朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -133ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

行動経済学という学問の入門書として読みやすい。

例えば、モノの購入にあたって選択する際など何かをするときに、広告媒体や宣伝材料などには何かしらのバイアスがかかっていることを前提にして、現代の複雑なものごとの判断や自らの行動に反映していたいな。

 

327P

本書は、「マーケティング理論」と「行動経済学」、それに「データサイエンス」を用いて、ヒットした商品・事象・人の背景に隠されている「悪と欲望」を読み解く試みです。

「悪」=「ダメなこと」「許されないこと」だという「イメージ」で捉えられがちですが、人間の心には「悪」が必ず潜んでいて、それを認めない限りは人間を理解しているとは言えないんだ、ということこそ本書でもっとも伝えたかったテーマです。

 

偉人などの成功者が語る言葉と凡人とでは意味の重みが違うが、その凡人が一つのことを“継続”してやり遂げていったならば、同等とはならずともその発言内容に理解が増すものと思う。

142P 同じ発言でも説得力がある人とない人がいるのは、結局、私たちは言った内容だけでなく、「誰が言うか」をもとに判断しているからです。発言の意味を、内容ではなく、人に求めているのです。

 

「情弱」にならないように。

できるだけ関連する情報を仕入れて理解すること。

客観的に自分の姿を見て判断できること。

賛成、中間、反対など他者の意見に耳を傾けられること。

最後には、自分の決断する力。

206-209P 「情弱」はカモにされやすい

自分が「情弱」かどうか、そもそも関心がない人も多いかと思いますが、あやしい業者に不当に搾取されないためにも、今日の消費者は一定程度の「リテラシー」を持っていることが否応なしに必要な時代になっているのは間違いありません。

ある情報を私たちが信じてしまう背景には、おもに3つの理由が関係すると言われています。

・「専門家」と呼ばれる人によって解説されている

・具体的なデータが「証拠」として提示されている

・ネットを含むメディアによって、多くの人に伝達されている

(中略)

大切なのは、どの情報についても頭から鵜呑みにせず、クリティカル(批判的)に検討していく思考の癖をつけることだと思います。

クリティカルという言葉の本来の意味は「規準に照らして判断する」です。つまり、本来の「クリティカル・シンキング」とは「適切な規準や根拠に基づいて思考し、バイアスに依存しない」ことではないかと思うのです。

つぎの3つを守るように心がければ、「煽られて」「騙されて」搾取されるのを防げるのではないでしょうか。

・専門家の意見だけでなく、自分の頭で考える

・専門的な情報を仕入れ、それが正しいかを確認する

・データが正しいかどうか、クリティカルに考える。

 

 <目次>

序章 ヒット商品には必ず“悪”の顔がある

第1章 人は「強欲」な存在である

第2章 「怒り」が人を動かす

第3章 人は「怠惰」な動物である

第4章 言葉は人を騙す

第5章 嘘は真実より美しい

第6章 人は「矛盾」に満ちている

おわりに

 

 

1984年生まれ。データサイエンティスト。龍谷大学法学部卒業後、多摩大学大学院で統計学・データサイエンスを“学び直し”。デジタルマーケティングや消費者インサイトの分析業務を中心にさまざまなデータ分析を担当するほか、各種媒体にAI・データサイエンス・マーケティングに関する記事を執筆、テレビ番組の企画出演も多数。SNSを通じた情報発信には定評があり、noteで活躍しているオピニオンリーダーの知見をシェアする日経COMEMOメンバーとしても活躍中。著書に「データサイエンス「超」入門」など。

「人は、なぜ他人を許せないのか?」

 

5P 自分や自分の身近な人が直接不利益を受けたわけではなく、当事者と関係があるわけでもないのに、強い怒りや憎しみの感情が沸き、知りもしない相手に非常に攻撃的な言葉を浴びせ、完膚なきまでに叩きのめさずにはいられなくなってしまう。

 

この「正義中毒」にならないようにするためには、

 

204P~ 正義中毒を乗り越えるカギはメタ認知

人を許せない自分や他者、相手を馬鹿にしてしまう自分や他者の愚かさを人間なのだからしょうがないと認めることです。

常に自分を客観的に見る習慣をつけていくことです。

 

