「人は、なぜ他人を許せないのか?」
5P 自分や自分の身近な人が直接不利益を受けたわけではなく、当事者と関係があるわけでもないのに、強い怒りや憎しみの感情が沸き、知りもしない相手に非常に攻撃的な言葉を浴びせ、完膚なきまでに叩きのめさずにはいられなくなってしまう。
この「正義中毒」にならないようにするためには、
204P~ 正義中毒を乗り越えるカギはメタ認知
人を許せない自分や他者、相手を馬鹿にしてしまう自分や他者の愚かさを人間なのだからしょうがないと認めることです。
常に自分を客観的に見る習慣をつけていくことです。
212P 対立ではなく並列で考える
正義中毒から解放される最終的な方法は、あらゆる対立軸から、抜け出し、何事も並列で処理することではないかと思います。
ああでもなく、こうでもなくという感覚を受け止め、できるだけ多くの人との間で共有し、互いを包み込んでいくことではないかと思います。
ここで読書会に参加するときのルールを思い出しました。
自分と違う考えがあっても決して否定しない。
自分とは違うこういういろんな考えもあるんだと受け入れる。
他の参加者の意見を聞くことができて、さらに内容が深まる。
参加者は、それぞれ育った環境が違うから。
人によって意見や考えが違うのは、顔のつくりが異なるのと同様に当たり前なことだから。
217P~ 「答えがない」からこそ「考えること」を止めない
私が本書を通して伝えたいのは、ああでもなくこうでもない、そうも言えるし、こうも言えるけれど、結局人間が好きで、考えることは楽しい、ということ。言いたいのはただそれだけです。
それを多くの人が共有できる時が、正義中毒から解放され、他人を許せるようになるタイミングではないかと思います。このとき、バカと思われていたものは、多様性の一角に変わるのです。
終わりに、
読書会blueの「初めて参加される方へ」から 以下を引用しました。
https://dokusho-toyama.blue/firstinformation/
「人の意見を尊重する(否定しない)
人の意見は一度は受け入れましょう。
人の数だけ価値観があります。
話し合いは結構ですが、感情的にならないようにしましょう。
自分とは違った価値観に触れるのが読書会の醍醐味です。
<目次>
はじめに 許せない自分を理解し、人を許せるようになるために
第1章 ネット時代の「正義」―他人をつるし上げる悦び(SNSが隠れていた争いを「見える化」した、著名人にとってSNSは諸刃の剣 ほか)
第2章 日本社会の特殊性と「正義」の関係(愚かさの基準は国によって異なる、日本は「優秀な愚か者」の国 ほか)
第3章 なぜ、人は人を許せなくなってしまうのか(人間の脳は、対立するようにできている、人は、なぜいとも簡単に他人を憎むのか ほか)
第4章 「正義中毒」から自分を解放する(「許せない」をコントロールし、穏やかに生きるには、「なぜ、許せないのか?」を客観的に考える ほか)
あとがき 解決策のないものを考え続ける喜び
1975年、東京都生まれ。脳科学者、医学博士、認知科学者。東京大学工学部応用化学科卒業。東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。フランス国立研究所ニューロスピンに博士研究員として勤務後、帰国。脳や心理学をテーマに研究や執筆の活動を精力的に行う。現在、東日本国際大学教授。著書に「不倫」「キレる!」など。
