朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -134ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

前作『希望が死んだ夜に』の「こどもの貧困」に続いて、今回は「こどもの虐待」がテーマとなっています。

 

誕生日やクリスマスにプレゼントがもらえない、洋服や靴が小さすぎる、顔を洗ったり歯を磨いていない、いつもお腹を空かしているというネグレクトや真冬にシャワーを使って冷水を浴びせられる、寒いまま服を着させてもらえないような躾ではない虐待のシーンなどのリアルさに目を覆い鳥肌が立ち不快な気分になりました。

 

虐待の怖さは、虐待されている子ども自身がその「虐待」を否定していることです。

「自分は虐待されているわけではない、これは自分のためを思って親がしてくれていることなんだ」「自分が悪い子だから仕方ないんだ、自分はひどい事をされても仕方ない子どもだから」

 

また、現実にも小説上にも、貧困が貧困への連鎖を呼ぶ姿があるのは痛ましい事実です。

 

これは、安全な場所にいる第三者からの視点だと思います。

とても困難な状況に立たされていたとしても、誰か周りの人が気づいて見ていることを信じていたい。

自分だけだとどうしても視野を狭めてしまい自暴自棄になるから、殻に閉じ込めずに周りに手を差し伸べる勇気を持てることが必要なのかと身につまされて感じました。

 

 <目次>

一章

断章一

二章

断章二

三章

断章三

四章

断章四

五章

 

1978年生まれ。2010年に第43回メフィスト賞受賞作『キョウカンカク』でデビュー。13年『葬式組曲』が第13回本格ミステリ大賞候補。同書所収の「父の葬式」が第66回日本推理作家協会賞(短編部門)候補。17年に発表した『希望が死んだ夜に』は「子どもの貧困」をテーマに社会派と本格が融合したミステリーと評判を呼び、19年本屋大賞発掘部門で最多票を獲得した。

38P 「インプット1:アウトプット9」を実践してみよう

忙しいコンビニの目まぐるしい商品回転のように、自分の中に知識が入ったそばから出していく。あるいは、知識を出すために大急ぎで仕入れる。こうした「知の回転力」を高めるためには、思い切って「インプット1:アウトプット9」の割合くらいまでに逆転させる必要があるのです。

アウトプットとインプットは表裏一体だ。

アウトプットするためには、よくインプットしなければいけない。

インプットするためには、すぐにアウトプットしなければいけない。

 

51P たった1つでも実践を続けよう

「シンプルだけど「これだけはやっている」というものを持っている人は、健康でも勉強でも、確実に成果を出しています。」

毎朝、午前6時25分から10分間、テレビのラジオ体操を行っています。

5年間ほど継続しているため、体の柔らかさや動きがゆるやかに保たれていると思います。

 

83P 自分が好きなモノ・コトで自己紹介しよう

「自己紹介は「自分のことを紹介しない」。それよりも「自分が好きなこと」を伝えたほうが、共感が得られやすくなります。」

ぼくならは、毎月10冊以上読むなど読書が好きなことを紹介します。

また、読書会などに参加し読書好きな人たちと語り合うのが好きなことを紹介したい。

 

118P よい文章を3つだけ選んで書評を書いてみよう

「本の中から選んだ3つの文章が書評全体の骨組みとなります。それに説明を補足するだけで、その本全体の魅力を表現することができるのです。」

前半、中盤、後半からまんべんなく選び、「なぜ自分がその文章を選んだのか」を肉付けして説明することです。

ボールペンなどで線を引いたり、付箋を貼ってその箇所を分かるようにしています。

 

168P 人に教えて知識をどんどん身につけよう

「人に教えると自分の記憶にも定着します。人に教えるときの第一のコツは、「重要なポイントを手短に伝える」ということです。」

教える範囲の10倍の知識を持っていないと質問されたとき答えることができないと聞いたことがあります。

必死でインプットして準備して、アウトプットして実践に移すことになります。

人に教えることが知識を確実に身につける重要な方法であると思います。

 

170P その場でアウトプットして忘れないようにしよう

「エビングハウスの忘却曲線」という有名な研究があります。これはドイツの心理学者であるヘルマン・エビングハウスが提唱したもの、人は記憶した知識について20分後に42%、1時間後に56%、9時間後に64%、1日後に74%忘れてしまうとされています。

この忘却を食い止める方法として、その場ですぐにアウトプットすることです。

だから、本を読んだらすぐにアウトプットすることにします。 

 

