早稲田大学中退。エール・フランス勤務ののち帰国し、『野望のラビリンス』で作家デビュー。1995年『鋼鉄の騎士』で日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞特別賞を、1999年『求愛』で島清恋愛文学賞を、2001年『愛の領分』で直木賞を、そして2017年『大雪物語』で吉川英治文学賞を受賞。ほかの著書に「女系の教科書」など。

日頃から使っているのとそうでない筋肉があることはヨガをしてみるとわかります。

またヨガによって心と体のバランスが取れるようになれば、気持ちよい毎日でいられます。

さらにヨガによる瞑想効果は、集中力が高まって心が穏やかになります。

 

ポイントを絞ったポーズと呼吸するタイミングがわかりやすく解説されています

このヨガ友では、体幹トレーニングとヨガがミックスされているので、しなやかな強い心と体を作れるとのこと。

アスリートは、とくに体幹を鍛えることが必要かと。

サッカーの長友選手を復活に導いたヨガトレーニングです。

 

18P しなやかな筋肉と、しなやかな心。

ヨガ友でそのふたつを手に入れた僕は、さらなるチャレンジに向けて走り出せたのです。

 

 

 

 <目次>

はじめに 

1 なぜヨガ友はすごいのか(僕とヨガとの出会い、ヨガ友で「しなやかな筋肉」を手に入れる ほか)

2 ヨガ友があなたの悩みを解決する(肩こりや腰痛などの慢性的な不調を減らしたい、ダイエットしたい、メタボを解消したい ほか)

3 ヨガ友レッスン 基本ポーズ編(ヨガ友を始めよう!、ヨガ友お悩み別40ポーズ一覧表 ほか)

4 ヨガ友レッスン お悩み解決プログラム編(肩こり解消コース、目の疲れ解消コース ほか)

5 NAGATOMO Method(ヨガ、体幹 ほか)

おわりに

 

 

1986年愛媛県生まれ。東福岡高校、明治大学のサッカー部を経て、2008年にFC東京でプロデビュー。同年5月には日本代表に初招集され、8月の北京オリンピックにも出場。2010年の南アフリカW杯では全4試合にフル出場を果たし、同年7月には、ACチェゼーナへの移籍が決まり、わずかプロ3年目で世界一の強豪チームがひしめくイタリア・セリエAでプレーすることに。半年後の2011年1月、現在の所属チームであるイタリアの超名門サッカークラブ、インテル・ミラノに入団した。

相撲の世界に3年後の稽古をせよという言葉があります。

3年後に勝てるようになる稽古をしなさいという意味かと思います。

相撲における稽古とは、四股やてっぽうなどの基本形。

四股を踏むというのは、基本を行うということです。

ぼくの読書は、このような意味に近いのではないかと思うのです

だから、ハウツー本のようなすぐに効果が出るような読み方だけでなく、将来のため、例えば、3年後の自分のためにぼくは本を読んでいるのです。

 

 

誰にでももちろん読書好きになれますし、読書家にもなれます。

小学生のときから、この本を手に取れるほどの器量があれば。

 

大人になっても基本的な読書方法は変わらない。

普遍的なやり方や考え方は古今東西、過去も現在も未来もほぼ変わらないだろう。

 

身につけておきたい社会人になっても使える読書術です。

斎藤孝さんが小学生向けにわかりやすく丁寧に説明されています。

 

例えば、「第4章 ヒミツの「上級魔法」を教えよう!!」から、

ヒミツの上級魔法その1 本は1冊ずつ読まなくてもいいんだ!

ヒミツの上級魔法その2 本は逆から読んでもいいんだ!

ヒミツの上級魔法その3 本は速く読んでもゆっくり読んでもいいんだ!

ヒミツの上級魔法その4 失敗してつまらない本を買っちゃってもいいんだ! 等々

 

いまもぼくがしていることのひとつです。

ヒミツの上級魔法その1のとおり、5冊から10冊ぐらいの本を同時に並行読みをしています。

結果的にたくさんの本を読むことができますし、

スイッチの切り替え、頭の切り替えができて愉しい読み方です。

 

 

第1章 まずは「本を好きになる魔法」を教えよう!!(10冊読むだけで魔法がかかる!、本にどんどん「らくがき」しちゃえ! ほか)

第2章 「タイムスリップの魔法」で大冒険だ!!(自分だけのすごい「師匠」を見つけちゃえ!、「芋づる式読書」で次々に面白い本に出会ってみよう! ほか)

第3章 「頭がよくなる魔法」を教えよう!!(頭のよい人の本を読むだけで、自分の頭もよくなる!、本を読むだけで、使える言葉がどんどん増えていく! ほか)

第4章 ヒミツの「上級魔法」を教えよう!!(本は1冊ずつ読まなくてもいいんだ!、本は逆から読んでもいいんだ! ほか)

第5章 最後に「勉強が得意になる魔法」を教えよう!!(読書ソムリエになれたら、国語はぜったい得意になる!、読書が得意になるだけで、ほかの教科も得意になる! ほか)

特別付録 齋藤先生のおすすめ70冊リスト

 

 

 

明治大学文学部教授。1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学大学院教育学研究科学校教育学専攻博士課程等を経て現職。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。

