【No.437】メゾン刻の湯 小野美由紀 ポプラ社(2018/02) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

「遠くの親戚よりも、間近の友人との付き合いを」

メゾン刻(とき)の湯には、他人をほったらかしにはしてはおけない人たちが住んでいます。

 

みんな周りに干渉しすぎだよ。

お節介焼きだよ。

みんなで問題を抱え込みすぎるなよ。

 

でもほっこりとこころ温かくなるこの銭湯シェアハウスに住みたいしやっぱりここを離れたくないよ。

 

「人気企業の内定を蹴り、気ままな愛人生活を送るマレーシアと日本のハーフ・蝶子、

奇抜なファッションに身を包み、誰にも言えない秘密を持つプログラマのゴスピ、

事故で片足を失ったハンサムでいつも明るい美容師の龍くん、

ネットベンチャーに務める、SNSが大好きなガツガツ上昇志向のまっつん、

刻の湯の持ち主である老人・戸塚さんと両親と離れて暮らすことになった小学生の孫・リョータ、

そして刻の湯を実質経営し、いつも中心にいながらも全てが謎に包まれた青年アキラさん」

 

275P

「僕がほしいのは、他人を叩きのめす力ではない。異質なものと、つばがりを持てなくても、理解しあうことはできなくても、寄り添うことをやめないだけの足腰の強さと、感応できるだけの優しさだ。」

 

 

1985年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部仏文学専攻卒業。2011年、震災を描いた絵本「ひかりのりゅう」の発売のためクラウドファンディングを立ち上げ、2014年に出版。

著書に『傷口から人生。』(幻冬舎文庫)、『人生に疲れたらスペイン巡礼』(光文社新書)がある。

本書が初の小説。