 <目次>

はじめに

第1章 アウトプットを想定したインプットをしよう

第2章 今すぐできるアウトプットのコツ

第3章 話すアウトプットの基本ワザ

第4章 書くアウトプットで自分力を高める

第5章 アイデアがどんどんわいてくるアウトプット術

第6章 ひとつ上の心を揺さぶるアウトプット

第7章 毎日できるアウトプット勉強法

第8章 自分をブランド化するアウトプット

おわりに

 

 

 

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。ベストセラー著作家、文化人として多くのメディアに登場。著書に『声に出して読みたい日本語』(草思社文庫、毎日出版文化賞特別賞)、『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス、新潮学芸賞)など多数

 

No.593】アウトプットする力「話す」「書く」「発信する」が劇的に成長する85の方法 齋藤 孝 ダイヤモンド社(2020/06

「終身現役、一生勉強」がぼくのモットー。

「よく遊び!よく学び!よく働く!」

趣味やその時々の関心ごとに向き合って楽しみながら学んで生きていくやり方があります。

また、社会と関わりを持って生きがいを感じて働いていきたいと考えています。

 

いまはまだ自分自身が自分の能力をよく理解しておらず、今後どうしたいのかということが曖昧で整理されていないことを気づきました。

いままでどのような経験をして、どんな能力を発揮したか。どのような実績を上げて、何を身につけてきたかなどを整理していくとともに、定年後の仕事に向けてなにかしら行動に移していきたい。

 

シニアには、特長を活かして即戦力が期待されます。

定年後に働くために行動する必要な情報と定年後の仕事の見つけ方の事例を示していましたので、大いに参考にしたいものです。

ハローワークやシルバー人材センター、国・自治体の就労支援、民間の求人サイト、企業の再雇用・雇用延長、起業(個人事業主、フリーランス含む)、コミュニティビジネス(NGO、NPO等)など。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 定年後の仕事探しは「悩む」ことから始まる(長寿とは働く時間が延びること、日本人のライフステージが変わる ほか)

第2章 なぜ「やりたい仕事」が見つからないのか(「定年」はなんのためにあるのか、安定終身雇用とチャレンジ転職 ほか)

第3章 定年後の仕事の考え方と見つけ方(定年後のお金について考えよう、どんな働き方があるのか ほか)

第4章 シニア女性の働き方(自分の定年、夫の定年、ダブルインカムシニア夫婦が増える! ほか)

第5章 こうして彼らは自分の仕事を見つけた(事例1 65歳からの再就職、事例2 公務員から個人事業主に ほか)

おわりに

 

有限会社アリア代表、「NPO法人シニアわーくすRyoma21」理事長、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、シニアライフアドバイザー。早稲田大学第一文学部卒業。IT企業に20数年勤務後、2000年に起業。2007年には同世代が集うNPOを設立。行政・自治体・市民団体などにおいて、セカンドライフや地域デビューに関する講座の企画・運営・講師を担当、当事者目線での提言に特徴がある。企業や研究機関に向けてはシニア市場に関するアドバイスとコンサル、メディアなどではシニア世代の取材や執筆活動を行う。アクティブシニアのためのインターネットラジオ『あすも』を運営。東京都主催「東京セカンドキャリア塾」講師

 

No.592】定年後も働きたい。人生100年時代の仕事の考え方と見つけ方 松本すみ子 ディスカヴァー・トゥエンティワン(2019/11

 

「歴史にifがある」

江戸無血開城には、勝海舟と西郷隆盛の直談判によるだけではなく、山岡鉄舟や皇女和宮、天璋院篤姫らの陰ながらの大事な役割があった。

もしも江戸が戦火にまみれて江戸城が焼き払われたならば、その後の明治政府のインフラが大きく遅れ日本の近代化の歩みも遅いものになったであろう。

また、例えば、鳥羽伏見の戦いのとき徳川慶喜が大坂から江戸に敵前逃亡せずに、もしも旧幕府軍と新政府軍が戦い続けてしたとしたならば、イギリス、フランス、ロシアなどの列強国が虎視眈々と日本の領土を狙って、国防力に弱った日本が中国の清のように植民地化されていたのかもしれない。

 

徳川慶喜の大政奉還、勝海舟の無血開城、皇女和宮と天璋院篤姫の嘆願、西郷隆盛の西南戦争など、NHK「英雄たちの選択」という番組をまとめたものであった。

彼らがほかにどんな選択肢があったのかを、歴史学、政治哲学、脳科学、文学などの専門家がそれぞれの事件に関し各専門家の意見も交えて、「歴史にifはない」という考えをせずに「もしも別の選択をしたらどうなったか」と侃侃諤諤と話を進めていく。たとえ相手と意見が相違していても尊重しながら話を進めているのだ。