212P 対立ではなく並列で考える

正義中毒から解放される最終的な方法は、あらゆる対立軸から、抜け出し、何事も並列で処理することではないかと思います。

ああでもなく、こうでもなくという感覚を受け止め、できるだけ多くの人との間で共有し、互いを包み込んでいくことではないかと思います。

 

ここで読書会に参加するときのルールを思い出しました。

自分と違う考えがあっても決して否定しない。

自分とは違うこういういろんな考えもあるんだと受け入れる。

他の参加者の意見を聞くことができて、さらに内容が深まる。

 

参加者は、それぞれ育った環境が違うから。

人によって意見や考えが違うのは、顔のつくりが異なるのと同様に当たり前なことだから。

 

217P~ 「答えがない」からこそ「考えること」を止めない

私が本書を通して伝えたいのは、ああでもなくこうでもない、そうも言えるし、こうも言えるけれど、結局人間が好きで、考えることは楽しい、ということ。言いたいのはただそれだけです。

それを多くの人が共有できる時が、正義中毒から解放され、他人を許せるようになるタイミングではないかと思います。このとき、バカと思われていたものは、多様性の一角に変わるのです。

 

終わりに、

読書会blueの「初めて参加される方へ」から 以下を引用しました。

https://dokusho-toyama.blue/firstinformation/

「人の意見を尊重する(否定しない)

人の意見は一度は受け入れましょう。

人の数だけ価値観があります。

話し合いは結構ですが、感情的にならないようにしましょう。

自分とは違った価値観に触れるのが読書会の醍醐味です。

 

 <目次>

はじめに 許せない自分を理解し、人を許せるようになるために

第1章 ネット時代の「正義」―他人をつるし上げる悦び(SNSが隠れていた争いを「見える化」した、著名人にとってSNSは諸刃の剣 ほか)

第2章 日本社会の特殊性と「正義」の関係(愚かさの基準は国によって異なる、日本は「優秀な愚か者」の国 ほか)

第3章 なぜ、人は人を許せなくなってしまうのか(人間の脳は、対立するようにできている、人は、なぜいとも簡単に他人を憎むのか ほか)

第4章 「正義中毒」から自分を解放する(「許せない」をコントロールし、穏やかに生きるには、「なぜ、許せないのか?」を客観的に考える ほか)

あとがき 解決策のないものを考え続ける喜び

 

 

1975年、東京都生まれ。脳科学者、医学博士、認知科学者。東京大学工学部応用化学科卒業。東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。フランス国立研究所ニューロスピンに博士研究員として勤務後、帰国。脳や心理学をテーマに研究や執筆の活動を精力的に行う。現在、東日本国際大学教授。著書に「不倫」「キレる!」など。

中野渡頭取からの命令で帝国航空の経営再建を任された半沢直樹。

東京中央銀行の500億円もの債権放棄を要求する政府の再生タスクフォースの乃原正太と激突する……。

 

思い返せば、池井戸潤さんの名言をまとめて、サインをもらう際に池井戸さん本人に手渡したなあ。

平成26年10月、今か今かとワクワクしながら約1時間行列に並んでもらった、池井戸潤さん直筆サイン本。

これは世界に一つしかないぼくの宝物だ。

 

 

ここ毎週日曜日の午後9時、半沢直樹の放送時間はとても待ち遠しい。

勧善懲悪でスカッとしたいから。

録画しながらその時間にも見ています。

テレビでも小説でも、自分が半沢直樹を演じながら!?、いや、彼と一緒に行動しながら諸々の課題に対応しているような気分になれて楽しい。

 

銀行員として艱難辛苦を疑似体験できること、失敗や成功体験を学べること、当たり前の毎日のうちでハラハラドキドキできることは、生きていてなかなかありません。

まさに文字と映像の両方の醍醐味を味わっています。

 

半沢お決まりの言葉が出てくるのは、この小説ではこの箇所だけ。

303P

半沢は、静かに怒りを噛みしめた。「たとえ相手が政治家だろうと、関係ない。この際、きっちり片を付けてやる。―やられたら、倍返しだ」

堺雅人さん演じる半沢直樹から発せられるこのフレーズをまた聞きたい。

モチベーションがさらに盛り上がります。

次回が楽しみ。

 