著書に「大人のための読書の全技術」「語彙力こそが教養である」「呼吸入門」など多数。

定年退職して暇を持て余している主人公のオヤジ、常雄は、同居している娘から「神話の世界に生きている」と言われる。

「子どもを産んでない女は半人前だ」

「女性には生まれながらに母性が備わっているのだ」

「子どもが問題を起こしたら母親に責任があるんだ」等々。

またお父さんではなく「アンタ」扱いで呼ばれるようになった。

また、娘からとげがある言葉も発せられた。

「結婚はしたくない。婚活、妊活、保活などで大変。息つく暇もない。将来が心配でうらやましくなんて思わない。アンタみたいな父親を見て育ってきたから結婚はしたくない」

 

「物の豊かさよりも心の豊かさへ」と呼ばれて久しい。

欧米の先進国に追いつけ追い越せというスローガンのもとに、高度成長期を経て日本全体でがんばって今の地位を築いてきた。

その結果として物にあふれて欲しいものはすぐに手に入る時代となった。

便利な過ごしやすい世の中になって結果的には素晴らしいとは思う。しかし……。

 

以前は、三世代同居が普通であったが、いまは核家族や一人世帯へと変わってきている。

祖父や祖母、兄弟が同居していない子育ては、当然ながら妻などの一人への負担が大きいのが現実だ。

夫は仕事や外の付き合いさえやっていれば、家族を顧みなくても妻が家のことをすべてやってくれたように、夫は外で働いて妻は家を守るというような役割分担の雰囲気があった。

夫は仕事が人生の全てのように働き続けた退職の前までは、朝から晩までは家に返ってこなかった。

それはそれで問題がなかったように見えただけであった。

定年後には、オヤジは仕事人間だったのですることがなくて、家にいて妻を部下のように命令する毎日が続いた。

こうなると、妻は「夫源病」-「主人在宅症候群」を患うこととなった。

夫がいっしょの空間にいると、気持ちがつらくなる精神的な病気に。

こうなってしまっていけない!

 

これから何もしないでいるとこのオヤジのようになってしまうだろう。

自分の定年後の姿を見ているかのように感じられて辛かった。

こうならないためにはどうすべきなのか。

今から考えても早くもないし遅くもない。

例えば、家族を病気にさせないようにするために、また家族がいきいきとした健康的に過ごせるために、趣味などで何か意欲を持って組めることをするほかに、いまからどのような言動をしていけばよいか考えさせられるよい機会となった。

 

 

1959年、兵庫県生まれ。明治大学文学部卒。2005年、「竜巻ガール」で小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。結婚難、少子高齢化、震災、住宅ローンなど社会問題を題材にした小説で支持を得る。ほかの著書に「リセット」「夫のカノジョ」など。

104歳の美術家の珠玉の作品集。

 

疲れたらこれを開こうかと思えるような内容かと。

 

美術家篠田桃紅さんの短い言葉と

渋い色合いで描かれた線と面で美しく構成されています。

 

詩を味わったり、絵をじっくり楽しんだりして。

 

ほっとするように気持ちが落ち着きますね。

 

 

 <目次>

第1章 ふとしては

第2章 あいみての

第3章 おもえども

第4章 うつろい

若い人へ

 

 

100歳を超えて、毎日が新しいと思えるのってなかなかできないことかな。

ぼくには、まだ到達できない境地だ。

 

日々、前向きに研鑽し精進されておられることをぼくは想像することはできますね。

 

 

7P「毎日が新しい」

日々、違う。

似たような毎日だと言えば、

似たようなものだけど、違うと言えば違う。

その都度、違う。

生きているってそういうこと。

同じことを繰り返すことは、ありえない。

 

 

1913年生まれ。美術家。墨を用いた抽象表現主義者として、世界的に広く知られている。著書に「一〇三歳になってわかったこと」「一〇三歳、ひとりで生きる作法」など。

「遠くの親戚よりも、間近の友人との付き合いを」

メゾン刻(とき)の湯には、他人をほったらかしにはしてはおけない人たちが住んでいます。

 

みんな周りに干渉しすぎだよ。

お節介焼きだよ。

みんなで問題を抱え込みすぎるなよ。

 

でもほっこりとこころ温かくなるこの銭湯シェアハウスに住みたいしやっぱりここを離れたくないよ。

 

「人気企業の内定を蹴り、気ままな愛人生活を送るマレーシアと日本のハーフ・蝶子、

奇抜なファッションに身を包み、誰にも言えない秘密を持つプログラマのゴスピ、

事故で片足を失ったハンサムでいつも明るい美容師の龍くん、

ネットベンチャーに務める、SNSが大好きなガツガツ上昇志向のまっつん、

刻の湯の持ち主である老人・戸塚さんと両親と離れて暮らすことになった小学生の孫・リョータ、

そして刻の湯を実質経営し、いつも中心にいながらも全てが謎に包まれた青年アキラさん」

 

275P

「僕がほしいのは、他人を叩きのめす力ではない。異質なものと、つばがりを持てなくても、理解しあうことはできなくても、寄り添うことをやめないだけの足腰の強さと、感応できるだけの優しさだ。」

 

 

1985年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部仏文学専攻卒業。2011年、震災を描いた絵本「ひかりのりゅう」の発売のためクラウドファンディングを立ち上げ、2014年に出版。

著書に『傷口から人生。』(幻冬舎文庫)、『人生に疲れたらスペイン巡礼』(光文社新書)がある。

本書が初の小説。