彼らのイキイキと語っている姿を見ていると楽しい。

歴史から何か大事なことを学ぶことが好きなのだろう。

見ているこちら側も楽しいし歴史が好きになる番組だ。

 

磯田さんのこの番組に対する考えや想いがわかる箇所を、長いが引用させていただいた。

199-200P

人間や社会は、時代の川を流れてゆくなかで、必ずなんらかの分岐点に立ちます。右を選ぶか左を選ぶか、いくつかの選択肢があるはずです。常に正しい選択ができるとは限りませんが、人はなんとかして正しい選択をしようと、選択肢の先にどのような未来があるのか見通そうとするはずです。

そのときに必要とされる能力・素質は、「もし、こうしていたら、こうなる」という「if」を考える力なのです。これは個人の人生の選択を向上させます。戦争の防止や福祉の向上、防災にも必要な考えです。

歴史とは、過去の出来事を興味本位に拾い上げ、記録する営みにとどまるものでは決してありません。人生や社会を正しく運用していくための知識を集積し、必要に応じて引っ張り出せるレファレンスでなければならないと思います。

それこそが、まっとうな歴史なのです。

(中略)

そして、人生の分岐点で先を見通し、目の前に並べられた選択肢のなかから、自らの責任で選択肢を選ぶということは、自分の人生を主体的に、積極的に取り組むことにもつながると思います。特に若い方には、そのようにして歴史を活かしていただきたいと思います。歴史は人生を安全に歩くための靴です。必須の実用品です。歴史は好き嫌いで選べる酒やタバコのような嗜好品ではありません。

 

 <目次>

序章 薩摩藩島津家の躍進を支えた「四本柱」

第1章 戦うべきか?退くべきか?最後の将軍徳川慶喜の決断(慶喜の外交感覚、大政奉還の真意は? ほか)

第2章 勝海舟の秘策 江戸無血開城への道(“選択”内戦も起こさず、江戸の町も守るには!?江戸焦土作戦の真の目的とは ほか)

第3章 女たちの江戸無血開城 和宮と篤姫 大奥の闘い(和宮の人間的成長とは、“選択”いかにして徳川家を滅亡から救うのか!? ほか)

第4章 西郷隆盛の苦悩 なぜ西南戦争は勃発したのか(島津斉彬が西郷の行動の基本、民主政治を求めた西郷 ほか)

あとがき 

「四つの分野の専門家」プロフィール

「英雄たちの選択」番組スタッフリスト

 

1970(昭和45)年、岡山県生まれ。歴史家。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。2018年7月現在、国際日本文化研究センター准教授。『武士の家計簿』(新潮ドキュメント賞受賞)、『天災から日本史を読みなおす』(日本エッセイスト・クラブ賞受賞)など著書多数

ともに八十歳を越えた老夫婦と二人の娘、そして娘たちの家族の姿を描きながら、家族がどのようになくなっていくかを静かに描かれている。

 

途中に印象に残った箇所。

193p

「音楽はね、記憶なの。聴いたことのない曲はこの先の記憶になり、どこかで聴いたことのある曲からは記憶を引っ張り出せる。数限りない感情の中から記憶ごと浮かび上がってきたところでメロディをかぶせてかぶせて更に畳み掛ければ、人間ってのは嫌でも泣くように出来てるのさ」

 

夫婦は、以前は他人だった。

他人同士がいっしょに暮らすのは、今までの環境や生活習慣が違っているから、お互いに譲り合って合わせていくものだ。

他人同士の二人が出逢って夫婦となり家族となる。

そして、いつか子どもが生まれて親となる。

どこまでも親にとっては、子どもはそのままで。

でも気持ちが現実についていかないといけない。

子どもと親は成人するまで、家族としていっしょに思い出をつくる。

子どもが巣立っていくと、また二人の家族になる。

いずれ一人に……。

世の中にはいろいろな家族の形があるから、どれが正解とはいえない。

 

「家族じまい」のこの「しまう」は、物事を終わりにする「終う」ではなく、畳んだり片付けたりする「仕舞う」、家族を改めて振り返ることだと思った。

家族を振り返り現在の自分を見つめ自分の生き方を考えることだ。

ぼくにとって。心が寄り添えてできるだけ頼り頼られるような幸せな家族のままでいたい。

 