 <目次>

ラストチャンス

霞が関の刺客

女帝の流儀

金融庁の嫌われ者

策士たちの誤算

検査部と不可解な融資

隠蔽ゲーム

信用の砦

 

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒業。2010年「鉄の骨」で吉川英治文学新人賞、11年「下町ロケット」で直木賞を受賞。ほかの著書に「ロスジェネの逆襲」など

脳科学者の中野信子さんとニューヨーク州弁護士の山口真由さんとの勉強をテーマにした共著です。

彼女らの体験をもとにした勉強法や「七回読み勉強法」など実際にいま行っている具体的な方法を紹介しています。

 

このとおりですが、本や人物の実例を示していただければ、もっと読書のメリットが伝わってきます。

33P

本来、知識を得ることはとても楽しいことです。とくに読書は、いわば椅子に座ったまま世界旅行をするようなもので、安上がりで無駄がなく、しかも亡くなった人からも豊かな知恵を得ることができます。

 

今まで本を読んできて気づいたのは、ただ多くの本を読むよりも、例えばたくさんの気づきが得られるとか、知りたいことがたくさん書かれてある、自分の自己成長を加速する、人生を変えるよう本を選んで精読することです。

そして読んだらすぐにアウトプットするのです。

読んだだけにしているなら、すぐに忘れてしまい身につかないのではないかと。

44P

コミュニケーション力とは国語力であり、言語の運用能力です。

適切な言葉を迅速に選び、人の心を動かすのは、人柄ではなく言語の運用能力です。

 

チャンスは、準備をしている人の前に現れます。このチャンスをチャンスだと判断する能力が必要です。

気をつけていないと目の前をすぐに過ぎていきます。

後で悔いてももう現れません。だからすぐに行動して手に入れるのです。

73P

チャンスを活かさない手はない。

いまという時間や機会をできるだけ活かさなければ、与えられるものはどんどん手から零れ落ちていく。

 

記憶する際の参考になります。勉強以外の仕事でも活用できます。

115P

エピソード記憶は定着しやすい記憶です。自分の身に実際に起こったことや、「自分ごと化」した記憶は、人はなかなか忘れないものなのです。

エピソード記憶は、いわば自分で「疑似体験」するようなイメージです。

本や教科書を読むときはそこに書かれている人やものの気持ちになって、その世界に入り込みながら読んでみる。そうすることで、むしろ忘れるのがむずかしくなるくらい覚えられるというわけです。

 

学んでわからないことをわかることや知らないことを知ることは楽しい。

それにプラスして、「入り込み、自分のものにする力」を身につけて、彼女らのように充実した人生を過ごせたら……。

136P

学びとは、入り込み、楽しみ、自分のものにする力。

学ぶことを「自分ごと化」し、それをとことん楽しむこと。もし一般的に「勉強できること」がすごいと思われているのであれば、それは知識の蓄積などではなく、「入り込み、自分のものにする力」が人よりも強いということなにかもしれません。

 

 

 <目次>

はじめに 中野信子

学ぶ、知る、生き延びる―中野信子“思索編”

前進はいつも勉強とともに―山口真由“思索編”

脳がよろこぶ学びの技術―中野信子“実践編”

反復と継続の極意―山口真由“実践編”

「好き」を追求した学生時代―中野信子×山口真由 STUDY_01

才能の伸ばし方―中野信子×山口真由STUDY_02

流動化する社会を生きる―中野信子×山口真由 STUDY_03

おわりに 山口真由

 

◎中野信子さん

脳科学者・医学博士・認知科学者。1975年、東京都に生まれる。東京大学工学部卒業後、同大学院医学系研究科修了、脳神経医学博士号取得。フランス国立研究所ニューロスピンに博士研究員として勤務後、帰国。現在は、東日本国際大学教授、京都芸術大学客員教授として教鞭を執るほか、脳科学や心理学の知見を活かし、マスメディアにおいても社会現象や事件に対する解説やコメント活動を行っている。

 