 <目次>

1 智代

2 陽紅

3 乃理

4 紀和

5 登美子

 

1965年北海道生まれ。2002年「雪虫」で「オール讀物」新人賞を受賞。07年に同作を収録した単行本『氷平線』を刊行。13年『ラブレス』で島清恋愛文学賞を受賞。同年、『ホテルローヤル』で第149回直木賞を受賞し、ベストセラーとなる。他の著書に『起終点駅 ターミナル』『無垢の領域』『蛇行する月』『裸の華』『緋の河』など。

まずは、作者の言葉を引用します。

214P「彼ら(論説委員、コメンテーター、学者、国会議員など)をカエルに置き換えて、同じセリフを言わせてみると、実生活では気付かなかった滑稽さ、愚かさ、間抜けぶりなどが見えてくるのではないかと思っています。」

 

新型コロナウィルスが発生し感染が拡大していく日本の様子を描いた寓話です。

擬人化したカエルの世界において、日本の現状を理解して行く末を思慮することができる時宜を得たお話。

擬人化して置き換えて見ると、客観的に問題が見えやすくなるのです。

スペイン風邪のときやペストの流行時に、我々人間はどのように対処してきたのか。

過去の歴史から学ぶ必要があります。

 

終章Ⅰ(バッドエンディング)、終章Ⅱ(リアルエンディング)、終章Ⅲ(グッドエンディング)と3パターンが描かれてあります。

今後、新型コロナウィルスと経済や国民が共倒れするような玉虫色のバッドエンディングとなるのか。

強いリーダーシップのもとでコロナ禍を克服し終息させるグッドエンディングとなるのか。

歴史に事実がまた刻まれるのは間違いない。

 

 <目次>

序章

第一章

第二章

第三章

終章Ⅰ(バッドエンディング)

終章Ⅱ(リアルエンディング)

終章Ⅲ(グッドエンディング)

あとがき 

 

1956(昭和31)年大阪市生まれ。同志社大学中退。放送作家として「探偵!ナイトスクープ」等の番組構成を手掛ける。2006年『永遠の0』で作家デビュー。他著書に『海賊とよばれた男』(10回本屋大賞受賞)『モンスター』『フォルトゥナの瞳』『大放言』『カエルの楽園』『鋼のメンタル』『幻庵』『戦争と平和』等多数あり

教師と生徒をめぐる6つの物語。

温かい思いが溢れている。

一つ一つの物語がこころに染み入ります。

泣けてくる。

泣けるけれども、読了後にはあたたかな気持ちになる。

生徒に楽器の弾き方を教わったり、

内緒でドロップくれたり、

美術室で才能のない絵画に夢中になったり、

生徒を嫌ったり、監督と先生の両立の中に矛盾を抱えたり、

ギャンブルにおぼれたりと、

先生といえども、ひとりの人間だ。

悩みもすれば泣きもするよな。

「せんせい」には、人間臭さがある。

先生といえども、ただの人間だ。

失敗もあるし好き嫌いもある。

先生といえども、あくまで人間だ。

普通の人。

 

人格に影響を与えてくれた先生。

一時間をかけて、君が代の歌詞を正確に教えていただいた先生。

その後、意味を分かって斉唱してきたことを。

あの時代の先生にいまの気持ちで会えたら。

 

 <目次>

白髪のニール   

ドロップスは神さまの涙  

マティスのビンタ   

にんじん   

泣くな赤鬼   

気をつけ、礼。 

文庫版のためのあとがき

本のなかには、著者の経験や知識、思考などの英知が詰まっており、それを読むことで自分を奮い立たせ行動したくなる。

人生は、本を読んでどう動くかで決まるのだ。

 

読書力とは、本を自分の人生に取り込む力。

 

読書の効能には自分自身と向き合えること。

小説の物語や成功者の言葉、何気ない日常のエッセイなど、本を通して現在の自分を知ることができます。

成長するためには、現在の自分を知ることが大事です。

読書は、自分の現在地を知りどの方向に動くか判断できる最適の習慣です。

 

 <目次>

プロローグ 本と戯れる時間が、自分を高めてくれる

第1章 本を読むとはどういうことか(読書は、なぜ楽しいか、自分が知らない世界に触れる、読書は精神活動の基本となる ほか)

第2章 何に向かって本を読むのか(読書力があるとは、人生ゲームのルールを本から学ぶ、繰り返し読むことで、知恵を血肉にする ほか)