◎山口真由さん

研究者・法学博士・ニューヨーク州弁護士。1983年、北海道に生まれる。東京大学を「法学部における成績優秀者」として総長賞を受け卒業。卒業後は財務省に入省し主税局に配属。2008年に財務省を退官し、その後、2015年まで弁護士として主に企業法務を担当する。同年、ハーバード・ロースクール(LL.M.)に留学し、2016年に修了。2017年6月、ニューヨーク州弁護士登録。帰国後は東京大学大学院法学政治学研究科博士課程に進み、日米の「家族法」を研究。2020年、博士課程修了。同年、信州大学特任准教授に就任。

(心神喪失及び心神耗弱)

第39条 心神喪失者の行為は、罰しない。

2 心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。

 

高砂幼稚園で幼児や先生らを惨殺した直後に、自らに覚醒剤を注射した凶悪犯の仙街不比等。

彼の担当になった天生高春検事は、刑法第39条によって仙街に無罪判決が下ることを恐れていた。検事取調べで仙街の殺意が立証できないかと苦慮していた……。

 

これは読まずにはいられません。

サービス精神旺盛な内容でした。

中山さんの他の作品のキャラクターたちが登場してきます。

埼玉県警の古手川、渡瀬刑事から始まって、東京高検の岬恭平、“死体配達人”弁護士の御子柴礼司、浦和医大法医学教室の光崎教授、警視庁刑事の犬養隼人などが次々と出てきます。

主人公たちの物語が頭の中で錯綜してキャラが自然に動くのです。

この題名の『合唱』とは、こういうことを意味するのかと一人納得しました。

 

平成30年9月に中山七里さんを囲んでの読書会がありました。

その席で「2020年を楽しみにしてほしい!本を通じて何か面白いイベントを考えているから。」とお話しされていたことを思い出しました。

これが、中山七里作家生活10周年記念12ヵ月連続刊行だったのかと。

 

凶悪犯の仙街は、なぜこの幼稚園を狙ったのでしょうか!

読み進めると分かってきます。

やはり期待通りの展開がありました。

中山さんは、流石!どんでん返しの帝王だ。

 

 

文章のつながりが音楽的に滑らかで素敵でした。

146P

「方法とチャンスと動機。導き出される容疑者、そして自白。ところが一連のハーモニーに濁りを感じた場合、どこかに不協和音が潜んでいるものです。」

 

ほかの事例にも当てはまる名言だと思います。

224P

「専門的な職業に求められるのは技術と情熱だと思います。技術だけが優れていても先進性がなければ世界が拡がらない。情熱があっても技術が伴わなければ空回りをしてしまう。それは、どの分野にも共通していることではないでしょうか」

 

 <目次>

アレグロ マ ノン トロッポ、ウン ポーコ マエストーソ

モルト ヴィヴァーチェ

アダージョ モルト エ カンタービレ-アンダンテ モデラート

プレスト-アレグロ アッサイ

合唱 「おお友よ、このような音ではない」

エピローグ

 

1961年岐阜県生まれ。「さよならドビュッシー」で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。ほかの著書に「おやすみラフマニノフ」など

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」オットー・フォン・ビスマルクの有名な言葉。

日本史や世界史などの歴史。

成功と失敗の宝庫から得られる圧倒的な学びがあります。

成功や失敗のパターンは、手を変え品を変えほぼ出尽くしています。

歴史から学んだエッセンスは、現代においても、仕事、生活、遊び、生き方等あらゆる場面にて役立てることができます。

 

チャンスをつかまない、大局からの正しい判断をしない、部下の異なる意見の優劣を弁別できない、部下の進言を聞く耳を持たない、決断するときに決断をしない・優柔不断、無能さと無策、権限を実行せず自らの責任を放棄する、承認したはずの合意内容を突然ひっくり返す……等々。

 

三国史の人物たちから学べる失敗の数々です。

三国志など歴史上の人物を通じて、機微を知るのはほんとうに面白い!

 

 <目次>

まえがき

序章 日本は地球規模の「大乱世」にある(新型肺炎に端を発した「乱世」、崩れた習近平の虚像 ほか)

第1章 曹操とトランプ―「悪の論理」が善になるとき(曹操こそ天下統一の最大の立役者、生まれながらの儒教社会の反逆児 ほか)

第2章 劉備と日本人―なぜ仁義を貫くのか(あまりにも遅い覇業の成就、苦労人のなかの苦労人 ほか)

第3章 乱世にこそ求められる「温情」と「度量」(18歳で一国のリーダーになった孫権、先代の重臣を重用する若き主君の知恵と度量 ほか)

第4章 袁紹と習近平に見る「失敗するリーダーシップ」(名門出身・袁紹の栄光と滅亡、曹操と袁紹の勝敗を決めた出来事 ほか)

 

 

1962年、中国四川省成都生まれ。北京大学哲学部卒業。四川大学哲学部講師を経て、88年に来日。95年、神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。民間研究機関に勤務ののち、評論活動へ。2007年、日本に帰化する。著書に『なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか』(第23回山本七平賞受賞、PHP新書)など多数

タイトルは、人目を引く必要があります。

タイトルは、選択するときにとても重要な要素です。

タイトルは、中身を読んでもらうために真剣に検討しなければいけません。

 

いまの自分に興味がある言葉が端的に書かれてあり、これに惹かれて手に取りました。

当たり前ですが、もし手に取っていなければけっして中身を読むことはありません。

内容がどんなによくても、手に取ってもらわなくては何も始まりません。

(言い過ぎかもしれませんが)手に取られない本は、ただの紙のたば!?といっても過言ではないかもしれません。

 

気になるモノの値段は、関係していないと案外、意外と知らないものです。

それぞれのモノの値段を知ることで、街の中を歩いていたり、そのモノを直接目にしたり、乗車していたりしているとき、今までさほど関心がなかったモノたちとの心の距離も近くなり興味が沸いてきます。

モノの目安や相場がわかることで、日頃の仕事、週末の趣味、毎日の生活時など、生きていくなかで役に立つ機会がくると思います。

 

観覧車(葛西臨海公園の場合26億円)、東京タワーのライトアップにかかる1日の電気代(2万4千円)、人力車(150万円)、ジャンボジェット機(200億円)、電車1両(電車1億円、新幹線3億円)、自動改札機(1千万円)・券売機(1千5百万円)、打ち上げ花火(5号玉1万円、10号玉10万円)、エスカレータ(3千万円)・エレベータ(2千円)、ブランコ・ジャングルジム・シーソー・すべり台公園の遊具(総額150万円)、顕微鏡(5万円)や上皿てんびん(2万円)等理科室用具、美容師・理容師のハサミ(5から10万円)等々……。

 

ちなみに、

「はじめに」の欄外に以下のような記載がありました。

※注

本書に掲載の金額は、あくまで目安、相場のものです。メーカーや仕様、物価の変動等により値段が異なることを、あらかじめご了承ください。

 

 <目次>

はじめに

第1章 意外なモノの値段編 「そう言えばいくらするんだろう?」そんな、意外なモノのお値段(神輿、ねぶた、消波ブロックほか)

第2章 車両の値段編 自家用機は買える?乗り物のお値段(消防車、救急車、バスほか)

第3章 スポーツ・イベントの値段編 記録や感動にもお金が必要?スポーツ、レジャーのお値段(相撲力士のまわし、ボウリングのピン、プロ野球の公式ボールほか)

第4章 街中の値段編 毎日見てるのに分からない、街中のお値段(視覚障害者誘導用ブロック、自動販売機、郵便ポストほか)

第5章 学校の値段編 特別なものばかり学校のお値段は?(黒板、机・椅子、教科書ほか)

第6章 業界の裏側の値段編 プロ仕様の道具や料金のカラクリなど、業界の裏側を探る(議員バッチ、美容師・理容師のハサミ、CT装置ほか)

参考文献・URL

入念に古文書を読み込んでいます。

歴史に埋もれた事実を現代に浮かび上がらせています。

磯田さんの歴史に向かい探究する姿勢は、この本でもピーンと背筋を伸ばしているように貫かれています。

 

第1章は、中世の武士と近世の武士の違いについて学術的な書きぶりで進み、第2章からくノ一は江戸時代のハニートラッパーだったなどだんだんと柔らかい内容となり、第3章では、江戸の「会いに行けるアイドル」や醜くなりたかった美女「大田垣蓮月」、幕末の男性不妊治療など三面記事のように軽めに読めるお話がありました。