第3章 どうすれば読書はおもしろくなるか(とにかく、おもしろい本を一冊読むこと、人生のタイミングを逃さない、目がつぶれるほど本を読む ほか)

エピローグ 人生は、本を読んでどう動くかで決まる

あなたの生き方を大きく変える名著案内

 

神戸生まれ。経営コンサルタント、投資家を経て、29歳で育児セミリタイヤ生活に入る。4年の育児生活中に作家になるビジョンを得て、執筆活動をスタートする。「お金と幸せ」「ライフワーク」「ワクワクする生き方」をテーマにした1000人規模の講演会、セミナーを全国で開催。2014年からは、世界を舞台に講演、英語での本の執筆をスタートさせている。

フランスの作家ギー・ド・モーパッサンの短編小説。

馬車の中の描写は非常に絵画的であり、作品の挿絵も見ていてなかなか面白い。

普仏戦争を舞台に、プロシア軍に占領された町を逃げ出すのにたまたま大型乗合馬車に乗り合わせた面々を通して、上流階層といわれる人間たちの醜い利己性、偽善性、欺瞞性を見事に曝した作品である

アイロニーに満ちた物語構造だが、短編ならではの簡潔でわかりやすく小気味のよい展開が十分に活かされている。

描かれる「いけにえ」を供出する構図は、人間社会における集団心理と利己精神そのものだが、馬車に乗り合わせたのが、修道女2人組、伯爵夫妻、工場主夫妻、ぶどう酒販売店夫妻、共和主義者の男性、そして美人だがかなり豊満な娼婦ブール・ド・シェイフ(脂肪のかたまり)という面々である。

一番の社会的弱者のブール・ド・シェイフが最も純真として描かれる反面、下の階層から順番に偽善性が高くなっていくという皮肉な描写がなかなか巧みである。自らを犠牲にして公共性に尽くすとは、必ず「上流階級」の人間から「下流階級」の人間に発せられる一方通行の言葉であるが、権力や宗教や社会性の仮面を身にまとい、自らを安全な位置としつつ、臆面もなく繰り出されるこのような醜い人間性を、モーパッサンは見事に描き切った素晴らしい文学作品だった。

 

 

人生という道を歩いていると、その王道から離れたく脇道に迷い込むことがあります。

例えば自分の可能性が広がり楽しいものであったらよいのだけれども、案外そうでないことが多い。

これが正しいものかどうか、止めたほうがいいのか、そうでもないのか。

誰か人に聞くよりも本の中にそのヒントがあるから、ぼくは本を読むのが実に止められないのです。

 

書かれてある文字から具体的な方法を直接教えてもらわなくても、抽象的や客観的に書かれた内容を指標として、自分なりに咀嚼して自分の進むべき方向を決めていくこと、他者の視点からのアドバイスを受けいれて実際に行動に移すことが大切なのではないかと思います。

 

時間は命、健康が最大の資産、そしてお金と友達になることの3つが印象に残りました。

他の著者も書いている言葉やなるほどなと思う話、既に気づいている見方もあります。

どれも間違っていると言えない彼の持論が展開されていました。

いつでも手に取れる場所に置いて、また迷った時に再度照会したいものです。

 

人生の後半戦は、50代をどう過ごすのかで決まります。

やらないと後悔する「先立つ後悔リスト」をつくり、クリアしていくこと。

自分の人生がスタートした故郷を訪ねるなど自分のルーツを確認すること。

人生すべてのモチベーションの源となるロマンスを取り戻すこと。

「時間=命」と考えて今日与えられた時間は今日使いきること。

「祝福された豊かな人生」にするために、いま!できることは何なのでしょうか。

 

 <目次>

はじめに 50代という「希望」

残りの人生でやりたいことを決める

不義理をする

消去法で決める

昔の友人に連絡をとる

故郷を訪ねる

愛を育む

家族との軋轢を解消する

ロマンスを取り戻す

お金の計算をしておく

趣味をライフワークに進化させる

健康と向き合う

時間=命と考える

自分は何をのこせるか考える

羽目をはずしてみる

20代の友人をもつ

本音で生きる

とことん楽しむ

おわりに 50代から最高の人生を生きるには?

 

神戸生まれ。経営コンサルティング会社、ベンチャーキャピタル会社など、複数の会社を経営する「お金の専門家」。独自の経営アドバイスで、いままでに多くのベンチャービジネスの成功者を育ててきた。