 

頼山陽は、幕末の尊王志士たちのバイブルとなった歴史書「日本外史」を書き上げるなど、時間と空間を超越した、時代を先取りした人物がいたからこそ、その功績と名が歴史に刻まれるのです。

123P

周囲から見れば頼山陽の行動は人並み外れていた。男女並んで歩いたり、好きな異性に自由に思いを打ち明けることなど少ない時代に、恋する女性の絵姿を肌身離さず持ち歩いた。山陽は二百年ぐらい時代を先取りした行動をとっていたといってよい。

真の天才とは時間と空間を超越した存在である。その時代や社会の範疇におさまりきれない思考をして行動をとる。

こういう天才は他にもいる。岩手の農村を見ながら育った宮沢賢治は、壮大な宇宙観のもと、エスペラント語を駆使したり、夜空に銀河鉄道を思い描き、イタリア名のジョバンニやカンパネルラと名づけた主人公を登場させて、オペラのようなファンタジーあふれる物語を描いた。それが今も、私たちの心を打つのは、彼が時代と空間を超越しているからである。

 

現代社会は、第二期を迎えたコロナ対策や多発している自然災害など、安定している時期というよりも変革する時期に亘っていると感じています。

歴史上から見て、明治維新のようなときには、実力や能力のある人物が輩出しています。

この先の未来のためにそういう人がリーダーシップを取って国民を安定した正しい方向に導いてほしいものです。

46P

日本社会は安定しているときには所属や世襲の原理になりやすいが、一旦、動き始め変革過程に入ると、実力主義・能力主義に急に向かう。そして、危機や変革期が終わると、また元の所属原理にもどる。藩や会社・役所や学校といった、本来実力主義で機能的で居心地の悪い「公共の場」は、いつのまにか、私益を守る閉鎖的な共同体である「暮らしの場」に変わっている。日本史はこれの繰り返しかもしれない。

 

 <目次>

まえがき

第1章 中世の武士と近世の武士の違い(江戸から読み解く日本の構造、江戸の税金 武士は税金を払っていたのか ほか)

第2章 歴史を動かす英才教育(幸村の天才軍略遺伝子 武田+上杉+秀吉の智謀を引き継いだ男、くノ一は江戸時代のハニートラッパーだった ほか)

第3章 古文書を旅する(「震災離婚」事始め、江戸の「会いに行けるアイドル」 ほか)

第4章 歴史を読む(武士道の奥義を極める10冊、語り下ろし日本史「必読の百冊」)

日本と日本人を知る100冊

初出一覧

テレビやラジオなどで出演者たちが話をしているのを聞いているときです。

お話の前後の文脈からこういう内容ではないかと思うのですが、はっきりとした正確な言葉の意味がわからないことがあります。

そのままにしないよう聞き逃さないよう、できれば辞典やグーグルなどで調べるよう心掛けています。

 

それは、いわゆる英語をカタカナしたものです。

これは、権威のある学者やその道の専門家が使って説明しています。

その業界のなかでは当たり前であり簡単に説明しやすいのかもしれません。

でも、ぼくも含めて聞き取れずに意味が分からない人もいるものです。

 

例えば、ジャーナリストの池上彰さんのように、カタカナだけではなく、中学生にもわかるようにゆっくり噛み砕いて日本語で説明を加えてお話されるようにしてほしいと思っていました。

本当にその意味が分かっている人は、難しい言葉を使うより、平易な文字を使って別途説明ができるからです。

 

さて、

31-31P「新型コロナ対策を行う際に知っておくべきキーワード」の説明がありました。

新型コロナウイルスは、毎日、もう何ヶ月もこの言葉を耳にしない日がありません。

新型コロナ対策への理解を深めるために備忘録として書き留めます。

 

「パンデミック」

伝染病である新型インフルエンザ等の世界的な大流行という意味。3月11日にWHO(世界保健機構)から今回の新型コロナもパンデミックの状態にあると判断された。

 

「濃厚接触者」

患者が発症した日以降に接触した人のうち、以下に該当する人たちのこと(※医師等の専門家は除いています)

・患者と同居あるいは車内、航空機内等で長時間、接触した場合。

・患者の出した痰、鼻水、唾液等に直接触れた可能性が高い場合。

・患者を直に手で触れた場合。

・患者の飛沫があって2メートル以内の距離で接触があった場合。

濃厚接触者は、原則自宅待機を求められ、不要不急の外出を控え、健康観察を2週間(14日間)受ける。接触してから発病するまでの潜伏期間が14日間と考えられ、無症状でもウイルスを排出する可能性が否定できないため。

 

「患者クラスター」

感染連鎖の継続で連続的に集団発生を起こし、大規模な集団発生(メガクラスターと呼ぶ)につながりかねないと考えられる患者集団を指す。換気の悪い密閉空間、多くの人の密集、互いの近距離の3つの条件で発生しやすい。

 

「スーパースプレッダー」

一人の患者から通常感染させる人の数を超えて、たくさんの人に感染させる人のことである。なぜそのようになるのか、そのリスクは未だ明らかではない。

 

「オーバーシュート」

予想を大きく超える爆発的な患者の急増。

 

「ロックダウン」

数週間、各地域を封鎖すること。強制的な外出等禁止措置を政府が行うこと。

 

「サイトカインストーム」

新型コロナ等の刺激によって、体内の免疫機構等が暴走し、その結果、ショックや多臓器不全を起こしてしまう状態のこと。

 

「トリアージ」

多数の重症者が発生した場合に、その緊急度や程度に応じて診断や治療の優先順位を判断していくこと。

 

「人工呼吸器」

救急治療や麻酔を行っているときに患者の肺に適切な濃度の酸素を送って、自然な呼吸を助ける装置のこと。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 新型コロナウイルス感染症の基礎知識(コロナウイルスとはどのような病原体なのですか?、新型コロナウイルスに感染するメカニズムはどのようなものですか?、新型コロナウイルスはなぜ流行するようになったのでしょうか? ほか)

第2章 働く人ができる対策(どういった考えのもと、新型コロナ対策に取り組むべきでしょうか?、自分が感染したら…と不安です。どうすればいいですか?、職場の上司が不要不急の外出を控えるなんて馬鹿馬鹿しいと言うのですが? ほか)

第3章 職場での対策(なぜ、職場で新型コロナウイルス対策を行う必要があるのですか?、どのような体制を整え、対策を進めていけばよいですか?、従業員の不安を取り除くにはどうすればよいですか? ほか)

おわりに

 

株式会社健康企業代表・医師。労働衛生コンサルタント、日本内科学会認定内科医、日本医師会認定産業医。1991年産業医科大学医学部卒。職場の健康管理と危機管理を専門とし、企業や自治体、専門家に向けた講演、研修、執筆等を手掛ける。社会保険労務士がメンタルヘルス対策等を学ぶ健康企業推進研究会も主宰。福岡産業保健総合支援センター産業保健相談員、国際EAP協会日本支部理事、日本産業衛生学会エイジマネジメント研究会世話人でもある。

18P お船様とは、村の全面にひろがる岩礁の多い海で破船する船(座礁船)のことだ、と佐平は言った。

 

237P この小説の中心には、二つの「お船様」がおかれている。米を積んだ船は共同体に「幸福」を、疫病(天然痘)の死者をのせた船は、その「災厄」と死の危険を示している。

 

「禍福は糾える縄のごとし」が思い出されました。

わざわいが福になり、福がわざわいのもとになったりして、この世の幸不幸は縄をより合わせたように表裏をなすものであるの意。人の知恵で計り知ることはできないというたとえ。吉凶は糾える縄の如し。(精選版 本国語大辞典より引用)

 

季節折々の風景や情景描写が素晴らしくて、絵を見ているようにその光景が目に浮かびます。

ある貧しい漁村に生きる人々の暮らしや葛藤、貧しさ故の悲劇を淡々と丁寧に綴られています。

この村に住む少年の伊作の目線から物語が語られます。

貧困にあえぐ村の描写や日々の生活、漁師として成長していく伊作、派手さはなくとも引き込まれます

気持ちが重たくて悲しいけれどもじめじめと引きずるようなものではなく、もっともっと心の奥深くに響くようなはかない暗さです。